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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

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2025.7.21(月) continuous

きのうの売上金額を、今朝になって改めて見る。きのうの13時から13時30分にかけては、キャッシュレジスターの前から離れることができなかった。お買い物の代金を精算されるお客様が、ただの1秒も途切れない、いわゆる”continuous”の状態が続いたのだ。これが発生した日の成績は、おしなべて良い。

上澤梅太郎商店には、年に何度も繁忙の時期が訪れる。短期に集中するひとつはお盆だ。それを3週間後に控えた今日は、包装係タノイチカさんの高校生のお嬢ちゃんが、アルバイトに入ってくれた。大いに心強い。

午後、事務係のツブクユキさんの電話対応を聞きながら、その発信者を手元の受話器で確かめ、10キーに打ち込む。ディスプレーに現れたお客様の情報は、その電話が11年ぶりのご注文であることを知らせてくれた。とても有り難い。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にお納めする商品は、おととい、きのう、今日と、通常の倍を包装係には用意してもらった。明日からはその数字も元に戻り、しかしお盆には通常の3倍まで増やす必要があるだろう。

夕刻がちかくなるに連れて、西の空に雲が多くなる。気温は高いものの「耐えがたい」というところまでは、今日は達しなかった。スマートフォンの天気予報によれば、こと日光においては、今後2週間は、30℃になるかならないかの気温が続くらしい。まぁ、ちょうど良い塩梅かも知れない。


朝飯 鶏モツと菠薐草のウースターソース炒め、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と夏葱の味噌汁
昼飯 納豆と夏葱のつゆで食べる素麺
晩飯 トマトサラダ、胡瓜のぬか漬け、「ふじや」から持ち帰った焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、「久埜」の最中、Old Parr(生)


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2025.7.20(日) We get requests.

TikTokに数日おきに上げている僕の朝食の動画では「こんな味噌汁を作って欲しい」というリクエストに応じている。オスカー・ピーターソン流に言えば”We get requests”である。先般は「季節柄、冷や汁を作っていただけませんか」というDMが届き、しかし今月6日の日記に書いたように、僕は味噌を使った料理のうち「熱くないもの」は苦手だから、折り合いをつけて冷たい味噌のつゆで食べる素麺を作った

きのうはまた「七味を使った味噌汁」という要望が届いた。冷や汁とは異なって、こちらは得意分野だ。しかし今朝の起床は5時30分。朝にすることの優先順位第一位は仏壇に花と水とお茶と線香を供えること、第二位は「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのインターネットを介したご予約の受付、第三位はきのうの日記の作成だから「七味を使った味噌汁」を作る時間が捻出できるか心配だった。しかしきのうの日記は6時20分に書き終えた。持ち時間は充分である。

先ずはきのう「久埜」の帰りに寄ったスーパーマーケット「かましん」で手に入れた鶏モツを水で洗い、レバとハツを切り分け、余分な部分を取り除く。ふたたび水で洗ったら日本酒を振りかけておく。味噌は普段の日光味噌「梅太郎白味噌」は脇へ置いて日光味噌「梅太郎赤味噌」を冷蔵庫から取り出す。動画は「作る編(1)」、「作る編(2)」、「食べる編」の3本を撮った。後はSEにお任せ、である。

7時40分に事務室のシャッターを上げ、包装係のヤマダカオリさんを社内に迎え入れて後はホンダフィットを今市小学校の前庭に乗りつけ、第27回参議院議員通常選挙の投票を済ませる。そこからとんぼ返りをして朝礼、そして本日最初の納品をすべく道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ、配達係のイザワコーイチさんと共に向かう。

「海の日」がらみの、土曜日を含めれば三連休の中日である今日は、目の前の春日町交差点に渋滞が発生し、先へ進むことを諦めてUターンするクルマも少なくなかった。「オレに訊いてくれれば裏道も教えて上げられるのに」と思っても、運転席の彼らと意思を疎通させる手段は無い。

その交差点の上空はいよいよ晴れ上がって、いよいよ夏らしくなってきた。空は明日も、晴れるだろう。


朝飯 菠薐草のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、鶏モツと夏葱の味噌汁
昼飯 納豆と夏葱で食べる素麺
晩飯 カプレーゼ、トウモロコシのオムレツ、牡蠣の燻製、トマトとヨーグルトのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018


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2025.7.19(土) full of green

総鎮守瀧尾神社の八坂祭に際して、町内会所の祭壇に御神酒を上げてくれた人へのお返しを買うため、予約をした上で和菓子の「久埜」へ行く。

「久埜」は、むかしは家から歩いて数分の朝日町にあった。しかし今は郊外の森友地区に移っている。帰りはホンダフィットを農業協同組合の直売所へ向け、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」とスーパーマーケット「かましん」を経由して会社に戻る。

昼前にちょっとした用事があって、上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の勝手口に顔を出す。今週末は、土曜日を含めれば三連休にて、隠居は今日も明日も満席をいただいている。床の間にはきのう「ヒサオさんの緑の絵」を掛けたから、お客様の目に入るのは庭も含めて緑一色、かも知れない。

夜は八坂祭の、町内役員の直会にて、会計係の僕は集める会費のための釣銭を封筒に収めて会場へ赴く。定刻の19時すこし前に着くと、遅れて来る人以外の会費は既にして集められていた

7月の下旬には、子供たちのためのラジオ体操が数日のあいだ開かれる。それが過ぎれば秋の屋台祭までは、しばらくのんびりできるだろう。


朝飯 冷や奴、生玉子、納豆、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 納豆と玉葱のつゆで食べる素麺
晩飯 「やまだ宴楽」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六、「アサヒビール」の麦焼酎「一番札特撰」(ソーダ割り)


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2025.7.18(金) 梅雨明け

起床は3時台。寝室のカーテンを横へずらして店の駐車場を見おろすと、長男が乗って帰ってきたトヨタハイエースが駐まっていたから安心をする。妹が中学2年生で病没をしたせいか、僕は人間の生き死にについて、人より敏感な気がする。高速道路では、一瞬の過ちにより人は死ぬ。「早く自動運転の時代になってくれねぇかな」とは、いつも思うことだ。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」への「ぐるなび」を介してのご予約は、きのうの午前の分から溜まっていた。それらすべてにご返事をお送りして4時11分。以降は既にして完成させてあったおとといの日記を公開し、引き続いてきのうの日記を完成させる。

気象庁は今朝にようやく、関東甲信、北陸、東北南部の梅雨明けを発表した。とすれば上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、ふたつのことを施す必要がある。ひとつは5月のはじめから床の間にある今井アレクサンドルの「ガーベラ」を降ろすこと。もうひとつは屋根の南東の軒先に風鈴を吊ることだ。

先ずは「ヒサオさんの緑の絵」を母屋から隠居へ運ぶ。そして50号の「ガーベラ」を、正方形だから何号かは分からない「ヒサオさんの緑の絵」に掛けかえる。「ガーベラ」を母屋へ戻したら、今後は会社の中でもっとも大きな脚立と風鈴ひとつを隠居へ運ぶ。

脚立は、昨年までは手で運んだ。しかし今年は台車に載せた。齢を重ねるに連れて、からだは着実に、弱りつつあるのだ。

隠居の建物に雨樋はほとんど無く、屋根に降った雨は、建物の四囲に巡らされた玉石に落ちる仕組みになっている。その玉石を避けて慎重に脚立を立てる。風鈴は軒先に取り付けられるなり風を受けて涼しげな音を発し始めた。そして「この音の聞こえているあいだが、つまりはオレの季節だわな」と、改めて確信をする。


朝飯 スクランブルドエッグ、万願寺唐辛子の網焼き、納豆、菠薐草の胡麻和え、刻みオクラの鰹節和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 納豆と玉葱のつゆで食べる素麺
晩飯 スパゲティヴェルデソースChablis Billaud Simon 2018


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2025.7.17(木) 長く住んだ家の片づけ

起床は2時台。こんな時間に起きては昼に眠くなる。それは分かっているものの、極端な早寝による昼夜逆転は、いかんともし難い。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品を済ませ、今日は8時30分に出勤の販売係カトーユキさんが店に入ったところで外へ出てトヨタハイエースの助手席に着く。そして長男の運転により東京へ向かう。

住所は湯島でも最寄り駅は本郷三丁目、という場所にある甘木庵は、オヤジが1976年に手に入れた。この、先ずは僕が住み、次は長男が住み、オフクロは別宅として使い、後には次男も住んだ60.5平方メートルのアパートは、数年前からは長男と次男がときおり泊まるのみとなっていた。しかしそれだけの使い途ではいかにも勿体ない。そう考えていたところ先月ひょんなことから不動産業者と知り合い、それを賃貸に出すことがとんとん拍子に決まった。

甘木庵の中は、オフクロが亡くなったときに随分と整理をしたものの、いまだ長男や次男の私物が置かれている。今日の上京は、それらの回収および今月7日に相談をした不動産業者とは別の業者の意見を聞くことを目的とするものだ。途中、首都高速道路の安行と鹿浜橋のあいだで渋滞に巻き込まれたものの、甘木庵には10時53分に着いた。

先日の不動産業者の提案がハイリスク・ハイリターンとすれば、今日の業者の勧めるそれは、ローリスク・ローリターンの方法だった。どちらを選ぶかは、彼らの改装計画にかかる経費なども含めて検討をするつもりである。

コンビニエンスストアの弁当による昼食は、長男のみが摂った。そしていよいよ部屋の片づけと、必要なものの回収に取りかかる。

長男が学生のころに神保町の古本屋から人力で運んだ岩波の「鴎外全集」全38巻の総重量は、人の体重ほどもあるのではないか。嵩張るものは、他には革張りの椅子が1客と、漆塗りの座卓は2客。小さなものは、デジタル用の電気コードなど。天袋には、オフクロの着物や帯がいまだ残っていた。勉強机からは、僕が1979年の1月に泊まったトレドのホテルの精算書、また自由学園男子最高学部の卒業証書なども出てきた。

それらをトヨタハイエースに積み込むうち数時間が過ぎる。汗をかいても、3年前に一新した風呂の使い方を僕は知らない。よってシャワーを浴びることはせず、シャツと靴下を持参したものに着替える。そしてこれからやはり着替えて取引先へ向かう長男を残して外へ出る。

歩いても行ける距離の御茶ノ水まではタクシーを使った。そうして聖橋のたもとにできたエキュートの2階で冷たいものを飲むうち、新橋の大衆床屋で散髪をする気力はなぜか失せた。涼しい喫茶店には、本を読みつつ1時間30分ほどもいただろうか。

ひと息をついたところで外へ出て、聖橋を北へ渡る。湯島聖堂の交差点の先から坂を下り、右へ折れてふたたび上がり、左手の”gallery bauhaus”で田中長徳の写真展”FIRST and LAST”を観る。彼の「東京ニコン日記」は、僕のもっとも好きな写真集のひとつだ

御茶ノ水からは丸ノ内線で銀座へ出て飲酒活動をする。銀座からは銀座線で浅草に移動をし、19:19発の下り特急に乗る。車内では睡魔と戦いつつ、21時すぎに帰宅を果たす。


朝飯 菠薐草のおひたし、茄子の揚げびたし、生玉子、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
晩飯 「三州屋」のお通しの鯛の山葵漬け和え茄子の揚げびたし揚げ空豆鰯の塩焼き、「梅錦山川」の「上撰樽酒」(冷や)


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2025.7.16(水) ワックスがけ

月に一度の店休日には、店は休みでも、社員は出勤をして、通常の業務に加えて店休日にしかできない仕事をする。今日は店の床と犬走りに、業者によるワックスがけが施される。その準備は1週間、否、10日ほど前から販売係と製造係により始められていた。そしてきのうは遂に、3台ある冷蔵ショーケースも運び出され、店の床にはほとんど何もない状態になった。

頼みつけの清掃業者であるフクダさんは、僕と配達係のイザワコーイチさんが道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品から戻った8時30分に来社をした。

新型コロナウイルスの蔓延中は店の中にも外にもアルコールの噴霧器が置かれ、お客様はそれでしきりに手の消毒をされた。そのアルコールは床にも散り、犬走りと店内の黒い石には白いマダラができた。あるいはその「マダラ化」を防ぐため犬走りの一部にはビニールを敷き、周囲を粘着テープで固定した。その粘着成分の一部はビニールを撤去した後も残り、いくら拭いても落ちない汚れとなった。素人による掃除には、限界があるのだ。

一方、10時からは上長会議にて、僕も隠居へ移動をする。会議は13時まで続いた。そうして昼食の前に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ本日2回目の納品に赴くと、朝のうちは夕刻まで保つと予想した品に売り切れや売り切れ寸前のものが出ていた。よってすぐにきびすを返し、それらの準備と配達を製造係のタカハシアキヒコ君とイザワコーイチさんに頼む。店が休みの日には道の駅での販売量が増える。それは分かっていたものの、今日はその見積もりが甘かった。

隠居では15時よりもうひとつの会議があり、しかし僕はその途中でまたまた道の駅へ出かけ、明日に納品の必要なものを予想して会社に戻る。そして包装係にその数を伝える。

明日は都合により、道の駅への納品は朝に一度しかできない。そういう次第にて、18時前にもういちど現場へ出かけてみる。すると売り場の商品はまたまた極端に減っていた。よって奥の冷蔵庫に保管してある予備の品すべてを売り場に出す。明日の朝はまた、奥の冷蔵庫を満杯にするつもりである。

夜は食事をしながら風呂に湯を満たし、食後はそれに浸かって早々に寝る。


朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、茄子の揚げびたし、塩鮭、梅干、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」によるお茶漬け
昼飯 「ファミリーマート」のサンドイッチ、野菜ジュース
晩飯 ミックスサラダフライ其の一フライ其の二、刻みキャベツ、SMIRNOFF VODKA(ソーダ割り)


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2025.7.15(火) 7月にもかかわらず

起きて食堂に来て、南西と南東に向いた窓をそれぞれ開ける。小雨が降っている。風も強い。台風は北海道の沖に去ったはずだが、気圧はいまだ安定しないらしい。

食卓できのうの日記を書くうち、寒さを覚えてくる。そこで窓を閉め、壁際に置いた足温器を引き寄せ、電源を入れる。

酷暑により記憶はとうに薄れてしまったが、春から5月の黄金週間も含めて、先月のなかばまでは気温の低い日々が続いた。その後は熱中症が話題になる暑さがいきなり始まり「日本に梅雨は無くなった」と言う人さえ出てきた。しかしこのところはなぜか寒い。7月にもかかわらず、である。

出勤してくる社員のため7時40分に事務室のシャッターを上げようとしながら、外で涼しげな音のしていることに気づく。シャッターを天井まで上げ、扉を押すと、犬走りの軒先には複数の風鈴が提げられていた。「いかにも早すぎる」とは感じたものの、僕の仕事のひとつ減ったことは有り難い。

日中は雨風が強くなり、風鈴の短冊は激しく揺れ続けた。ノレンも風に煽られ、その一部は屋根の下から外へと吹き流されて雨に打たれている。よって事務室に取り込み、風が弱くなったら外へ出し、ふたたび屋内に取り込み、ということを繰り返す。

夕刻になって「関東甲信と東北は金曜日に梅雨明けか?」の文字がスマートフォンの天気予報に現れる。日光の畑で採れるらっきょうを塩とお酢だけで漬けた「夏太郎」については、今日も問い合わせの電話をいただいた。蔵出しは明らかに、昨年より遅れるだろう。


朝飯 玉子焼き、隠元豆の胡麻和え、茄子の揚げびたし、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ブロッコリーのバターソテークロワッサンシェパードパイ鶏もも肉のヴェルデソースChablis Billaud Simon 2018


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2025.7.14(月) 新商品の撮影

この秋からの新商品の撮影には、長男が立ち会うことになっていた。ところが長男の関係する卸先様から10名様が、今朝は「汁飯香の店 隠居うわさわ」にいらっしゃることがその後に決まった。そういう次第にて、東京のスタジオには僕が代わりに行くこととなった。

撮影すべき商品は、先週末にスタジオへ送り込まれた。しかし中には手で運んだ方が安心なものもあり、それについてはきのうの夜に嫁のモモ君が用意をしてくれた。

家内は早朝より「汁飯香の店 隠居うわさわ」の厨房に入るため、僕をクルマで駅まで送ることはできない。よって商品を入れた大きなトートバッグは肩に掛け、不安定な姿勢のまま自転車にまたがる。待ち時間を好まない僕は、駅へはいつもぎりぎりの時間に行く。しかし今日ばかりは粗相はできない。下今市には、始発の上り特急の発車時刻より16分もはやい6時46分に着いてしまった。

浅草と上野のあいだにあるスタジオには、数年前に、ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」の撮影で来たことがあったから、最寄り駅である稲荷町からの行き方は分かっている。ほとんど気にならないほどの雨は、スタジオが近づくころ大粒に変わったものの、何とか傘を開かないまま歩き通せた。

商品撮影の立ち会い、という仕事が僕は好きだ。ブツ撮りのスタジオには密室の雰囲気がある。人工の照明を使うため、部屋の灯りは低く落とされている。閉所を好む僕は、その環境を心地よく感じるのだ。

スタジオにはカメラマンひとりとデザイナーふたりが詰めている。商品の撮影に限らず、僕は本職に従うたちだ。よってストロボの光るちかくに立つことはせず、離れたところに座っている。そして確認を求められたときのみモニターに近づいて、自分なりの意見を述べる。後はデザイナーにお任せ、である。

撮影の終わった後は僕が持ち込んだ品も含めて、すべてを宅急便で送り返すようカメラマンとデザイナーに伝える。心配された台風はどこかへ去ったらしく、午後の街は晴れていた。暑さは感じず、湿度も一向に気にならないのは、僕が熱帯の湿熱を好むせいかもしれない。


朝飯 2種のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、トマトと玉葱とズッキーニの味噌汁
昼飯 「ドトール」のカルツォーネタンドリー風チキン、アイスロイヤルミルクティー
晩飯 「焼鳥どん北千住店」のお通しの枝豆、冷やしトマト3種の焼鳥チューハイ、それを濃くするための「ナカ」


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2025.7.13(日) 朝顔とカーネーション

朝は、食堂の3枚ある窓の2枚を開け放って風を通す。しかしてまた、冬からこのかた片づけていない足温器を食卓の下に引き入れて、電源を入れる。おとといからの低い気温にて、きのうの昼は素麺を食べる気が起きず、熱いつゆのにゅうめんにした。珍しいこともあるものだ。

きのうに引き続いて今朝も「汁飯香の店 隠居うわさわ」への食材運びを手伝う。時刻は6時。グリーンカーテンの朝顔は、今朝は紫が一輪だけ開いていた。

上澤梅太郎商店の開店は8時30分。本日は14歳で病没した妹の祥月命日にて、販売係の揃った9時を過ぎたところで如来寺へ墓参りに行く。家内の用意してくれた一双の花束は、色とりどりの、小さなカーネーションだった。夏でも雨がちであれば、数日は保ってくれるだろう。

きのうは小笠原諸島にあった熱帯低気圧が今日は台風になり、明日は茨城沖に接近するという。明日は仕事で東京へ行く。予報は強い雨を示唆している。服装には重々、注意をしなければならない。この日記を遡れば2023年9月8日には暴風雨の東京にいて、腹から下をびしょ濡れにしたままあちらこちであれこれをした。その二の舞は二度と御免である

修業後、旅先で自転車に乗るときに使っている、濡れてもすぐに乾きそうな生地のズボンを押入の衣裳ケースから出す。ついでに分厚い靴下も出す。靴下は、防水クリームを擦り込んだブーツを履くときに使っているものだ。

いま太平洋上にある台風が北海道まで北上して温帯低気圧になれば、関東地方はめでたく台風一過の晴天になるのだろうか。そう考えてtenki.jpの2週間予報を開いてみる。それによれば、来週の金曜日からは、晴れて気温の高い日が続くらしい。それがすなわち梅雨明けなのかどうかは分からない。


朝飯 牛丼、生玉子、らっきょうの「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦(大盛り)
晩飯 スパゲティボロネーゼChablis Billaud Simon 2018桃とヨーグルト、Old Parr(生)


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2025.7.12(土) あさがほ

早朝に鳴る電話は、家内からのもの以外には無い。青い、いや緑だっただろうか、とにかく「受話器を取る」ボタンをタップすると、朝食は食べ始めてしまったかと訊かれたため、いまだそれには取りかかっていない旨の返事をする。会話の内容は、自宅の冷蔵庫に置き忘れた酒粕を「汁飯香の店 隠居うわさわ」まで持って来て欲しいというもので、すぐに諒承する。

日光味噌「梅太郎白味噌」と混ぜて鮭を漬け込むための酒粕は結構、重かった。それを勝手口から上がって調理台の上に置く。勝手口から出たら庭へまわり、座敷に差し込む午前の日を避けるための、朝顔によるグリーンカーテンの具合を見る。白と紫の二輪の朝顔は萎んでいた。朝顔とはいえ、開くのはもうすこし後になるのだろうか。

本日は八坂祭の宵祭りにて、総鎮守瀧尾神社と追分地蔵尊のあいだを各町内の青年会による御輿が巡行する。その警笛が聞こえてきたのは、宵まではいまだ間のある16時30分のころだった。お祭とはいえ僕は現場には出ず、準備と片づけ、そして会計係としての仕事を淡々とこなすのみだ。

夜は、僕としては珍しく米のメシを食べて、早々に寝る。


朝飯 擂り胡麻、塩鮭、梅干、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」によるお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 冷や奴、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、牛丼、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、エクレアとシュークリーム、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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