トップへ戻る

MENU

お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

< 古い日記へ  

2024.3.27(水) 甲府まで

出張のため、今月16日の日記に書いた国内移動を、先ずは下今市09:05発の上り特急リバティから始める。七里のオーミヤナナサト眼科で診察を受けるときにしか降りない春日部には10:11着。おなじ1番線から東武スカイツリーライン準急は10:14発。

次の乗り換え駅は越谷。しかし車内に北越谷、越谷、新越谷とアナウンスが流れるうち、自分の降りる駅が分からなくなる。そのたび乗り換え駅、着時刻と発時刻、その路線、その列車名を印刷した紙を胸のポーチから取り出し、確かめる。

10:33越谷着。JR南越谷駅への経路は数日前にyoutubeで調べておいた。その動画で見覚えのある階段を降り、通路を抜け、エスカレータを下って南越谷駅に達する。

10:38南越谷発。路線はJR武蔵野線。東浦和、南浦和、武蔵浦和、西浦和と、同じような名前の駅を過ぎる。まったくややこしい。東所沢、新秋津の駅名を聞いて「まるで西武池袋線に乗っているみたいだ」と感じる。

経路を印刷した紙は相変わらず、胸のポーチから頻繁に取り出して確かめる。JRの特急に乗る駅は立川。しかしその紙には誤って八王子で乗り換える経路を印刷してしまっていた。よって以降はiPhoneの乗り換え案内に頼ることとする。

11:18西国分寺着。JR中央線に乗り換えて立川には11:29着。プラットフォームから上がったコンコースには崎陽軒の弁当売場が目立ったものの、焼売はきのうの夜に食べている。はす向かいの「穂まれや」でおむすび弁当とお茶を買う。

JR特急かいじ19号の出る6番線に降りたところで、ようやく人心地がつく。今月16日の日記に書いたように、羽田からタイとラオスの国境までは、2回ないし3回の乗り換えで達することができる。今日の移動の方が、よほ骨が折れる。

11:53発のJR特急かいじ19号の車内は立派で驚いた。「かいじ」と聞いて思い出すのは「沈黙の艦隊」の原作者「かわぐちかいじ」だ。しかしこの列車の「かいじ」はどうやら「甲斐路」らしい。読みやすさを求めて平仮名で表記をした結果、意味は不明になる典型だと思う。

蛇行した川と見事に整備された畑地を左眼下に望んだのは12時25分。列車は間もなく大月に停車した。ここで乗客のおよそ半数が降りる。彼らのほとんどは海外からの観光客と思われる。多分、富士急行線に乗り換えて富士山を観に行くのだろう。

列車が速度を落とすと、左手の間近に城跡が見えてきた。甲府には13時04分に着いた

用事を済ませて夕刻、甲府の官庁街から駅への目抜き通りを上がっていく。広い道の両側には魅力的な飲食店が多い。

甲府17:36発のJR特急あずさ46号は、甲府を出て間もなく異音のため停車。運転手や車掌が外に出て車両を点検するうち21分の遅れになる。終点の新宿には、この遅れを更に広げて33分遅れの19:31着。新宿からはJR中央線の特別快速で神田。神田からは山手線で御徒町。

片道4時間の出張を日帰りでこなすと疲れてしまう。よって今夜は東京に泊まることとして、取りあえずはカウンター活動の場所へと向かう。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、しもつかり、厚揚げ豆腐としめじと小松菜の炊き合わせ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「穂まれや」のおむすび弁当
晩飯 「もつ焼でんアメ横店」のトロレバ(この日の最後で量は半分)おしんこチレとテッポー網レバ豚軟骨の煮込み梅割り焼酎


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.26(火) 何がどうなれば春なのか

お彼岸が過ぎても寒い日が続いている。先週の土曜日には、山の雪を風が運んでくる風花どころではない雪が舞った。あと1週間で4月だというのに、上半身にはこれまでと変わることなくユニクロの超極暖ヒートテックにパタゴニアのR1エアクルーを重ねている。

3月31日の隠居の席を、2ヶ月ちかくも前の2月はじめにご予約くださったお客様がいらっしゃる。庭に面した席を望まれたそのお客様には「桜も見ごろと存じます」と、ご返事を差し上げた。今となっては、とんだ安請け合いだった。靖国神社の開花宣言さえ、いまだ出されていないのだ。

もっとも日照だけは、お彼岸の少し前より幾何級数的とも感じられる速さで延びてきた。閉店時間の17時30分の空は、すこし前までは、まるで夜のような暗さだった。それが今では、まぁ、これまでの目の慣れも関係しているのだろうけれど、晴れれば、まるで初夏の夕刻のように明るい。

国道121号線に沿った看板の照明は、毎年、春の彼岸が過ぎると電源を落とす。今年も「そろそろ」とは考えているものの、やはり夏とは異なって、17時を過ぎれば自動的に点灯する。そのようなときには「やはり春はまだか」と考えてしまうのだ。


朝飯 豆腐の玉子とじ、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、納豆、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ブロッコリーのニンニク炒め、生のトマト、キャロットラペ、蓮根の酢の物、すぐき、焼売、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、“Chez Akabane”の杏仁豆腐、Old Parr(生)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.25(月) 後席か操縦席か

「体重は健康のバロメーター」という言葉のあることを、小学校の担任エダタダシ先生は教えてくださった。半世紀以上も前のことだ。現在、アメリカの人口の4割は肥満だという。痩せることを医師から推奨されている人は、日本にも少なくないのではないか。

「円安を容認はおろか歓迎するって、どういうことなんだい」と呆れてみせた税理士がいる。「自国通貨の強さは国力の証明」と、学生時代には教わったのかも知れない。

ゴールドマンサックスのステラジストは今月22日のリポートで、3ヶ月後のドル円相場を155円前後と予想した。従来の予想は145円前後だった。そのニュースをスマートフォンで目にして「6月の旅の、いまだ確定させていないホテルは予約を急ぐべし」と考えた。大方のホテルの価格は需給や為替で変わるからだ。

そして6月3日から6日までのスコータイの宿、また6月6日から10日までのバンコクの宿を、立て続けに予約する。これで、先週末の日記のホテルを含めて10泊すべての予約が完了した。合計の宿泊料は約3万5千円。予約サイトをいじくりまわしているうち、なんだか安くなってしまった。

“spartan”な旅が好きだ。アルファードの後席よりロータスセブンの操縦席の方が、よほど楽しそうではないか。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 なめこのたまり炊、厚揚げ豆腐としめじと小松菜の炊き合わせ刻みキャベツを添えたコロッケ、「黒龍酒造」の「九頭龍燗たのし」(燗)、いちご


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.24(日) honesty

あるとき京都で祇園のバーに3日のあいだ通ったことがある。その1日目、初見である僕がドライマーティニを注文すると、バーテンダーは新しく使い始めたというジンを勧めた。「美味しいですか」と訊ねると、バーテンダーはたたらを踏むような身振りと共に口ごもった。その姿から「美味いかどうかを判断するのはお客様、ということなのだろう」と僕は解釈し「それでお願いします」と、彼の提案に従った。

上澤梅太郎商店の商品に、唐辛子を含むものがふたつある。それらについて「辛いですか」とお客様に訊かれることが毎日のようにある。辛さに強い人であれば「それほどでもない」と感じるだろう。辛さに弱い人であれば「辛い」と感じるだろう。「辛いかどうかを判断するのはお客様」とお答えをしたいところではある。しかし誠実であろうとすればするほど相手の不興を買うということがあるから、この場合の返事はなかなかに難しい。

むかしポケットベルというものがあった。東京に出張中、このポケベルの調子が悪くなった。インターネットはいまだ一般的ではなく、僕はホテルの電話帳でNTTドコモグループの修理センター探した。果たしてそれは有楽町に見つかった。

修理はすぐに終わった。「これでもう大丈夫ですね」と僕は技術者に笑顔を向けた。「機械だから分からない」と、そのオジサンは仏頂面で答えた。こういう誠実な人が、僕は結構、嫌いではない。出世はできないだろうけれど。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 オリーブハムとソーセージとあれこれのサラダ、フランスパン、チーズChablis Billaud Simon 2018


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.23(土) 秘宝

きのう3泊の日程で予約を入れたバンコクのホテルからは、受け入れる旨の返信が届いた。とはいえそこには以下の一文も添えられていた。

Your stay is so short you will hardly have time to enjoy our hotel.

「だったら次はひと月くらい滞在してやろうではないか」と思う。

ホテル側のこの注意喚起はまた、そっくりそのまま、せわしない旅を好む東アジアの人たちに読ませたい気分だ。もっともそのような人たちは好んでせわしない旅をしているわけだから、読ませても、何も感じない可能性は高い。あるいは「みずから客を楽しませようという気持ちは無いのか」と憤るかも知れない。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」に慌ただしい時間配分でいらっしゃろうとしているお客様には「隠居の一番のご馳走は時間です」と、僕はご案内をしている。

エイミー・ワインハウスのアルバムに”Hidden Treasures”という傑作がある。上記のホテルは正に、インドシナの”Hidden Treasure”ではないか。行って確かめることが、今から楽しみでならない。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、納豆、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ジョニーズカフェ638」のフォカッチャ砂肝のコンフィと白神クレソンのサラダ仕立てフィレンツェ風トリッパの白ワイン煮込み頂鱒の燻製からすみかけホタルイカのプッタネスカフォンダンショコラ、お勧めの赤ワイン、Glenfiddich 12years(生)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.22(金) 便利

今朝の食事は例外的に早く食べ終えた。出勤する社員のため事務室に降りる7時40分までは、いまだ30分以上もある。よって早朝に使ったコンピュータをふたたび開く。そして6月10日から3泊を予定しているホテルの予約をはじめる。

このバンコクのホテルは、アゴダなどの予約サイトには登録をしていない。素人じみた自社サイトの、1990年代のウェブショッピングを思わせるセルに氏名、電話番号、住所などを入力していく。部屋は、冷房を備えない最上階の小部屋を選んだ。最上階とはいえ5階だから、エレベータは無くても苦痛は感じないだろう。

僕がもっとも問題とするのは立地である。ホテルは大きな通りから「ソイ」と呼ばれる袋小路を600メートル進んだ突き当たりにある。通りに出て食事をしようとすれば、往復で1,200メートル以上の移動となる。緑の多い田舎ならともかく、南国の炎天下に歩を進めることは結構、辛い。首都にお馴染みのモータサイがソイの入口にいれば、帰り道だけはそれが使えるかも知れない。

「なぜそんな宿を選ぶのか」と問われれば「楽しそうだから」と答えるしかない。旅は、便利すぎては面白くないのだ。


朝飯 納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しの春巻きと手羽先揚げ刺身の盛り合わせ茹で鶏の梅肉和え、芋焼酎「三岳」(お湯割り)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.21(木) 地震

午前、事務室の中にわりと多くの人がいて、その人たちと会話を交わしている最中に地震があった。揺れは派手だったが一瞬とも思われる短い時間で収まったから、怖さは感じなかった。ただし報道は広くなされたらしく、複数の方面から安否を問う連絡をいただいた。日光は栃木県の北西部に位置する。今回の地震は県南の揺れが激しかったらしい。

ここで数週間前の地元紙の記事と、今週火曜日の夜の、蕎麦屋での話を思い出した。

栃木県は、都道府県別の魅力度では、毎年、最下位付近を行ったり来たりしている。しかし流入する移住者数は全国で3位なのだという。日光に移住してくる人の挙げる理由のひとつに災害の少なさがあるとは、火曜日の夜に聞いたことだ。確かに日光市には、1949年つまり昭和24年の今市地震を最後として、大きな災害は起きていない。

ここ10年ほどは、夏が来るたび大雨による洪水が、列島のそこかしこで発生する。数年前のテレビのニュースには「こんなことの起きる場所ではなかったのに」と、氾濫する川を呆然と見つめる住民が映し出されていた。いきなり起きることもまた、災害の持つ怖さのひとつだろう。

おととい、今日と、隠居の庭に植木屋が入っている。彼らが引き上げた夕刻に様子を見に行った長男によれば、複数の木に赤い目印が巻きつけてあったという。それらが伐り倒されることを長男は心配している。それについては明日にも確かめてみることにしよう。

終業後に4階の自宅へ戻り、朝に供えた花とお茶と水を仏壇から下げる。お茶と水の器は小さなお盆に載せられている。そのお盆には少なくない量のお茶と水がこぼれいていた。地震は、やはり小さくはなかったらしい。仕事中の植木屋に何ごともなくて良かったと思う。


朝飯 しもつかり、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 「日光鱒鮨本舗」の鶏めし、日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”
晩飯 「食堂ニジコ」の胡瓜の辛子和え皮蛋チャーハン麦焼酎「二階堂」(お湯割り)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.20(水) 三寒四温と桜の関係

「暑さ寒さも彼岸まで」のお彼岸がようやく来た。冬のあいだ着つづけたモンベルのU.L.サーマラップジャケットは、先週の土曜日から無印良品のナイロン製のスモックに替えた。服を薄くすると、三寒四温の寒い日でも、もう元の冬着には戻れない。来月も半ばを過ぎれば、服装はまたガラリと変わるだろう。

このところ隠居の庭の桜への問合せが多い。この冬は暖冬と言われた。梅の花は昨年より1週間ほど早かった。よって桜の開花も早まることと予想をしていた。しかし情報によれば、東京の桜は1週間ほど遅れているという。

日本銀行の総裁がマイナス金利政策の解除を決めたら日経平均株価が上がった。暖冬だったにもかかわらず桜の開花は遅れている。何が何だか分からない今日この頃である。

日中、グループLINEにコメントがたくさん上がっていることには気がついていた。終業後に開くと、それは同級生の死を報せるものだった。

その同級生は、学生のときにはゴロワーズだかジタンを吸っていた。酒は飲まなかったように思う。会社の経営者で、社員旅行の途次に買い物をしてくれたことがあった。「お悔やみの機会があれば、ぜひ参加をしたい」と、僕はそのグループラインに返信をした。

タバコは年に4本を吸うこととしている。食器棚の引き出しにはトリニダッドのショートが納めてある。夕食の後、そこから1本を取り出して、ベランダで吸う。


朝飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、鮭の焼きほぐし、しもつかり、紅白なます、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と菜花とのげのりの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 オイルサーディン3種のパンピーマンとベーコンのソテーを添えたスクランブルドエッグChablis Billaud Simon 2018


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.19(火) 布一枚

未明、既に完成している一昨日の日記の「公開」ボタンをクリックして後は、きのうの日記もでき上がっていることもあって、仕事に取りかかる。

先月23日の日記に書いた新しい宣伝媒体の英文は、当方から疑問点や修正案を出した結果、翻訳会社から見解が戻った。その校正済みの文章を逐一たしかめつつ「ここまで真面目に仕事をしてくれたなら、すべて先方の最終案に従おう」と決めた。後のことは長男にお任せである。

日記の在庫は充分、そして朝からひと仕事を終わらせて、何やら気分が良い。更にはここ数日のあいだ探していたバンダナが、きのう遂に見つかった。それはインド製の木板刷りで、僕としては安くない値段で手に入れたものだった。

見失っていたときには「自分は本当にそれを買ったのだろうか」との疑いも湧いた。しかし家内に見せたときの「いいなぁ」という返事は覚えている。更に小遣い帳を検索すると、昨年の10月3日に確かに、おなじインド製のカディコットンと共に手に入れた記録が残っていた。

それがもっとも納めてありそうな箪笥の引き出しは、何度も調べた。それをきのうは丸ごと引き出し床に置いた。そしてスンバ島の帯からヴァラナシのスカーフ、果てはミャンマーの腰巻きまで、夥しい数の布を次々と取り出してみた。果たして白地に青い縞模様のそれは、ようやく底の方から出てきた。

このバンダナは、首に巻くために買った。使い初めは初夏になるだろう。


朝飯 鮭の焼きほぐし、玉葱と椎茸の玉子とじ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、盛り蕎麦、3種の日本酒(冷や)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

2024.3.18(月) しもつかり

「未知の味に挑戦した私はCOOLだ」との感想を「汁飯香の店 隠居うわさわ」のカードに残してくださった海外からのお客様がいらっしゃる。文化を異にするところへ旅をすれば「新しい天体」は次から次へと現れる。予定調和などぶっ飛ばせ、だ。

北関東の郷土料理「しもつかり」についての子供のころの記憶は無い。意識の端にのぼり始めたのは二十歳を過ぎてからだっただろうか。しかしその猫の吐瀉物のような見た目から、僕はそれに箸を伸ばすことはしなかった。

苦手な食べものが目の前に現れると「なにくそ」という気持ちになる。そして食べに食べて、それが好きになるまで自分を訓練する。しかし「しもつかり」にだけは、その気持ちが起きなかった。

これを食べられるようになったのは、27歳のとき遊びに行った家で無理強いをされたことがきっかけである。そのときの感想は「なんだ、美味めぇじゃねぇか」だった。以降はこれの作られる初午の季節が待ち遠しくなった。

旧暦の初午は、春の彼岸に重なる。冬至に重なるクリスマスがキリストの生誕以前から祝われていたらしいことと初午には、共通のものを感じる。これからしばらくは、夜は酒肴として、朝はおかずとして「しもつかり」を楽しむ日々が続くだろう。


朝飯 紅白なます、納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、蕗のとうの天ぷらの味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカツレツ、Old Parr(お湯割り)、TIO PEPE、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

< 古い日記へ  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

2006

2005

2004

2003

2002

2001

2000

蔵見学