2025.12.14 (日) すこしはある。
ミズノの赤いネックウォーマーを嵌め、マムートの黒いビーニーをかぶり、黒いダウンコートを着る。このダウンコートは、暖かいことは暖かいものの、むかしの仕様だからいかにも分厚く、巨大である。その格好で一階へ降り、通用口の扉を開くと雨が降っている。よってすぐちかくの傘立てから手頃なビニール傘を引き抜き、それを開く。
雨のせいか、きのうほどは寒くない。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の厨房に入る家内と共に国道121号線を南へ歩き、裏門にちかい地面の下の不凍栓を開ける。
自宅四階の食堂へ戻ってあれこれをするうち、6時40分を過ぎる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日である土日月の朝食は、自分で整える。その準備には普段より時間がかかるから、うかうかしてはいられない。
朝食の画像はいつも自然光で撮る。しかし冬至を間近に控えた雨の朝はいかにも暗く、今朝ばかりは天井の灯りを点けたまま、お膳にiPhoneを向ける。
朝食の片づけは意外や早く、7時10分に完了した。次にすべきは、アカギレのできかけている、あるいは爪と肉の剥がれかけている三本の手指にバンドエイドを巻くことだ。この日記にはいつも書いていることながら、バンドエイドのキズパワーパッドは、容易に剥がれないよう、一本の指に三枚を巻く。今朝は計九枚のそれを巻くことに28分間を要し、最後の一枚は、エレベータで一階に降りつつ指で押さえて固定をした。
仕事は忙しく、だから日常は慌ただしく、冬でも着ぶくれはしたくないから、どこにいても薄ら寒い。しかしそれらのことを除けば、街のそこここにクリスマスソングの流れる今の季節は悪くない。空は午後から晴れ始め、日光の山々は、その蒼い肌に雪を鮮やかにした。冬にも、悪くないことは、すこしはあるのだ。
朝飯 鮭の焼きほぐし、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、「ごぼうのたまり漬」、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、鮭の焼きほぐしと明太子のまぜあわせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、天丼、白菜漬け、「山本合名」の山廃純米「天杉」(燗)













