2025.9.2 (火) 秋の野菜
たまり漬の原材料としての茗荷は、秋田県の能代産を長く使ってきた。ところが気候の変動によるものか、ここ十数年ほどは列島のあちらこちらに局地的な大雨が降る。夏や秋の野菜は、大雨や長雨に見舞われると一気に高騰する。その値動きが極端になってきたため、2012年からは、茗荷は近隣の農家より手当をすることにした。そしてその季節が今年も来た。
午前、蔵では製造係のイトーカズナリ君が、届いたばかりの茗荷を流水で洗うと共に、余分な皮や芽を剥いたり抜いたりしていた。こうして形を整えられた茗荷は軽く水切りをしてから塩に漬ける。この秋も、新鮮な茗荷が多く集められれば幸いである。
9月に仕入れる原材料としては、他にしその実が挙げられる。こちらの下処理には大がかりな装置が必要となるため、茗荷とはすこし時期をずらして今月の8日より買い入れを始めることにしている。それからしばらくは、蔵はもちろんのこと、事務室や店舗の裏口にまで、その香りが満ちることだろう。
さて今日は上澤梅太郎商店が主催する研修「日光MG」の前夜にて、遠方からの参加者は前泊をされる。そういう次第にて、18時に終業の後は売上金を集計して金庫に納めたところで1泊分の着替えを手にホンダフィットに乗る。今回の会場は道の駅「道の駅うつのみや ろまんちっく村」に定めた。
その中の食堂「麦の楽園」にはマネジメントゲームの創始者である西順一郎ご夫妻をはじめ、遠くは神戸、大阪、また新潟や静岡からいらっしゃった15名様に加えて家内と長男が、既にして食事中だった。その中に僕も加わって、久しぶりに歓談をする。
「日光MG」は当初、会社を二日のあいだ休み、経営者と社員の全員が参加をしていた。しかしこのところは秋野菜を以前より多い日数で仕入れるようにしたこと、また新型コロナウイルスの問題が起きて以降は卸売りが増え、その準備と配達を休まず続けるため、9月の「日光MG」に限っては、会社を休まないこととした。
というわけで、今回の会社からの参加は家内と長男のみ。僕は明朝にトンボ帰りの予定である。
朝飯 隠元豆の胡麻和え、スクランブルドエッグ、茄子の揚げびたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニとオクラの味噌汁
昼飯 納豆とオクラのつゆで食べる素麺
晩飯 「麦の楽園」の「いっこく野州鶏のてりやき丼」、VIDA ORGANICA CHARDONNAY 2024