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清閑 PERSONAL DIARY

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2020.7.26(日) ところが

「いつも今日のように、15分も歯を磨きますか」と、温泉旅館の脱衣所で訊かれたことがある。洗い場で歯を磨く僕の様子を、その人は湯に浸かりながら見ていたらしい。

「歯磨き 精神病」と検索エンジンに入れると「強迫性障害」という病名に行き当たる。僕の歯磨きは、まさかそれではないだろう。歯のどの部分を磨いたかを忘れてしまうことにより、おなじところを重複して磨いているのだ。

ときどき歯茎の痛むことがある。僕はこれを歯肉炎によるものと考え、その都度、複数のビタミン剤を服用してきた。ところが、である。

先週の水曜日に、大井町のソーマ歯科を久しぶりに訪ねた。診察台に仰向けになった僕に口を開けさせ、その中を一瞥するなり「歯茎が傷んでますね、2、3日は触らないでください」と、先生はマスクの奥から声を発した。僕の歯茎の痛みは病ではなく、歯ブラシでの擦過傷によるものだったのだ。

「2、3日」と言われたものの、それから今日まで、僕は4日も歯を磨いていない。それでも口の中に違和感は無い。ことによると僕の歯磨きは、月水金などと、日を限るべきなのかも知れない。


朝飯 茄子の揚げびたし、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛肉のすき焼き風、長葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 柴漬け、つる菜のおひたし、牛肉のすき焼き風、大根と胡瓜と人参のぬか漬け、メシ、大根とズッキーニの味噌汁
晩飯 蛸とトマトと胡瓜のサラダ2種のパン鮭のクリーム煮Petit Chablis Billaud Simon 2016


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2020.7.25(土) いまや貴重になった日本

pool氏は、栃木県でもっとも読まれているだろう飲食店紹介サイト「とち、フラ~」の運営者だ。そのpool氏による「汁飯香の店 隠居うわさわ」の記事が、今朝、そのサイトに上がった。有り難いことだ。そして開店をすると間もなく、この「とち、フラ~」をご覧になったと思われる方々からの予約が入り始めた。さすがのアクセス数と、大いに感心をする

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日である、土、日、月の3日間においては、家内は4時に起きる。そしてひとり朝食を済ませ、5時には隠居へ向けて去る。朝食に特化した「隠居うわさわ」の開店は8時30分、最終入店は12時30分、閉店は14時。家内は大抵、僕が昼食を摂っている最中の14時すぎには自宅へ戻る。しかし今日に限っては、その姿がいつまでも見えない。

家内は午後も半ばを過ぎるころ、ようやく事務室に現れた。聞くところによれば、隠居には予約なしのお客様が続々と詰めかけ、普段は予備としている個室の「杉の間」まで埋まったという。また、最後にお見えになった若い男女の5名様は特に「隠居」の諸々を珍しがり面白がり、最後は畳が気持ち良いと、そこに寝転んでのおくつろぎ様だったという。

和服は現在、ほぼ”costume play”として息を長らえている。新築される家には、和室を備えない例も珍しくない。和食については、どうか。

「和のすべては珍しく、面白い」と感じて下さる方の「隠居」へのご来店は、とても嬉しい。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛肉のすき焼き風、茄子の塩漬け、ごぼうのたまり漬、柴漬け、白粥
昼飯 ラーメン
晩飯 冷やしトマト揚げ春巻き素麺の「日光味噌ひしお」による肉味噌和え、「松瀬酒造」の「松の司山廃純米」(冷や)


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2020.7.24(金) いらっしゃってくださったお客様に

「Go Toトラベルキャンペーンに期待することは何でしょう」とテレビ局の人に訊かれて「期待は特にありません、いらっしゃってくださったお客様に最善を尽くすのみです」と答えたのは、5日前のことだ。そのGo Toトラベルキャンペーンが始まったのはいつだろう。そしていつ終わるのだろう。

Go Toトラベルキャンペーンの優遇を受けるには、どのような方法をとれば良いのだろう。旅行代理店へ出向いて、対象のツアーを申し込むのだろうか。

「いますぐタイとラオスの国境まで行ってくれ」と言われれば、明日の午前にはメコン川のほとりに立っていられる。それは、その方法その他がからだに染み込んでいるからだ。しかし国の決めたあれこれについては、どうにも頭に入ってこない。

日光宇都宮道路の今市I.C.から鬼怒川方面に向けては、午前のうちから渋滞が発生した。そしてそのクルマの列は、午後の中ごろになっても、いまだ続いた。「いらっしゃってくださったお客様に最善を尽くそう」と、あらためて思う。


朝飯 冷や奴、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 ざるラーメン
晩飯 二十日大根を添えたオムレツ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、「久埜」の麩まんじゅう、Old Parr(生)


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2020.7.23(木) だから、そうではなくて

高等学校の1年のときか2年のときか、それは忘れた。とにかく国語の授業のときだったと思う、「好きな季節と、その理由を述べよ」と、国語のヤマグチヒカル先生は問いを発せられた。

真っ先に手を挙げた者が誰だったかは覚えていない。指名をされて「好きな季節は夏。理由は、海で泳げるから」と勢いよく答えた。それを受けた先生の第一声は「そうではなくて」だった。

それまでの授業の成り行きから「そうではなくて」の理由は、僕には分かっていた。そういう具体的なことではなく、感情や情緒の発露を、己が内包する、今の言葉でいえば「エモさ」の探索を、先生は期待されていたのだ。

二人目か三人目に「好きな季節は夏。何というか、草がボーボー生えてて、太陽がギラギラしてて、地面に映る影が濃くて」と答えたのも、誰だったかは覚えていない。しかしそのとき「そうそう」と相づちを打たれた先生の、満足そうなお顔はいまだ脳裏に鮮明だ。

先生の問いに対して、今の僕なら何と答えるだろう。「好きな季節は夏。明るいうちから飲めるから」などと言えば「だから、そうではなくて」と「だから」が追加されることは明白である。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、目玉焼き、大根と人参と胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、鯛と豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 ソース焼きそば
晩飯 らっきょうの塩漬け、バンブー、マッシュルームと玉葱のポタージュ3種のパンカプレーゼとブルーベリーのジャムを添えた豚のパテPetit Chablis Billaud Simon 2016


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2020.7.22(水) のちの「楽」のために

目を覚まし、部屋の明るさの具合から「4時になろうとするころだろうか」と想像する。枕のまわりを手で探ってiPhoneを探す。時刻は4時5分だった。

着替えて食堂に出て窓を開ける。地面は濡れているものの、雨は降っていない。鳥の声を聞きながら、きのうの朝に書いた、おとといの日記を「公開」する。そこで休まず、きのうの日記を完成させる。それからおもむろに事務室に降りて、小切手1枚を切る。

白内障の手術はさいたま市の眼科で受けた。術後は半年に1度の検診を、真面目に受けてきた。歯は、品川区の歯科で検診や治療を受けている。「なぜちかくを選ばないか」と問われれば、僕の、距離より納得を重く視る性格による。

ところがこの春にいきなり勃発した「移動の制限」により、その距離が心理的にはとても遠くなってしまった。眼科には11ヶ月も無沙汰をしている。歯科の方は本日、ようやく診察を受けることができた。

ここ数ヶ月のあいだ具合の悪かった奥歯は、現在の先生により、その症状の解決を得意としている別の歯科医院を紹介された。今後しばらくは、ふたりの先生の世話になりつつ治療を続ける。からだの維持管理には、手間ひまを惜しまない。なぜならその方が「のちのち楽」だからだ。


朝飯 切り昆布と細切り人参の炒り煮、納豆、茄子の揚げ浸し、オクラのおひたし、人参と獅子唐の天ぷら、茗荷の酢漬け、胡瓜の柴漬け、らっきょうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
晩飯 「烏森百薬」のお通しのバクダンクレソンのサラダ鰹のたたきポテトサラダ「栁田酒造」の麦焼酎「夏の赤鹿毛」(ソーダ割り)


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2020.7.21(火) 早いとこ降っちゃえ

早朝、窓を開けて、食堂に鳥の声を招き入れることは、生活の中にある楽しみのひとつだ。おとといも、またきのうも晴れて、食堂には複数の鳥の、ピッピッピッピッピッとか、キリッキリッとか、ガーガーとか、チュロリチュロリ、という声が絶え間なく届いた。

ふつか続きの晴れは「これで梅雨明けか」という思いを僕に与えた。しかし元の木阿弥というか何というか、今朝はまた、街は霧の底に沈んだ。湿り気の粒が家の中に入ってきそうな気がするから、窓は開けない。

今年の、子供の夏休みは短いという。「コロナ」により学校の日程が滅茶苦茶になったせいだ。ウチに学齢期の子供がいないから、その滅茶苦茶の具合や夏休みの日数については、僕は知らない。夏休みが短ければなおのこと、子供たちのためにも、そのあいだは夏らしい晴れが続いて欲しいものだ。

夕刻に至って「梅雨は雷に始まり雷に終わる」という言い伝えを忘れていたことに気づく。この夏は、その雷雨が、いまだ来ない。「早いとこ降っちゃえ」と、願わずにはいられない。


朝飯 助六寿司、らっきょうのたまり漬、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 ざるラーメン
晩飯 冷やしトマト、らっきょうのぬか漬け、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」、茄子と南瓜と人参の素揚げカレーライスOld Parr(ソーダ割り)わらび餅、Old Parr(生)


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2020.7.20(月) 曙光

本日、各々がどのように動くかについては、きのうの夕刻に、家内と長男と共にすり合わせをした。天から降りてきたような需要がにわかに発生したためだ。その、何をすべきかを記した紙を、早朝に清書する。蔵、つまり製造現場には、今朝はいつもより1時間はやく降りた。

包装主任のヤマダカオリさんは、本日やすみのところ、朝から数時間のみ出勤することを決めた。販売主任のハセガワタツヤ君は、やはり本日やすみのところ、午前の数時間のみ出勤することを決めた。彼らは周囲の人たちと力を合わせて、平時の数倍の量になる商品を作り上げた。

空はきのうに引き続いて晴れた。気温はきのうのそれより更に高い。繁忙の最中にはまた隠居を訪ね、家内や隠居係のタカハシリツコさんと、短く言葉を交わす。

ひとつの仕事を終えるたび、朝に清書した「すべきこと」の、ひとつひとつに印を付けていく。その最後の1行は、19時すぎに完了した。明日は明日で、次の1行が始まる。明日の朝礼を、なんとなく楽しみに思う。


朝飯 切り昆布と細切り人参の炒り煮、生玉子、オクラのおひたしと茄子の揚げ煮びたし、納豆、唐辛子の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、らっきょうのたまり漬、柴漬け、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 ざるラーメン
晩飯 トマトと玉葱のサラダじゃがいもの素揚げ「にんにくのたまり漬」を添えたビーフステーキ“MARGAUX CHATEAU DU MARUGAUX 2012”「ニルバーナ」のチーズケーキ、Old Parr(生)


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2020.7.19(日) 他力

朝、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納品をしながら、如来寺のお墓へ行く。今月13日の、妹の祥月命日に供えた白菊は、大輪に開いて元気だった。ここしばらくは、朝は霧、昼は小雨の肌寒い日が続いた。それ故の、花の保ちだろう。菊は花立てから取り出して、茎を水で洗った。その花立ては、新しい水で満たした。これで菊は、いまだ数日は、生きることができるだろう。

午前の中ごろよりにわかに忙しくなって、1枚の覚え書きを作る。それを必要な数だけ複写して、社員のあいだをまわる。社員のあいだだけでなく、外も回る。早朝は暖房の欲しくなる気温だった。しかし空は徐々に晴れ上がり、入道雲さえ立ちのぼった。昼は食堂に冷房を入れ、冷たい麺を食べる。

午後、販売係のササキユータ君が事務室の扉を開きつつ「テレビ局の方です」と、僕に視線を送った。僕は事務机を離れ、店の冷蔵ショーケースの前に立つ。「Go Toトラベルキャンペーンに期待することは何でしょう」と、テレビ局の人が僕にカメラを向ける。「期待は特にありません、いらっしゃってくださったお客様に最善を尽くすのみです」と、僕は答える。

他力に期待するとすれば、コロナ禍が去ってくれること、ただそれだけである。


朝飯 切り昆布と細切り人参の炒り煮、揚げ湯波、しょうがのたまり漬、唐辛子の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、梅干、柴漬けによるお茶漬け
昼飯 冷やし中華
晩飯 春雨サラダ、若布と厚揚げ豆腐のスープ焼売焼きそば、”ABSOLUTE VODKA”(ソーダ割り)、「ニルバーナ」のチーズケーキ、Old Parr(生)


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2020.7.18(土) みな仲良く

本日「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、朝の9時から14名様のご予約をいただいている。それについての注意を、朝礼のときには皆に伝える。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日1回目の納品を済ませて8時30分に会社の前まで戻ってくる。すると「隠居うわさわ」のお客様らしい方をご案内しているらしい、ハセガワタツヤ販売主任の姿が見えた。僕は即、ホンダフィットを駐車場の端に駐め、お客様をハセガワ君から引き継ぐ。

うかがったところによれば、お客様は、計4台のクルマにより上澤梅太郎商店を目指していらっしゃるという。さいわい雨は降っていない。よって外で立ち話をするうち、3台目のクルマは9時5分に到着した。ここで僕は、先ずは今いらっしゃる11名様を先にご案内することとした。

ふたたび店に戻り待つうち、最後の3名様は9時30分に到着された。これで全員がおそろいになった。僕は胸をなでおろして「隠居」までの100メートルほどを、3名様と共に歩く。

後に家内に聞いたところによれば、そのとき「隠居」の厨房では、お米は既にして炊きあがっていた。それでもお客様の席で蓋を取れば、湯気は炊きたてのように、盛大に立ちのぼったという。そのあたりが土鍋の底力なのだろう。

食後、お客様は買い物を済まされると、華厳滝へ向かわれた。そこから下って二社一時を見学され、今夜は那須に宿泊のご予定と、教えてくださった。大家族がみな仲良くされて、大したものだと思う。


朝飯 切り昆布と細切り人参の炒り煮、納豆、若布と玉葱の酢の物、生玉子、しょうがのたまり漬、茗荷の酢漬け、メシ、大根と大根の葉の茎の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 大根おろしを添えた厚焼き玉子、ブロッコリーの胡麻和え肉団子と水菜の鍋その鍋で煮たラーメン、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(冷や)


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2020.7.17(金) 梅雨いまだ上がらず

このところ、朝はいつも、霧が出る。今朝のそれは特に、深かった。街が霧に閉ざされると、当然のことながら、山も空も見えない。そして人里を離れた、谷の底にいるような気持ちになる。

5時に設定したアラームだかアラートだか知らないけれど、その音にうながされて仕事場へ降り、朝の仕事に従う。半袖のポロシャツ1枚で寒い、ということはない。しかしその上に白衣を羽織ると、何となく心地が良い。

オフクロに聞いた話だが、おじいちゃんはある時期、蕎麦による夕食を何十日も続けたことがあるという。そのオフクロの父親は、夏休みなどに遊びに行くたび、夜は湯豆腐を欠かさなかった。僕の昼食も、それに似たところがある。まさかそれが数ヶ月におよぶことはないけれど、しばらくは同じようなものが続くのだ。

5日ほど前までは、冷やし中華を食べていた。しかし以降は梅雨寒が続き、温かいものが欲しくなった。生麺は、いまだ在庫が冷蔵庫にある。そういう次第にて先日その麺を買った福島商店へおもむき、今日はスープ6食分のみを袋に入れて会社に戻る。


朝飯 納豆、スナップエンドウとスパムのソテー、切り昆布と細切り人参の炒り煮、青葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 冷やしトマト、胡瓜のナムル風、冬瓜と豚のソーキのスープ麻婆豆腐、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、桃と桜桃と豆乳の杏仁豆腐風


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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