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清閑 PERSONAL DIARY

2025.9.27 (土) タイ日記(3日目)

目を覚まして枕頭のiPhoneに触れると時刻は1時36分だった。きのうの就寝が19時30分だったとすれば、睡眠時間は6時間。まぁ、妥当なところだろうか。直下のバービヤは、きのうほどはうるさくない。

起きてコンピュータを開いてきのうの日記の、きのうのうちに書いてしまったところからの続きを書く。初日の日記にくらべれば文字数は圧倒的に少なく済みそうではあるものの、ときおりは寝台に戻って仰向けになり、iPhoneでTikTokの動画を眺めつつ休んだりもする。

カーテンの隙間に朝の気配を感じれば、即、部屋の南側の二個所にあるカーテンを開く。空は晴れている。プールサイドには早めに降りることができるだろう。そしてきのうの日記を書き終える。

このあたりの、朝食を供する店が営業を始めるのは、おしなべて8時。それまでには、いまだ1時間30分ほども間がある。よって寝台に寝転がってきのう公開した「タイ日記(1日目)」をiPhoneで読むうち、単語の変換違いや英文のスペルの間違い、通りの名の文字の脱落、単なる打ち違えを次々と見つける。そのたび寝台から起き上がって、机に開いたコンピュータで修正をする。その回数は10や20ではきかなかったのではないか。結構、疲れた。

さて今回の旅では、ウドンタニーでもバンコクでも、宿泊に朝食は付けていない。よって8時を回ったところで外へ出て、今朝はきのうとは逆の、目抜き通りを目指して歩く。途中、オバーサンの屋台でスープが煮えていたため「ガオラオ?」と訊くと、客であるオネーサンは”noodle”と教えてくれた。それにしても、屋台の周りに椅子は無い。自前のものらしい器にたっぷりの汁を盛ってもらったオネーサンは、それを手に、この通りにはいくつもある白人相手の食堂のひとつ”FULL THROTTLE”の奥に消えた。

そのまま歩き続けて目抜き通りに出る。そして駅の方面つまり東を目指す。目に付いた、やはり白人相手の食堂の二人用の席に着き、オネーサンにメニュを頼む。届いたそれを開けば典型的な英国風の朝食で、三種あるうちのひとつを注文する。

サマセット・モームは英国の料理について
To eat well in England, you should have a breakfast three times a day.
と言ったらしい。しかし僕は、今朝のこれきりで充分だ。明日の朝は、別の場所で別のものを食べることにしよう。

道の向かい側にはなぜか、警察の車両が十数台も駐まり、警官のひとりは、それゆえに狭まった道路で交通整理をしている。僕は物好きにも道を渡る。その平和的な、緊張を欠いた様子は、テレビか映画に関係する人たちの送迎に警察が駆り出されているよう見えた

部屋へ戻り、朝とおなじ要領で「タイ日記(2日目)」にも修正を施す。天気は朝の「まぁまぁ」の状態からすれば雲が増え、太陽は地上を直射していない。プールサイドには11時に降りた。

本を読みながら「本当に便利だな」と感じるのはスマートフォンの存在だ。分からない言葉、知らない人物が出てきたら、寝椅子に仰向けになったまま、それについて調べることができるからだ。いわば自前の索引、である。

それはさておきホテル二階の屋外プールには、今日は様々な音が大きく聞こえている。目抜き通りでは警官が吹いているのか、笛の鋭い音がいつまでも止まない。直下の”THE SPORTS BAR & RESTAURANT”には白人の年配者が溢れんばかりに集まって、スポーツの実況らしいものを観ている。そして点が入るたびなのか、見どころが訪れるたびなのか、あるいはその双方によるのか、ときおり一斉に歓声を上げる。まったくうるさい限りだが、そのような場所にホテルを定めたのは自分なのだから、どうにもならない。プールサイドからは、14時に引き上げた。

部屋に戻って洗面所の鏡に向かうと、上半身にかなりの日焼けをしている。太腿から脛にかけても焼けているものの、こちらは皮膚が厚いのか、それほどヒリついてはいない。太陽は薄い雲の中にあり、それさえ僕はパラソルで避けていた。しかしながらの日焼けである。南の国の日差しはそれほど強いのだろうか。紫外線を防ぐTシャツは部屋を出るときには着ていくものの、プールサイドでシャツを着るほど情けないことはないため、寝椅子に横になる前に脱いでしまうのだ。

何年か前に日焼けを鎮めるためのジェルをバンコクで買い、しかしそれは昨年スコータイから首都へ戻る際、迂闊にも手荷物のバックパックに入れていたため、空港の保安検査場で没収された経緯があった。初日にラオカーオを買った「センタン」で、明日はおなじようなものを手に入れることにしよう。

16時からは、今日で馴染みになる店で2時間のオイルマッサージ。夕食はホテルのある通りで洋食を摂る。そして21時がちかくなるころに寝に就く。


朝飯 “GOOD CORNER”の英国風の朝食、オレンジジュース、コーヒー
晩飯 “da Sofia”のカプレーゼコルドンブルーカラフの白ワイン


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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