2025.4.27 (日) 記憶に残る最高の席
未明のTikTokに、飛行機の座席表の動画が流れてきた。前方から後方へと移動していくそれを眺めるうち、最後尾の赤く塗りつぶされた横並びに「すごくハズレな席」とキャプションが出た。飛行機に乗るときには、僕はしばしば右列最後尾の通路側を選ぶ。僕が好き好んで選ぶ席が「すごくハズレな席」とは、どういうことだろう。
その動画はまた”SEAT GURU”というサイトへ行けば、自分の乗る飛行機の「すこしハズレな席」と「すごくハズレな席」が分かると紹介をしていた。よって即、検索エンジンを頼ってそのページを開いてみる。
案内に従ってAirlines >THAI >Planes & Seat Maps >Airbus A350-900 (359)と進む。5月12日00時20分に羽田を発つTG661便の、僕が押さえた63Hの席は、やはり赤かった。そこにカーソルを重ねると、英文がポップアップした。その、Google翻訳による日本文は以下。
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この航空機の最後列にある標準的なエコノミークラスの座席で、リクライニングが制限されています。化粧室とギャレーに近いため、不快に感じる場合があります。頭上の収納棚は乗務員と航空機の備品に使用されているため、この座席には頭上の収納スペースがないことが報告されています。
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さて最後尾の座席は頭上の収納棚が使えない、というようなことがあっただろうかと考えても、僕は手荷物は前の席の下に入れるから、特に問題は無かったことを思い出す。リクライニングが制限されていたかどうかについても、よく覚えていない。僕が飛行機で最後尾を選ぶのは、そこが飛行機の中の「辺境」であるからだ。言葉を換えれば「構ってもらいたくない」から、わざとそこを選んでいるのだ。
ところで僕の記憶に残る最高の席は、ノースウエスト航空サイパン便のビジネスクラスだ。僕がその席を得られたのは、同行の人が自分のビジネスクラスのそれと僕のエコノミークラスのそれを交換してくれたことによる。背もたれをデッキチェアのように倒しても、僕の靴の先にはなお、前席まで30センチメートルの余裕があった。機内食は紙に包まれたハンバーガーだった。客室乗務員は僕に毛布を手渡すと、以降は一切、接触をしてこなかった。お陰で高度12,000メートルの明るい光の中で、ゆっくりと本が読めた。良い思い出、である。
朝飯 炒り豆腐、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、たけこのと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 カプレーゼ、ガーリックパン、マッシュドポテトとグリーンアスパラガスのソテーとたまり漬によるステーキソースを添えたラムモモ肉のステーキ、WORLD DESCOVERY Merlot J.LEBEGUE、WORLD DESCOVERY Cabernet Sauvignon J.LEBEGUE