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清閑 PERSONAL DIARY

2025.11.6 (木) ムースーロー

およそ記念日というものに興味が無い。記念日に従うのは、家族だった者の祥月命日に墓参りをしたり、線香を供えたりすることのみだ。家内の母親の祥月命日にはタイ北部の山の中にいて、現地の人に村の寺に案内をしてもらい。そこで線香を供えた。家内の伯母の祥月命日にはチェンライにいて、エメラルド製の仏像が発見されたことで有名な寺院ワットプラケオで線香を供えた。

上澤梅太郎商店が合名会社から株式会社になったのは1975年の確か9月1日で、これは覚えている。しかし合名会社になる以前の、明治、あるいはそれ以前の歴史は元禄まで遡ると伝えられているものの、その年月日は詳らかではないから、創立記念日などというものもない。「分からなければ作ってしまえ」という考えもあるかも知れないけれど、ウチの人間は代々、そのようなことには興味を持たない性格らしい。

ただし「誕生日はなぜめでたいか」ということについて「また一年、生き延びることができた、という意味においてめでたい」と言ったオフクロの言葉は、オフクロが娘、つまり僕の妹を病で失っていることからも、腑に落ちた。

孫のリコの生まれ年や誕生日は当然、覚えていない。しかしどうやらそれは11月の上旬らしく、おととい家内は誕生日の夜に食べたいものを彼女に訊ねた。答えは「ムースーロー」だった。そしてケーキは要らないとのことだった。彼女は洋菓子より和菓子を好む。

そういう次第にて、夜は春雨の中華風炒め、蒸し焼売、木須肉を肴にして麦焼酎のお湯割りを飲む。「ケーキは要らない」とは言ったものの、リコは家内手製のカステラは食べた。

僕がすべての子どもに望むことは、とにかく長く生きて欲しい。それのみである。


朝飯 菠薐草のおひたし、挙げ湯波の甘辛煮、温泉玉子、納豆、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「つぶより」(四つ割り)、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの鍋の残りによる味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフのサラダ、夏太郎らっきょう、なめこのたまり炊、柴漬け、春雨の中華風炒め蒸し焼売木須肉、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、カステラ、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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