2025.7.14 (月) 新商品の撮影
この秋からの新商品の撮影には、長男が立ち会うことになっていた。ところが長男の関係する卸先様から10名様が、今朝は「汁飯香の店 隠居うわさわ」にいらっしゃることがその後に決まった。そういう次第にて、東京のスタジオには僕が代わりに行くこととなった。
撮影すべき商品は、先週末にスタジオへ送り込まれた。しかし中には手で運んだ方が安心なものもあり、それについてはきのうの夜に嫁のモモ君が用意をしてくれた。
家内は早朝より「汁飯香の店 隠居うわさわ」の厨房に入るため、僕をクルマで駅まで送ることはできない。よって商品を入れた大きなトートバッグは肩に掛け、不安定な姿勢のまま自転車にまたがる。待ち時間を好まない僕は、駅へはいつもぎりぎりの時間に行く。しかし今日ばかりは粗相はできない。下今市には、始発の上り特急の発車時刻より16分もはやい6時46分に着いてしまった。
浅草と上野のあいだにあるスタジオには、数年前に、ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」の撮影で来たことがあったから、最寄り駅である稲荷町からの行き方は分かっている。ほとんど気にならないほどの雨は、スタジオが近づくころ大粒に変わったものの、何とか傘を開かないまま歩き通せた。
商品撮影の立ち会い、という仕事が僕は好きだ。ブツ撮りのスタジオには密室の雰囲気がある。人工の照明を使うため、部屋の灯りは低く落とされている。閉所を好む僕は、その環境を心地よく感じるのだ。
スタジオにはカメラマンひとりとデザイナーふたりが詰めている。商品の撮影に限らず、僕は本職に従うたちだ。よってストロボの光るちかくに立つことはせず、離れたところに座っている。そして確認を求められたときのみモニターに近づいて、自分なりの意見を述べる。後はデザイナーにお任せ、である。
撮影の終わった後は僕が持ち込んだ品も含めて、すべてを宅急便で送り返すようカメラマンとデザイナーに伝える。心配された台風はどこかへ去ったらしく、午後の街は晴れていた。暑さは感じず、湿度も一向に気にならないのは、僕が熱帯の湿熱を好むせいかもしれない。
朝飯 2種のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、トマトと玉葱とズッキーニの味噌汁
昼飯 「ドトール」のカルツォーネタンドリー風チキン、アイスロイヤルミルクティー
晩飯 「焼鳥どん北千住店」のお通しの枝豆、冷やしトマト、3種の焼鳥、チューハイ、それを濃くするための「ナカ」