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清閑 PERSONAL DIARY

2025.8.14 (木) あちらこちらで渋滞

3時59分に食堂に来て、南東と南西に面した窓を開ける。ここ数日の朝とは異なって、風はすぐに通り始めた。地面の濡れているところからすれば、夜に雨が降ったらしい。そして、なにやら涼しい。涼しさは、心地の良さをもたらす。しかし秋は、好きではない。「夏よ、カムバック」と叫びたいところではある。

白いシャツに墨色のネクタイを締め、三季用の黒いスーツを着ても、暑さは感じない。9時すぎに日光街道を下るホンダフィットの外気温計は「24℃」を示している。ことし初盆を迎えた親戚の家では線香を供え、冷たいお茶で喉を潤したらすぐにいとまを告げる。

iPhoneのGoogleマップに言われた通り、日光宇都宮道路には大沢I.C.から乗る。南の終点である徳次郎I.C.で降りたら今度は東北自動車道に宇都宮I.C.から乗る。下りの車線は激しく渋滞をしている。その先頭は、17.2キロメートル北の矢板I.C.だろうか。

Googleマップには都賀西方スマートI.C.で降りるよう指示をされたものの、ホンダフィットにETCは載せていないから、次の栃木都賀JKS.で東北自動車道から離れる。以降はスマートフォンの音声に従って、時には対向車が来たらすれ違えないほどの細い道を辿りつつ、やはりことし初盆を迎える取引先に線香を供える。

来るときの下りの渋滞を考えれば、帰りに東北自動車道は使えない。一般道を辿り、最後は日光宇都宮道路の土沢I.C.からこわごわ日光宇都宮道路に乗って今市I.C.を目指す。電光掲示板によれば、渋滞は今日の僕には関係しない、日光I.C.から清瀧I.C.のあいだで起きているとのことだった。会社に戻れたのは、朝に予想をしていたたより早い12時46分だった。

目の前の春日町交差点には、いつの間にかクルマが詰まっている。その先頭は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」だろう。渋滞の最後尾は日光方面の杉並木の中に消えていて、見ることはできない。こういうときにはホンダフィットではなく自転車で道の駅へ出かける。そして15時すぎに納品すべき品を頭に刻み、ふたたび日光街道を遡上する。

店の混雑の中に白人のご家族がいらっしゃって、アルバイトのワタナベサクラさんに何ごとかお訊きになっている。時刻は15時30分。引き継いだ僕にその女性は、いま隠居で食事ができるだろうかと問われた。以降のやり取りは以下。

「隠居は生憎と、毎週、土日月の営業で、しかも朝食の専門店です」
「あら残念。このあたりで他に食事のできるところはありますか」
「蕎麦屋なら営業しているかも知れません」
「それは、商業施設の中のお店ですか」
「いえ、このちかくです」

商業施設とは多分、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のことだろう。そこにある飲食店は満席だったものと思われる。僕は尻のポケットからiPhoneを取りだし、蕎麦の「やぶ定」の電話番号を探す。

「そのデータを私にください」
「大丈夫です。いま蕎麦屋の主人に電話をします」
「それは有り難うございます」

やがて「やぶ定」のワガツマカズヨシさんが、こちらの呼び出しに応じる。いま食事ができるか否かを問えば、今日に限っては通しの営業をしていないという。それをご家族の代表の、女の人に伝える。彼らは礼を述べて去った。「お盆に観光地に集団で」という旅の仕方には、特に外国からの旅行客には辛いものがあるだろう。

さて本日の売上げは昨日のそれにくらべて流石に3.6パーセントの減。これから16日までは漸減が続き、お盆休み最終日の17日には更に減、という流れだろうか。

夕食の後に入浴をして寝室の戸を引くと、中は滅茶苦茶。衣類が床に散乱し、寝台の掛け布団も乱れてめくれていた。孫のリコとカコが大人の服を着て遊んでいたに違いない。というわけで、そのまま明かりを落として寝に就く。


朝飯 トマトのソテーを添えたスクランブルドエッグ、納豆、茄子の油炒め、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と玉葱と若布の味噌汁
昼飯 会社支給の「コスモス」のハンバーグ弁当
晩飯 夏太郎らっきょう天ぷらあれこれかやくごはん、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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