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清閑 PERSONAL DIARY

2025.8.8 (金) 少年時代

「山の日」のからむ連休へ向けて、忙しさの予感のようなものを、きのうから覚え始めた。たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」は、在庫が自転車操業の状態になっていて、今朝、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ納めることができたのは、予定の半数のみだった。不足は本店の分も含めて、今日これから作ると、朝礼の際には包装係のヤマダカオリさんから報告があった。

昨年の数字を振り返ってみれば、8月の売上げは祝日がらみの2日間が双耳峰のかたちで高くなり、次は終戦の日のそれが次の山になって、以降は漸減している。今年もそうなりそうであれば、明日からの3日間は覚悟を以て店番に徹する必要がある。

10時が近づくころ、ことし初盆を迎える親戚へ来客用のお茶を届けるべく、ホンダフィットにて日光街道を南下する。その最中に長男から電話が入り、それは応接間の、何十年も日にさらされて千切れ放題だったカーテンを新品に交換すべく、カメダインテリアのカメダさんが来社したことを知らせるものだった。

事務机には「10:00 カメダさん」と、きのうから忘備のポストイットを貼っておいた。それにもかかわらずその時間に外へ出てしまう、というところが僕にはある。長男には適切に対応するよう伝えて電話を切る。

親戚の家は周辺の大木が切り払われて、特に北側の眺望が開けていた。そして裏手の草いきれの向こうには、井上陽水の「少年時代」の聞こえてきそうな空があった。その静寂を楽しむ間もなくきびすを返し、会社に戻る。

カメダさんの仕事は「カーテンだけでこれほど部屋の印象が変わるものか」と驚くほどの出来映えだった。僕は「へーっ」と感嘆の声を腹の中で上げつつそれに近づき、手を触れてみる。レースのように透けてはいるものの、その感触はいかにも丈夫さを感じさせるものだった。

夜は栄養補給のため、否、栄養は充分に足りているだろうけれど、今夏はじめての鰻を食べる。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、万願寺唐辛子の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」炒め、グリーンアスパラガスのソテーを添えた目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 納豆と玉葱のつゆで食べる素麺
晩飯 「魚登久」のお通しの茹で烏賊、胆焼き鰻重、漬物、肝吸い、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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