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清閑 PERSONAL DIARY

2025.9.23 (火) 秋

空気が湿気を失ったことにより、右手の親指の爪と肉のあいだが剥がれ、血の色が見えつつある。おなじ右手の薬指には、小さなアカギレができている。それらを軟膏で埋めてバンドエイドを巻くことを、今朝はデジタル機器に触る前にしなければならない。きのうの夜からそう考えていたものの、TikTokの「梅太郎」のアカウントにベトナムの食料品店が付けてくれたコメントに返信を付けるなどのことを、ついしてしまう。二本の指に処置が施されたのは、結局のところ「朝食の準備まであと10分」という際どい時間になってからだった。

日中の気温は、冷えた素麺の欲しくなるところまでは到らなかった。よって昼食はにゅうめんにした。「春過ぎて夏来にけらし」だから、かの歌は光り輝いているのであって、これが「秋来にけらし」では、まったく気勢が上がらない。僕が秋という季節から連想する言葉は「斜陽」や「凋落」に他ならない。

15時すぎに道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ、本日3回目の納品をする。その帰りに如来寺に寄り、本堂で塔婆をいただいてから、先ずは新しい方のお墓へ行く。白木に墨痕も鮮やかな塔婆を墓石の後ろに立てたら、三日前に供えた花を持参のプラスティック袋に入れる。次いで叔父と叔母のお墓の花も、その袋に入れる。双方の花立てを水場で洗ったことは言うまでもない。

そこから今度は古い方のお墓を訪ね、こちらは七対の花立てから花を引き抜き袋に入れる。花立ては、これまた持参の大きな洗面器で水場へ運び、洗って元に戻す。いまだお彼岸は過ぎていないものの日も傾くころであれば、花を片づけても問題はなかろうとの、勝手な判断である。

夕刻の空に飛ぶ鳥はいない。ツバメは夏の鳥ということになっているけれど、いまだ寒い頃に来て、しかし残暑を楽しむことなく南へ去ってしまうのはなぜだろう。

夜の焼酎はソーダではなく、お湯で割る。


朝飯 秋刀魚の梅煮、目玉焼き、茄子の揚げびたし、菠薐草のソテー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 豚薄切り肉と小松菜と厚揚げ豆腐ときのこの鍋、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)「本沢屋」の団子、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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