2025.12.30 (火) こつごもり
樋口一葉の小説は読んだことがないものの「おおつごもり」という言葉は知っていた。しかしその前日を意味する「こつごもり」は、浅学にして今日が初耳だった。
今朝の日本経済新聞の第一面「春秋」では、漢字で書けば小晦日となるらしい「こつごもり」について「大みそかを前に、昔も今も、しばし人の気持ちがゆっくりするいっときだ」とある。僕としては「ホントですかぁ」である。
12月28日は、神様関係の掃除の日と決めている。事務室の神棚の掃除は、僕もすこしばかり長男を手伝った。坪庭の稲荷社については、外と中のものをステンレス製のお盆に載せて事務室へ戻し、狐の置物は、お湯で洗って真新しい布巾に並べた。
稲荷社の掃除は、僕の長年の経験により、濡れ布巾で拭くよりは水で丸洗いをした方がよほど綺麗になり、長年の風雪に耐えた木部を傷めることもない。その稲荷社がすっかり乾くには二日間を要する。僕がおととい取り出したあれこれを元に戻すことは、長男に任せた。
昼がちかくなるころ先週末から休みに入っている「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ行き、柏木弘の”UNTITLED 08-III”を降ろす。そして河合寛次郎の「喜者開扉」を、正月のものとして掛ける。その床の間には家内の手によるものと思われる鏡餅が、既にして飾られてあった。
隠居の柴折り戸から出ると、28日のうちに飾られたのだろう、製造現場の大木戸の外には一双の三階松があった。店にはカワムラコーセン先生が来て、新年のための花の下ごしらえをしてくれた。この活花は、1月2日の初売りの直前に仕上げられることになっている。
そういう次第にて、品物を作り、売る会社の「こつごもり」は「しばし人の気持ちがゆっくりするいっとき」には、ほど遠い。今日の売上金額は、今月の最高を記録した。
閉店後、事務室の大テーブルに赤い幣束が残されていることに気づく。「これはいけない」と即、外へ出て、それを稲荷社の中に収める。明日はいよいよ「おおつごもり」である。
朝飯 小松菜のおひたし、二種の蒲鉾、目玉焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、ザーサイ、らっきょうのたまり漬、中華風焼きそば、「松瀬酒造」の「松の司小仕込みの会限定純米酒」(燗)













