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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.4.6(木) 記念写真

3月のはじめから数えて、実に4度目の衣替えをする。今朝からのそれは”United Athle”の半袖ポロシャツに”Good On”の長袖Tシャツを重ねるもので、厚着を嫌う僕にはまことに具合が良い。ポロシャツは6着がある。そのうちもっとも古いものは10年前に買ったものだが、いまだに壊れない。Tシャツは4着があって、こちらは6年目だが、やはりビクともしていない。服や靴は、僕にとっては耐久消費財といえる。

2月14日に産まれた孫のカコの、今日は写真撮りの日だ。事務室にいると、嫁のモモ君の両親の姿が見えて「もうそんな時間か」と、いささか慌てる。4階の自室へ戻り、白いシャツ、濃い灰色のズボン、紺色の上着に着替える。ネクタイは、応接間の写真を確かめた上で、初孫のリコや、次のシンのときとは、また違うものを選んだ。そして20年前から使っている、脱ぎ履きのしやすい”TRIPPEN SHEET-PULL”を履いて外へ出る。

撮影用の寝椅子にひとり寝かされたカコはよく目を見開いてお利口だった。この春から小学生になるリコは、このところ格段に聞き分けが良くなった。シンはいまだ2歳で、こちらを落ち着かせるには、いささか手間取った。いずれにしても、スタジオ久良多のウエダアサコさんは、前回とおなじく良い写真を仕上げてくれるだろう。


朝飯 小松菜のおひたし、独活と人参のきんぴら、茹でたブロッコリー、温泉玉子、納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、長葱の味噌汁
昼飯 「大しま」の特注膳、ごはん、浅蜊の味噌汁
晩飯 ベーコンと野菜のスープ、2種のパン、生ハムのムース茹でたブロッコリーを添えたオムレツChablis Billaud Simon 2018


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2023.4.5(水) 伊豆治療紀行(15回目の2日目)

きのうは治療院の玄関に入るなり「イタイ、イタイ、ダメ、ソコダメ、ダメ-ッ」と悲鳴が聞こえてきた。先生は「うるさい」と笑っている。

次の患者が治療室に入ると「いいですか、ストレッチをひとつ教えます」と先生は何やら指導をはじめ、そのうち「イチ、ニイ、サン」と、かけ声が聞こえてきた。そのかけ声のたび「ウーッ」とか「アーッ」という、患者の苦吟も届く。「動きが小さくなってきたよー、大きく動かさないとカウントしないからね-」と先生は続ける。一体全体、何が行われているのだろう。

9,000ボルトの電子ペンによる治療は、1日目より2日目の方が楽になる。それは初日の施術により患部が快方に向かうことによる。しかし僕の膝に関しては、そうとも限らないことがままある。今朝の治療はきのうより辛かった。昨年の1月から年末までのそれにくらべれば幾分かはマシ。とはいえ充分に痛い。僕は悲鳴は上げない。痛くて声も出ないのだ。

右膝に続いて左膝にも電子ペンが突き立てられる。痛みに耐えようとして、左の太腿がつりそうになる。尻のポケットからハンカチを取り出し、額の脂汗を拭う。電子ペンによる痛みは膝のような、骨と皮ばかりのところが最も強い。左膝の皿の中心に打たれた電子ペンによる窪みは、数十分を経ても元に戻らなかった。

熱海から乗った新幹線を品川で山手線に乗り換える。新橋の大衆床屋で散髪を済ませ、銀座線に乗る。浅草で地上に出ると、時刻は14時56分。電子掲示板には15時発の下り特急が見えている。もはや次発の特急券しか買えないのではないか。そう考えつつ券売機の前に立つ。幸い15時発は、いまだディスプレイから消えていなかった。特急券を握りしめ昇りのエスカレーターを駆け上がり、14時58分にプラットフォームに達する。いつもと異なり帰りを急ぐのは、今日は長男が東京に出張中で、会社が手薄なことによる。

夕食の席ではそれほどの飲酒もせず、早めに入浴して早めに寝る。


朝飯 「伊東園別館」の朝のブッフェ
昼飯 「東華軒」のシューマイ弁当
晩飯 カツ煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.4.4(火) 伊豆治療紀行(15回目の1日目)

乗り換え案内の「出発」に下今市、「到着」に伊豆高原、出発時刻には11:30を設定しても、現れるのは下今市12:35発のみだ。「11時35分発があったはずだが」と、今度は東武線のウェブページから下今市11:35発の特急券を買ってしまうこととする。そして当該のページへ行くと、果たしてその列車は時刻表から消えていた。12時35分発では伊豆高原に着くのが16時48分となり、伊豆高原痛みの専門整体院に予約した17時には間に合わない。

3月までは運行していなかった、下今市10:53発の上り特急に乗る。伊豆高原までの経路は以下。こんな記録を残すのは、僕に「乗り鉄」の傾向があるからだろう。

10:53 下今市発(けごん20号)
12:22 北千住着
12:29 北千住発(常磐線)
12:49 東京着
13:27 東京発(こだま729号)
14:10 熱海着
14:29 熱海発(伊東線。伊東からは乗り換え不要で伊豆急行)
15:23 伊豆高原着

伊豆高原のひとつ手前の城ヶ崎海岸駅から治療院までは1,100メートルの急坂を登る必要がある。そしてこれは一度ためしたのみで止めた。以降は、往路においては伊豆高原からタクシーを使うことにしている。しかし17時の予約にはいささか早すぎる。よって山桃の大木を間近に望む待合室で1時間ほど本を読む。

肩と背中と膝の治療を18時すぎに終えて、城ヶ崎海岸駅までの急坂を下る。東伊豆の海はいかにも春らしく霞み、その先に浮かぶ大島には灯りが点り始めている。駅に辿り着いたのは18時26分。列車はほぼ1時間に1本。18時50分発の上りに乗って19時12分に伊東に着く。

ホテルまで歩く途中、前回3月7日に見つけた、非常に味のあるもつ焼き屋に入る。店の中は意外に広く、カウンターが5、6席に4人用のテーブルふたつがあった。カウンターの先客はふたり。ふたつのテーブルは埋まっている。焼き場のオバサンは静かで、調理担当のオニーサンは感じが良い。

何人かの集団が戸を引き、混み合う様子を見て入ることを諦める。しばらくして奥のテーブルの4人が去る。またしばらくするとふたたび戸が開き「シーシー」と言葉を発しながら新しい4人が入ってきた。

「シーで4人ならタイ人か」といぶかしんだが、彼らの話す言葉は聞き慣れないものだった。中国語、それも南方のそれだろうかと想像するうち、彼らのうちのひとりがカウンター上の冷蔵ショーケースの前に立ち、指さしで注文を始めた。しかし飲物については、どうするつもりだろう。

見るに見かねて、というほどのことでもないけれど、彼らと店の間には僕が入ることにした。何を飲むかと問うと「ショーチュー」と言う。その言葉は知っているらしい。水で割るのかお湯で割るのかと訊くと迷っている。だったら日本酒はどうかと問うと、それにするという。暖かいのか冷たいのかと続けると、彼らは冷やを選んだ。

「それにしても、よくもまぁ、こんな掘っ立て小屋のような店に、言葉もおぼつかないのに入ってくるよなぁ」と、呆れるよりむしろ感心をする。そうするうち4人組のひとりが僕のところに品書きを持ってきて「みりん干し」の文字を指す。「ホシタサカナ、アミデヤク、チョットアマイ」と教えると大きさを問う。両手の親指と人差し指で細長い楕円形を作って見せると彼女は頷いた。僕は「みりん干しだそうです」と、オニーサンに伝える。

勘定を頼むと「助かりました」と、オバサンは2合徳利1本分をおまけしてくれた。4人組はマレーシアからの旅客だった。僕は話し込む彼らのうちの一人の肩をつつき「ヨイタビヲ」と声をかけて店を出た。旅は「モノより思い出」である。彼らは国に帰っても、今夜のことを懐かしく思い出すだろう。そして数分を歩いて今夜の安宿に入る。


朝飯 茹でたブロッコリーを添えたハムエッグ、独活と人参のきんぴら、菠薐草のおひたし、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび
晩飯 「ひさご」のお通しのたぬき奴もつ煮もつ焼きあれこれ焼きそば、日本酒(燗)


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2023.4.3(月) メールより、リモート会議より

ここしばらく着なくなったフリースのセーターは、ベッド下の衣裳ケースに仕舞った。そして今朝からは、襟の高いシャツには長袖のTシャツを重ねることにした。仕事着というか普段着は、このひと月のあいだに冬のもの、早春のもの、そして春のものと三転した。1年のうち気温の最もめまぐるしく変転するのは今どきだと実感する。

今日は、僕としては、することがたくさん予定されている。やむを得ない事情とはいえ、そんなときに限っていきなり社員が休んだりする。すべきことのうちひとつふたつは先に延ばすことを考える。しかしそれをすると、その先で更に困ることになる。そういう次第にて頭を巡らせ、先ずは最初の作業に取りかかる。

午後は、僕としては珍しく、長男と連れだって市内の団体を訪ねる。そしてしばらく前に依頼した仕事の、より具体的な完成のさせ方についてすり合わせを行う。メールよりリモート会議、リモート会議より顔を合わせることが肝要と、僕は考えている。

終業後、指先に巻くためのキズパワーパッド10枚入り20箱を、ウェブ上の薬局に注文する。記録によれば、前回の購入は昨年の7月だった。200枚を8か月であれば、ひと月に25枚を使っている計算になるけれど、もちろん、使用頻度は冬が圧倒的に高い。

夕食の量は少ないように思われたが、炭水化物を追加することはせず、早めに入浴して早めに就寝する。


朝飯 菠薐草のおひたしを添えた鮭の味噌煮、温泉玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 刺身湯波、独活と人参のきんぴら、トマトの蜜煮、鯛と菠薐草の炊き合わせ、胡瓜と蕪のぬか漬け、「飯沼銘醸」の「姿・袋吊瓶囲い山田錦純米吟醸」(冷や)


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2023.4.2(日) シメナワ

きのうの午前は春日町1丁目の役員として、町内の、日光街道に面した家々の前に注連縄を張り渡した。その総延長は、日光街道の北側と南側をあわせて300メートルくらいになるだろうか。上澤梅太郎商店は、僕が中学生のころまでは日光街道に面していた。1970年代の後半に日光宇都宮道路ができ、その今市I.C.から春日町の交差点までバイパスが延びてからは、このバイパスに接して店舗は南東に向いた。しかしお祭の縄は張る。

総鎮守瀧尾神社の春の大祭は今週末に催行される。しかしこの縄が張られれば、祭礼までいまだ6日はあるとはいえ、僕は毎朝、お祭の提灯を出す。それは、店の景色が華やぐからだ。あるいはまた「お祭ですか」とお訊ねになるお客様とのあいだに新たな会話が生まれるからだ。

公民館の祭壇に飾る、また当番町に手渡す御神酒は細かい指示書と共に、きのう酒屋に注文した。数日にわたって労力を提供してくれる役員たちの直会の場も、既にして予約済みである。

ところで3月から4月にかけての町内の会計はややこしい。3月から新年度の行事のための出費があり、4月になっても前年度の入金があったりするからだ。2022年度の会計監査は今月の15日。よって会計係の僕は、14日までに決算書を仕上げる必要がある。すべての入金がその日までに成されることを、僕は望んでいる。


朝飯 めかぶの酢の物、生玉子、冷や奴、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 ハムとトマトとピーマンのサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たきたきうどん、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.4.1(土) またひとつ

「八重洲ブックセンターが、きのう44年の歴史に幕を下ろしました」というアナウンスに気づいて、思わず「エッ」と声が出た。理由は周辺の再開発のため。おなじ地区に建設が予定されている超高層大型複合ビルへの出店は「計画中」とのことだから、今はまだ何も決まっていないのだろう。

八重洲ブックセンターは、僕の行動範囲には近くなかったから、訪れたことは記憶にある限り1度きりだ。それでも寂しさを覚えないわけにはいかない。

銀座では旭屋が2008年に消え、福家が2010年に消えた。不意を突かれたのは5丁目の近藤書店の消滅だった。本を欠いてはひとりで飲食のできない僕にとって、この店にはもっとも足繁く通った。それがいきなり無くなったのだから「これは困った」と、しばし焦燥したものだ。旭屋や福家のような大きな店はなかったから、近藤書店の閉店がいつだったかは、検索エンジンに当たっても見つからない。3階のイエナの閉店は2002年とのことだから、あるいは近藤書店も同時に無くなったのかも知れない。

「本はウェブ上より実店舗で買った方が断然、面白い」という文章を書いたのは1999年9月のことだ。しかしその数年後より、本はもっぱらインターネットで探すようになった。ニワトリが先なのか、卵が先なのか。恐らくはその双方によるものと思う。


朝飯 赤魚の煮つけ、ブロッコリーの油蒸し、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと小松菜の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦(大盛り)
晩飯 菠薐草と海苔のおひたし、鮭の味噌煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、豚汁、メシ、「飯沼銘醸」の「姿・袋吊瓶囲い山田錦純米吟醸」(燗)


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2023.3.31(金) できるだけ長く、できるだけ遅く

桜、その多くは染井吉野であるけれど、僕が中学生のころ、あるいは長男が小学生のころまでは、学校の入学式に重なるようにして咲いた覚えがある。しかしこのところは3月のうちに咲く。そして今年はそれが更に早いと世間はかしましい。本当だろうか。

そういう次第にて気象庁のページを調べると、ここ十数年でもっとも早かった東京の開花は2020年と2021年、そして今年の3月14日だった。つまり今年が特に早いわけではない。しかし昨年の3月20日よりは6日はやい。東京はさておき家の桜はどうか、というわけで時間のあいた午後に隠居へ行ってみる。

真っ先に咲く山桜、それに次いで咲く染井吉野は満開だった。その様子を見上げつつ「できるだけ長く保ってくれ」と思う。

遅い年には4月の下旬まで楽しめる枝垂れ桜は、ところどころに開花が認められる。こちらは「汁飯香の店 隠居うわさわ」の商売にとってはもっとも大切な、あるいはもっとも役に立つ個体だから、時間に逆らいつつ遅く咲いて欲しいところだが、さてどうなるだろう。

庭から玄関の前まで戻ると、お客様をお迎えするようにして置いた一対の萬両の、片方の実が鳥に食べ尽くされていた。よって明日からは、実の残るひと鉢のみを置くこととする。


朝飯 蓮根とコンニャクと鶏の炊き合わせ、トマトのソテーを添えた目玉焼き、大根おろしを薬味にした納豆、小松菜のおひたし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 酒の味噌粕漬け、塩鰹のふりかけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 ジーマミー豆腐、日光味噌「ひしお」とたまり漬「刻みザクザクしょうが」による肉味噌、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、椎茸と水菜と豚肉の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.3.30(木) なかなか良いじゃんか

きのう今日の2日間は、社員との面談に充てたため、それ以外に使える時間がかなり制限をされた。また急なことから人員の少なくなる部署もあり、そのようなところに助けに入ることもあった。これから少なくとも2週間は、おなじような日が続くだろう。工夫をしながら、またやり繰りをしながら、お客様にはご迷惑のかからないよう努めていきたい。

そういう忙しい最中に、今月7日に行われた健康診断の結果が届いた。封筒から「結果報告書」を取り出し、真っ先に確かめるのはγ-gtだ。50未満で基準値内となるその数値は、昨年の37から今年はすこし下がって34になっていた。日記を遡ってみると、今年になって酒を抜いたのは、昨年末からの咳が収まらず、遂に微熱を発した1月7日のみ。残りの晩はすべて、何かしら飲んでいた。それでγ-gtが34とは立派ではないか。

2018年秋に三焦点レンズを埋め込んだ両眼の視力は左右ともに1.2。肥満度は年々つるべ落としにて、今年は遂にマイナス12.5まで下がった。HDLコレステロールは過去3年間で最高。LDLコレステロールは過去3年間で最低。なかなか良いじゃんか、である。ただし皮膚の衰えは、いかんともし難い。手指と足のアカギレは、5月までは残りそうな気がする。


朝飯 蓮根とコンニャクと鶏の炊き合わせ、酒の味噌粕漬け、納豆、小松菜のおひたし、ジーマミー豆腐、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 めかぶの酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、天ぷら其の一天ぷら其の二、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2023.3.29(水) 帰らない旅、行かない旅

日本経済新聞の今月の「私の履歴書」は、JR九州相談役の唐池恒二によるもの。今朝の「観光リピーター率重視を」では以下が記憶に残った。すなわち…

訪日外国人客を、国の方針に従い急増させるための一方法としてクルーズ船の誘致に政府も自治体も「やっきに」なった。その結果、2019年には200万人がクルーズ船で来日するまでになった。しかしその内容といえば、午前、博多港に3,000人の観光客が上陸、数十台のバスに分乗して近隣の観光地を訪問、数ヶ所の免税店に立ち寄り、大型レストランで昼食を済ませて夕方に帰船という慌ただしいもので「帰国しても日本の印象は乏しいので、再び訪日する意欲は湧かないだろう」と唐池は分析する。

僕より幾十も年長の医師の本棚に室謙二の「帰らない旅」を見つけたときには「この人も旅が好きなんだな」と理解した。

「帰らない旅」があるなら「行かない旅」もある。世界中に新型コロナウイルスの嵐が吹き荒れたここ3年は特に、そのような旅が工夫されたように思う。ひとつ間違えれば危ないことになるだろうけれど、近未来には薬による旅行も可能なのではないか。自分のしてみたい旅を選んで専門家に処方をしてもらうのだ。

それでも僕は「行かない旅」よりは「帰らない旅」を選ぶ。それが「帰れない旅」となると、かなり辛いことになるだろうけれど。


朝飯 オムレツ、生のトマトと胡瓜、蓮根と鶏とコンニャクの炊き合わせ、炒り豆腐、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、たまり漬「プレミアムらっきょう」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と玉葱の味噌汁
昼飯 鮭の味噌粕漬け、揚げ玉、昆布の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 ベビーリーフのサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ウォッカマーティニ、パン、生ハムのムースマッシュルームのソテーを添えた鶏のトマト煮、Chablis Billaud Simon 2018


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2023.3.28(火) 行動

将棋は指さなくても棋士やその周辺にいる人たちによる本は面白い。野球はしなくてもスポーツライターによるノンフィクションには胸を躍らせるものがある。靴擦れにより足の骨が見えてきてしまうような過酷な旅はしなくても、植村直己や上温湯隆の書くものは冒険とは何かを教えてくれる。数学には弱いものの、数学者の書く文章には野の花の可憐さが見え隠れする。建築の「け」の字も知らないけれど「郵便配達夫シュヴァルの理想宮」と「二笑亭奇譚」は愛蔵のひとつだ。

「本だけ読んで分かったような気になるな」と注意を受けたことがある。高説ごもっともではあるけれど、そういう人に限って本は読まない。つまりその人も「本を読むという行動」をしないまま、分かったようなことを言っている。

僕はクラシック音楽はほとんど聴かない。しかしクラシックの音楽家には能文家が多く、また彼らに取材をした本には優れたものが少なくない。先日は北千住駅構内の本屋で平置きされた文庫本に目を引かれた。とはいえその場では買わない。家に帰ってからインターネットで古書を探すのだ。

今日はその、フリードリヒ・グルダへの聞き書きが届いたから、封筒の端を鋏で丁寧に切り、中味を取り出し「はじめに」のみを読んでから手提げ袋にしまう。


朝飯 炒り豆腐、鮭の味噌粕漬け、納豆、人参と甘夏の酢の物、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、たまり漬「プレミアムらっきょう」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 刺身湯波の玉子とじ、ごぼうのたまり漬、鮨其の一鮨其の二、「菊水酒造」の「菊水の辛口本醸造」(燗)、タルトタタン、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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