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清閑 PERSONAL DIARY

2025.10.17 (金) 本職の仕事

仏壇に供えるためのお茶を淹れながら、東の空に目を遣る。その色は、いまだ最高のところまでは達していない。「まだ暗い。しかしもうすぐだ」と、屋上へ上がる頃合いを計りつつ、専用のお盆に載せたお茶と水を応接間の仏壇に運ぶ。天井の灯りは点けていないから、あたりは薄暗い、というよりも明瞭に暗い。その暗さの中で、はじめてのことながら、お盆を傾けすぎてお茶と水の器を仏壇の中に倒して落とす。

「さて一大事」とばかりに遅まきながら灯りを点け、台所の食器棚から複数枚のタオルを取り出し仏壇に戻る。数ヶ月分はあっただろう線香は全滅。しかし線香立ての灰は幸いにも無事だった。そして茶碗に二杯分の水分をタオルに吸わせ、うっすらと残った水滴はティッシュペーパーで完璧に拭く。

その行いは仏壇の最下段を水拭きするようなもので、つまり大きな掃除はお盆の直前にしたきりの仏壇が綺麗になって良かったと思えば、そう思えないこともない。そしてそんなことをしていた25分のあいだに空は白々として、見ごろはすっかり失せていた。

朝礼の後は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と納品。9時には銀行へ出かけて種銭の釣銭への両替を頼む。会社に戻ったら母屋の倉庫に保管した暖房絨毯を朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ運び、係のタカハシリツコさんに助けてもらいつつ、庭に面した六畳と八畳に敷く。

さて僕も、いよいよマイナンバーカードを作らなければならない。パスポートの有効期限は来夏に迫っている。よって両者のための顔写真を撮ってもらうべく、隠居からは目と鼻の先の赤羽写真館へ行く。「証明写真なんて、今やスマートフォンでも撮れるじゃねぇか」と言われれば、公に用いる写真は本職に任せたいのだ。しかし写真館の入口は閉まっていた。どこかの運動会へでも出張撮影に出たのかも知れない。

午後は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ納品をしながら如来寺へ寄り、お十夜のお布施を置く。ついでに火曜日に供えた花を片づけるためお墓へ回る。一双の花は冷涼な気温に助けられてか、三日前とおなじ新鮮さを保っていた。よって花立ての水を換え、線香立ての周辺を水で洗ったのみにて駐車場へ戻る。

銀行では、午前に両替を頼んだ紙幣や硬貨を受け取る。また、そこにほどちかい仏壇仏具の店で線香ひと箱を買う。帰りに赤羽写真館の前まで来ると、今度は開いていた。そこでクルマを駐めて店に入り、証明写真について、館主のアイバさんにあれやこれや訊く。写真は、一週間以内には撮ってもらうつもりである。


朝飯 青パパイヤのサラダ、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、韮のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「つぶより」(四つ割り)、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スパゲティボロネーゼChablis Billaud Simon 2018パウンドケーキ、Old Parr(生)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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