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清閑 PERSONAL DIARY

2018.10.17 (水) 笑うおばさん

きのうオーミヤナナサト眼科で白内障の手術を右目に受け、帰るとき受付で手渡された紙には、今日の診察時間は10時と書いてあった。それに従って、8時30分に部屋を出る。朝食をゆっくり摂り、大宮から七里まで電車に乗って、病院に着くと時刻は9時45分だった。

人手不足が叫ばれる中、この、決して規模の大きくない眼科には、ほとんど若い女の人ばかり25人ほどが働いている。彼女たちの服装は、水色のナース服、白衣に黒のスキニーパンツ、紺色のスクラブに黒のスキニーパンツの3種類だ。その違いは、各々の職分によるのだろうか。太っている人は、ひとりとしていない。

そのうちの、白衣にスキニーパンツのオネーサン、いや、僕の年からすればオネーチャンと呼ぶ方がふさわしいほどの若い女の人が、とても丁寧に眼帯を外してくれる。3焦点のレンズを入れた右目には、6メートルほど離れたところで別の患者を診察する院長の、日焼けした禿げ頭が異様な立体感を伴って見えた。

今度は紺色のスクラブに黒のスキニーパンツの、ガールズバーにでもいたら似合いそうな女の子に呼ばれ、先ずは両目の眼圧、次に右目の視力が測られる。輪の一部が切れたお馴染みの視力検査表の、かなり下の方までよどみなく答えることができる。「良く見えてますねー」と、彼女はまるで我がことのように嬉しそうに表情を崩す。「どのくらい見えてますか」と訊くと「1.2です」に続けて「前はいちばん上も見えなかったですからね」と、自分でさえ忘れていたことを、若いけれど、立派に自立している女の子は僕に思い出させてくれた。

診察室内のベンチにふたたび戻る。僕の左には、きのうおそろいで手術を受けた夫婦が座っている。眼帯を外されたオバサン、まぁ、世間一般からすればオバーサンだろうけれど、ハンドバッグから老人向けのスマートフォンを取り出し、その画面の電話帳に視線を落とすなり「見えるっ、見えるっ、見えるっ、クッキッキー」と笑った。ダンナの方は水色と白の縞のシャツを指さし「白いところが手術した方の目では真っ青に見える。手術していない方では茶色に見える」と驚いている。真っ青や茶色は大げさにしても、その見え方には僕も気づいていた。濁った水晶体は、見えるものすべてを、知らず知らずのうちに黄色くするらしい。

最後に院長の前に呼ばれる。僕の右目が特殊な拡大鏡でモニターに映し出される。きのうレーザーで真円に切開された傷が明瞭に見えている。経過は順調らしい。そして「金曜日も頑張りましょう」と励まされて丸椅子から立ち上がる。

満席の特急リバティで昼すぎに会社に戻ると「どれ、どれ、どれ、見せて」と家内が駆け寄って、僕の右目を覗き込んだ。いくら凝視をしても、カラーコンタクトレンズでもあるまいし、レーザーにより切られた傷も、また埋め込んだレンズも、肉眼で確かめられるものではない。

眼科で手渡された「白内障手術後の生活について」には「手術日も含めて3日間は安静が理想」と書いてある。しかし昼食後は閉店時まで普通に仕事をする。

夕食は「ワインが無かったら始まらない」というような内容だった。しかし脳の中には何か、覚悟のようなものができあがっているのだろう、アルコールを欲する気持ちは一切、起きない。体重は明らかに、減ってきている気がする。そして入浴をして早めに寝室に入る。


朝飯 「ドトール珈琲農園」の「3種チーズのあつあつたまごグラタン」、トースト、コーヒー
昼飯 「食堂ニジコ」のラーメン
晩飯 野菜スープトマトとモッツァレラチーズとベビーリーフのサラダフォカッチャミートソーススパゲティのグラタンソーダ


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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