2021.9.3(金) 日程の変更
午前、「汁飯香の店 隠居うわさわ」に取材が入る。今日のそれは当方の言葉を相手が文章にするものではない。主に料理の画像を得るためのものだった。雨により光の具合は良くない。薄暗い室内に手早く機材を整えたカメラマンは、しかし自然光のみで見事な写真を撮って去った。驚くほかはない。
隠居には来週の火曜日にも、やはり取材の予定が入っている。こちらは動画撮影とのことだが、僕はその日は立ち会わず、茗荷としその実の買い入れに専念をするだろう。
自由民主党の総裁選挙は今月末。再選に強い意欲を示していた菅義偉首相が立候補を取りやめた、との報道が昼より喧しくなる。国内政治に限れば、これは2017年9月の、民進党の突然の消滅以来の大ニュースではないか。これを受けて日経平均株価は500円超の急進。賑やかな秋になることは間違いない。
ところで8月は上澤梅太郎商店の決算月だった。会計事務所が必要とする書類の中には東京まで取りに行かなければならないものもある。そのための日は14日と定めていたものの、10日に別の用事ができた。よって事務机の左に提げたカレンダーの、9月10日に丸を付け、14日のそれを消す。
朝飯 蓮根と人参のきんぴら、納豆、ラタトゥイユを添えたハムエッグ、柴漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬
晩飯 パンチェッタとラタトゥイユを添えたサラダ、TIO PEPE、3種のパン、じゃがいもとマッシュルームのグラタン、2種のソーセージ、Chablis Billaud Simon 2015
2021.9.2(木) 前へ
各自が自分の会社を持ち、2日間で5期分の経営を盤上に展開するのがマネジメントゲームだ。これをはじめて経験したのは1991年9月。この研修に触れれば大抵の経営者は自社に導入をしたいと考える。それがほぼ完全な形で達成できたのは2001年春。10年もかかってしまった。その「日光MG」は以降、2020年の初春まで、年に2回の開催を守ってきた。
ところが以降、2020年9月と2021年1月は中止、そして2021年9月の開催も難しいと判断をした。理由はひとえに「コロナ」にある。マネジメントゲームは筆記具と計算機を手にして行うラグビーのようなもので、参加者たちは濃厚に接触をする。「日光MG」は特に合宿形式のため、疫病が蔓延しているあいだは行えない。しかし会社や地域から「学びの灯」を降ろすわけにもいかない。
そういう次第にて今回は「私たちはコロナ禍をどう乗り越えつつあるか」という主題にて、勉強会を催した。講師はマネジメントゲームの先輩チバヒトシさん。地元から参加のうち有志3名が発表者として手を挙げてくれた。また遠くは関西、九州からもZOOMによる参加者を得ることができた。
悪戦苦闘、妙案の絞り出し、電光石火の対応。この事例発表に応えるチバさん。そして朝から夕刻までのあいだに我々は多くの学びを身の内に取り込んだ。とにかく我々は前へ進んでいかなくてはならない。チバさん、発表してくださった方々、参加者の皆様には、厚く御礼を申し上げます。
朝飯 秋刀魚の塩焼き、蓮根と人参のきんぴら、柴漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「麺屋ききょう」の塩つけ麺
晩飯 柴漬け、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、お多福豆、豆腐と豚肉と白菜の鍋、胡麻焼酎「紅乙女」(生)
2021.9.1(水) 絶え間なく多くの
タイはで税制の関係から、よほどのことがない限り、またよほどの下手を打たない限り、金持ちは何代にも亘って金持ちでいられる。チェンライ郊外のホテルにいて、空港まで送ってやると、そんな金持ちに言われた。
金持ちは前後にプロペラを持つ大きなヘリコプターに乗り込んだ。一方、僕にあてがわれたのは、むかし全日本空輸の飛行機の垂直尾翼に描かれていた、レオナルド・ダ・ヴィンチが考えたヘリコプターの、現代版のような代物だった。
それは直径1センチほどのアルミニウム管で組まれた一人乗りだった。座るところはアルミニウムの輪、頭上にやはりアルミニウムのすこし小さな輪があって、それを右手で握る。シートベルトは無く、手を放したら即、落ちる。タイ北部の田園を眼下に望みながら、生きた心地がしなかった。
日本の、その田舎街の色は鮮やかだった。建物や看板は、夏の午後の日を浴びて目に眩しかった。古い街道らしい目抜き通りを、町内のカトーさんの運転するクルマで走っていた。板張りの外壁を持つ、まるで酒蔵のような豪壮な居酒屋が目に付いた。「まーず、せっかちなんだ」と、カトーさんは僕のおじいちゃんとの旅を懐かしんで、話してくれた。
ヘリコプターと居酒屋のあいだにも絶え間なく多くの夢をみたものの、それらについては覚えていない。
朝飯 鶏とマカロニのグラタン、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、胡瓜のぬか漬け、柴漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の五目そば
晩飯 山葵漬けを添えた蒲鉾、めかぶの酢の物、モロヘイヤのたたき、生のトマト、「夏太郎」らっきょう、胡瓜のぬか漬け、お多福豆、蓮根と人参のきんぴら、大根おろしを添えた秋刀魚の塩焼き、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.31(火) 今ごろになって
きのうの日記は既にして書けている。しかし思いついて、もう1日分を書く。書いても使えるのは来年の2月で、これから半年も「投稿一覧」の最上段にあっては目障りだ。よってこれについてはワードプレスではなくデスクトップのエディタに保存する。
僕の、2009年に加入した年金支給型保険がこの10月に満期になる。支払金の受け取りには書類上で25種、実際にはほぼ無限の方法がある。それを説明するため午前、保険屋のカタオカヒロミさんが来る。意思決定は9月30日までに下す必要がある。これもひとつの勝負には違いない。
蒸し暑さを覚えると、4階の食堂へ上がる。そして氷水を飲む。午後、朝から3杯目か4杯目のそれを飲みつつテレビの電源を入れる。気象予報士が夏の終わりを告げている。「寂しいねぇ」と腹の中で言う。
明日から9月であれば、店の軒先の風鈴は外すよう、家内に頼まれる。暑いあいだはろくに鳴らなかった風鈴が、その最後の日にいたってようやく、涼やかな音を盛んに立てはじめた。「今ごろになって目を覚まされても」と、またまた腹の中で言う。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、刻みオクラ、温泉玉子、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ茄子と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種の茸のソテー、ラタトゥイユ、ローストビーフとコンビーフ、パン、スパゲティミートソース、無花果の蜜煮、TIO PEPE
2021.8.30(月) ミョウガとシソノミ
商品の原材料となる茗荷は、2011年までは青果市場から仕入れていた。しかし2012年からは近郊の農家から買うこととして、今に至っている。理由は近年の異常気象にある。
市場の野菜は多く、それぞれの大産地から集められる。大産地の畑が大雨により水没すれば供給量は一気に減り、価格は高騰する。一方、日光には、自然災害はそれほど多くない。手間はかかっても、個別の農家に頼るべしと決めたのだ。
茗荷と平行して今日からは、しその実の買い入れが始まった。こちらは僕が子供のころから地元の農家によるものがもっぱらである。
しその実は、放っておくと熱を持って黒変する。よって仕入れたそばから水槽で洗う。水槽は3つが並んでいる。しその実は、それらに次々とくぐらせて3回、洗う。この時期の蔵には紫蘇の香りが満ちて、大層、気持ちが良い。
午後、県の調査員から電話が入る。県内に1万数千軒ある飲食店の、コロナ対策を検分するのがこの人の仕事だという。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の座敷に上がった調査員は僕の説明を聴きつつ調査票に素早く丸を付け、すべて合格であることを告げた。そして食事中でも会話の際にはマスクを着けることをお客様には促して欲しいと付け足して去った。
あるウェブページによれば、スペイン風邪は1918年から1919年にかけて、アジア風邪は1957年から1958年にかけて、そして香港風邪は1968年から1969年にかけて流行したという。それぞれ2年のうちに収束しているなら、今回の肺炎も、今年中には収まって欲しいと思う。
朝飯 揚げ茄子、豚とキャベツのソテー、納豆、赤魚の粕漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茄子とパプリカの素揚げと長葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 めかぶの酢の物、山葵漬けを添えた蒲鉾、ポテトサラダ、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、大根おろしとグリーンアスパラガスと3種の茸のソテーを添えた和風ハンバーグステーキ、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.29(日) Old England
昨年の4月から数えて3回目の緊急事態宣言が、栃木県には出されている。これに伴って、ほとんどの飲食店では飲酒ができない。昼食ならいざ知らず、夜に外で食事をしながら酒が飲めないとは、僕の場合、考えづらい。「バターはすべてのものを美味しくする」と、レイチェル・クーのおばあちゃんは言った。「酒はすべてのものを美味くする」と、僕なら言いたい。
「進駐軍マティーニ」と検索エンジンに入れれば、いろいろなことが出てくる。米兵の矢継ぎ早の注文に応えるため、日本のバーテンダーが思いついたものだという。
それなら僕も、以前よりしていた。昼のうちにドライマーティニをシェイカーに作り、それを冷凍庫に入れておくのだ。ショートカクテルの量は60から90cc。ウチにある小さなシェイカーの容量は130cc、つまり相場の1杯半から2杯分、ということになる。
今日はこのシェイカーに、オールドイングランドを冷やしておいた。これを仕事上がりの18時15分に干す。そして日曜日の夜はひと組のみ予約を受けるフランス料理屋へと向かう。
朝飯 ピーマンのソテー、牛肉と舞茸のすき焼き風、生玉子、茄子とパプリカの素揚げ、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 家で飲むオールドイングランド、“Girouette”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、ノンアルコールビール、デザート、コーヒー
2021.8.28(土) 独擅場
今月18日から24日まで、日本橋高島屋「夏のうまいものめぐり」が催された。お得意様へのお知らせのハガキは、今月9日に投函をした。印刷物のお送り先を顧客名簿から抽出する仕事は、いまだ社内では僕が担っている。そして今日は早くも、年末へ向けての季節のご案内の送り先を特定すべく、昼に時間を設けた。
百貨店などでの催しのお知らせは、地域を絞ってお送りする。しかし贈答品や新商品については、全国にお届けをする。地域を特定しないだけ、今日の仕事は前回のそれより単純になる。とはいえ作業中は神経の集中を保つ必要がある。
この仕事の場所としてあるとき、昼食の時間帯を外したファミリーレストランを選んでみた。ところが偶然に居合わせた顔見知りに声をかけられ、計画は頓挫した。やはり、ひとりになれる環境が必要なのだ。
朝、事務室の人員が充実したところで必要な道具を携え、4階の食堂へ上がる。先にも記したように、今日の仕事は先月のそれよりは遥かに簡素だから、20数分で終わる。しかし今日の結果はどうにもおかしかった。事務室へ降りて、自分の犯した誤りに気づく。ふたたび4階へ戻って作業をし直す。
抽出した名簿は事務室の、3台のコンピュータに振り分けられた。それらはこれから数日をかけて、事務係が目で再確認をする。いわゆる「間違い探し」は、若い女の人の独擅場である。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、揚げ茄子、揚げ湯波の甘辛煮、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と長葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 ピーマンのソテー、冷や奴、豚肉とキャベツのソテー、鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、鰹のたたき、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、胡麻焼酎「紅乙女」(生)
2021.8.27(金) Let us go!
きのう書いたおとといの日記を読み直すと、いつでも使える内容だった。よってこれは在庫とし、新たにもう1日分を書く。日記の在庫は貯金とおなじで、どうにも書けないときのためにある。在庫は最大で7日分を持っていた。現在はそれが3日分まで減っている。
日記には永久に取り置きが可能なものもあれば、時期が来れば不良在庫になるものもある。在庫は「不良」になる前に使わなくてはならない。
控え目に考えても50年は経ていると思われる檜枝岐の曲げわっぱが倉庫に大量にある。収められているのは輸送用の木箱だ。段ボールではなく木の箱で商品を運んでいた時代があったのだ。この曲げわっぱについてあるとき「不良在庫」と言ったら「財産だ」とオヤジは返した。そのオヤジが亡くなって16年が経つ。
この曲げわっぱをどうにか使う手はないか。「漬物を入れて売れば良いじゃないですか」と言う人はたくさんいるだろう。「だったらあなた、買いますか」と問えば、その人は口ごもるに違いない。「価値は知っています。100セット、いただきましょう」とおっしゃる方がいらっしゃれば、即「レッツゴー!」である。
朝飯 舞茸と玉葱の甘辛煮、めかぶの酢の物、蓮根と人参のきんぴら、きのう孫の残した豚のしょうが焼きと刻みキャベツとポテトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、昆布の佃煮、メシ、揚げ湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 天丼、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、フリーズドライ味噌汁”with LOVE”(茗荷は自分で追加)
晩飯 山葵漬けを添えた蒲鉾、めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう、生のトマト、揚げ茄子、天ぷら盛り合わせ、鶏そぼろ肉と香り野菜の冷や素麺、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.26(木) 枝豆
内側の三方に笹を描いた、なます皿のような形の器を気に入っている。銀座の民芸屋にあった3客を、すべて求めたものだ。
「こちらのお店の傾向とは、ちょっと違いますね」と、勘定をしながら店の人に声をかけた。廃業しようとする同業者に頼まれて引き取ったものだという。そして「100年は無いと思いますが」と、店の人は加えた。
この器については僕も、明治よりは大正の風の強い気がする。しかしいま検索エンジンに頼ってみれば、100年前の1921年は大正10年。もし大正のものとすれば、そろそろ「100年前の器」ということになる。
ところで今日は、10時10分からのZOOM会議をふたつをこなすと時刻は15時35分になっていた。中休みは僅々10分で、昼食は抜いた。ゆく夏の惜しまれるところではあるけれど、蒸し暑い1日だった。
夕辺の枝豆は、笹の小鉢に盛った。100ccつまり5勺半のグラスで、調子の良いときには2杯半の焼酎が飲める。しかし今日は2杯までもいかなかった。早寝早起きに努めることにしよう。
朝飯 蓮根人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、茹でたグリーンアスパラガスとブロッコリー、揚げ湯波の甘辛煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と揚げ玉の味噌汁
晩飯 めかぶの酢の物、「夏太郎」らっきょう、ポテトサラダ、枝豆、刻みキャベツを添えた豚の生姜焼き、メシ、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.25(水) 芝にケヤキ
きのう、外注SEシバタサトシさんに手伝ってもらいながらDELLのコンピュータ1台を注文した。驚くことにそれは翌日の今日、それも午前に佐川急便により配達をされた。即、シバタさんに連絡を入れる。
15分後に来たシバタさんは先ず、製造顧問フクダナオブミさんの、電源の入らなくなったコンピュータを分解し始めた。そして取り出したハードディスクの中味をすべて、届いたばかりのコンピュータに移した。
フクダさんは今日は休みだから、僕が代わりに確認をする。新しいコンピュータには、2001年からの業務日報が完璧に再現されていた。「世の中はデータベースでできている」とは、誰の言ったことだっただろう。
8日ぶりに戻った長男と夕刻に隠居へ行く。そして植木屋による2日分の仕事を見てまわる。
今回は、僕が子供のときからあった木、また1980年代に庭を新しくしたときに植えた木の、枯れた枝が大胆に落とされた。植木屋の経費を惜しむと、のちのち余計にお金がかかる。「そんなことも知らなかったのか」と呆れられそうだが、今回ばかりはそれがよく分かった。
僕が本当に好きな庭は、芝の真ん中に欅の大木が1本、立っているようなものだ。手間は落ち葉の処理くらいのもので、維持費もそれほどはかからないだろう。しかしまさか、今から庭を作りかえるわけにもいかない。雨が強くなると池泉に地面の土が流れ込む、それも今後の課題である。
朝飯 納豆、菠薐草のおひたし、豚三枚肉と冬瓜の淡味炊き、鰯の梅生姜煮、ハムエッグ、茄子とパプリカの素揚げ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚肉と茄子の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 茹でたグリーンアスパラガスとブロッコリー、“NAOZO”の3種のパン、鶏肉とマカロニのグラタン、Chablis Billaud Simon 2015








































