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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

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2026.1.11(日) 寒波のあおり

上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、きのうが新年はじめての営業だった。隠居の水道には不凍栓が設けられている。それが使われる冬のあいだは、日の昇る前に厨房に入る家内と共に隠居へ行き、僕はその、地下に設けられた不凍栓を開ける必要がある。

「関東北部 もっとも寒い時期」と検索エンジンに入れてみる。すると「1月中旬から2月上旬にかけて」と出た。3月の頭には、僕はタイへ行く。最低気温の氷点を下まわる日々が、2月のうちに過ぎてくれれば幸いである。

その3月の旅の、後半の宿は決めないまま、5月のホテルを予約する。1週間のうち2日間は、アソークで用事がある。アソークは、僕には新宿のビジネス街のように感じられて、つまり南の国にいる気があまりしなくて、それほど好きな場所ではない。しかし便利さはバンコク随一だ。残りの5日間は場所を移す手もあったものの、それも面倒なため、裏通りにある、それほど価格の高くないところを7泊で抑えた。

悩ましいのは、3月のチェンライの宿だ。昨春の洒落たホテルは、なぜか高騰している。その前に使ったところは交通至便、スイミングプールの寝椅子は快適、かつ安価であったものの、部屋の椅子が良くない。日に数時間ほどもコンピュータに向かう僕にとっては、椅子はないがしろにできないのだ。もうしばらく考えてみることにしよう。

夕刻は17時に早上がりをして、春日町の公民館へ行く。そして18時より、今年度の組長の慰労も兼ねた新年会を催す。19時がちかくなってから来た長男によれば、雪が降り始めているという。すかさず窓を開ける。雪は幸いにも止んで、外は静かだった。


朝飯 肉団子、マカロニサラダ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、長葱と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「はま寿司」の鮨「かましん」の揚げ物あれこれツカハラノリコさんによる白菜漬け、公民館にあった日本酒(燗)


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2026.1.10(土) 願わくば

きのう道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に朝から何度目かの納品をし、商品の搬入口から北東の青空を望んで「そういえば」と気づいた。元旦の墓参りの際に供えた花を、いまだ片づけていなかったのだ。

今朝の天気予報は、今夜半からの寒波の襲来を伝えていた。東北や北陸には大雪が降るという。栃木県は東北でも北陸でもないものの、その寒波をあおりを食うくらいのことは、あるだろう。幸い空は今日も晴れて、寒さはそれほどでもない。

そういう次第にて、午前のうちに如来寺のお墓へ行く。新旧および叔父叔母のお墓に供えた花は四対。元の色をほとんど残していない花を引き抜くと、茎の根本はすべて、花立ての形に凍った氷に覆われていた。冬のお墓にはゴムの手袋が欠かせない。僕の乾燥した手指の皮膚は、冷水に触れればたちまち切れるからだ。

「願わくば花の下にて春死なん」と西行は詠んだ。身近な人の命日は5月から11月のあいだに限られていて、真冬には誰も亡くなっていない。次にお墓に来るのは、春のお彼岸になるだろう。


朝飯 納豆、白胡麻、しその葉の梅酢漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 鶏肉と厚揚げ豆腐とキノコと芹の鍋その鍋で煮たうどん白菜漬け、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、プリン、Old Parr(生)


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2026.1.9(金) 要るものと要らないもの

昨年11月21日の日記に書いた航空券が、トチギ旅行開発のイシカワヒロシさんにより届けられた。3月の往路は、羽田からバンコクを経由してウドンタニーまで。バンコクでは、短時間の、綱渡りの乗り換えになる。復路はチェンライからバンコクを経て羽田に戻るもので、こちらはバンコクでの一泊を挟んでいるから、時間的な危険性は無い。

5月のそれは羽田とバンコクの往復のみで、ホテルはいまだ決めていない。無精な僕のことだから、ナコンパトムやシラチャなど、クルマで1、2時間ほどで行ける近隣の街に滞在するなどのことは、多分、しないだろう。

田舎の良さの第一は、静かさだ。特にチェンライでは、プールサイドで本を読んでいるときに聞こえてくるのは鳥の声のみ、ということもある。第二は流れる時間のゆるやかさ。第三は物価の安さ、だろうか。首都の欠点は、だから騒音に満ちていて、忙しなくて、あれこれの値段が高い、ということになる。

ところで加齢のせいか、飛行機のエコノミー席はそろそろ辛くなってきた。しかしそれより上のクラスを選ぶ気はしない。当方が欲しいのは楽な座席のみ。しかし上のクラスには他に、放っておかれることを好む僕にはうるさく感じられるサービスが付いてくる。「充実の機内食」も無料の酒も要らない。アメニティセットの内容は、既にして持っている。つまり僕は、楽な座席の他にはお金を払いたくないのだ。

解決策としては、旅行全体の時間に対してエコノミー席にいる時間を減らすことを思いついた。有り体に言えば日程の長期化で、これができれば最高である。

と、飛行機の席のことばかりをつらつら続けてみたが、夜は瀧尾神社の責任役員による新年会に出席をする。


朝飯 トマトのソテーを添えた目玉焼き、菠薐草のソテー、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、白菜と若布の味噌汁いちご
昼飯 にゅうめん
晩飯 「和光」の刺身の盛り合わせ、タンの塩焼き白子の素揚げカキフライ、他あれこれ、日本酒(燗)


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2026.1.8(木) 鏡餅のあつかい

閉店の17時30分が近づくころに外へ出てみると、夕刻の日の、徐々に延びていることを感じられるようになってきた。昨年末から10日も経ていないにもかかわらず、これは大きな変化だ。一方、東の空が明け始めるのは6時を過ぎてからで、こちらについては特に、冬至のときから早くなった気はしない。

8時の朝礼を完了させてから、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ納める品をホンダフィットに積む。道の駅は元旦から5日まで営業を続けた代わりに、6日7日と連休をした。よって今朝は満を持して、多くの品を運び入れる。

繁忙期の在庫管理も大切なら、閑散期のそれもおろそかにはできない。今週末からの三連休が過ぎれば春のお彼岸まで、日光は眠ったようになるだろう。

「上澤梅太郎商店」は1月2日が初売りだった。そして朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、あさっての土曜日より新年の営業を始める。鏡開きの11日は日曜日で、既にしてほぼ満席のご予約をいただいている。床の間の鏡餅は、いつ下げようか。

夜は街の焼肉屋に社員ともども集まって、新年会を催す。


朝飯 豆腐の玉子とじ、納豆、茹でたブロッコリーと生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「板門店」のあれやそれやこれや、他あれこれ、「眞露」(お湯割り)


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2026.1.7(水) 七草

9時が過ぎるのを待って、取り引きのある会社に電話を入れる。しかし呼び出し音の鳴るばかりで、留守番電話も応答しない。今月12日の成人の日まで休みなのかも知れない。ことによると、師走の最後の週末から休みなのかも知れない。とすれば、この会社の年末年始の休みは二週間を超える。しかしまぁ、業種によっては、そのようなところもあるだろう。

上澤梅太郎商店の店舗は、人の休んでいるときにこそ忙しい。そして上手い具合に、僕は若いころより、人の休んでいるときに働くことを、むしろ好む。成人の日の絡む今週末は、冷え冷えとしたこの季節に、たとえ一瞬でも賑やかさを取り戻す三日間になりそうな気がしている。

ところで今朝のテレビのニュースによれば、日光市土呂部では零下12℃を記録したという。そういう次第にて、夕刻のちかくなるころ隠居の庭に出かけてみる。池泉の水は案の定、白く凍りついている。それでも梅の枝には、紅いつぼみが見られた。「はやく咲かねぇかな」と考える。しかしそれは、これからふた月半ほども後のことになるだろう


朝飯 七草粥、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、二種の佃煮
昼飯 にゅうめん
晩飯 長葱の煮こごり、ザーサイ、牡蠣の佃煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊鮨其の一鮨其の二納豆巻き、「本田商店」の「龍力米のささやき奥谷純米大吟醸」(燗)、わらび餅


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2026.1.6(火) 新年会は二つか三つ

年末年始の釣銭の枯渇を避けるべく、早くも先月の9日に、結構な量の五千円札と千円札を用意した。そのときに要したと同じだけの、いわば種銭がきのうまでに溜まった。よって開店直後の銀行に、それを入金する。これから春のお彼岸までは、諸々の仕込みの続く製造現場は兎に角として、店は静かになる。いまだ在庫充分の新券は、意外や長く保つかも知れない。

その銀行では個人のお金も払い戻して、別の、公共料金やクレジットカードによる支払いの引き落とされる口座に移す。このことにより、三月の末までは、こと上記の支払いについては、安穏としていられるだろう。

お金のことといえば、今月11日に開かれる、組長を含めた町内の新年会に際して必要な現金はすべて、数十に及ぶ封筒と祝儀袋に準備を終えている。昨年の記録を振り返ってみたところ、この新年会を乗り切れば、出納の「出」に関しては「ほぼゼロ」が期末まで続くことが分かった。こと町内の会計係としては、しばし冬ごもりの気分である。


朝飯 たたきごぼう、目玉焼き、納豆、菠薐草のソテー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの鍋の残りを具にした味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 刻みキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えたコロッケChablis Billaud Simon 2018「自由学園」のクッキー、Old Parr(生)


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2026.1.5(月) 粛々と

金融機関をはじめとして、多くの会社は今日が仕事始めになるらしい。自分は元旦から働きながら、一方「まだ正月で良いじゃねぇか」という気もする。その、個人としては「正月早々」と感じている今日の10時に社会保険労務士のオカザワセキヤさんを迎えて、昇給の話し合いをする。

商売は、一喜一憂の連続である。東日本大震災のような災害もあれば、新型コロナウイルスの世界的蔓延が何年も続くという、これまた想定外のことも起きる。僕は高を括る性格だから、コロナは三か月ほどで収まるものと考えていた。とんでもないことだった。

オカザワさんとの話し合いは1時間30分ほどで終わると予想していたものの、一時間ほど超過をしてしまった。それでも今年一年の、正社員は基本給、パートタイマーは時給が出そろって、ひと区切りがついた。

事務机に戻って机の左手に提げたカレンダーに目を遣れば、今後の予定があれやこれやと飛び込んでくる。ひとつひとつを、粛々と、こなしていくつともりである。


朝飯 お雑煮
昼飯 にゅうめん
晩飯 たたきごぼう、松前漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、白菜と豚薄切り肉の鍋、「松瀬酒造」の「松の司小仕込みの会限定純米酒」(燗)、「久埜」の水羊羹、Old Parr(生)


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2026.1.4(日) この月はいつの月か

食堂でコンピュータをいじるうち、東の空が明け始める。その紅い色を捉えようとして屋上へ上がる。そして南東へ向けてiPhoneのホームボタンに何度か触れ「やれやれ」という気持ちできびすを返す。すると北西の空には雪の山を背にして、正円と思われる月が意外や大きくあった。思わず「おぉ」と声を漏らし、素足に履いた草履でそちらへ歩く。そしてその景色もまた、iPhoneに収める。

食卓のコンピュータに戻って「2026年1月4日 旧暦」と、検索エンジンに入れてみる。するとその日は旧暦では2025年11月16日と出た。

かねてよりの僕の疑問は、朝の月は、前の日の月なのだろうか、それとも今日の月なのだろうか、ということだ。天文に詳しい人に訊いてみたい気持ちもあるものの、彼らの多くはヲタクだから、話し出すと止まらず、説明は専門の領域に及んで、当方は余計に分からなくなる。だから訊くことをためらううち、疑問はいつまでも氷解しないのだ。

日が暮れると、今度は正真正銘の、かどうかは不明ながら、旧暦2025年11月16日の月が昇った。朝の、西の月は大きかった。そして夜の、東の月も、またやけに大きく見える。


朝飯 お雑煮
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Finbec Naoto”のポテトサラダエスカルゴのブルゴーニュ風生ハムのサラダ三種のチーズ南瓜のスープ正月限定のカレーライス、きゅうりのたまり漬、らっきょうのたまり漬、ブルゴーニュの安い赤ワイン


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2026.1.3(土) 三が日の三日目

「正月も、三日までなり…」というような俳句がなかったか、と考えて検索エンジンに当たる。すると「正月も、三日もあれば、事は済み」という詠み人知らずが出てきた。この「事は済み」の「事」とは、年始の挨拶や初詣を指しているのだろうか。

きのうの昼ごろには、店の冷蔵ショーケースに並べたらっきょうのたまり漬が見る見るうちに減り、しかし包装現場では、いまだ充分な数が袋詰めされていない、ということが発生した。お客様には可能な限り新鮮な商品をご提供すべし、という考えが、上澤梅太郎商店にはある。それを遵守しようとすれば、どうしても、このようなことが起きてしまう。らっきょうのたまり漬は幸い枯渇することなく、在庫は繋がった。多いに有り難い。

「正月も、三日までなり…」ではないけれど、今日のお客様は、きのうにくらべて随分と少なくなった。年末年始を日光鬼怒川で過ごした帰省客や観光客は、あるいは明日の日曜日を待つことなく、帰宅の途に就きつつあるのかも知れない。

きのうの夕刻の雪は、夜になるまでに止んだ。成人の日の絡む連休までは、できれば晴れの日が続いて欲しい。


朝飯 お雑煮
昼飯 会社支給の「カルフールキッチン」の「チキン南蛮漬けボウル」
晩飯 松前漬け、なめこのたまり炊、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、豚キムチ鍋「本田商店」の「龍力米のささやき奥谷純米大吟醸」(冷や)「久埜」の水羊羹、Old Parr(生)


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2026.1.2(金) 初売り

7時40分から続々と出社する社員と新年の挨拶を交わす。社員には、パートタイマーやアルバイトも含めて、星の数ほどある会社の中から上澤梅太郎商店を選んでくれたことを有り難く思う。

7時50分に来社して活花の仕上げに取りかかったカワムラコーセン先生の仕事は、8時25分に完了した。開店は8時30分。2026年最初のお客様には、地酒の四合瓶を御礼としてお贈りする。

昨年末に引き続いて、年初にも多くの販売係が出勤をしてくれている。よって品出しや昼食などによりその人員の薄くなるときのみ、僕は店に立つ。楽なこと、この上ない。

先月29日に開かれた「阪納誠一メモリアル走行会」のために古いクルマを整備し、また当日はそのクルマの運搬や調整をしてくれたタシロジュンイチさんが昼前に顔を出してくれたため、請求書に従って支払いをする。多板式のクラッチは、貼り付きを防ぐため、ひと月に一度くらいは踏んでおこうと思う。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日二回目と四回目の配達は僕がひとりで行う。その四回目の最中に雪がちらついてくる。「夕刻から雪」の朝のテレビの天気予報には、他人ごととして接していた。それが、まさか本当に降るとは驚いた

夕食は、家内、長男、次男の大人四人のみで静かに摂る。これから数日間は、そのような夜の続く予定である。


朝飯 お雑煮
昼飯 会社支給の「コスモス」の「ハンバーグデミグラチーズ弁当」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
晩飯 ごまめの甘露煮、蛸のマリネ、松前漬け、刺身湯波、牛蒡と人参と三つ葉の精進揚げ盛り蕎麦、「本田商店」の「龍力米のささやき奥谷純米大吟醸」(冷や)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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