2023.10.5(木) ころもがへ
先週までは、クルマの運転席に収まると即、計器板に左手を伸ばして冷房のボタンを押していた。しかし今週からは、それをすることはなくなった。食堂の、温風が吹き出す式の足温器は10月のはじめから使い始めた。半袖のポロシャツ1枚でこと足りていた上半身には、午前も半ばにいたるころ遂に、長袖のTシャツを重ねた。
僕は、仕事着においては以下のとおり、年に8回のころもがえをする。上からなぞっていけば、今朝までは、僕は盛夏の装いでいたことになる。
春:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
晩春:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初夏:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
盛夏:半袖ポロシャツ
初秋:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
秋:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
真冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター+ダウンベスト
さて今日からは、ようやく初秋のそれになった。この組み合わせで、今年はいつまで耐えられるだろう。着ぶくれは気分が悪い、服は、できるだけ着たくないのだ。
朝飯 納豆、トマトとレタスを添えたハムエッグ、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮭の焼きほぐし、ジーマミー豆腐、エリンギの素焼きと茹でたブロッコリーを添えたピーマンの肉詰め、薩摩芋と南瓜の甘煮、夏太郎らっきょう、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2023.10.4(水) 楽しみな日々
今日は月に1度の店休日である。店は休みでも、社員はほとんど全員が出勤をしている。そして先ずは、9時30分に全部署が店に集まり、あらためて、9月14日からの改装の意義、また店内の各場所が持つ意味などを、販売係から聴く。他部署の人たちも、それぞれの意見を述べる。その1時間と少々を終えて以降は、改装から3週間を経ての反省会を、販売係と持つ。
反省は、主に数字を元にして行われた。更に、その数字はどのような理由により現れたか、それもまた皆で推し量った。僕もこの20日のあいだに感じたことを、諸々述べた。午後はその反省に基づいて、店内に5台ある冷蔵ショーケースの、商品の配置を一新した。更には夕方までに、1度は片づけた什器の搬入も行った。そちらには僕の責任において、新しい商品を陳列する必要がある。
毎年、紅葉狩りの繁忙は体育の日のからむ連休から始まる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の席は既にして、土曜日と日曜日は満席になっている。楽しみな1ヶ月半が、これから始まろうとしている。
朝飯 ベーコンと刻みキャベツと生のトマトを添えたスクランブルドエッグ、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとマカロニサラダを添えたコーンビーフ、クロワッサン、フランスパン、Chablis Billaud Simon 2018、yellow tail CABERNET SAUVIGNON 2021
2023.10.3(火) 仕入れ
仕入れとは、いずれは商品になるものを、それがある場所まで出向いて、あるいはそれを直に見てすること、という認識が僕にはある。
先月13日に店舗を改装し、翌14日より、これまでの味噌、醤油、漬物に、新たに生活雑貨や書籍を加えた店を開いた。書籍はきのう、2度目の注文を取次店にメールで行った。今日は雑貨の、はじめての仕入れのため下今市より上りの特急に乗る。
馬喰町の駅に降りるのは、生まれて初めてのことではなかったか。赴くべき問屋の住所は電話帳に入れてある。そこから遷移するGoogleマップを頼りに街を歩く。歩きつつビルの上の看板を見て、この街が、実は初めてでなかったことに気づく。随分とむかしのことになるけれど、神保町から靖国通りを東へ歩くうち、このあたりまで来てしまったことがあったのだ。
興が乗ると、僕はそのような長距離の歩行をすることがある。もっとも「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が好きな子供と北千住から亀有まで歩いた、という近所の先輩ほどは歩かない。
仕入れた品物は問屋の定めた金額を超えたため、送料無料で送ってもらえることになった。その店にはいかにも僕の琴線に触れるものもあったけれど、それが改装後の上澤梅太郎商店の主題に沿ったものかどうかは曖昧だったため、これについては会社に戻ってから長男と相談をすることとした。
馬喰町の駅までの最短距離を訊くと、来たときとは異なる道を、お店の人は教えてくれた。よってそちらを目指して、一度は来たことのある、しかし記憶は明瞭でない街を歩いていく。
朝飯 2種のおむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、小松菜の味噌汁
昼飯 “FAUCHON LE CAFE”の週替わりランチセット
晩飯 「ふくべ」のトマトと茹で玉子、板わさ、くさや、他あれこれ、菊正宗の樽酒(燗)
2023.10.2(月) ジョッター
日記は大抵、過去のことを書く。たとえばきのうのことを思い出すための方法について、2003年のことだったと記憶をするが、勉強仲間のナカヤカツヒコさんと話したことがある。場所は御徒町の焼鳥屋だった。
ナカヤさんは画像だと言った。当時の携帯電話にカメラの機能があったかどうかは覚えていない。あるいはナカヤさんは、デジタルカメラを常に持ち歩いていたのかも知れない。それに対して僕は数行の覚え書きと答えた。
そのときはそう答えたものの、現在、日記のために覚え書きを残すことは、ひと月に一度あるかないかになった。400字ほどの文章なら、何も無いところからでもひねり出せる技術が身についたからに他ならない。
とはいえ覚え書きのための便利な道具は欲しい。人に頼まれたことや、すべきことを頻繁に忘れる癖が僕にはあるからだ。
その道具の名前はなかなか覚えられなかった。欲しくなるたび当てずっぽうに検索エンジンに入れ、しかし当該のものはなかなか出てこなくて焦燥することを繰り返した。しかし今は「ジョッター」と明確に言うことができる。メモ用紙を固定するための小さな板で、首から提げる式のものもある。
今朝、amazonでそれを探すと、伊東屋から出品をされていた。ウェブショップで買うより現物を見て買う方が間違いは少ない。実店舗を訪ねれば、予備の紙も豊富にあるだろうし、適当なペンも店の人に教えてもらえるだろう。
そういう次第にて、何十年ものあいだ欲しかったジョッターがいよいよ手に入る。それを便利に使いこなすことが、僕にはできるだろうか。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、菠薐草のおひたし、たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした納豆、オクラの鰹節かけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、しその実の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、薩摩芋の甘煮とピクルスとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、yellow tail CABERNET SAUVIGNON 2021、あんみつ
2023.10.1(日) 合理と不合理の関係
一見、合理的と思われる旅がある。できるだけ短い日程で、できるだけ遠いところへ行き、できるだけ多くの名所を巡ろうとするものだ。町内役員によるバス旅行や業界の親睦旅行は、まさにそれに当たる。旅行は嫌いではないから、僕はそれらのすべてに進んで参加をする。そして楽しさを味わいつつも、ときおり、時間を無駄にしている感を覚えている。
旅において、僕の気持ちがもっとも満たされるのは、無為の時間をおくっているときだ。旅の途上にあって、僕にもっとも充実感を与えてくれるのは、無為の時間を過ごしているときだ。他からは不合理と見られるかも知れない旅が、僕には最上であったりする。
上澤梅太郎商店で販売をしている42冊の本の中から、今日は何気なく「日本発酵紀行」を手に取った。新品の本には売上げスリップと呼ばれる紙が挟み込まれている。書店で本を開こうとすれば、多くの場合、その短冊状の紙のあるページが先ずは開く。その100ページには以下の数行があった。
……
この旅を始めた当初、僕はなるべく効率的に四七都道府県を回るために移動時間の短い移動方法を選択していた。ところが、ある経験をきっかけに考えを改めるようになる。栃木の日光今市から福島の会津若松への旅路だ。
……
「そんなこともあったかな」と今となっては記憶も曖昧ではあるけれど、夕刻からの長距離の移動は避けて、今夜は地元の居酒屋でくつろぎ、地元の旅館に泊まることを著者に勧めたのが僕であることは間違いない。そしてそれに従った小倉ヒラクは翌朝、冬の輝かしい景色の中に浸透していき、新しい知見を得ることになる。ことほど左様に、不合理が合理の入口になることは珍しくないのだ。
「そんな旅がオレもしてぇな」と思う。しかし今は無理だ。来春、インドシナの最暑期に実現すれば嬉しい。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、生玉子、たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした冷や奴、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 5種の刺身、塩雲丹、松浦漬け、鮒鮨の飯、梨と胡瓜の酢の物、茹でた菠薐草を添えた東坡肉、「片山酒造」の「清酒日光路」(燗)
2023.9.30(土) 草刈り
新型コロナウイルスの蔓延などによりしばらく途絶えていた今市屋台まつりが、10月15日に再開をされる。その資金は先日、ウカジシンイチ自治会長から預かった。ウカジさんと相談の上、それは町内の一般会計には入れず、特別会計とすることとした。そして即、専用の金銭出納帳を作った。
日光市今市旧市街の各町内はそれぞれ、古いものは江戸の末期に造られた屋台を持っている。春日町1丁目の屋台庫周囲の草刈りは、今年は6月18日に行なわれた。しかし夏草の勢いは半端ではない。先月の会議にて、9月の最後の土曜日に2度目の草刈りをすることが決められた。
僕は本業が忙しいため、現場へは作業が始められる9時に顔のみ出した。そして会計係として、昼食のための席を用意する旨を周囲に伝えて会社に戻った。
11時55分に相生町の蕎麦屋「やぶ定」の暖簾をくぐる。予約した席には大膳のシバザキトシカズさんのみがいた。しばらく待つうち三々五々、労力を供出してくれている面々が集まりはじめ、その数は12名に達した。草刈りは、いまだ途中だという。
「草刈り終了!」の知らせが婦人会のツカハラノリコさんより町内役員のライングループに入ったのは13時50分だった。そこには120リットルの袋に15個ほどの、刈り取った草の画像が添えられていた。頭の下がる思いである。
お祭の当日、JR今市駅と日光街道をつなぐJR通りの交通規制が解除されるのは20時。屋台を屋台庫まで曳き上げれば時刻は21時、すべてを完了して扉を閉めるのは22時になるかも知れない。よってこの日に直会をすることはしない。後日、その席が設けられればと考えている。
朝飯 きのうの夜のおかずのぶっかけ飯、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦、ライス
晩飯 3種のきのこのたまり漬、厚揚げ豆腐と肉団子と野菜の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2023.9.29(金) 新調
2008年の秋から使い続けてきた、土屋鞄製のパスケースがある。鉄道の回数券と57.5mm×88mmのD型券、他にクレジットカードなどが収まる大きさで、僕が所有する、多分、数百におよぶ道具の中でも、もっとも便利なうちのひとつだ。しかし15年を経てあちらこちらはほころび、剥がれ、ポケットの中で逆さになると、回数券は抜け落ちてしまうようになった。
服からクルマまで、道具は上質なものを直しつつ長く使うことが好みだ。パスケースは今年の4月10日に、土屋鞄の日本橋店に修理に出した。
現在、土屋鞄はこのパスケースを作っていない。そして担当者とひと月ほどメールのやり取りをするうち、僕の求める水準までの修理には、税込11,770円の代金のかかることが知らされた。「道具は直しつつ長く使うことが好み」とはいえ、買ったときの3倍ちかい修理代は心理的に出しがたい。
それから2か月ほどして、顧客の求めに応じて革製品を作ってくれる工房を神戸に見つけた。そして土屋鞄から引き上げた、使い古したパスケースを見本として送った。
店主のホシノトモヤさんは、壊れた個所と僕の使い方を照らし合わせつつ、幅は5ミリ伸ばした方が壊れにくくなると提案をしてきた。本職の意見には従うたちだから、僕はそれを承諾した。代金は税込13,200円となった。
完成まで2か月と伝えられていたそのパスケースは、1ヶ月と3週間を経て届いた。ブライドルレザーに特有の白い粉は、使ううち艶に変わるだろう。
朝飯 きのう孫の残した秋刀魚の塩焼き、納豆、モロヘイヤのたたき、牛蒡と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鮒鮨の飯、夏太郎らっきょう、空心菜炒め、「食堂ニジコ」から持ち帰った豆腐の塩煮、同じく海老春雨、同じく中華焼きそば、同じく鶏の唐揚げ、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)
2023.9.28(木) さがしもの
きのうの夕刻、会社を締めようとして、鍵の手元にないことに気づいた。自宅と会社の鍵をまとめたキーホルダーは、日中は事務室内の特定の場所に保管をしているにもかかわらず、だ。よって今朝は、考えられるところから「そこにあるわけはない」というところまで広く探したものの、やはり見つからない。
この日記のどこに書いたかは忘れたけれど、携帯電話の紛失に気づかず、それを知ったのは保管している旨のハガキが上野警察署から届いたとき、ということがあった。おなじく携帯電話が見あたらず、遂に探し当てた場所は町内の物置、ということもあった。失せ物は大抵、奇想天外なところにある。だから見つけられないのだ。
きのうの夕刻から見失っていたキーホルダーは、10時35分に見つかった。事務室の、部外者には見えないよう扉で隠された流し台の、洗った食器の水を切る場所にあった。
見つかるまでは「鍵にはエアタグが必須だわな」と考えていたものの、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、キーホルダーはふたたび、事務室内の特定の場所に納められた。先ずはめでたし、である。
朝飯 ブロッコリーの茎のソテー、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、納豆、酢蓮の梅肉和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 牛蒡と人参のきんぴら、モロヘイヤのたたき、夏太郎らっきょう、松浦漬け、鮒鮨の飯、薩摩芋と南瓜の甘煮、麩団子の吸い物、秋刀魚の塩焼き、「栗林酒造店」の「春霞純米吟醸」(冷や)
2023.9.27(水) 10月の室礼
アメリカからのものと思われる「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約が、7月下旬にインターネット経由で入った。ご来店は10月の上旬である。先日は香港からの電話によるご予約が、やはり10月上旬に入った。
現在、隠居の床には高久隆古の「秋景山水之図」が掛けられている。さて10月の室礼はどのようにしようかと、ここしばらくは考えてきた。
今となってはどちらのお店のものかは思い出せないけれど、あるときインターネット上で、酒蔵の運営する食事処の画像が目に留まった。その内装は、まるでカンフー映画に出てくる日本人、もちろん悪役だが、その屋敷の雰囲気にそっくりだった。つまり外国人の考える「日本風」である。僕は「なるほど」と得心をした。そのような室礼の飲食店は、日光にもある。あるいはそのような内装のホテルは、秋葉原にもある。
隠居には田崎草雲の「巌菊之図」を夏のあいだに運んであった。そしてこれを、今日は床に掛けた。床脇にはいささか奇を衒って、麒麟に乗った阿弥陀如来像を置いてみた。家内や長男は反対をするかも知れないけれど、とりあえずはこれでいってみよう。
実は、床の間の飾りについての本を、僕は持っている。しかし勉強は苦手なたちにて、結局は好き勝手にしてしまう。それが自分の短所であることは重々、承知をしているものの、どうにもならないのだ。
朝飯 キャベツとハムのソテー、生のトマトを添えた目玉焼き、納豆、酢蓮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 チーズ、FRONTERA CABERNET SAUVIGNON CONCHAY TORO、トマトとレタスのサラダ、パンの其の一、パン其の二、パン其の三、生ハムのムース、鶏とペンネのグラタン、Chablis Billaud Simon 2018、「宇都宮大学農学部」のシャインマスカット
2023.9.26(火) 来夏の準備
おととい仕事から上がって洗面所で手を洗おうとして、掌の乾きに気づいた。唇の特に両端が、リップクリームを求めている。左のかかとには、早くもアカギレの予兆が現れた。
むかし社員旅行で金太郎温泉というところへ出かけたとき、夜の宴会場でかかとのアカギレを触っていた記憶がある。日計表の備考欄を「金太郎温泉」で検索してみると、それは1993年9月27日のことと知れた。つまり「30年前の明日」である。
僕は手指の爪は、鮨の職人のように、常に短くしている。特に小指のそれが伸びると、ペンを使うたび気に障る。ところがこれからの季節に爪を切り詰めると、爪と指の肉のあいだにアカギレができて、爪の先が肉から剥がれる。そのままでは仕事ができないから、キズパワーパッドを巻く。それを固定するため、更に2枚のキズパワーパッドを巻く。多いときには、両手10本の指のうち6本がキズパワーパッドに覆われる。そうしてかかと用の大きなものも含めれば、ひと冬に20箱ちかくのそれを使う。その在庫は充分と思われるものの、いまいちど調べてみることにしよう。
ところで今朝は、夏のあいだは忙しくしていたに違いないスドー石材のおやじさんがようやく顔を出してくれた。隠居の柴折り戸から勝手口に続く場所は周囲よりも低く、大雨が降るたび飛び石が水没する。よってその飛び石はそのままとしつつ、別の通り道も作るよう頼んであったのだ。
その工事は午後の遅い時間に完了した。秋に大雨の降ることはないだろうけれど、取りあえずはひと安心、である。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮を薬味にした納豆、ナスとパプリカの味噌炒り、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 夏太郎らっきょう、キャベツのナムル風とブロッコリーの塩ゆで、焼き餃子、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)