2026.3.26(木) 雨がちにて
起床は5時すこし前。先ずは事務室にコンピュータを取りに降り、また「汁飯香の店 隠居うわさわ」の予約表を壁から外す。そしてそれらを手に四階へ戻る。
コンピュータのメーラーを回して「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、きのうの終業後から「ぐるなび」いただいたご予約をダウンロードする。そしてそれを紙の予約表に書き入れ、また予約は確かに承った旨を、各々のお客様に返信する。
その後、朝食までのあいだにジグソーパズルのピースが次々と嵌まっていくような、何か気分の良い仕事をしたような気もするけれど、それについては記憶をしていない。あるいはそれは、夢の中のことだったのだろうか。
ところで「4月も近ければ、超極暖タートルネックTでもあるまい」と、きのうから普通のヒートテックタートルTを素肌に着はじめた。今朝もそうしてみると、雨のせいか寒い。よって収納箱に仕舞ったばかりの超極暖を取り出して、それに着替える。三寒四温の時期は「2月から3月のはじめころ」と、暦には記されている。しかし今年はいまだ、そこを脱するに到っていないのだろうか。
16時30分から17時のあいだに四階へ行くと、孫のリコが踏み台に乗って米を研いでいた。その慣れた手つきに大いに驚く。彼女は引き続いて、おでんの鍋の灰汁を掬い始めた。ちなみに僕は、玉子の殻を割るについては、もはや彼女には敵わない。
雨がちの寒い日におでんはよく似合う。酒は日本酒で決まりだろう。そういう次第にて、専用の冷蔵庫から数日前に開けたばかりの一升瓶を食堂へ持ち来る。そして大きめの徳利にて、それに燗を付ける。
朝飯 キャベツのソテーを添えた目玉焼き、納豆、鮭の昆布巻、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、白菜漬け、鱈子、おでん、「日の丸醸造」の「まんさくの花神力70」(燗)
2026.3.25(水) 伊豆治療紀行(43回目の2日目)
「タイのマッサージのオバサンの技術、恐るべし」ということで、今日もからだの具合は良く、10万ボルトを発する電子ペンを押し当てられて苦痛な場所はひとつも無かった。
レンタカーを駅前に戻し、伊東10:57発のJR伊東線に乗る。春休みのせいか、しかし少なくない外国人もいて、車内は混み合っていた。そして熱海11:32発の新幹線こだま810号の車内には、卒業の行事に出るらしい、袴姿の女の子が目立った。その車両を品川で降りて、新橋には12:34着。行きつけの床屋には待ち客が多かったため、一時間後に予約を入れて、しばし昼食を摂る。
散髪を終えたら新橋から御茶ノ水へ移動し、聖橋を渡ってそのたもとから湯島聖堂への階段を降りる。雨により石畳は黒く濡れ光り、滑りやすい。一旦外へ出てから斯文会館へ入り、今年の文化講座から漢詩の教室をひとつ選んで係に声をかける。1990年代から漠然と、漢詩を習いたい気持ちがあった。それがこの歳になってようやく実現しようとしている。斯文会はあまり商売気が無いのか、初回は見学をして、それで納得をしたら正式に申し込むよう言われた。依存は無い。
今回はパタゴニアのウインドブレーカーを着ている。フードの着いた上着は好まないものの、傘を開くほどでもない雨のときには重宝をする。そして御茶ノ水駅二階の喫茶店で時間を調整し、新御茶ノ水から湯島までは地下鉄で移動をする。
家内とは天神下で待ち合わせていた。そして小一時間ほどの飲酒活動を経て、ふたたび地下鉄で北千住を目指し、21時すぎに帰宅を果たす。
朝飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
昼飯 「網元とくぞう」の金目鯛おにぎり、「ドトール」のチーズ in ミラノサンドA、コーヒー
晩飯 「シンスケ」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「両関」の樽酒(燗)
2026.3.24(火) 伊豆治療紀行(43回目の1日目)
夜の明ける前にiPhoneでここ数週間の日記を読み返し、文章の修正すべきところを見つける。そしてその部分を画像に残す。
一方、LINEにはバンコク在住の同級生コモトリケー君より、先般、土産にした「なめこのたまり炊」への「このなめこはプレゼント用の『ピセー』だったに違いない。フタを開けた途端、中味が溢れんばかり。世間に媚びない塩気も美味だった」という礼状が届いていた。「ピセー」とは「特別」や「大盛り」を意味するタイ語だが、持参した「なめこのたまり炊」は「タマダー」つまり一般に販売をしているものだ。
上澤梅太郎商店の一番の売れ筋は「らっきょうのたまり漬」でも、自社の製品の中で、僕が子供のころから最も好きで愛用しているのは「なめこのたまり炊」に他ならない。さてコモトリ君への5月の土産は何にしよう。今度はバンコクに居続けだから、要冷蔵の品も持ち込み放題である。
画像に残した日記の三ヶ所は、4時59分より食堂の丸テーブルで修正した。
それはさておき本日は月に一度の伊豆行きであれば、下今市10:52発の上り特急リバティに家内と乗る。北千住を経由して東京駅13:27発の新幹線こだま829号に乗れば、熱海で乗り換えて伊東には14:41に着く。そこからは予約済みのレンタカーに駅前から乗り、先ずは今夜の宿に荷物を置く。
「伊豆痛みの専門整体院」のワタナベ先生によれば、僕は、からだの調子がとことん悪くなって、からだのどこかにそれが噴出するまで気づかない鈍い体質だという。つまり筋肉や筋の好不調は、先生に指摘をされて初めて知ることが多い。
しかしてまた、毎日のようにマッサージを受けるタイから戻ったときには大抵、好調を指摘されることも知っている。
診察台にうつぶせになった僕の足首、ふくらはぎの中ごろ、膝の直下と進んで、膝の両側を抑えた先生の口から今日は「いいねー」の声が漏れた、次いで右の背筋、右の腰を押して「おー、柔らかい。これまでで一番、良いんじゃないの」と続けた。
患部の状態が悪いほど、それを押し当てられたたときの痛みの激しくなる、10万ボルトを発する電子ペンの先端は、今日は僕の皮膚や筋肉に、何も感じさせなかった。そして治療は、ごく短時間で終わった。「助かった」である。
それはさておき、整体院がおなじ伊東市内でも八幡野にあったときにはいつも伊豆急行の車窓から「パン屋に違いない」と眺めていた南伊東駅前の店が、実はフランス料理屋だったことに、今日は検索エンジンを通じて初めて知った。そして19時に予約を入れた。
結論として、このビストロは大正解だった。そして来月に伊豆に来る日にも予約を入れて、宿へ戻る。そして21時に寝に就く。
朝飯 菠薐草のソテーを添えたスペイン風目玉焼き、納豆、鮭の「日光味噌梅太郎白味噌」漬け焼きほぐし、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 やまやのうまだしおにぎりせっと、JAVA TEA
晩飯 “Brasserie CouChou”のグリーンサラダ、帆立片貝のブルゴーニュ風バター焼き、パン、国産鶏モモ肉と4種豆のトマト煮込み、LES PEYRAUTINS CHARDONNAY 2023
2026.3.23(月) 3月は、何かと
何でもかんでも忘れ放題だから、忘れて困ることはすぐにメモに残し、特にすべきことはポストイットに記して事務机の目立つところに貼ることにしている。その、きのうのうちに貼っておいた今日のためのそれには「会計事務所」と「銀行」の二行がある。
10時を過ぎたところで先ずは会計事務所の駐車場にホンダフィットを乗り入れる。そして持参した書類を差し出し、必要な個所を複写してもらう。次は銀行へ向かうも印鑑を持参し忘れたため、一部の手続きは午後に回すこととする。役所での印鑑は随分と不要になった。しかし銀行はいまだ、それの必須なことが多い。
つまり印鑑については日々、不便を感じているところではあるけれど「印鑑はサインよりいい加減だから楽だ。本人でなくても捺し放題だから」という、海外から日本に転居してきたある奥さんの感想もあって、そう言われてみれば、その通りである。
三月も終わりに近ければ、町内の会計係として、町会費を年払いしてくれている法人に宛てて、三通の請求書を作る。自治会長からは、四月の大祭に関係する出金伝票が八枚も届いている。その伝票に従って、祝儀袋や封筒に現金を詰める。今年度の決算がいまだ締められない今の時期に次年度のお金を支出するとややこしいため、それらはすべて、僕が立て替えることとしている。また、総鎮守瀧尾神社の次年度の当番町を担う小倉町三丁目の会計係には、個人の銀行口座からiPhoneを用いて奉賛金を立て替え送金する。
三月は、何かと、忙しい。
朝飯 ハムエッグ、納豆、菠薐草のソテー、トマトとレタスのサラダ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、カマスと柳ガレイの干物、切り昆布の炒り煮、鮭の「日光味噌梅太郎白味噌」漬け焼きほぐし、榎茸の豚三枚肉巻き焼き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、「日の丸醸造」の「まんさくの花神力70」(燗)
2026.3.22(日) 要注意
節分は立春の前日、啓蟄は3月の上旬から中旬。しかし僕が最も「さぁ、これからだ」と感じるのは、春のお彼岸である。節分や立春のころはいまだ寒くて気分が盛り上がらず、啓蟄は2週間ほど続くから「境目」とか「境界」というにはいささか日数が長い。お彼岸こそ、春を迎えるにふさわしい「区切り」という気がする。
今年の春彼岸は三連休にて、そのうちのどの日がどれほど忙しいかの予想を立てるのは難しい。上澤梅太郎商店は「いま食べごろ」の品をお客様にご提供すべく、毎朝の蔵出しを続けている。このような生産方法を採る場合には、難しいとはいえ、できるだけ正確な計画が必須になる。次の週末までは、難しい舵取りが続くだろう。
その三連休の最中の本日昼前に、東武線の下今市駅へ行ってみた。券売所の表示によれば、上りは10:52発から18:20発までの、すべての特急が満席になっていた。更には18:49発と19:21発にも「ほぼ満席」の札が出ていた。
この週末の混み具合は、恐らくは、11月の勤労感謝の日まで続くものと思われる。鉄道を利用して日光、鬼怒川へいらっしゃろうとしている方は、要注意である。僕も来週末に上京を控えている。東武線の特急券は、往復とも、今のうちに買っておくことにしよう。
朝飯 鱈子、揚げ湯波の甘辛煮、牛蒡と人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツアレラチーズのサラダ、具だくさんのサラダ、海老ドリア、カラフの白ワイン
2026.3.21(土) 優秀な道具
起きて洗面所を経由して食堂に来る。食器棚の電波時計は3時49分を指していた。久しぶりの、3時台の起床である。早起きとは、時間の在庫を作ること、という気がする。午前3時から6時までの3時間は、時間の蓄電池だ。そしてそのバッテリーの残量は、朝食の準備を始める6時30分にゼロになるのだ。
5時10分をまわったところで右手の窓に目を遣る。東の空が、早くも赤みを帯びてきている。きのう一昨日は曇天でも、今日からは晴れるらしい。そして5時15分に屋上へ上がり、その様子をiPhoneに収める。
そのiPhoneを開くTouch IDには、アカギレのできない指を選んで登録してあった。ところが昨日はこともあろうにその指にアカギレが切れ、バンドエイドを巻く羽目になった。よって現在はいちいち6桁のパスコードを打ち込まなくてはならず、面倒でならない。
ところで「切れる」といえば、穿いているズボンの左のふとももの部分が擦り切れてきた。小遣い帳を検索してみれば、これは2022年10月にユニクロで3本をまとめて買ったうちの1本だった。価格は1本あたり2,990円だった。3本を週替わりで穿いて3年と5ヶ月も保つとは、優秀な道具である。次の1本も擦り切れたら、そこでまた3本を買うことにしよう。
朝飯 鱈子、揚げ玉、納豆、梅干、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ユタの店」の餃子、チャーハン、「菊の里酒造」の「大那生貯蔵酒特別純米」(冷や)、サービスの杏仁豆腐
2026.3.20(金) いささか拍子抜け
中東情勢緊迫の折から、ことし9月のタイ行きの航空券を、早くも購入した。その航路は今月前半のそれとおなじく以下の通り。
羽田→スワンナプーム
スワンナプーム→ウドンタニー
チェンライ→スワンナプーム
スワンナプーム→羽田
今月の航空券代金90,100円に対して9月のそれは91,500だから、1.6パーセントの値上がり。燃油サーチャージは、今月の18,830円に対して9月のそれは17,520円で、7パーセントの値下がり。これにはいささか拍子抜けをした。しかしいずれにしても、航空券および燃油サーチャージは、いくらも経たないうちに値を上げるような気がしている。
そしてその勢いを駆って、ということもないけれど、ウドンタニーとチェンライの宿を予約する。ウドンタニーで昨秋、そして今月も使った宿は、ほとんど申し分のないところではあるけれど、プールサイドの日当たりが良すぎる。昨秋などは、曇りの日にパラソルの陰にいても、ひどく日焼けをした。よって予約サイトの評価はすこし低くなるものの、2020年3月に使ったホテルをふたたび選んだ。こちらはプールサイドにプルメリアの木が植えられていて、その木陰が心地よいのだ。
チェンライは、今月、一年半ぶりに使ったホテルの、それも今月とおなじ320号室を予約した。このホテルには複数の不備がある。しかしプールサイドの寝椅子と日除けの絶妙さにより、読む本のページの捗るところが気に入っている。行きつけのマッサージ屋には歩いて1分、ナイトバザールにも、また食堂の集まっているあたりにも歩いて4、5分と、利便性も高い。
最後の1泊はバンコクで、こちらの宿については、5月にアソークの周辺を歩いて、いろいろと検証をしてから決めるつもりでいる。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、ウインナーソーセージと小松菜のソテー、納豆、めかぶの酢の物、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しの鶏手羽揚げ、刺身の盛り合わせ、揚げ出し豆腐、クリームコロッケ、他あれこれ、芋焼酎「三岳」(お湯割り)
2026.3.19(木) 早くも夏の
夏の贈答の季節を迎えるころにお客様へお送りする手紙の挨拶文は、3月8日が締め切りと、デザイナーには伝えられていた。その文章が頭に浮かんだのは3月6日。ウドンタニーのホテルのプールサイドで、だった。数ヶ月先の時候のことに触れつつ文章を作るについては、中々に難しいものがある。しかし今回は日本の夏とかわらない暑さの中にいたため、いくらかは楽だったかも知れない。
さて今日はその挨拶を含むお知らせの、お送り先を特定する日と、前から定められていたらしい。しかしそれを、僕は失念していた。思い出させてくれたのは、事務主任のカワタユキさんである。事務机の左手に提げたカレンダーを見てみれば、そのことは確かに、僕の手書きで書き込まれていた。
そういう次第にて、お客様名簿を最新のものに更新した上で、道具一式をトートバッグに入れ、四階の食堂へ上がる。そして小一時間ほどをかけて、結果を出す。事務室に降りたらそれをサーバに上げ、三名の事務係は、それを自分のコンピュータに取り込む。以降は彼女たちの視認により、お送り先は更に精査をされる。
ところで僕は仕事においては、いつまでもおなじ方法を採ることはしない。抽出の正確性は今日の作業を経て、またまた進化をした。ますます精進をしたい。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、納豆、山芋のすり下ろし、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、芋がらと万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「和光」のお通しの独活と油揚げの煮つけ、鰹の刺身のたたき風、ポテトサラダ、タン焼き、牛すじ肉のカレー煮、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)
2026.3.18(水) 嬉しい限り
食堂の遮光カーテンを巻き上げたのは5時18分。南東の空は雲と空の重なり合うところが紅く染まりつつあって、思わず「おぉ、綺麗だ」の声が漏れる。美しさが更に増したら屋上でその写真を撮ろうと考える。しかし以降の空は徐々に白茶けて、ただの曇り空になってしまった。
7時30分に朝食を終え、持ち物を整えて、7時40分にホンダフィットにて家を出る。きのうできなかった墓参りには、7時45分より取りかかる。先ずは古い方のお墓で、こちらには江戸時代からの石塔が並んでいる。前回の掃除のときに伏せておいたステンレス製の花立ては七対にて、これを墓石にねじ込み、水を満たし、白菊を活けていく。石塔がいくつあるかは不明ながら、献仏不假香多により線香は6本のみを供える。
手順の合理性を考えつつ、次は叔父と叔母のお墓へ向かう。こちらにも白菊と線香を供え、最後は僕の妹が14歳で病没した際に造った、もっとも新しいお墓の敷地に入る。こちらでは水を含ませ固く絞ったタオルで石塔を拭く。伏せておける形式ではない花立てには雨水が溜まっている。よって線香立てや蝋燭のホヤも含めて水場で洗う。そしてこちらの一対の花立てと線香立てには、それぞれ白菊3本と線香3本を供える。
この一連の仕事を終えると時計の針は50分も進んでいた。意外や時間を食ってしまった。そこから目と鼻の先の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にホンダフィットを回し、これから納めるべき商品を決める。
会社に戻り、商品をホンダフィットに積み、それらを道の駅に納める。そしてその棚出しの最中に開店の9時が来て、正面の口からはお客様が入り始めた。
ところで本日は、月に一度の店休日。毎月のように書いているが、上澤梅太郎商店は、店は休みでも、その裏では経営者も社員も、何かしらのことをしている。本日の社員は三班に別れて、街の諸方の見学へ出かけて行った。一方、隠居には10時より、客席のガラス戸に手を加える工事が入る。それを請け負った面々は、10時ちょうどに現れた。よって彼らを案内して、先ずは隠居の柴折り戸を、次におなじ裏手の大戸を開けて、彼らのトヨタハイエースを招き入れる。
今月の前半はタイへ行っていたため、隠居の庭には半月以上も無沙汰をしていた。その庭の白梅と紅梅は、いままさに満開を迎えていた。座敷の床の間には、菜花を謳った野村素軒の「筑後途上五絶」が掛けられていた。とうとう冬を脱して春になったのだ。嬉しい限り、である。
朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、小松菜とベーコンのソテー、牛蒡と人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとレタスのサラダ、パン、牛肉とトリッパと根菜類のスープ、Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Sauvignon 2018
2026.3.17(火) 春彼岸
ホンダフィットで会社を出たら、必要な場所をできるだけ合理的に回って会社に戻るべく、その経路をメモにして、フィットの計器板に貼る。しかし、そのメモの通りにあれこれの運ぶ保証は、無い。
タイへ出かける前に準備した釣銭は、きのうの夕刻にて枯渇した。よって朝一番には、種銭を主に5,000円札と1,000円札に両替すべく、銀行へ行く。また、お金の入ってくる銀行からお金の出ていく銀行に資金を移したりもする。
複数の銀行および郵便局から戻ると間もなく、きのう商談の約束をした取引先の社長が顔を見せる。当方はほとんどすべてのことに不案内にて、専門的なことは、社長およびその部下の方にお任せをする。
それにしても、今回の旅に持参した川本三郎著「荷風の昭和」は面白かった。ウドンタニーでの初日に前篇を読み始め、チェンライでの二日目にそれを読み終えると即、後篇に取りかかった。「あとがき」も含めて全590ページの後篇は、バンコクでの最終日に342ページまで読み進んだ。残余の248ページは、日本でひもとくには勿体ない。再来月のバンコクまでは、封印をすることにしよう。
その5月のバンコクには、活字の枯渇による焦燥を避けるため、次の一冊を持つ必要がある。野見山暁治になるか、関川夏央になるか、それとも本棚から自己を主張してくる他のものになるか、とにかく旅の一番の楽しみは、本を読むことに他ならない。
ところで「必要な場所をできるだけ合理的に回って」は結局のところできず、朝から夕刻までのあいだにどれほど会社を出たり入ったりしたか、しまいには分からなくなった。そして今日できなかったお彼岸の墓参りは、明朝に延期をすることとする。
朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、牛蒡と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」を薬味にした納豆、菠薐草のおひたし干し海老かけ、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、万能葱と揚げ玉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 グリーンアスパラガスと蛸とトマトのサラダ、パン、牛肉とトリッパと根菜類の煮込み、Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Sauvignon 2018、Chablis Billaud Simon 2018、干し柿、Sang Som(生)





































