2018.9.16(日) 上町のヨミはカミチョウ
満70歳以上の先輩方に対して、我が春日町1丁目は敬老の日に金一封をお渡ししている。その名簿は、複数の地区委員長が中央、東、西の各組に回覧板を回し、その結果を自治会長に戻す、それが元になっている。
自治会員により記入された数十枚の紙は、おととい自治会長から会計係の僕に届けられた。その内容を1名ずつ確かめつつコンピュータに入力する。「入力する」とはいえ、入れるのは新たに70歳になった方々のみだから、大した手間ではない。
「祝敬老の日 春日町一丁目自治会」と判を押された祝儀袋74枚は、今朝、無事に自治会長に手渡した。昨年の金銭出納帳を見返してみれば、これから年末にかけての万単位の出金は、僅々3度ほどしかない。秋から冬にかけては、町内会の活動が、しばらく静かになる季節でもある。
夜は洋食に飢えて、静かな日光街道を下る。春日町はむかし上町と呼ばれたそうで、確かに、何かをしようとすれば、ほとんどは、下るばかりである。
朝飯 塩鮭、酢蓮、細切り人参の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、秋刀魚の梅煮、ごぼうのたまり漬、生のトマト、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、”TIO PEPE”
2018.9.15(土) 鍵を預ける
販売係のハセガワタツヤ君が出社をしたとこころで呼び止め、現在、新宿タカシマヤに出張中の家内と長男が帰るまで休みを取る予定の無いことを確認した上で、通用口の鍵を預ける。嫁は子供を連れて、明日から実家へ行く。そうすれば僕は家の中にひとりきりになる。そんなときに僕が急死でもしたら、朝、会社を開ける人間がいなくなってしまうからだ。笑いごとではない、学生時代の同級生40数名のうち、既にして5名が亡くなっている、そのうちの3名は急死である。
山で、高さわずか1メートルほどの崖から落ちて死んだ人がいる。歩道の縁を踏み外して地面に頭を打ち付け、死んだ人もいる。人は案外、簡単に死ぬのだ。
それはさておき、世間では今日からシルバーウィークに突入する。2015年は、この期間に土曜日も含めれば5連休があった。今年はやはり土曜日を含めれば、3連休がふたつ来る。5連休より3連休ふたつの方が、道は混みづらいのではないか。何となく、嬉しい。
朝飯 納豆、生玉子、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、秋刀魚の梅煮、細切り人参の炒り煮、みょうがのたまり漬、酢蓮、メシ、刺身湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 カレーうどん
晩飯 トマトサラダ、揚げだしたぐり湯波、煮込み、チューハイ
2018.9.14(金) 夏が終わったと思ったら
年末の贈答の季節を前に、お得意様にはご案内の資料をお送りしている。そのお送り先は今月の11日までに特定するよう、事務係のカワタユキさんには頼まれていた。しかし諸般の事情から遅れ、ようやく今早朝に時間を空けることができた。
お客様名簿から資料のお送り先を特定する、という仕事は、多くの会社では出来合いのソフトを使って為されているものと思われる。しかし僕は僕の考えに基づいて、自分の組み上げた手順に従って、いわば手動のようなかたちで行っていく。この作業には非常な精密さが要求されるため、いきなり電話が鳴ったり、あるいはいきなり人の来る環境ではできない。それゆえの「早朝」である。
今年、夏の贈答に向けて春にこの仕事をしたときの所要時間は、記録によれば20分とあった。今朝は21分を要した。春に引き続き、なかなかの能率だった。資料は、10月の末にはお得意様のお手元に届く予定である。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、細切り人参の炒り煮、胡瓜のぬか漬け、塩らっきょう、みょうがのたまり漬、塩鮭、じゃこ、昆布の佃煮によるお茶漬け
昼飯 うどん
晩飯 塩らっきょう、冷やしトマト、煮込み、チューハイ
2018.9.13(木) 懐かしさと待ち遠しさと
仏壇に供える花として、ここ数ヶ月ほどは、白い菊を選んでいる。こういっては身もふたも無いかも知れないけれど、菊は保ちが良いからだ。ところが夏が来て気温が上がると、どうも様子が違ってきた。葉が水を上げず、花を開かないまま萎れることが多くなったのだ。花屋は玄人とし良質の品物を仕入れ、それを売っているはずだから、花そのものに問題があるわけではない。すべては気温のせいだと思う。
いま仏壇に上がっている白菊は、先週までのそれとくらべると、見違えるほど元気だ。その理由はこれまたすべて、気温にあるのではないか。
きのうの夜、外へ出ていくときには数ヶ月ぶりに、半袖のポロシャツの上に長袖のTシャツを着た。それほど急激な、気温の下がりぶりである。
仏壇の花の保ちが良くなったことは喜ばしい。しかし夏が既にして去ってしまったと認めることはいささか辛い。今年の猛暑が懐かしく、来年の熱風が待ち遠しくなるほどの、今週の涼しさである。
朝飯 細切り人参の炒り煮、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、秋刀魚の梅煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、胡瓜のぬか漬け、酢蓮、メシ、刺身湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 冷やしうどん
晩飯 酢蓮、胡瓜のぬか漬け、塩らっきょう、秋刀魚の梅煮、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、刺身湯波の鶏そぼろ煮、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)
2018.9.12(水) 見えないところの掃除
明日の13日から来週の18日まで、新宿タカシマヤ11階催事場で開かれる「美味コレクション」の準備のため、長男と販売係のミヤタマユミさんは三菱デリカで10時すぎに出発をした。一方、家内は下今市11:02発の上り特急で新宿を目指す。こちらの方は、僕が駅までホンダフィットで送り届けた。というわけで、僕は今日から19日の朝までひとり暮らしである。
ところでウチでは年に1度、東京から専門の業者を呼んで、店の冷蔵ショーケースを掃除してもらう。この作業には特殊な技術や道具が必要なため、自前ではどうにもならないのだ。
終業の18時と同時に販売係のハセガワタツヤ君を助けるべく、製造係の3名が店に来て、ショーケースの品を次々と専用の容器に入れ、台車に載せて製造現場の冷蔵庫へと運ぶ。それと時を同じくして、既にして着いていた業者3名が店に入り、先ずは床にブルーシートを敷く。
冷蔵ショーケースの掃除は2時間で完了した。夕食の用意をしているひまは無いため、4階に上がって仏壇の花やお茶や水を片付けると即、1階へ降りて外へ出る。そして日光街道を下る。
朝飯 冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、人参の炒りつけ、みょうがのたまり漬、塩鮭、酢蓮、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しのポテトサラダ、ピータン、あんかけ焼きそば、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)
2018.9.11(火) 秋がひとつ
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にあるウチの売り場は、これまで、平形の冷蔵ショーケースに様々な形のお盆を置き、そこに商品を盛るかたちで、この3年を経てきた。ところがこのところは諸方から様々なご意見をいただくことが多く、その結果、与えていただいた場所にはくまなく商品を置くこととした。専用の台は、ウチとは100年以上の付き合いがある建具屋のオタニさんに注文をした。
その台が完成して、今朝は「ニコニコ本陣」の通用口に、7時30分におもむいた。オタニさんのトラックは既に着いていた。そして長男との3人で、その台をショーケースに設置し、商品を収めてみた。その結果、売り場は見違えるほど良くなった。「なぜ3年ものあいだ、これをしなかったかなぁ」と、すこし後悔をした。当方の、知識の少なさが原因である。今日からはこの売り場で、頑張らせていただこうと思う。
一方、今月の1日から始めたしその実の買い入れは、今日が最終日だった。しその実は、収穫後に放置をすると蒸れて黒変する。それを避けるため、農家から運ばれたそれは即、水に浸け、水槽を変えながら三度洗いをする。その水槽も、夕刻には製造係により片づけが始められた。僕にとっての秋が、ひとつ終わった気分である。
朝飯 細切り人参の炒り煮、納豆、スクランブルドエッグ、小松菜のおひたし、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、酢蓮、みょうがのたまり漬、メシ、揚げ湯波とオクラの味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」の2種のサンドイッチ、牛乳
晩飯 ポテトサラダ、マカロニサラダ、パンあれこれ、ミートローフ、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”
2018.9.10(月) 眼科の検診
10月の第3週に白内障の手術を受ける。それに先だって行う最後の検査を受けるため、埼玉県の七里まで朝のうちに行く。
子供のころ、海面下に隠れる堤防に素足で上り、右足の親指の付け根を、その堤防にこびりついた牡蠣の貝殻で切った。2針を縫う怪我だった。高校何年のときだったか、スキーをしながらリフト脇の藪に突っ込み、左のすねに骨の見えるほどの穴を開けた。スキー場の救護所で5針を縫われる怪我だった。大人になってから、右手の小指のささくれを歯で食いちぎったところ、ここが膿んで、切開をする羽目になった。
生まれてこのかた、目立つ怪我やからだにメスを入れられた経験は、その3回くらいしかない。そのこともあって、コンピュータに制御されたレーザー光線がいささかの狂いもなく自動的に切れ目を入れるとはいえ、その対象が眼球ともなれば、なにやら恐ろしい。それを告げると「目は誰でも怖いです」と、院長はこともなげに答えた。
眼科から手渡された手術に際しての心得には、術後6日間は禁酒と書いてある。火曜日に右目、金曜日に左目の手術が行われることからすれば、10日間は酒を飲めない。右目の手術の前日に酒を飲むことは差し支えないか、それについては聞き漏らしてしまった。しばらくしたら眼科に電話をして訊いてみようと思う。
朝飯 酢蓮、刻みオクラの鰹節かけ、小さなトマトのソテーを添えた目玉焼き、塩鮭、じゃこ、みょうがのたまり漬、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「エクセルシオールカフェ」の「パストラミビーフ&カマンベール ~大葉の香り~」、カフェラテ
晩飯 酢蓮、人参の炒り煮、「みょうがのたまり漬」を薬味にした冷や奴、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、小松菜のおひたし、秋刀魚の塩焼き、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)、栗の蜜煮
2018.9.9(日) きのうテレビに
いま代わる代わる穿いている2本の作業用のズボンは、来春までは保たないだろう、そう考えて、ユニクロ今市店へ行く。そしてこれまでとおなじもの3本を色違いで買う。色を違えるのは、順番に穿きまわすためである。そのユニクロの店内で、後ろから肩を叩かれた。振り返ると相手は街の顔見知りで「きのう、テレビ、観ましたよ」と声をかけてくれた。
今朝、目を覚ますと思いがけないところからショートメール2通が届いていた。facebookの方は、言わずもがなである。番組は8月11日の取材によるもので、そのときの顛末は日記にも書いた。
放送はきのうの夜だった。僕は朝食を除いては、食事中にテレビは観ない。きのうの夜は更に、外食をした。よってウチが紹介されるらしい番組は、きのう朝のうちに、ビデオに録画の設定をしておいた。
本日の日中に、それを家内が観ようとしたところ、しかし録画はされていなかったという。毎週なぜか録画されてしまう「酒場放浪記」でハードディスクが満杯になっていて、肝心な番組は、それにはじき出されてしまったのかも知れない。
朝飯 納豆、刻みオクラの鰹節かけ、ハムエッグ、「みょうがのたまり漬」を薬味にした冷や奴、胡瓜とツナのサラダ、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁、トマトとキウィの蜜煮
昼飯 ラーメン
晩飯 冷やしトマト、豆腐と若布の味噌汁、長芋の刻み、酢蓮を加えたコールスロー、鶏の唐揚げ、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)、“Chez Akabane”のケーキ
2018.9.8(土) 防災訓練
おとといの日記が書けていないと焦燥する。それがきのうの朝は3日前の、火曜日の日記さえ書けていなかった。そこから追い込みをかけ、文字通りの朝飯前に、水曜日の日記の途中までを仕上げた。そして今朝は、きのう金曜日の日記まで書き上げた。
日記を書くとは、崩れやすい砂の斜面を登ることに似ている。休めばたちどころに足元は崩れ、擂り鉢の底へと流されていくのだ。
町内の催しとして、10時より「市縁ひろば」に消防署の人が来て、防災訓練が行われることになっていた。僕はそのことをポストイットに記して事務机の電子計算機に貼っておいたものの、うっかり忘れ、10分ほど遅れて現場に行った。
市縁ひろばには既にして、火災により建物内に充満した煙を体験するテント、および起震車が準備されていた。消防署員の説明に従って、先ずは煙体験ハウスの中に入ってみる。外から見ればそれほど大きくないテントだが、入って人の後に着いていくと、これがなかなか外に出られない。「今回の煙は無害ですが、できるだけ吸わないでください」と言われているから気は焦る。大きな火災現場では、逃げようとする人たちが将棋倒しになることも珍しくないのではないか。
起震車には、これは今日はじめて知ったことだが、過去にあった様々な地震の揺れ方が、あらかじめ組み込んであった。僕が乗り込んだときには関東大震災の揺れが再現されたが「なんだ、こんなものか」と、呆気にとられる程度の揺れ方だった。
次の組が起震車に乗り込むと、今度は関西淡路大震災の揺れが再現された。外で見ていた限りでは、それは一瞬、ドスンと動くだけの揺れ方だった。「たったこれだけで、高速道路があんなに倒れちゃうんですか」と訊くと「それが直下型地震です」と、ちかくにいた消防署員はきっぱりと答えた。
怖いのは、やはり本物の地震である。起震車を体験させていただいてこんなことを言っては申し訳ないけれど、起震車は、まぁ、遊園地のアトラクションのようなものだ。僕は既にして62年を生きてきた。本物の地震は、たとえそれが大きなものでなくても、本当に、怖い。
朝飯 塩鮭、納豆、スクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、米茄子の田楽、たまり漬「超うす切り大根」、メシ、若布と茗荷の味噌汁、トマトとキウィの蜜煮
昼飯 ラーメン
晩飯 “coco’s”のグリーンサラダ、ビーフハンバーグステーキダブル、カラフの赤ワイン
2018.9.7(金) 茗荷の買い入れ
「みょうがのたまり漬」は、ウチにしては比較的新しい商品で、その歴史はせいぜい30年くらいのものではなかったか。原材料はほとんど秋田県能代産のものを使ってきた。ところが能代の茗荷畑は平地にあるのだろうか、盆過ぎに大雨が降ると途端に出荷が止まり、あるいは高騰する。
「みょうがのたまり漬」は、店舗では冷蔵ショーケースの右端ちかくあって、目立つ商品ではない。しかし詳しく調べていくと、これをご愛用くださるお客様の決して少なくないことが分かる。そして前述ような不作により品切れが発生するたび「残念」の声が各方面から聞こえてくる。
そのため2012年からは、日光産の茗荷も原材料として扱うようにした。購入は市場を通じてではなく、農家から直接に、である。そしてその買い入れ量は多分、今日を境として急激に伸びていくはずだ。
茗荷は、持って来ていただければ持って来ていただいただけ、買わせていただく。今年はどれだけの茗荷を集めることができるだろう。今から楽しみな、原材料の調達である。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、ハムエッグ、たまり漬「超うす切り大根」、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 枝豆のビシソワーズ風、「しいたけのたまりだき」の厚焼き玉子、らっきょうのたまり漬、蛸と刺身湯波のオクラすり流し、米茄子の日光味噌「梅太郎・赤味噌」による田楽、たまり漬「刻みザクザクしょうが」と同「鬼おろしにんにく」を薬味にした鰹のたたき、牛肉のたまり漬焼き、夏の香味野菜と鶏挽き肉の素麺、トマトとキウィの蜜煮、「片山酒造」の「酒ケーキ」、5種の日本酒(冷や)