2025.4.28 (月) 「解説」で選ぶ本
「当たり前ぇじゃねぇか」と言われればそれまでだが、インターネットは、いま見ているサイトから思いもよらないサイトへと繋がっていくところが面白い。先日は、どのようなアルゴリズムによるものかは不明ながら、山口瞳の「酒食生活」という文庫本に行き当たった。
作家の、過去の複数の本から編集者の意図によって選り抜かれた文章を1冊にまとめた本、つまりアンソロジーを、僕は好まない。読めば後悔をすることが多い。そしてしばしば「こういう本を作っちゃいけねぇよなぁ」と感じる。
「酒食生活」も、またアンソロジーに他ならない。しかしまぁ、山口瞳の文章には違いないからそのサイトをすぐに離れることはせず、画面を下へとスクロールしていく。するとこの新装版の解説は白央篤司の書いていることが分かった。
「酒食生活」に集められた文章は、僕は初出ですべて読んでいる。それらの本は、探せば僕の本棚にいまだあるだろう。しかし白央篤司による解説は読みたい。そういう次第にて遂に、僕はこの本を「買い物カゴ」に入れた。そしてそれは今日、届いた。
真っ先に開いたのは「新装版解説」の208ページ。そして読みながら「なるほどー」と大いに感じ入り、膝を打ちたくなった。続いて開いたのは嵐山光三郎による「解説 山口さんと飲んだ日々」の203ページ。これがまた、すこぶる、良い。
山口瞳という人は、良い解説を書かせる名人だったのではないか。そういう考えが頭に浮かんだのは、この本を閉じた瞬間だった。本文は、どこかの飲み屋で読もうと思う。
朝飯 なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、擂り胡麻、明太子によるお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 らっきょうのたまり漬、SMIRNOFF VODKAの赤ワイン割り、「ミラノピザ」のハーブグリルチキン、ピザ其の一、ピザ其の二、WORLD DESCOVERY Cabernet Sauvignon J.LEBEGUE