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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

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2025.12.7(日) 落ち着き具合

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の不凍栓をこの冬はじめて閉めたことを、きのうの夕刻に係のタカハシリツコさんから聞いた。既にして初雪の降ったことからすれば、当然のことだ。

地面から数十センチメートルほど下にある不凍栓には、地面に膝を着かなければ手が届かない。それを、予約のノートや食材を両手に提げて払暁の道を往く家内にさせるのは気の毒だ。よってこれから来春2月の末くらいまでは、僕も毎朝、隠居への100メートルほどを往復することになる。

いまだ「寒気凜冽」というほどでもない気温であれば、オフクロが「安いんだから買わなきゃ損だよ」という得意の台詞と共に二着も手に入れた、巨大なダウンコートは必要ない。モンベルのU.L.サーマラップジャケットを普段着に重ね、マムートのビーニーをかぶる。

今朝は、隠居で収穫された梅を砂糖に漬けた8リットルのガラス瓶を提げているため、不凍栓を開けてもそのままきびすは返さず、柴折り戸から庭に入って勝手口への飛び石を伝う。木々の梢はいまだ明けない空を背にして、おしなべて墨一色に見える。ちなみに今日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、午前に10名様、午後も10名様の満席をいただいている。

隠居にはその後、朝礼を終えた8時すぎにも行き、座敷の落ち着き具合を確かめる。三台ある石油ストーブには、既にして火が入っていた。今年の恵比須講は、明後日の火曜日。それが済んだら恵比寿大黒の軸のうち恵比寿の方を母屋から隠居へ運び、年末までは、それを掛けておこうと思う。


朝飯 納豆、しその葉の梅酢漬け、昆布の佃煮、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPE三種の茸とコンビーフのスパゲティChablis Billaud Simon 2018


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2025.12.6(土) 溜める、溜めない

気になった本、気になった新聞の記事、便利そうな道具、興味を惹かれた衣類、美味そうな店、そういうものがスマートフォンのSNSに現れたり、あるいは検索エンジンによって見つかったりすると、それをスクリーンショットしてコンピュータに移し、保存をする。

そのような画像がコンピュータの特定のフォルダにどんどん溜まる。しかし保存をしたということに安心をして、それらを見返すことはほとんどしない。よって、それらの品を手に入れたり、あるいはそれらの店を訪ねたりすることも、ほとんどない。

そのような、いわば死蔵された画像はどのように扱うべきか。明らかに時宜を逸したものについては惜しげなく削除ができるものの、それ以外については溜まるばかりで、どうにもならない。

一方、仕事についてのあれこれは、溜めるわけにはいかない。「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様が残してくださった感想カードの内容は、直前の週末までの分が、既にしてコンピュータに収められている。前期末から今期末までの、保険その他の書類を保管する封筒は、金庫の中に準備をした。

金融機関は、紙による報告書から離れて、ウェブを用いて顧客に報せることを進めている。複数の会社からその設定を促す手紙が届いているものの、いまだ手をつけていない。早寝早起きを心がけ、この一週間以内のどこかの早朝で、それらについては対処をしたいと考えている。


朝飯 炒り豆腐、生玉子、ゴボウと人参のきんぴら、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 朝鮮風鍋白菜漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、杏仁豆腐、Old Parr(生)


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2025.12.5(金) 年末年始

釣銭に使う1,000円と5,000円の新券が手に入りづらくなっている。9時を過ぎたところで銀行へ電話をし、1,000円の新券の在庫を訊く。戻った答えに基づいて種銭からその分を取り分け、当該の銀行へ向かう。先方の都合も考えて、両替分をその場で求めることはしない。新券は、閉店の直前にふたたび訪れて、そこで受け取るのだ。

年末年始の銀行は、大晦日から1月4日までの5日間を休む。そのあいだの釣銭の確保は、早めにしておこうと思う。

師走に入って以降、店はめっきり静かになった。しかしお客様の数が少なくなっただけで、ご贈答の需要は少なくない。その納期は徐々に延びて、今日は、午前の承りは12月9日、午後の承りは12月10日の出荷となった。僕の経験に照らせば、納期はこれ以上は延びないまま出荷の高原状態が続くような気がしている。

上澤梅太郎商店の、年末年始のお休みは元日のみ。その前後の販売係の出勤は調整中で、人手の足りないところには勿論、僕や家内や長男が入る。たとえ休めなくても、年末年始の数日間には、何とはなしに、心の浮き立つものがある。風邪などひかないまま、その日が迎えられれば幸いである。


朝飯 納豆、炒り豆腐、ゴボウと人参のきんぴら、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐となめこと万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ドライ生ハム、チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPEトマトとレタスのサラダ二種のパンポトフ、Chablis Billaud Simon 2018


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2025.12.4(木) 初雪

「夜半と未明のあいだ」と書いても、一体全体、それが何時ごろをいうかは知らない。とにかく午前3時ころに起きて寝台を降り、北西に面した窓のカーテンをずらすと、外には雪が舞っていた。屋根の上は真っ白、店の駐車場も歩道も真っ白。ただし国道119号線と121号線にはクルマの通行があるせいか、その白さは屋根のそれほどは厚くない。とにかく初雪である。

その後、雪は雨がちになって、駐車場と国道に限っては、アスファルトの黒い色が見えてきた。しかしまたまた雪がぶり返し、黒くなったばかりのそれを、ふたたび白く覆い始めた。

降雪や積雪に心が躍ったのは、子どもから社会人になるまでのあいだのみで、以降の雪は迷惑なばかりだ。いま嬉しい雪といえば、北に旅したときのそれくらいだろう。

ぶり返した雪は幸い止んで、雪かきの必要は生じなかった。僕の朝の掃除は、昨夜の強風により店の前に吹き寄せられた枯れ葉の一部をちり取りに集めるくらいで済んだ。ホンダフィットの窓の雪は、大きな洗面器からの水で解かした。道の雪も、急速に晴れた空の太陽によって、間もなく消えた。

その太陽が朝のそれよりすこし高くなったところで如来寺のお墓を訪ねる。オヤジの祥月命日である先月20日に供えた花は、その後の四度の水替えでいまだ元気を保っていた。しかしその上には花より大きな雪を積もらせていたため、流石に処分をして、花立てを洗う。次にお墓に来るのは、来春の元旦になるだろう。

残業をする事務係のツブクユキさんが、ヤマトに頼んでいる荷札がいまだ届かず、明日にも在庫が尽きそうなことを教えてくれる。それを受けて「すこしだけでも確保しなければ」と、長男はヤマトの営業所まで出かけていった。いつもながらの、師走の風景である。


朝飯 菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、炒り豆腐、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 菠薐草の胡麻和え、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、白菜漬け、ゴボウと人参のきんぴら茹でたブロッコリーを添えた鶏の照り焼き五目おこわ、「山本合名」の山廃純米「天杉」(燗)、パウンドケーキ、Old Parr(生)


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2025.12.3(水) 雪の予報

週の半ばに雪の予報が出ていると、きのう長男に教えられた。それを受けて、頼みつけの男体自動車に、複数のクルマのノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの交換を頼んだ。先方にも都合があるに違いないため、交換は逐次で構わないと、ことばを添えた。

おとといの東京の最高気温は20℃に達した。それから数日後の日光には雪が降るという。意外に早い、本格的な冬の到来である。

先月の末まで着ていたユニクロのソフトタッチタートルTは、裾も袖も縮んで着心地が悪い。買い足すうち8着にもなったこれは、靴を磨くには最適の生地にて、そのすべては衣装箱ではなく下駄箱に収めた。そしてきのうからは、おなじユニクロでもヒートテック系のシャツを衣装箱から取り出して、普段使いのチェストに移した。それに重ねるのは、相も変わらず”Good On”の長袖のTシャツである。「それは夏のシャツでしょう」と家内に言われても、いまだ分厚いセーターは着たくない。

17時を過ぎるころ事務室から四階へ上がる。そして白いシャツに墨灰色のネクタイを締め、黒い礼服を着る。着ぶくれは嫌いだから、冬用の分厚いコートは持っていない。よって織りを変えて”LV”の文字を浮き上がらせた黒いスカーフを首に巻き、マムートの黒いビーニーをかぶる。そして僕より若い人のお通夜に列すべく、外へ出てホンダフィットのドアを開く。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、揚げ湯波の甘辛煮、唐風呂大根の素揚げ「日光味噌ひしお」和え、炒り豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPE2種のパンガーリックパンレバーペーストとシュトーレンチキンライスポトフChablis Billaud Simon 2018


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2025.12.2(火) 五十日

きのうは「日光の美味七選」の発売があった他に、師走の初日を待っていたかのような地方発送の受注の多さで、事務係は昼食以外の休憩は取らず、ツブクユキさんは30分、カワタユキさんは120分の残業をしたという。

そのことを受けて「日光の美味七選」の発売は、来年は12月2日にした方がよろしいのではないかと、長男は言う。即、僕はその提案を、来年のカレンダーの11月の余白に書き入れる。

「五十日」という言葉がある。「ごじゅうにち」ではなく「ごとうび」と読む「五十日」である。人はなぜか、区切りの良い日や時間を何かと指定する。蕎麦屋には「12時に届けてください」などと昼の出前を頼んだりする。複数の家に12時ちょうどに蕎麦を届けるなどできるわけもない。しかしとかく人は、そのようなことを言いがちである。

地方発送においてもまた、朔日や十日や十五日や二十日に出荷せよというご希望が多い。その大きな山を小さく崩していくことが、贈答の季節の、ひとつのやり繰りになる。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」には、毎日15時30分に最後の納品をする。今日はそのついでにふたつの銀行を回って通帳記入をする。また如来寺のお墓に寄って、先月20日に供えた花に、四度目の水替えを施す。


朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、菠薐草のおひたし、炒り豆腐、切り昆布の炒り煮、目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉と水菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 キャロットラペとブロッコリーのソテーとポテトフリットとケチャップスパゲティを添えた煮込みハンバーグChablis Billaud Simon 2018、いちごのショートケーキ、Old Parr(生)


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2025.12.1(月) NO BAMBOO, NO LIFE!

昨夜は風呂から食堂へ寄らずに寝室に入り、すぐに寝てしまった。iPhoneは食堂に置いたままだから、現在の時刻は分からない。「ままよ」と起きて洗面を済ませ、食堂に来ると食器棚の電波時計は03:07を指していた。

今朝は、し忘れては洒落にならない仕事がある。先月27日の日記に書いた「日光の美味七選」の販売をお知らせするメールマガジンの設定である

僕がお出しするメールマガジンは、今日のこれが302通目になる。数千のお客様へのメールマガジンをシステムに設定する行いには、いつも「弾を込める」という感覚が伴う。配信は本日の午前9時。メールマガジンの設定は、3時37分に完了した。

その「日光の美味七選」は、10時27分に限定の40セットが完売。「汁飯香の店 隠居うわさわ」でテレビの撮影に立ち会っている長男には、それをメッセンジャーで知らせる。

日の傾くころは東京にいて、きのう「サイトー君のメルセデス」のサイトーさんが手渡してくれた案内カードに従って、日本橋高島屋裏手の古美術店へ至る。展示会”NO BAMBOO, NO LIFE!”の入口に用意されたノートに自分の住所と名を書き入れ、一歩を踏み入れれば、のっけから、素晴らしい竹工芸の数々に圧倒をされた。

1980年代の前半だから、今からすれば40年ほど前のサイトーさんとは、週に一度ほど顔を合わせて、ただ話をするだけの仲だった。「徒歩で見回りながらうっかり気を抜くと、遭難してしまうほどサイトー君ちの山は広いんだ」と誰かが言っていたことは知っていたが、これほどの人とは思わなかった。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、数年前にサイトーさんがくれた煤竹の花籠がある、以前にも増して、大切に扱おうと思う


朝飯 炒り豆腐、冷や奴、 生玉子、昆布の佃煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とトマトとズッキーニの味噌汁
晩飯 「日本橋ふじ屋」のあれやこれやそれや、他あれこれ、チューハイ、それを濃くするための「ナカ」、日本酒(燗)


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2025.11.30(日) サイトー君のフェラーリ

上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ運ぶものが今朝は多いという。よってそのトートバッグふたつを提げて、明け方の歩道を南へ歩く。隠居の紅葉はほぼ枯れ落ち、椿はいまだ咲かない。現在の庭は、夜に見るのがもっとも良さそうな気もする

今日から明日にかけては、その隠居にテレビの取材が入る。放映は新年とのことにて、軸はおととい河井寛次郎の「喜者開扉」に掛けかえておいた。朝の日が南へ向かうころ、ふたたび隠居の柴折り戸を押す。床には正月を思わせる花があった

さて本日は、今月22日に続いて、たまり漬「栃木県壬生産のしょうがです。」と豚肉を炒めた豚の生姜焼きの試食を店で提供する。その具合を確かめるため、隠居から店に戻る。行ったり来たり、である。豚の薄切り肉を生姜のたまり漬と共に炒めると、美味い豚の生姜焼きができる。それを知らない人は1,000人中の、ほぼ1,000人ではないか。漬物は、ごはんに添えるだけのものでもないのだ。

そうして販売の手伝いをするうち、きのう今日のにわか愛好家なら手を出さないたぐいのフェラーリが目と鼻の先に駐まっていることに気づく。外装は銀、内装は深紅の趣味の良さだ。そのようなときには、僕は何気ない様子を装って外へ出る。そしてその頭から後ろへ回り込もうとして操縦席の脇まで来ると、ドアは開けられていて、中の人に声をかけられた。それは何と「サイトー君のメルセデス」のサイトーさんだった

サイトーさんは少なくない買い物をしてくださり、また、自身の収集品の展示会の案内を手渡してくれた。場所は日本橋高島屋の裏手。ということは僕の行動範囲内。そして奇しくも僕は明日、東京へ行く。そういう次第にて、ハガキより大きな案内カードは即、事務室に移動をして、机の引き出しのポーチに収めた。

たまり漬「栃木県壬生産のしょうがです。」は驚くことに、今日よりお客様の多かった一週間前よりたくさん買っていただけた。通常の業務に加えてテレビの撮影により隠居に12時間もいた家内は疲労困憊にて、夕食は家では摂らず、ファミリーレストランへ行く。


朝飯 納豆、鮭の焼きほぐしと明太子の合わせ、昆布の佃煮、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 “THE FLYING-GARDEN”の「たっぷりクレソンサラダ」「若鶏のうまいうまい焼き」カラフの白ワイン


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2025.11.29(土) 冬至まで三週間

浅草と日光鬼怒川を結ぶ東武鉄道の特急には、新型コロナウイルス禍の去って以降は油断がならない。いつも混んでいるのだ。だから今朝の下りの特急券は、おとといのうちに確保した。そのとき驚いたのは、運賃の高い新型車両スペーシアXから先に売り切れていたことだ。週末の特急券、特に観光の季節やその周辺においては、これからは何日も前から買っておく必要があるだろう。

浅草09:08発のけごん63号は、下今市10:58着。自転車で帰社して着替えて即、仕事に復帰する。

冬至を三週間後に控えた今ごろは、14時を回れば日は西に傾く。その色は赤みを帯び、すべきことを早くしないとすぐに夕刻になるぞと、尻を叩かれている気持ちになる。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、午後の納品の折に如来寺のお墓を訪ね、今月20日に供えた花の水を換える。この水替えも、指折り数えれば今日で三度目となった。今は一年の中でも、お墓の花のもっとも保つ季節らしい。

今朝の上野の街がそうであったように、道の駅の商業棟にも、早くもクリスマスツリーが飾られた。いま道の駅に流されているのは、ヘンデルの「水上の音楽」やモーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク」だ。これもそのうち、クリスマスソングに変わるのだろうか。


朝飯 「ドトール」のツナチェダーチーズのホットサンド、コーヒー
昼飯 にゅうめん
晩飯 カツ煮昆布の佃煮らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、壬生菜の塩漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2025.11.28(金) 席を設ける

日計表および一行日記のデータベースに「サイパン」で検索をかける。するとそれは2001年3月のことと知れた。当時日本には”MOBILE DIVER”の略だろう”MODIVER”という別称の林ケイジュという人がいて、海外のあちらこちらの海辺からパソコン通信を用いて情報を発信していた。その林さんによれば、しかしサイパンからの通信だけは難物で、いまだ成功していないとのことだった。

そのころ勉強仲間で先輩のクスヤマシゲカズさんは、インターネットの国際ローミングに詳しかった。よってサイパンへ行く直前の2001年2月に僕はクスヤマさんの東京の仕事場を訪ね、サイパンのGRICのアクセスポイントへの通信を試みた。しかしどうしても成功しない。ロサンゼルスのそれには繋がるにも関わらず、だ。

それでもクスヤマさんには世話になったからと、その日の夕刻は銀座に一席を設け、鰻をご馳走した。僕は、そのような形で人にお礼をすることがある。

そして今日は、住所は湯島でも最寄り駅は本郷三丁目、という場所にある物件「甘木庵」を賃貸に出すに当たって知恵を貸していただいたカワナベコージンさんと「17時直前」という時間に天神下で待ち合わせ、居酒屋のシンスケにて楽しいひとときを過ごす。

ちなみにサイパンから日本へのパソコン通信を用いたアクセスは、クスヤマさんを訪ねた13日後の2001年3月7日に、あっけなく成功した。外線発信番号のすべての数字のあいだにカンマを入れ、ゆっくり「ダイヤル」したことが成功の要因と思う。


朝飯 目玉焼き、納豆、菠薐草のソテー、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「シンスケ」のあれこれ、両関の樽酒(燗)、”EST!”のバンブー、ニューヨーク


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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