2025.8.6 (水) やし酒のみ
上澤梅太郎商店書籍部の棚が、だいぶ空いてきた。ひとえに、本をお買い上げくださったお客様のお陰である。本の在庫の少なくなったことを長男に伝えると、間もなく長男は僕との同報メールにて、新規に本を注文した。添付されたエクセルには13の書名が、それぞれ2冊や3冊の注文数と共にあった。
むかし家の本には後ろの見返しに「上澤蔵書」と、判を捺されたものが見受けられた。高校生になると、自分の蔵書印が欲しくなった。頭の中に浮かべたそれは、猿が椰子の木の上で、椰子の実を半割にした器で酒を飲んでいるもので、そこに漢字で「猿酒文庫」と添える。そこまで考えたものの、作るには到らなかった。
前述のエクセルには、エイモス・チュツオーラ著、土屋哲訳の「やし酒のみ」が含まれていた。この岩波による文庫本は、果たしてどなたかの目に留まり、どなたかにお持ち帰りいただけるだろうか。
パートタイムの社員が家路に就こうとする17時がちかくなるころ、空がいきなり暗くなる。そして予想した通りに激しく雨が降ってくる。しかしそれは意外や早く上がり、今しがたまでしぶきを上げていたアスファルトの表面は、平滑な水の幕になった。その水の幕が、いつの間にか明るさを取り戻した空を映している。夏はすべてが美しい、ような、気がする。
朝飯 隠元豆の胡麻和え、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、トマトのスクランブルドエッグ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 納豆と万能葱のつゆで食べる素麺
晩飯 生のトマトと刻みキャベツとブロッコリーのソテーを添えたコロッケ、Old Parr(ソーダ割り)