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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

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2019.5.27(月) 軽減税率

朝4時40分、食堂の、それぞれ南東と南西に面した窓を開け放つ。室内に風の通り抜ける気配は感じない。それでも空気は、こちらに気づかないほどの静かさで、滞ることなく入れ代わっているらしい。ふたつの窓からは、それぞれ異なる鳥の声が聞こえている。まるで南の国の、濃い樹影のかたわらに建つ民家にでもいる気分だ。今日の午前は、なかなかに忙しい。そのひとつひとつを頭に浮かべ、確認をする。

7時30分に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ行き、ウチの売り場を拭き掃除しつつ、各商品の、本日の納品数を決める。8時10分にホンダフィットを西北西へ向け、東武日光駅前の早見商店さんに「らっきょうのたまり漬」を納品する。会社に戻ると「日光街道ニコニコ本陣」に納める品は、既にして製造係により整えられていた。

9時40分、今度はホンダフィットを南西へ向ける。栃木県味噌工業協同組合の総会に仕事着のまま行くと、自分以外の皆さんは、おしなべて外出用の服を着ている。それに気づいて「次回こそは」と思うものの、すっかり忘れて、またまた仕事着のまま出席をしてしまう。しかし今日に限っては、シャツこそいつものものではあるけれど、少しはマシなズボンに脚を通し、黒い革靴を履いた。

総会には宇都宮税務署の統括官が出張をしてきていて、10月1日から施行される新しい消費税について講義を受ける。「リーマンショック級とかいう理由で増税が先延ばしになって、しばらく後に『これだけ延ばしたんだから、軽減税率は無しね』なんてことにならねぇかなー」と、出席者のひとりが自身の希望を述べる。「なるほどー」である。

仏壇の白菊がそろそろしおれ加減だったため、小倉町の花一で新しい菊を買ってから会社に戻る。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、昆布巻き、胡瓜のぬか漬け、野沢菜、ふきのとうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 「新三」の弁当「雷都物語」
晩飯 鯵の干物茄子とエリンギの「日光味噌ひしお」炒め、生のトマト、小松菜のおひたし、浅蜊と万能葱の味噌汁、ズッキーニと人参のぬか漬け、らっきょうのたまり漬(A)らっきょうのたまり漬(B)芋焼酎「白金乃露」(ソーダ割り)


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2019.5.26(日) 暑いところ

「はて、今日は日曜日だったか、それとも週明けの月曜日だろうか」と、早朝、蔵の中を歩きながら、一瞬、曜日が分からなくなる。ややあって「日曜日の蔵見学をご予約くださったお客様を、オレはいまだご案内していない。とすれば、今日は日曜日か」と、得心をする。

きのうの、店の前の最高気温は29度だった。それが今日は、午前のうちから30度に達する。北海道にはこともあろうに35度以上の予報が出ている。世の中も、またその世の中が存在する地球も、ヒトの感覚では捕まえきれないほどの速さで変転をしている。感覚の研ぎ澄まされた人は、その変化に恐れおののいているのではないか。その反対に、外界と壁一枚を隔てた、繭の中のようなところで暮らしている人は、たまにその変化に触れたときには茫然自失、あるいは理屈を超えた逆上に見舞われるかも知れない。

13時にご予約をいただいていたお客様は、すこし早めの12時45分にお見えになった。旅の途中であれば、先をお急ぎになるやも知れない。よって即、その3名様の先に立って、先ずは味噌蔵のある庭にご案内をする。どこかから現世に戻るようにして30分後に店に戻る。3名様がお買い上げになった品物は、結局のところ、宅急便でそれぞれのご自宅までお送りすることになった。

16時を過ぎても気温は30度に貼り付いて、一向に下がらない。「暑いと疲れるね」と言うと「なに言ってんの、暑いところが好きなくせに」と家内に返される。確かに僕は、好んで暑いところへ行く。しかしそこですることといえば、散歩と水浴びと本読みくらいのものだから、疲れる、ということはないのだ。

終業後は、にわかに冷たい飲物が欲しくなった。その気持ちを無理に、夕食のときまで押さえつける。2日つづけての、ウォッカソーダである。

※蔵見学のご予約は、ウェブ上で承っています。ご希望のお客様は、どうぞお気軽にお申し込みください


朝飯 昆布巻き、納豆、茄子とピーマンの「日光味噌ひしお」炒め、ほうれん草のソテー、山芋と独活の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、メシ、エノキダケと万能葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、塩らっきょう、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」
晩飯 マカロニサラダベーコンとエノキダケとトウモロコシと人参のスープ生のトマトを添えたハンバーグステーキ“ABSOLUT VODKA”(ソーダ割り)


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2019.5.25(土) 在庫のあるなし

きのうの本酒会では、21時が近づくころに眠ってしまった。3時台から起きていれば、それもむべなるかな、である。

今朝は4時20分より製造現場に降り、その仕事から上がって後に、おとといの日記の公開ボタンをクリックした。きのうの日記は既にして、きのうのうちに書けている。日記を書くことは趣味ではあるけれど、それでも書き終えている日記、つまり在庫があると、心は穏やかだ。

商売上の在庫は、多からず少なからず、その量が適正に保たれていることが肝要だ。一方、生活に必要なあれこれの在庫は、多すぎるくらい持って、はじめて心が豊かになる、ということがある。僕の場合には、米や茶葉や蒸留酒がそれにあたる。そしてまた線香も、例外ではない。

幅4メートルほどの本棚の下2段が引き出しになっている。その引き出しのひとつが線香の置き場になっている。いまある線香は、2014年10月のオフクロの逝去に際して、あるいはその初彼岸や初盆に、霊前や仏前として諸方からいただいたものだ。4年半が経つものの、しかし1日に2本の使用であれば、いまだ半分以上が残っている。これから更に5年ちかくも保つと思えば、多いにありがたい。

そんなことを考えながら、今朝も2本の線香を上げた。きのうに引き続き、週末も暑くなるらしい。


朝飯 昆布巻き、納豆、茄子とピーマンの「日光味噌ひしお」炒め、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、山芋と独活の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、パパイヤと胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、きのう「玄蕎麦河童」から持ち帰った天ぷらに薬味の三つ葉を加えた味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 “ABSOLUT VODKA”(ソーダ割り)トマトと蜜柑とモッツァレラチーズのサラダ孫が生地をこねたパンあれこれを添えたポークソテー“Petit Chablis Billaud Simon 2016”


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2019.5.24(金) 川風はしごく

3時16分に目を覚まして3時38分に起床する。

鳥は夜の明けることを察して啼き始める。今、鳥は3時台に第一声を上げる。仏壇に供えるお茶を淹れていると、食卓に置いたiPhoneが音を発する。よほどのことでもない限り、目を覚ますために目覚ましをかけることはしない。4時に鳴った音は「今朝は製造現場へ降りるべし」という、忘備のためのものだ。

半袖のポロシャツ1枚で現場に降りる。白衣や帽子、マスクや手袋は必ず、前夜のうちに用意をしておく。それらを身につけ早朝の仕事に当たる。

「お墓に供えた花は枯れる前に片付けるべし」と考えるようになったのは、昨年のことだ。以降、墓参の後にはマメにお墓を訪ねていたが、先週、おじいちゃんの祥月命日に際して供えた花は、気にしながらも放置をしてしまった。「今日こそは」と、午前の早い時間に如来寺へ行く。白い菊は幸いにもいまだ枯れずにあった。それを花立てから引き抜いて、ゴミ置き場の袋に納める。

お墓の花立てや線香立てのあたりを閼伽桶の水で洗い、最後にその花立てを水場で洗っていると「ずいぶんと暑くなりましたねぇ」と、やはりお墓の掃除に来たらしい老人に声をかけられだ。「むかしは5月に30度なんて、考えられませんでしたからね」と、僕はことばを返す。

子供のころ、つまり昭和30年代のおわりから40年代の前半にかけて、夏休みには木更津にあるオフクロの実家に長逗留をした。舗装されていない路地は、人が長年に亘って捨て続けたものだろう、粉々に割れた浅蜊の殻で覆われていた。炎天下、その白い道を踏んで海へ向かいながら「今日は30度を超しているから暑いよ」と、大人に注意を受けた記憶がある。あのころの「30度」には、特別な響きがあったように思う。

夜は僕が書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の例会にて、大谷川に架かった大谷橋を渡って大谷向まで行く。川風はしごく、爽やかだった。


朝飯 蓮根と人参のきんぴら、納豆、茄子とピーマンの「日光味噌ひしお」炒め、巻湯波の淡味炊き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、エノキダケと茗荷の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のオムライス(ケチャップはかけないでね特注)
晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴あれやこれやそれや、他あれこれ、冷やしたぬき蕎麦、3種の日本酒(冷や)


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2019.5.23(木) 朝の月

メシや酒、今月の18日から19日にかけて発生した車両運搬費、南の国へ行く飛行機代など、その時が過ぎれば消えてしまうお金には、割と鷹揚である。しかしきのう買うことを止めた雨靴など、形の残るものへの出費は惜しむ傾向が、自分にはある。

モノを持つ、ということが後悔の元になることを、僕はしばしば経験する。「やっぱり要らなかったじゃねぇか、そのくせ空間は占有しやがる」という後悔もあれば、それを持つことにより貨幣を失い続けて後悔する、ということもある。

後者の代表がクルマではないか。各種の税金、燃料費、自宅にクルマを置く隙の無い場合には駐車場代など、これを購入し、維持管理することによる出費には、馬鹿にならないものがある。

社会が成熟するに連れて出生率は漸減する。出生率の低下は国を滅ぼす最大の要因で、現在の日本に突きつけられた悲しい現実だ。クルマも、社会が成熟するに連れて売れなくなっていくような気がする。クルマの生産国では、それが国の力を弱らせるひとつの元になるだろう。

それはさておき、4人目の子供の産前産後休業と育児休業を終えて、包装係のタノイチカさんが現場に復帰した。「見上げた根性」とは、彼女のような人のためにある言葉だと思う。彼女の職場への復帰を、僕はとても嬉しく感じている。


朝飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、蓮根と人参のきんぴら、巻湯波の淡味炊き、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 塩らっきょう、ウォッカマーティニ、5種の野菜のサラダ人参の混ぜごはん茹でたブロッコリーを添えた鶏の網焼きトマトソース“Petit Chablis Billaud Simon 2016”ケーキ、”Old Parr”(生)


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2019.5.22(水) 喉元過ぎれば

きのうの大雨が、まるで夢の中の出来事だったように、今朝の空は晴れ上がった。雲はその空の高いところに薄く浮かんでいるのみだ。表参道の駅からは、青山通りに出ないまま細い道に入る。広く真っ直ぐな道の作る平板な景色は嫌いでない。しかし裏道には、そこここに意外なものが顔を出す。直後には忘れてしまうことでも、意外なところに意外なものを見ながら歩く行いには常に、静かな高揚がある。

長男とは高樹町ちかくのデザイン会社で落ち合った。そして10時30分から12時がすぎるころまで、贈答用の包装紙、増刷することになったパンフレット、9月に改版するパンフレット、またそれにともなう商品の撮影について、その会社の人たちとすり合わせを行う。

ここから鎌倉へ向かう長男とは表参道の駅で別れた。地下鉄千代田線の車内で、北千住13:42発の下り特急の切符を買う。15時すぎに帰社すると、そのあまりの早さに家内が驚いた。

きのう雨の中を歩いているときには「今度こそ雨の日のための靴を買おう」と、その第一候補を売る店まで調べ上げていた。しかし今日になってみれば、その気持ちは霧消した。「普段履きのジャングルモックでも、水は漏らなかったじゃねぇか」というのが、その理由である。それが、早い時間の帰社につながったのだ。

夏や秋にふたたび大雨が来襲するようになれば、そのときにはまた、雨の日のための靴が欲しくなるに違いない。


朝飯 “crisscross”の5種の葱のポタージュベーコンジャムのトースト
昼飯 「小諸蕎麦」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 4種の野菜のサラダ牛肉団子とトマトソースのスパゲティ”Almaviva 1997”孫が食べずに残した胡瓜のマリネ、”TIO PEPE”、カスタードプリン、”Old Parr”(生)


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2019.5.21(火) 大雨の予報

東京では特に昼ごろに風雨が強まると、テレビの天気予報が伝えている。正にその時間、僕は大井町の駅から1キロほどのところにあるソーマ歯科室に予約を入れている。雨靴は持っていない。登山靴で代用する手はあるものの、それは街にはあまり適さない。ゴム草履では、気温が落ちてから風邪をひく心配がある。考えあぐねて結局は、普段履きのメレルのジャングルモックを履く。

いつもは自転車で向かう駅に、今朝はタクシーを頼む。大雨の予報にもかかわらず、東武日光線には遅延が出ていなくて助かった。

京浜東北線を大井町で降り、外へ出る。強いのは雨ではなく風だった。傘の壊れないのが不思議なほどの強風で、その風に煽られた雨滴が全身を襲う。ソーマ歯科室に着くころには、木綿のセーターは湿り気を帯び、ズボンの特に膝から裾までは満遍なく濡れて、ひどい有様になった。替えのズボンは持ち合わせていない。

午後は仕事に必要な資料を得るため、秋葉原と銀座を歩く。雨は18時がちかくなるころにようやく収まって、8丁目の鮨屋に落ちつく。


朝飯 蓮根と人参のきんぴら、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、巻湯波の淡味炊き、ひじきと人参の甘辛煮、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、若布と茗荷の味噌汁
昼飯 「デリフランス大井町店」の4色サンドイッチ、コーヒー
晩飯 「鮨よしき」のあれやこれやそれや「天吹酒造」の”I lOVE SUSHI”(冷や)「山本合名」の「ロイヤルストレートフラッシュ」(冷や)「笑四季酒造」の「恋をするたびに… 最終話・夢が覚める前に」(冷や)


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2019.5.20(月) 一気呵成の

僕が20代の半ばで家に戻ったとき、旅館やホテルの調理場に納める以外の日光味噌は、白だし、赤だし、粒みそ、ひしおの4種類だった。オヤジが亡くなった2005年以降、それらに、日光産のタチナガハあるいはサトノホホエミに日光産のコシヒカリを組み合わせた梅太郎白味噌と梅太郎赤味噌、更には唐辛子を加えた辛ひしお、カレー風味のカレーひしおを加えて、計8種類に増やした。

そのうちの白だし、赤だし、粒みそに用いてきた袋が今年の夏にも尽きそうなところから、以降はどのような容器で販売するかが、ここ数ヶ月の懸案になっていた。それが先般の場長会議、そして本日の長男との話し合いによって、ようやく決まった。決まったからには即、動かなくては、気の短い僕は気が済まない。

時刻は既にして16時30分になりかかるところだったが、頼みつけのデザイナーに電話を入れ、17時までに行く旨を伝える。そして現行の袋と新しい袋を手渡し、当方の大まかな希望を伝える。たたき台は今週中に上がるという。また来月の半ばに予定されている写真撮りに際しては、実物は間に合わないものの、撮影用のそれは手作りで完成させるとの確約を得た。

僕は気が短いゆえの失敗も数々してきたけれど、それでも一気呵成の仕事運びには爽快なものがある。味噌の、新しい袋の出来を、僕は大いに楽しみにしている。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、鮭の昆布巻き、ひじきと人参の甘辛煮、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン
晩飯 ほうれん草の海苔のおひたし、蓮根と人参のきんぴら、銀鱈の西京焼き、巻湯波の淡味炊き、大根と胡瓜のぬか漬け、塩らっきょう孫に浅蜊をすべて譲って万能葱ばかりになった味噌汁、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(冷や)、チーズケーキ、”TIO PEPE”


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2019.5.19(日) 阪納誠一メモリアル走行会(初夏の部)

東京から日光に移り住み、古典車の修復家として一時代を築いたバンノーセーイチさんを追悼する「阪納誠一メモリアル走行会」には、2006年から2016年まで欠かさず出走をしてきた。しかし2017年と2018年は、その開催日が「日光の美味七選」を出荷する12月30日に重なったため、やむなく参加を見送った。

この走行会には初夏の部も設けられているものの、行楽の季節に忙しい仕事柄、こちらについてはハナから出るつもりは無かった。しかし1926年製の、オヤジが遺したクルマを動態保存しようとすれば、長く空白を置くことは望ましくない。そのような理由から、今回は申込書の「参加」を丸で囲んで事務局のキクチキヨタカさんに返送した。

年末の走行会は、ツインリンクもてぎの西コースで行われる。一方、今日のそれには北ショートコースが指定をされていた。普段はミニバイクあるいはカートのレースに用いられるここは、1周が982メートルで、レーシングカーを思い切り走らせられるところではない。

本日の出走は、ビンテージクラスが10台、50~60年代クラスが10台の計20台。それらを操縦する参加者が8時30分にコントロールタワー下の部屋に集まって、ミーティングが開かれる。「ジンシャ共に元気で帰るということが、レースの鉄則でございます」との、いつもこの席で解説を務めるツツミトモヒコさんの言葉に会場から笑いが漏れる。僕も笑い声を上げたひとりではあるけれど、これ以上無い至言であることは間違いない

9時から、その北ショートコースに出て行く。4速に入れられるのはバックストレッチのみ。しかし4速に上げて数秒のうちに3速に落とさなければ、次の左コーナーを曲がれない。最終のS字カーブでは2速に落としたいものの、グランプリブガッティは、レースでの走行中に2速に落とすことは想定していないはずだ。H型のシフトパターンに加えて、1速と2速の中央にシフトバーがバネで固定されないこの時代の設計では、3速から2速への減速は、しごくしづらいのだ

エンジンは絶好調だ。しかしブレーキの効き具合に気持ちの悪さがある。それを確かめてもらうため、維持修復係のタシロジュンイチさんにも試走をしてもらう。ライニングは、次の機会までに貼り替える必要があるだろう

9時から16時前までに6回の走行を果たす。今年末の走行会が何日に設定されるかは不明ながら、日程さえ合えば、この青いクルマを、次は広い西コースで思い切り走らせたい

16時27分にツインリンクもてぎの北ゲートを出て、店には17時50分に着いた。即、帽子をかぶり、名札を首から提げて、閉店のための作業に当たる。終業後はあらかじめ作り置いた、先般の町内役員旅行の決算書10部を持って家を出る。そして小倉町の居酒屋へと急ぐ。


朝飯 「ホテル若葉」の朝のお膳
昼飯 「GTカフェ」のビーフカレーライス、ミニサラダ
晩飯 「和光」のお通しのもやしのナムル風刺身の盛り合わせお新香の盛り合わせ豚タンの網焼きエシャロット、他あれこれ、麦焼酎「和光」(ソーダ割り)


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2019.5.18(土) 新たに植えることはしない

下り特急スペーシアの中で一眠りしたせいか、昨夜はなかなか寝付かれず、そのあおりを受けて、今朝は流石に眠かった。いつもよりすこし遅い5時すぎに製造現場へ降りて、軽く仕事をする。

隠居の、枯れた百日紅と紅葉を伐り、地面の下を這った藤の蔓を掘り出す植木屋の仕事は、きのう1日で完了した。その様子を確かめるため、朝、味噌蔵のある庭に入る。枯れた木は、伐ればそれで事が済む。しかし藤の蔓については、毎年、掘り出すことを繰り返す必要があるだろう。

伐られた紅葉は庭の奥の、滝をかたどった岩の脇に、なかなかの枝振りで大きく育っていた。それが無くなってみると、辺りの景色は一気に風情を失った。しかしここに、新たな紅葉を植える気はしない。こと家の庭に限っては、意匠を凝らしたそれは、もともとあまり好きでないのだ。手入れが面倒、ということもある。

16時30分、BUGATTI35Tを載せたトレーラーをホンダステップワゴンで牽引しながら、EB-ENGINEERINGのタシロジュンイチさんが迎えに来る。その助手席に収まって、一路、茂木を目指す。


朝飯 鮭の昆布巻き、鮭の麹漬け、大根の濾紙を添えた厚揚げ豆腐の網焼き、生のトマト、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、若布とほうれん草の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「蘭」のステーキセット“LES TANNES en Occitanie CABERNET SAUVIGNON 2017”


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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