トップへ戻る

MENU

お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

< 古い日記へ   新しい日記へ >

2021.9.26(日) 杞憂

15日(水)から27日(月)までの13日間、つまり現在、上澤梅太郎商店は新宿高島屋の11階で開かれている「美味コレクション」に出張をしている。今回は、そちらで販売すべく「長芋のたまり浅漬け」を研究開発室のマキシマアキコさんと嫁のモモ君が新商品として作った。それが思いがけず好評にて、本店でも試験的に並べてみようということになった。

「長芋のたまり浅漬け」は、漬物としては賞味期限が短い。よって金曜日の午後に袋詰めしたそれは、この土曜日と日曜日で売り切らなければならない。僕は土曜日の朝にその写真を撮り、会社のfacebookページに上げた。

2日目の今朝、店の冷蔵ショーケースに並べられたそれは僅々11袋。僕の心配をよそに、大部分はきのうのうちに売れてしまったのだ。そして今日は、開店からいくらも経たずに完売。お買い上げくださったお客様には、厚く御礼を申し上げます。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様が蔵見学をご希望になっていると、10時すぎに電話が入る。即、現場の準備を整えてから隠居へ急行する。そのお客様を蔵にご案内し、共に店まで戻り、記念写真に応じる。

正午過ぎ、隠居の席に空きはあるだろうかと、販売主任のハセガワタツヤ君が事務室に顔を出す。これまた即、その5名様を隠居までご案内する。あらかじめ水に浸漬しておいたお米は、この5名様にておしまい。以降は満席とさせていただく。「汁飯香の店 隠居うわさわ」のごはんは、お客様ひと組ごとに土鍋で炊く。フリのお客様には多くご対応できないのが泣きどころ、である。

午後、数日前に予約しておいたライ麦食パンを「ぱんいしづか」へ取りに行く。僕は朝食は、特に家にいる限りごはんでないと気が済まない。しかし夕食は別だ。

夜はそのパンとポーチトエッグにて白ワインを飲み、早々に就寝する。


朝飯 海老豆、納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、刻みキャベツを添えた鶏の笹身揚げ、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 「湖里庵」の鮒鮨茶漬け、ごぼうのたまり漬、海老豆
晩飯 トーストポーチトエッグ無花果の蜜煮Chablis Billaud Simon 2015


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.25(土) 千灯供養

きのう20時すぎに就寝をしたところ、0時をまわったころに目が覚めた。早寝早起きとはいえ、これでは昼夜逆転である。どうにか二度寝に入ると、今度は同級生6人つまり定員を超えてホンダフィットを走らせるうち、鬼怒川沿いの曲がりくねった道から渓谷に転落する夢で目を覚ます。

とにかく僕は、どこかから落ちる夢を頻繁に見る。「夢 落ちる」と検索エンジンに入れると、出てくる解説は悪いことばかりだ。ところが実際の僕に悪いことは起こらない。夢判断などは信じるに当たらない、ということだ。

昼食は、日本経済新聞の文化面を読みながら摂ることが多い。今月の「私の履歴書」は山本耀司。今日は北野武の”Dolls”の衣裳を担当したときのことが書かれ、その中に「文楽が筋書きに絡んでくることが分かり」とあった。

“HANA-BI”は、目黒の権之助坂の上の映画館で観た。1990年代の最後のころ、季節は夏だった。独り合点かも知れないが、後半「これは近松だ」と気づいたときから涙が止まらなくなった。そしてあの結末である。

終業後、夕刻からの雨が残る中を、小倉町の追分地蔵尊へ行く。きのうと今日は千灯供養の日で、僕は灯籠を申し込んでいた。昨年と異なって、灯籠の数は極端に少なかった。大抵の人は初日に灯籠を上げてしまうのだろう。そして僕は多分、昨年は初日に来たのだろう。

いただいた御札は雨に濡らさないよう、明日までホンダフィットの中に置くこととする。


朝飯 糸こんにゃくの明太子和え、納豆、らっきょうのたまり漬とツナのサラダ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、長芋のたまり浅漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、トマトとレタスと茗荷の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 刻みキャベツとプチトマトを添えたコロッケと揚げ鶏、「夏太郎」らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生にTIO PEPEを少々)、「セブンイレブン」のオレンジピールのマリトッツォ、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.24(金) いきなり冬のそれに

「日光みそのたまり漬」の看板が、国道121号線に沿って立っている。事務机の左手に提げたカレンダーの今日のところには、その看板の電源を入れるよう覚え書きがある。難しく考えることはない、電源は、秋の彼岸に入れて春の彼岸に切れば良いのだ。それをつい忘れる故の、覚え書きである。

午後、その看板の直下にある樹脂製の箱を開き、電源を入れる。電源を入れてもただちに照明が点灯するわけではない。16時から閉店の17時30分のあいだに空の明るみが一定以下に落ちれば、そこではじめて灯りの点く仕掛けである。

秋の日はつるべ落としだ。しかし僕の手はそれどころではない、1週間ほど前のある朝、いきなり冬のそれになった。手の平が、まるで紙やすりのように荒れはじめたのだ。

手の皮膚を保護するクリームは、日本ケミファのモイスポリアホワイトが一番と、これまでの経験により知っている。あまりに具合が良いため、2014年11月には10本をまとめて買った。その残りがいよいよ少なくなってきた。

モイスポリアホワイトの唯一の欠点は、塗りすぎると、それが皮膚に馴染むまで、15分ほどは両の手を摺り合わせ続けなくてならないところだ。馴染めばベタつきは一切、無くなる。また買い足さなくてはならない。


朝飯 糸こんにゃくの明太子和え、納豆、冷や奴、舞茸の天ぷら、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 醤々麺
晩飯 「共働学舎新得農場」のレラ・ヘ・ミンタル、TIO PEPE、ベーコンとマッシュルームとベビーリーフのスパゲティChablis Billaud Simon 2015


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.23(木) cold turkey

朝食の後、という珍しい時間に食卓で仕事をする。早朝から始めたものの、完了しなかったからだ。しかしそれに熱中をするあまり、出勤する社員のことを忘れてもいけない。そう考えて、続きは事務室ですることとした。

アイスホッケーは非常に運動量の大きなスポーツだ。よって氷上に出た選手は1分ほどでベンチに戻り、代わりの選手が出ていく。脳を激しく使う仕事も、それに似ている。はやくタイの北の方へ行ってボンヤリしたいものだ、と思う。

「人はいつまで我慢できるものではない。コロナに一区切りがつけば、マグマを溜め込み続けた人間は、一気に欲望を開放するだろう」と言う人は少なくない。一方、今日は「人は我慢を続けるうちに欲望を漸減させる」という意見をウェブ上で目にした。

「マイルス・デイビス自叙伝」は、かなり面白い。分厚い文庫本で上下2巻の文章量だから、極上の料理を大皿で食べている気分になる。その中に「コールドターキー」ということばが出てくる。それは、ただ我慢することにより麻薬の中毒から抜け出す行いをいう。

「はやくタイの北の方へ行ってボンヤリしたいものだ」という欲求は、しかしそれほど強いものでもない。我慢を強いられるうち、中毒が緩和されてしまったのだ。コロナもひとつのコールドターキーと、僕は感じている。


朝飯 生のトマト、蕪と胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、生玉子、松茸ごはん、シメジと榎茸と茄子の味噌汁
昼飯 ざるラーメン
晩飯 糸こんにゃくの明太子和え、山葵漬けを添えた蒲鉾、生のトマト、めかぶの酢の物、鰹の刺身のたたき風、蕪と胡瓜のぬか漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生にTIO PEPEを少々)、メロン


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.22(水) 松茸ごはん

おととい思いがけず松茸をいただいた。その夜、それは早速、スパゲティの具になった。きのうは隠居で炊き込みごはんの具になった。最後の1本は今夜、やはりごはんに炊き込まれた。

長谷川町子の「サザエさん」は、終戦直後まで時代を遡ると、個人的にはとても面白い。街には進駐軍の米兵がいて、サザエとカツオは馬糞を拾っている。

ある回では、晩ごはんについて「松茸ごはんがいい人」とサザエが問う。波平、フネ、マスオが手を上げる。続いて「カレーライスがいい人」と訊く。こちらにはカツオとワカメが手を上げるものの、大人の数には勝てない。そこでカツオは足も上げる。それから50年か60年を経た今でも、多くの子供は松茸ごはんよりカレーライスを欲しがるのではないか。

蕎麦屋で酒を飲むうち蕎麦まで辿り着かない、ということがままある。おでん屋で酒を飲むうちオデンまで辿り着かない、ということもままある。今夜は松茸ごはんまで辿り着かなかった。そういう次第にて、今夜の松茸ごはんには明日の朝、生玉子をかけて食べようと思う。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の餡かけ、牛肉と榎茸のすき焼き風、納豆、揚げ茄子、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 醤々麺
晩飯 めかぶの酢の物、生のトマト、蕪と胡瓜のぬか漬け、大根と胡瓜と「しその実のたまり漬」の塩もみ、海老豆、豚薄切り肉と厚揚げ豆腐の鍋、金宮焼酎(生にTIO PEPEを少々)、メロン


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.21(火) 10月のお弁当

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、月替わりで弁当をお作りしている。仕込みの都合上、ご入り用のお客様には、前日の15日までにご予約をいただく。お渡しは、上澤梅太郎商店でも隠居でも承っている。毎週の土、日、月曜日にお作りする弁当の告知は木曜日にSNSに上げるほか、月末の新聞にチラシもお入れする。

正午の1分前に、隠居へ電話を入れる。ちょうど10月の弁当ができあがったという。内容は以下。
……
ごはん(八木澤ファームの「ゆうだい21」を使用)
鮭の味噌と地酒粕漬け(日光味噌/登録商標0403629番を使用)
玉子焼き
ほうれん草の胡麻和え
じゃがいもときのこの味噌和え(日光味噌/登録商標0403629番を使用)
舞茸の天ぷら
日光みそのたまり漬各種
さつまいも茶巾しぼり
フリーズドライ味噌汁”with LOVE”(日光味噌/登録商標0403629番を使用)
……

即、隠居の厨房へ赴き、いまだ温かいそれを自宅4階の食堂へ上げる。隠居の光は緑が勝り、4階のそれは青に傾く。色は後から補正するとしても、仕事は自分の慣れたところでしたい。

ところで本日は旧暦の8月15日。いわゆる十五夜である。「だから」というわけでもないけれど、日が暮れてしばらくしたころに隠居へ行く。北側の柴折り戸から一歩を踏み入れただけで、鈴虫の音が耳を圧倒する。

その虫の音を座敷まで届かせようと、縁側の硝子戸を開ける。蚊遣りを焚かなくても、蚊や羽虫のたぐいは入ってこない。庭に点々と点る灯りが綺麗だ。月については特に覚えていない。


朝飯 秋刀魚の梅生姜煮、納豆、キャベツの玉子とじ、揚げ茄子、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブロッコリーの味噌汁
昼飯 「汁飯香の店 隠居うわさわ」の10月の弁当、フリーズドライ味噌汁”with LOVE”(長葱は自分で追加)
晩飯 鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け酒肴あれこれ、日本酒あれこれ(冷や)、松茸を微量に含む混ぜごはんオクラとなめこの味噌汁隠居の庭で摂れた梅の実のシャーベット


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.20(月) その言葉は聞こえてこない

「あしたは5時にお墓へ行く」と、きのう家内が宣言をした。「今の5時は、お墓の掃除ができるほど明るくないよ」と僕は答えた。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日には、家内は6時前に厨房に入る。結局のところ、墓参りは僕がひとりですることとした。

8時30分、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への本日1回目の納品をしてから如来寺へ行く。お墓には、どなたかが供えてくださった線香が、いまだ消えずにあった。かたじけないことこの上ない。

墓石は水を固く絞ったタオルで拭く。花立てには新しい水を満たして花を供える。線香は左右の線香立てに3本ずつ。献仏不假香多である。すこし離れたところにある叔母のお墓にも花と線香を供える。

いちど会社に戻り、今度は自転車で日光街道を下る。服も花も野菜も売るシマダヤさんには、オヤジの妹の注文による花がしっかり整えられていた。それを自転車の籠に満載して、ふたたびお墓へ戻る。そして新旧9基のお墓の、それぞれ一双の花立てに、それらを供えていく。

ふたたび会社に戻ると時刻は9時30分。以降は主に、社員と長男との連絡係をする。コロナ下の現在、新聞やテレビは自主規制をしているのか「シルバーウィーク」という言葉は聞こえてこない。それでも店はきのうに引き続いて、結構、忙しい。


朝飯 マカロニサラダ、納豆、プチトマトとブロッコリー、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の盛り蕎麦(大盛り)
晩飯 「夏太郎」らっきょうベーコンと松茸のスパゲティ、Old England、“Chez Akabane”のロールケーキ、Old Parr


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.19(日) 冷えた白ワイン

早朝、外の様子を知ろうとして、北東に面した窓の取っ手に手をかける。片開き式のそれは、東からの強い風により、勢いよく限界まで開いた。取っ手を握っていなければ、蝶つがいが壊れたかも知れない。それほど強い、そして暖かい風だった。台風の置きみやげだろう。

久しぶりの快晴にて、きのうに引き続いて隠居へ行き、緑陰のパラソル席の写真を撮る。その隠居からは昼前に電話が入り、満席が伝えられる。後に家内から聞いたところによれば、8名様でテーブル席が埋まった直後に「これから9名、どうですか」というお電話をいただいたものの、承れなかったとのことだった。

日光市今市の中心部は、宇都宮方面と鬼怒川方面が渋滞。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、軽いものに限っては2度、自転車で納品をした。

夜は会計係として、町内に住む68名の高齢者への祝金を中央、東、西の各地区ごとに分けて、公民館へ持参する。祝金は各地区の委員長が、それぞれのお宅へ届ける仕組みである。

帰宅後はようやく落ち着いて、冷えた白ワインを飲む。


朝飯 生のトマト、菠薐草のおひたし、刻みキャベツとミートボールのトマト煮、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと長葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬、「夏太郎」らっきょう
晩飯 マカロニサラダパン茹でたブロッコリーを添えたベーコンエッグ、スパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.18(土) 対策はお墨付き

製造係のタカハシアキヒコ君は、木曜日から三連休中。現在は39℃の発熱と、販売主任のハセガワタツヤ君が教えてくれた。新型コロナウイルスの、2度目の予防接種の副反応である。39℃はタカハシ君の人生における最高記録だという。扁桃腺を腫らせた経験などは無かったのだろう。

長男は、思いもよらなかった職域接種をSNSで知った。そしてそれを頼って2度とも東京で受けて、そろそろ数週間になる。その長男は現在、新宿高島屋の11階で開かれている「美味コレクション」に出張をしている。15日(水)から27日(月)までの13日間の長丁場であれば、健康に留意をして、無事に務めて欲しい。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日は、土日月の3日間だ。その告知は毎週、金曜日にSNSに上げている。これまで画像はできるだけ夾雑物を廃したものを使ってきた。しかし今日は考えを改めて、お客様おひとりおひとりを隔てるパーティションを含めて撮ってみた。来週の金曜日からは、このようなことも含めて、積極的にお知らせしていこうと思う。


朝飯 納豆、菠薐草の溶かしバター和え、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、缶詰の鯖とトマトと長葱の味噌汁
昼飯 牛そぼろ煮、梅干、塩鰹のふりかけ、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 菠薐草のおひたし、冷や奴、蛸と胡瓜の酢の物、鰹の刺身のたたき風、金宮焼酎(生にTIO PEPEを少々)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

2021.9.17(金) 「酒とバラの日々」ではなくて

春分と秋分は、一般には昼と夜の長さがおなじになる日と認識をされている。日は真東から昇り、真西に沈む。このあたりについて天体に詳しい人に確かめると、微に入り細を穿って話は止まらない。僕のような無知蒙昧は却ってわけが分からなくなるから、そういう人とそういう話をすることは努めて避けている。

とにかく旧暦でも新暦でも彼岸の時期はおなじだろう。「暑さ寒さも彼岸まで」ということばがいつできたかは知らない。とにかく江戸時代の彼岸も現在の彼岸も時期に差は無いはずだ。

ちょうど一週間前は東京にいて、気温は30℃に達した。その日こそ暑さに恵まれたものの、それは秋雨のたまさかの隙間のようなものだった。日光にいる限り、日によっては木綿のセーターを半袖のシャツに重ねる。SNSを開けば既にして石油ストーブを仕事場に持ち出した人もいる。

秋の彼岸まで残すところ数日。それを過ぎれば季節は冬へ向けて、一気に傾いていくだろう。

アロハシャツは、売るほど持っている。それを今日は、しばらく前にホームセンターで求めた、プラスティックの箱にまとめた。もっとも派手なそれは、2002年11月にシンガポールで着て以来、袖を通していない。襟の内側には”XL”という表示がある。アメリカの”XL”である。「馬鹿じゃねぇの」と驚く。なぜこのような巨大なものを買ってしまったのか。

「製造係のイトーカズナリ君になら、ちょうど良さそうだ」と考える。「しかしこんな真っ赤なものは好みじゃねぇだろう」と、箱のいちばん底に納める。そして「今年の夏は、アロハ、1回も日の目を見なかったなぁ」と、コロナと長雨の日々を振り返る。


朝飯 長芋のたまり浅漬け、納豆、冷や奴、菠薐草のおひたし、紅白なます、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 浅蜊のスパゲティトマトと菠薐草のおひたしを添えたコールドビーフChablis Billaud Simon 2015とChateau Leoville Las Cases 1984“Chez Akabane”の杏仁豆腐


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

< 古い日記へ   新しい日記へ >

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

2025

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

2006

2005

2004

2003

2002

2001

2000

蔵見学