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清閑 PERSONAL DIARY

2025.12.4 (木) 初雪

「夜半と未明のあいだ」と書いても、一体全体、それが何時ごろをいうかは知らない。とにかく午前3時ころに起きて寝台を降り、北西に面した窓のカーテンをずらすと、外には雪が舞っていた。屋根の上は真っ白、店の駐車場も歩道も真っ白。ただし国道119号線と121号線にはクルマの通行があるせいか、その白さは屋根のそれほどは厚くない。とにかく初雪である。

その後、雪は雨がちになって、駐車場と国道に限っては、アスファルトの黒い色が見えてきた。しかしまたまた雪がぶり返し、黒くなったばかりのそれを、ふたたび白く覆い始めた。

降雪や積雪に心が躍ったのは、子どもから社会人になるまでのあいだのみで、以降の雪は迷惑なばかりだ。いま嬉しい雪といえば、北に旅したときのそれくらいだろう。

ぶり返した雪は幸い止んで、雪かきの必要は生じなかった。僕の朝の掃除は、昨夜の強風により店の前に吹き寄せられた枯れ葉の一部をちり取りに集めるくらいで済んだ。ホンダフィットの窓の雪は、大きな洗面器からの水で解かした。道の雪も、急速に晴れた空の太陽によって、間もなく消えた。

その太陽が朝のそれよりすこし高くなったところで如来寺のお墓を訪ねる。オヤジの祥月命日である先月20日に供えた花は、その後の四度の水替えでいまだ元気を保っていた。しかしその上には花より大きな雪を積もらせていたため、流石に処分をして、花立てを洗う。次にお墓に来るのは、来春の元旦になるだろう。

残業をする事務係のツブクユキさんが、ヤマトに頼んでいる荷札がいまだ届かず、明日にも在庫が尽きそうなことを教えてくれる。それを受けて「すこしだけでも確保しなければ」と、長男はヤマトの営業所まで出かけていった。いつもながらの、師走の風景である。


朝飯 菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、炒り豆腐、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 菠薐草の胡麻和え、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、白菜漬け、ゴボウと人参のきんぴら茹でたブロッコリーを添えた鶏の照り焼き五目おこわ、「山本合名」の山廃純米「天杉」(燗)、パウンドケーキ、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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