2018.9.6(木) 無事の帰還
きのうの早朝、いまだ布団の中にいるとき地震を感じた。「今のこの揺れが、一瞬の後にはとてつもなく大きなそれに変わるのではないか」という恐怖が、3.11の震災を経験して以降は更に強くなった。その、きのうの地震は幸いにもすぐに止んだ。しかし今未明に北海道で発生した震度7の地震は、未曾有の災害を現地にもたらしている。
一方、今週の初めに関西地方を襲った台風21号は、それに伴う高潮により関西空港を水没させ、陸地と空港島を結ぶ連絡橋にはタンカーが衝突して、その橋の片側は完全に破断されてしまった。個々の被害については枚挙のいとまもない。
一方、今朝の日本経済新聞の第1面におけるもっとも大きな活字は「働ける年齢 70歳に延長」だ。列島の各方面が呻吟をしている。「いま何をすべきか」という命題が、大きな黒い傘のように、日本全体を覆っている。2020年に開かれる東京オリンピックは、そんな日本の現代版「ええじゃないか」かも知れない。
それはさておき今朝は、日光MGに後泊をしてくださったタナカタカシさん、カワイリョージさん、カネヒラケンジさんの3名が朝、店にお寄りくださった。タナカさんのクルマは関西空港に預けてあるという。カワイさんは夕方の便で福岡にお帰りになる。タナカさんのクルマの無事なことを、またカワイさんのお乗りになる飛行機が予定通りに飛ぶことを、祈らずにはいられない。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、牛蒡と人参のきんぴら、鮭の昆布巻き、納豆、たまり漬「超うすぎり大根」、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 「みはと」の冷やし中華
晩飯 カレー南蛮鍋、マンゴーの酢漬け(バンコクMGから日光MGに直行してくださったタダマコトさんのタイ土産)、チューハイ
2018.9.5(水) 日光MG(2日目)
MG第4期の経営計画は、通常なら初日の夜に立てる。しかしきのうは進捗の遅れもあって、それは2日目の朝に移された。V字回復を果たさなければならない僕は179円の累積損を取り戻すべく、目指すべき経常利益が通常は50円のところ100円を目標に、固定費と商品の平均単価、そして販売数を決めた。
その第4期に上げた経常利益は、しかし僅々5円に留まった。製造ミスの特別損失があって、税引前当期利益は▲8円。自己資本は第3期末の121円からその分を下げて113円。「いよいよ窮地か」というところだが、第5期へ向けての準備は充分にできている。
シニアルールの説明は、ニシジュンイチロー先生の指名を受けて、バンコクMGの講師タナカタカシさんが務めた。他所でMGを指導する立場になっても尚、ニシ先生のMGを学びに来る。先生ご自身も、生徒に優れた意見があればそれを躊躇なく受け入れて、日々、MGを進化させていく。素晴らしいことだと思う。
第5期で心がけたのは、販売価格を28円に決めて動かさないこと。「青チップを4枚も持って、そんなに安く売るんですか」と同卓の誰かに言われたときには「うん、いいの」と答えた。売価をこの水準に保つと、僕のゲームはなぜか上手くいくのだ。
その第5期の損益分岐比率は74%で経常利益は149円。自己資本のグラフは鋭く上を向いた。しかし資本金の300円には達しない262円で、今回のMGを終える。
MGでは、来期への備えを規定以上に整えた上で、自己資本の高かった順に表彰をされる。勝った人が偉いという考えはMGには無いものの、勝敗はゲームに緊張と面白さを生む。
今回の最優秀経営者賞は、平成では最大と伝えられていた台風21号をものともせず福岡県から参加のカワイリョージさんで、到達自己資本は494円。優秀経営者賞は日光MGの会場「一心舘」の館主ヌマオマリこさんで、到達自己資本は487円。もうひとりの優秀経営者賞は、埼玉県から参加のイタダユージさんで、自己資本は472円。1位から3位までが22円以内にひしめく激戦だった。
番外は、今回で100期を達成した、東京から参加のナカムラマイコさん。「MGの記念日は日光で」と決めていただき、主催者としては、とても恐縮に感じた。おとといからの2日間が、ナカムラさんと、ナカムラさんがお勤めの会社のお役に立てれば幸いである。
鬼怒川温泉駅17:08発の上り特急にお乗りになるニシ先生ご夫妻は、一心舘の玄関でお見送りをさせていただいた。そして当方は、帰りの時間に余裕のある方々と数台のクルマに便乗して今市に戻る。
5期が完了しての交流会は、5.5期と呼び習わされている。ほとんどの方々は、その5.5期を以て駅へと向かわれた。一方、後泊の方々は店を移って飲酒活動は更に続く。僕はしばらくお付き合いをしていたものの、明朝の仕事が気になって中座をした。時刻は22時を過ぎていたかも知れない。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のカレーライス、レタスと生ハムのサラダ、らっきょうのたまり漬
晩飯 「コスモス」のトマトとモツァレラチーズのサラダ、ピザ、マカロニグラタン、他あれこれ、生ビール、ドライマーティニ、赤ワイン。「陶」の焼き餃子、焼き鳥各種、梅干しのおむすび、生ビール
2018.9.4(火) 日光MG(1日目)
元旦、1月の日光MG、そして9月の日光MGと、上澤梅太郎商店は年に5日間のおやすみをいただいている。それだけ休みが少ないと、完全無休と考えるお客様の少なくない。日光MGの朝はいつも、ウェブショップに注文をくださったお客様に、出荷日のご案内をメールでお送りすることから始まる。ロビーの照明は、6時になると同時に点いた。
参加者各自が自分の会社を持ち、2日間で5期分の経営を盤上に展開するMGの、今回の参加者は社員が24名、遠くは九州の人も含む社外からは19名の計43名だ。社員だけでするMGにも意味はある。しかし外から来てくださる方々があれば、学びは3倍にも4倍にもなる。感謝の念を禁じ得ない。
MGの第1期は、ルールの説明と共にMGの概略がニシジュンイチロー先生、ヨシエ先生により語られていく。その第1期の決算は、先ずは全部原価を用いて、次は直接原価を用いて行われる。MGを初めて経験する人、また初心者には初日の午前にいきなり訪れる胸突き八丁である。
昼食を終え、参加者全員による販売ルールの読み合わせを経て、いよいよ第2期が始まる。僕はこの期を損益分岐点比率104で無難に通過。
陥穽は第3期にあった。期末ちかくに営業所に大量の商品を積み上げたところで販売能力を高めるため、工場のワーカーを営業所にセールスマンとして配置転換。次に引いたのが「ワーカー退職」のリスクカード。ワーカーはその直前に動かしていたから「オレの予知能力も大したものだ」と鼻を高くすべきところ、なぜか動転して、営業所に移したばかりのセールスマンを退職させてしまった。
次のリスクカードは得意先倒産。ここで時間切れでゲーム終了。7個の販売を2回こなして計14個の商品を売る目論見は一気に崩れた。給料の支払いと長期借入金の1割を返済するために150円の短期借り入れ。一瞬にして債務超過。自己資本は期初の263円から一気に121円まで下がった。
夕食を挟んで「安い材料を買う人ほど儲からない」という、MG初日の夜には必ず行われる講義を経て本日の勉強は終了。席を移して30分後に始められた交流会の乾杯役は、大阪から参加のオータヒデカズさん。夜に弱い僕は、23時すぎまで頑張って入浴して就寝。明日はV字回復を実現させなければいけない。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のお膳
晩飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の夜のお膳
2018.9.3(月) 日光MG(前夜祭)
明日と明後日は社員全員が参加する研修により、会社は休みになる。それをお知らせするためのメールマガジンを、9時に発行する。本来であれば数日前に済ませておかなければならない仕事だったが、このところメールマガジンは長男に任せていたため、今朝になってようやく気づいたというお粗末である。
この、メールマガジンを発行する仕事は、中々に神経を使うものだ。内容に齟齬があってはお客様にご迷惑をおかけする。発行の際に落ち度があれば、お客様に対して失礼なことになる。ところがこの、中々に神経を使う仕事の最中にも、あれこれの雑事が飛び込んでくる。次からは余裕を以て、すべてを未明に行いたい。
秋に大粒の実の育つ茗荷の買い入れは、お盆過ぎから随時、受けつけている。しその実の方は、9月1日から買い入れ始めた。今日は先週までとは異なって、これを納品にくる近在の農家が少なくない。それは多分、週明けということが関係しているのだろう。
午後の遅い時間から続々と、社外から日光MGに参加してくださる方々が到着し始める。日光MGのすべての段取りは、数年前に長男に引き継いだから、僕はとても楽だ。閉店後は家内とキャッシュレジスターを締め、18時40分に会社を出る。
日光MGの会場としてお願いをしている鬼怒川温泉の「湯けむりまごころの宿・一心舘」には19時10分に着いた。そしてその10分後より、ニシジュンイチロー先生、ヨシエ先生はじめ全国からいらっしゃった方々と、交流のひとときを持つ。
朝飯 酢蓮、茄子と2色のピーマンの日光味噌「梅太郎・赤味噌」炒め、納豆、ほうれん草のおひたし、牛蒡と人参のきんぴら、厚焼き玉子、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、蜆と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」のあれこれ、「片山酒造」の「ひやおろし純米吟醸生原酒」(冷や)、”PREDICADOR BODEGA CONTADOR BLANCO 2013″
2018.9.2(日) 英語教師の役割
今朝の下野新聞の第一面に、おばあちゃんの姉の孫が「使える英語 新調査に期待」と題するコラムを書いている。今回の内容は、おおむね以下。
中学3年生を対象とする「全国学力・学習調査」に、これまで含まれていなかった英語が2019年度から加わる。目的は「読む、聞く、話す、書く」、つまり英語による発信力の測定。3年に1度のテストで英語教育が変わるものかと感じる人がいるかも知れないが、テストの内容が受験者や教師、学校に与える影響については信じるに足りるものがある。「自分の考えを英語で発信する」、「英語で相手と意味のあるやり取りをする」授業が行われるようになれば、中学生のうちに使える英語が身につく。来年度から実施される新しいテストが、そのきっかけになることを願っている。
僕は「自分の考えを英語で発信する」、「英語で相手と意味のあるやり取りをする」授業を生徒に対して行える教師が、日本全国の中学校に存在することを願っている。実際には”native speaker”によるビデオが教室では多用されるようになるのではないか。
日本には「英語が話せない」ではなく「ハナから話そうとしない」人が異常に多い。とすれば教師の第一の義務は、英語の必要性、英語が話せることによる楽しさを生徒に納得させる力を持つこと、だと思う。
朝飯 「みょうがのたまり漬」を薬味にした冷や奴、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、茄子と2色のピーマンの日光味噌「梅太郎・赤味噌」炒め、厚焼き玉子、納豆、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトのサラダ、パン、鮭とホタテ貝のグラタン、”Petit Chablis Billaud Simon 2015″
2018.9.1(土) 忙中有忙
タベタノリヒコさんとは今年5月に大井町で開かれた「東京MG」の会場で知り合った。それからいくらもしないうちに、そのタベタさんが日光市内で図解の研修を催すと知らされた。僕は即、それに申し込んで、事務机の左手に提げたカレンダーの、9月1日に印を付けた。
9月は、むかしはせいぜい近隣の農家からのしその実の買い入れがあるくらいで、それほど忙しい月ではなかった。ところが現在は、そこに日光MGの2日間が加わり、茗荷の買い入れが加わり、更には新宿高島屋での出張販売が加わった。9月は、今や1年の中でも忙しい月になってしまった。
本日の研修、そしてそれの完了した後の交流会には忙中有忙の感があったことは否めない。しかし終わってみれば、参加をして良かったと感じた。タベタさんによる図解の勉強は、これからいくらかでも深めてみようと思う。
帰宅をしたのは22時のころだった。明日の早朝は製造現場に降りなくてはならない。よって早々に入浴をし、早々に就寝をする。
朝飯 人参のスープ煮、鮭の昆布巻き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 街歩きのイベントに供した「日光味噌のたまり」を調味に使った弁当
晩飯 「菜音」のあれや、これや、それや。麦焼酎のお湯割り、白ワイン
2018.8.31(金) その店を選んでブレない理由
南青山での仕事は13時に始まる。ということは、下今市10:05発の上り特急スペーシアに乗れば余裕を以て間に合う。そう楽観をしていたものの、北千住での昼食に意外に手間取り、千代田線の車両が表参道に着いたのは12時53分だった。
仕事は15時前に完了した。東京は素晴らしい暑さだ。長男はこれから目白に用を足しに行くという。僕はさしたる用事もないため、早々に北千住に戻り、16時の口開けと同時に梅の湯に入る。現在の入浴料は460円、小さな石鹸は20円。貸しタオルは無料だったように思う。
この、建物は古いものの、偏執狂的なまでに磨き抜かれた清潔な銭湯の洗い場に、10本ちかくの歯ブラシを並べる常連がいた。その歯ブラシは一体全体、どのように使うのか。それを確かめようにも当方は湯船の中にいて、いつまで浸かっていればのぼせてしまう。仕方なく早々に上がって、残りの数十分は脱衣所のソファで東京都の広報誌などを読む。
長男と次男とは西口で17時に待ち合わせていた。北千住には、優れた飲み屋が綺羅星のように瞬いている。しかし僕は大抵、おなじ店にしか行かない。僕がその店ばかりに通う理由は多分、「フラ」があるからだと思う。
甘木庵に戻る次男とは、千代田線に直結する階段のちかくで分かれた。そして19:13発の下り特急スペーシアに長男と乗り、21時前に帰宅する。
朝飯 茄子と2色のピーマンの日光味噌「梅太郎・赤味噌」炒め、納豆、生のトマト、スクランブルドエッグ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「超うす切り大根」、すぐき、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 「大戸屋」の「大戸屋ランチ」
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、それや。チューハイ
2018.8.30(木) 暦、季節、気候
通っていた高等学校には、普段の制服に加えて夏用のそれもあった。夏用の制服は6月1日から着始めることと決められていた。この記憶は確かながら、その明るい灰色のスーツをいつまで着続けたかについては覚えていない。2学期からは即、普段の制服に戻ったような気もする。しかし1年のうちのたかだか6週間しか着ないものを、生徒の家庭に経済的負担をかけて誂えさせることは考えづらい。とすれば夏の制服は9月30日までだっただろうか。
そのころ読んだ黒須敏之の本に「アメリカは自由の国で、季節により人が一斉に服を替えることはしない。夏でも寒いと思えば冬の服を着る人がいる。冬でも暑いと感じる人は夏の服を着る」というような個所があった。
1999年1月、日本酒に特化した飲み会「本酒会」の親睦旅行で秋田県能代市の酒蔵を訪ねた。このとき僕は、雪の中を半ズボンで歩く若い男を見かけて仰天した。しかし前掲の黒須敏之の本を振り返れば、何ごともアメリカに追随することの多い世界各国の例に漏れず、雪の中の半ズボンも、そう驚くことでもないのかも知れない。
それはさておき、茶の湯や俳句のような趣味の世界を離れれば、暦に従って暮らすことには、特に気候の関係するところにおいては無理もある。
問題は、店舗の軒下に吊した風鈴である。本来なら風鈴は、立秋の訪れる前に外すべきものだろう。しかし気温30℃を超える日々を秋と呼べるものだろうか。とはいえ流石に9月の風鈴は考えづらい。風鈴は、明日の早朝に外そうと思う。
朝飯 納豆、筑前煮、鰯の梅煮、厚焼き玉子、ほうれん草のおひたし、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、浅蜊と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 茄子と2色のピーマンの日光味噌「梅太郎・赤味噌」炒め、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、銀鱈の西京焼き、瓜の塩漬け、薩摩芋の蜜煮、「齋藤酒造」の「英勲純米しぼりたて生原酒」(冷や)、メロン、チーズ、”Old Parr”(生)
2018.8.29(水) 山の驟雨はすぐに上がる
きのうはマネジメントゲーム仲間のキクチツトムさんが、ご家族で日光にお泊まりになった帰りにウチに寄ってくださった。キクチさんには昼食として適当と思われる場所を何軒か地図上に示し、また乞われて、キクチさんが買い物をされたいという店をお教えした。お盆の混雑を避けての来日、この「日」はもちろん日本ではなく日光のことだが、上手な時期選びである。
そして今日は、おなじくマネジメントゲーム仲間のテシマヨーちゃんが、奥さんと日光に2泊した後に寄ってくださった。僕の付き合いは、あまり社交的ではない性格を反映して、それほど広くない。もっとも多いのはマネジメントゲームを介しての仲間だろう。
テシマヨーちゃんとは昼食の約束をしていた。僕と家内、テシマ夫妻の4名はウチのホンダフィットに乗り合わせて、山奥の、農家をそっくり使った料理屋には正午に着いた。
土蔵づくりの門の、暖簾の下には「本日、貸切のため…」という札が立ててあった。僅々4名でも貸切である。そうしてその門から庭の石を踏み、奥の座敷で久しぶりの、ゆっくりした昼のひとときを持つ。
朝飯 筑前煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、鰯の梅煮、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、水茄子の塩漬け、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「炉心庵」の茶碗蒸しの冷製、トマトの冷たいおでん、松花堂弁当、鯛飯、クレームカラメル
晩飯 ほうれん草の胡麻和え、玉葱のサラダ、人参のスープ煮、鶏もも肉の網焼き・たまり漬を使ったソース添え、鮭の昆布巻き、胡瓜と水茄子の塩漬け、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)
2018.8.28(火) 貴重な1本
先週の土曜日は不意の電話により0時49分に起こされた。よって以降はこのようなことのないよう、即、そのiPhoneに「おやすみモード」を設定した。「これで明日からは静かな夜が約束されるはず」と安心して闇の中に横たると、妙に気持ちの良いことに気づいた。
その気持ちよさとは、これまで経験したことのない、脳は覚醒しているものの、からだはどこか麻痺しているような、不思議な感覚だった。前夜に吸ったタバコの酔いが、いまだ続いているからに違いない。
僕は年に4本のタバコを吸う。なぜ吸うか。マリファナよりよほど習慣性の高い危険な嗜好品を、いくら税収のためとはいえ民にその摂取を許している、法治国家とはとても思えない国のいい加減さは間違いなく「奇貨」であるから吸う。なぜ年4本に限るか。それは、アル中、ポン中、モヒ中の同類にはなりたくないからだ。
今年は、正月が過ぎていくらも経たないうちに最初の1本を吸った。先週の金曜日に吸ったものは2本目だ。よって今年は更に2本のタバコを吸うことができる。そう考えていたところ、今朝、コンピュータの奥底から、闇に浮かぶ火のついたタバコの画像が3枚、出てきた。調べてみると、それは先月の18日に撮られたものだった。
念のためその日の夕食を調べてみると、ハンバーグステーキを肴にブルゴーニュの古い赤を飲んでいた。なるほどこの内容ならタバコが欲しくなるはずだ。僕に限ったことかも知れないけれど、和食や日本酒は決してタバコを求めない。あるいは日本酒はタバコを不味くする。
そういう次第にて、これから大晦日までの4ヶ月間に吸えるタバコは1本のみ。貴重な1本である。
朝飯 切り昆布の炒り煮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、茄子とピーマンと玉葱の日光味噌「梅太郎赤味噌」炒め、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、メシ、若布と揚げ湯波と椎茸の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 無花果とキウィとベビーリーフのサラダ、蛸とグリーンオリーブのサラダ、ジャガイモのオムレツ、パン、烏賊のトマト煮、葡萄の蜜煮のパイ、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”