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清閑 PERSONAL DIARY

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2026.8.21(金) 夏の野菜

起きて顔を洗いつつ置き戸棚の電波時計に目を遣る。時刻は3時42分だった。理想からすればやや遅いものの、まぁまぁの起床時間だ。仏壇へのお供え、朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」にインターネットを経由していただいたご予約の確定とご返事、またおとといやきのうの日記のことを済ませれば、後は朝食の準備に取り掛かるまでは、好き勝手に過ごすことができる。だから僕は、早起きを目指すのだ。

屋上へ上がって四囲の空を眺める。東の雲の一部に穴が空いて、青空が見える。その青い部分はやがて面積を増やして空全体に広がるのか、あるいはお盆からこのかたの、はっきりしない曇り空になるのかは、いまだ分からない。

9時を過ぎたところでお墓へ行く。お盆の入に供えた花は、お寺の係により、既にして片付けられていた。よって僕は古いお墓の七対の花立てを洗い、新しいお墓と叔父と叔母のお墓については、花立てと線香立て、およびその周辺を水で洗う。

10時より社会保険労務士の先生と意見を交わす。その最中に雷が鳴る。先生がお帰りになると間もなく、雨が激しく降ってくる。犬走りの軒先に提げたのれんは濡れることを避けて事務室の中に引き込まれたものの、雨は間もなく上がったから、ふたたび元の場所に戻された。

きのうの日記にも書いたことだが、今年は梅雨どきの雨量が多く、6月の平均気温は例年にくらべて低かった。梅雨が明けて以降も連日、あるいは断続的に雨が続き、特に千葉県には二桁の死者が出るほどの大雨が降った。茄子は一昨年から不作が続いている。今年は茄子に加えて胡瓜の状況も心配がささやかれている。大根の旬は、冬ではなくなるかも知れない。


朝飯 生のトマト、目玉焼き、大根おろしを薬味にした納豆、揚げ湯葉の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 大根おろしのつゆの素麺
晩飯 ベビーリーフと梨とモッツァレラチーズと生ハムのサラダ3種のパンTIO PEPEChablis Billaud Simon 2018


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2026.8.20(木) 麺つゆと気温の関係

きのうの夜に仕込みを始めた鍋からあれやこれやを除き、あれやこれやを加え、一気に熱を加え、また一気に弱めたりしながら、朝食を終えるころには今年2回目の麺つゆ作りを完了する。

記録によれば、昨年は以下のように、5回も素麺のためのつゆを作っていた。
1回目 6月19日
2回目 7月11日
3回目 8月1日
4回目 8月19日
5回目 9月13日

ところが今年の1回目は7月14日だった。すなわち今年の夏は暑くなるのが遅かった、ということだ。テレビは連日の酷暑を伝えている。しかし今年の梅雨は雨の量が多く、お盆のあいだも雨の日が続いた。そして暑くなる日が少ないまま、今年の夏は終わろうとしている。

それでも夏は夏だから、配達係のイザワコーイチさんが休みの今朝は、9時には早くもシャワーを浴びたくなるほどの汗を帯びた。しかしシャワーを浴びているヒマはないから、そのまま仕事を続けた。

事務机の左手に提げたカレンダーをふと見ると「Agodaのステイタスを維持するため、来年3月の宿は8月20日までに予約すべし」という書き込みがある。しかし来春のタイ北方の宿は、今秋の同地への旅であれこれを確かめてから決めたい。よってその書き込みに従うことはしなかった。

夜は、朝に作ったばかりの麺つゆにて天ぷらを食べる。


朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えたスクランブルドエッグ、納豆、揚げ湯葉の甘辛煮、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 オクラのつゆの素麺
晩飯 胡瓜のぬか漬け枝豆天ぷらあれこれ、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)


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2026.8.19(水) 伊豆治療紀行(48回目の2日目)

宿の部屋は、畳の上に寝台を置いた今様だから、何かと楽だ。部屋は東に向いているのか、障子に朝日が差して明るい。その障子を開けてみれば、庭の木などにより小さく区切られた空は美しく晴れ上がっている。窓際の小さなテーブルには、きのうの夜にコンビニエンスストアで買ったおむすびと味噌汁。いまの僕には、これが必要にして充分な朝食である。

一晩で頚椎がズレて「せっかく治したのに勿体ないよ」と2日目に言われた前回の反省から、きのうは酔っていても忘れないよう、持参した枕は夕食の前よりベッドの上に置いておいた。それを使ったせいか、今朝の電子ペンによる治療は盆の窪や首の筋肉への直撃を除いては楽だった。

僕だけでなく、家内の調子もだんだんと上向いてきたか、今日の治療はそれほど長くかからなかった。その家内とは、熱海から乗った東海道新幹線の「こだま」が品川に着いたところで別れた。

行きつけの床屋には10人ほども待ち客がいたものの、僕は熱海駅から電話で予約をしておいたから、待ち時間は3分ほどのものだった。予約に要する料金は500円。つまり僕はその500円で時間を買っている、ということになる。なお今日の係からは、来月1日からの値上げを知らされた。ひと月後に東京に来る予定は無いから、次の散髪は地元ですることになるだろう。

日本橋の丸善では、今月3日の日記に書いた500円のクオカード2枚を使って1,360円の文庫本を買う。活字が枯渇しては旅先の楽しさのかなりの部分が失われる。それを防ぐための、予備の本である。

家内とはその丸善の1階で落ち合って夕食を摂る。そしていつもより早い下り特急に浅草から乗って、20時すぎに帰宅を果たす。


朝飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび、味噌汁
昼飯 「ドトール」のチーズトースト、コーヒー
晩飯 「吉野鮨本店」のあれやこれやそれや他あれこれ「櫻正宗」の「特撰本醸造」(燗)


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2026.8.18(火) 伊豆治療紀行(48回目の1日目)

悲しいことだが、夜の明ける時間が遅くなってきた。今朝、東の空の明るくなり始めていることに気づいたのは4時20分だった。

「秋が好き」という人は、その先にある冬を想像することはないのだろうか。春先にタイへ行くと、マッサージのおばさんは僕のかかとを見て「なんだ、これは」と驚く。そのたび僕はiPhoneを取り出し「日本の冬は寒くて、空気は乾きます。それによってかかとや手の指先は切れて血が出ます。でもタイに来れば、自然に治ります」と翻訳アプリケーションに入れて、見せることを繰り返すのだ。「着ぶくれとアカギレのねぇところに住みてぇよなぁ」とは、心の底から思うことである。

東京駅13:27発の東海道新幹線こだま829号の車窓から望む神奈川県の空には、おとといの日光のそれよりさらに細かい鱗雲と、更に高いところには筋雲が望めた。いよいよ秋、なのだろうか。

「伊豆高原痛みの専門整体院」での、9,000ボルトを発する電子ペンによる今日の治療では、背中は沸騰するお湯に浸けておいた火箸の先を押し当てられる感じ、腰はそれに加えてボールペンの先端を思い切り肌に食い込ませるような痛み、しかし膝は右の一箇所を除いては熱さも痛みもまったく感じなかった。この電子ペンは、患部の状態が悪ければ痛く、それほどでもなければ熱く、健常であれば何も感じさせない性質を持っている。

夜はいつものビストロでグラスの白ワインと赤ワイン、そして生のウイスキーを飲む。宿に戻っては温泉に入り、すぐに就寝をする。


朝飯 法蓮草のソテー、茄子とピーマンとパプリカの素揚げ、大和芋のすりおろし、鰯の網焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯葉と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「銀しゃり」の「銀鮭塩焼き海苔弁当」、JAVA TEA
晩飯 “Brasserie ChouChou”のグリーンサラダスパゲティペスカトーレローストビーフ、ソーヴィニヨンブランのグラスワイン、ランドックのグラスワイン、クレームブリュレ、サントリー「角」(生)


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2026.8.17(月) 好きな仕事

事務机の左手には、長男が書いて印刷した、僕のすべきことが貼ってある。その今日のところには、秋冬のご挨拶のお送り先、および10月の最終週から高島屋日本橋店にて出張販売をする、そのお知らせのお送り先を、お客様名簿から特定することが記してある。

この仕事には非常な精密さが求められるため、今月3日の日記から引用をすれば「近くまで参りましたのでお寄りしました」などという人のやたらに来る、また「電力料金の…」だの「光回線の…」だの「資本提携の…」など不要な電話のやたらにかかる事務室では、とてもではないけれど、できない。よってコンピュータはもとより10キー、筆記用具、また長年、より良い方法が見つかるたびに更新してきたふたつの手順書と共に、4階の食堂に引き籠もる。

10時から始めた作業は、11時30分を過ぎたところでようやく完成が近づいてきた。僕のこの仕事は刀のような切れ味を見せるけれど、実現には修行が必要で、大抵の人は、その入口で挫折をしてしまう。それを避けるには「修業が苦にならないどころか、むしろ好き」という幸運に恵まれるしかない。つまりは運頼み、である。

夜は街のフランス料理屋へ出かけて、イタリアの白ワインとスペインの赤ワインを飲む。


朝飯 納豆、揚げ玉、明太子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 きのうの夜の味噌のつゆと普通の麺つゆを混ぜたつゆの素麺
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七、白のグラスワイン、赤のグラスワイン、コーヒー


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2026.8.16(日) おくり盆

スマートフォンの音は、電話以外は鳴らないようにしている。起きてふと気づくと、自由学園男子部高等科のグループラインには、お盆らしく、既にして亡くなった同級生の名を挙げる複数が届いていた。同級生はひとクラスのみにかかわらず、物故者は既にして7名。グラウンドにサッカーやラグビーのボールを追っていた頃には想像することもなかった数字である。

我が身を振り返ってみれば、好き勝手に行動し、時には危ない橋を渡りつつ、いまだ生きながらえている。「だから」というわけでもないけれど、家にいる限り仏壇に朝のお供えは欠かさず、墓参りもおろそかにはしないのだ。

それはさておき今朝は久しぶりに朝日が昇った。よって朝食の前には自転車で、あたりをひと回りしてみた。半袖シャツの二の腕に感じる夏の朝の空気は心地よい。夏という季節は、何物にも代えがたい気がする。

ところが本日2度目の配達を道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へすべくホンダフィットを春日町の交差点に乗り入れれば、北東の空には鱗雲らしいものが見えて「うぇー、秋の空かよ」と、思わず呪詛の声が漏れる。

夏の暑さと湿気は言うまでもなく不快である。秋の爽やかさは本当に気持ちが良い。それでも夏は好きで、秋にはできれば来てほしくない。そのような関係のものが、世の中には他にもたくさんあるような気がするけれど、どうだろう。

夕刻、僕が店から離れられないことを知って、おくり盆は長男が、3人の子どもとともに玄関の前でしてくれた。有難いことである。


朝飯 大和芋のすりおろし、鰯の網焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、茄子とパプリカとピーマンの素揚げの味噌汁
昼飯 会社支給の「えんや」の「日光HIMITSU豚バラカレー」
晩飯 熱い味噌のつゆの素麺、茄子とパプリカとピーマンの素揚げ、夏太郎らっきょう、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)、チョコレートケーキとバナナのアイスクリーム、Old Parr(生)


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2026.8.15(土) 涼夏

既に書けていた一昨日の日記を整えて、4時36分に公開する。早朝の墓参りと日中の繁忙により遅れていた日記が、ようよう元に戻った。食堂の僕の席からは、東の遠く、どことも知れないところにある送電塔の赤い灯まで視界が確保できるものの、空模様は相変わらず、はっきりしない。

その赤い灯が、ふと気づくと見えなくなっている。街全体、否、郊外まで含めて霧が降りてきたらしい。時刻は5時10分。今日の空模様も、目まぐるしく変わるのだろうか。

ことし初盆を迎えるお宅に電話を入れて、10時30分までに伺う旨をお伝えする。そのお宅は会社から僅々数百メートルの距離にあり、しかし経路は中々に複雑で、駐車場は無いことが予想されたため、夜から朝にかけての雨の残る道を踏んで、歩いていく。夏にも関わらず気温は高くなかったから、ネクタイを結んだシャツにスーツを重ねていても、汗はかかずに済んで助かった。

昼ちかくに隠居の場所を問う若いカップルがいらっしゃって、長男が「汁飯香の店 隠居うわさわ」までご案内をする。戻ってきた長男によれば、きのう初めて店にいらっしゃったカップルは、試食の「らっきょうのたまり漬」の美味さに驚かれて、その場で本日に残っていた最後の空席を、スマートフォンで確保されたとのことだった。

店は夕刻まで大して混み合わず、だから売上金額も大したことはないとばかり思っていた。しかし閉店後にキャッシュレジスターを締めてみれば、その数字は今月の最高を記録していた。分からないものである。


朝飯 若布と玉葱の酢の物、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 会社支給の「カルフールキッチン」の「日光たまり醤油焼き鳥丼
晩飯 あんかけ焼きそば夏太郎らっきょう、「紅星」の「ニ鍋頭酒」(生)


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2026.8.14(金) 草庵に隠棲して虫語を聴く

起きて食堂に来ると時刻は4時を1分だけ過ぎていた。そして先ずは、きのうの夕刻にふるいにかけた線香立ての灰を、やはりきのうの夕刻に水で洗った線香立てに戻す。仏壇を清めた12日にしておくべきことではあったものの、繁忙により、し忘れたのだ。

ところでこの日記は、既にして完成している一昨日の日記を早朝に公開している。きのうの日記は書けていても公開はしない。何かの事情によって日記が停滞することがあるかも知れない、そのための、いわゆる「サバ読み」である。

この決まりが、きのうは破られた。きのうの早朝はお墓に参り、その後も忙しく、だからきのうにおける一昨日つまり8月11日の日記は今朝の4時45分にようよう、普段より1日おくれて公開した。

ゴールデンウィーク、シルバーウイーク、年末年始とは異なって、お盆は金融機関が動いているから何かと助かる。午前中はその二ヶ所を回って種銭から釣銭への両替を頼み、また送金の手続きを執る。午前にはまた、ここ数日としては珍しい青空が西に現れて、思わずiPhoneを向ける。午後は三ヶ所を回って釣銭を受け取ったり、あるいは資金を移動させたりする。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、日に何度も行く。そこから戻ろうとしているところに長男から電話が入って、如来寺のクワカドシューコーさんが来てくださっていることを知らされる。クワカドさんには仏壇にお経を上げていただき、その後は少々の雑談をする。

空いた時間は店に出て、給茶機に紙コップを補充したり、使い終えた紙コップをゴミ置き場に運ぶなどの雑用をする。もちろん接客もする。閉店の17時30分までは、くるくると動き回る。

人が遊んでいるときに働く、ということが嫌いではない。というか、むしろ好きだ。その傾向は、若いころよりあった。「草庵に隠棲して虫語を聴く」という日がたまにあれば、それで気は休まるのだ。


朝飯 鮭の昆布巻き、小松菜のおひたし、トマトのソテーを添えた目玉焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、玉葱と茗荷と若布の味噌汁
昼飯 会社支給の「コスモス」の鶏のソテーデミグラスソース弁当
晩飯 カレーライス夏太郎らっきょう、Old Parr(ソーダ割り)、シュークリーム、Old Parr(生)


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2026.8.13(木) おむかえ

大量の白菊と黄菊をホンダフィットのトランクに積んで、家内と共に如来寺へ行く。そして先ずは古いお墓、次は妹が13歳で病没したときに建てた新しいお墓、更には叔父と叔母のお墓に菊と線香を供える。傘を差しながらの墓参りはいつもより手間取ったものの、6時25分には家に戻ることができた。

事務室のシャッターを上げるのは7時40分。常勤の社員の半数ほどが出社した7時53分に、いきなり停電する。製造部長のマキシマトモカズ君が、心配をして事務室まで来る。外へ出てみると、春日町交差点の信号機さえ消えている。雷鳴が低く聞こえる。

電力を欠いては仕事ができない。店のシャッターを上げることすらできない。普段より長く続いた停電は、しかし7分後の8時ちょうどに、これまたいきなり復旧した。大いに有難い。

本日は配達係のイザワコーイチさんが休みのため、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品は、僕がひとりで行う必要がある。「今日は忙しくなるだろう」と踏んで、冷蔵ショーケースと奥の冷蔵庫に、らっきょうのたまり漬だけで150袋を先ずは納める。

10時より保険会社の人を迎えて、今後のことについて、4階の応接間で話を聴く。その最中に事務係のツブクユキさんから連絡を受けて事務室へ降り、来訪した銀行の人に、他行への送金を頼む。

道の駅への配達は、夕刻までに4度を数えた。そして明日の分も、普段の3倍量を紙に記して、製造係のイトーカズナリ君に手渡す。

今日の天気もきのうのそれと同じく、目まぐるしく変わった。お墓のロウソクに火を灯し、その火を提灯で持ち帰り、仏壇のロウソクに移すいわゆる「お迎え」は、長男と、雨合羽を着た孫のリコがしてくれた。そして終業後に屋上へ上がると、東の空には薄っすらと虹が出ていた。


朝飯 鮭の昆布巻き、玉子焼き、刻みオクラ、南瓜の甘煮、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 茗荷を薬味にしたつゆの素麺
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダパン茄子とトマトのグラタンチーズChablis Billaud Simon 2018


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2026.8.12(水) お盆の谷間

目を覚ましてしばらくしてから枕頭のiPhoneを引き寄せる。時刻は2時26分だった。きのうの20時過ぎの強風は、その後に収まったらしい。

起床は3時36分。食堂のふたつの窓を開けて、網戸のみ閉じる。雨が降っている。しかし雨滴が室内に吹き込むことはない。

検索エンジンに「台風15号 進路」と入れてみる。きのう太平洋上から茨城県に上陸した台風は現在、長野県の南部から西へ進んでいるところだった。次は今日の日光市の天気を調べてみる。すると日中は1ミリメートルほどの雨が続くとあった。とすれば、商売への影響は、それほど心配することもないかも知れない。

5時2分に晴れの予兆を感じて屋上へ上がり、東の空のオレンジ色をiPhoneに納める。明日からお盆であれば、5時10分より仏壇の掃除を始める。普通のタオルでは大きすぎて取り回しに優れないから、4枚のハンドタオルの水を固く絞り、仏壇を隅々まで拭いていく。位牌の造作の細かいところは化学繊維のはたきでホコリを払い、花立ての皿やリンは水で洗う。線香立ての灰を綺麗にすることは日中の仕事として取り置き、一連の作業は5時44分に完了した。

ふと気づくと、ふたたび雨が降り始めている。小一時間ほども前までは明るかった東の空も、いつのまにか分厚い雲に塗り込められていた。予報によれば、天気が回復をするのは盆明けになるらしい。

日中に水を飲もうとして4階へ上がると、孫のリコは宿題の習字を家内に見てもらっているところだった。次に上がると、リコの手伝いによって、家内は仏壇の盆飾りを終えていた。

夕刻までの空模様は、薄日が差したかと思えば驟雨があり、ふたたび曇天に戻る、ということを目まぐるしく繰り返した。僕は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達のため、春にクリーニングから戻ってきていたコーチジャケットを、クローゼットから出さざるを得なかった。

閉店後に3台あるキャッシュレジスターを締める。今日の売上金額は、お盆休中の、一番の谷になるような気がする。


朝飯 ピーマンのソテーを添えた目玉焼き、納豆、刻みオクラのかつお節かけ、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、レタスと若布の味噌汁
昼飯 揚げ玉の熱いつゆの素麺
晩飯 夏太郎らっきょう、鶏ささみ肉と胡瓜とオクラの煮びたし、南瓜の甘煮、玉子焼き厚揚げ豆腐と小松菜の淡味炊き焼き鳥其の一焼き鳥其の二、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)、シュークリーム、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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