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清閑 PERSONAL DIARY

2017.3.14 (火) タイ日記(6日目)

タイでの時間も残り少なくなってきた。より時間を管理して生活をしなくてはならない。きのうの日記を書くうち8時を過ぎる。すこし焦る気持ちになって外へ出る。

このあたりで美味いと感じる汁麺屋は、チャルンクルン通りをロビンソン百貨店からステイトタワーの方面に北上した左側と記憶している。しかし見つけられないままシーロム通りとの丁字路に達したため、反対側の歩道に渡り、今度は逆に南下をしていく。「”VISA”と大きく書かれた庇の向かって右側」とこれからは覚えていた方が良さそうだ。敢えて具を簡素に頼んだバミーナムの価格は50バーツ。首都の物価はやはり、プレーのそれにくらべると高い。

ホテルのエレベータの中には、昨年10月13日に崩御したプミポン国王の若いころからの動画が、ピアノによる静かなワルツと共に流されているL階には祭壇と記帳台も設けられている。この6日間、簡素、豪華の違いはあっても、街のあちらこちらでこの祭壇を目にしてきた。我々旅行者も幾分かは、タイの人たちの気持ちに添うべきと思う。

10時よりプールサイドに出る。そして寝椅子で本を読む。聞こえるのはチャルンクルン通りを往くバスやオートバイの排気音だ。そのうち醤油と砂糖による甘くてしょっぱい香りがやはり、チャルンクルン通りから数十メートル上まで上ってくる。時刻は正午を過ぎていた

外で昼食を摂り、部屋に戻り、シャワーを浴びる。バンコクの暑さはプレーの爽やかなそれとは異なって、東京の暑さに似ている。タイパンツを普通のズボンに、ゴム草履を革靴に履き替える。そして”BTS”でトンローに出る

2014年3月に2泊3日のバス旅行をした。バスの中ではずっと、ジムトンプソンの分厚い伝記を読んでいた。重い本を左手で支え続けたせいか、以降、左の肩がひどく凝るようになった。その肩こりはその後も治まらず、このところは特に気になっていた。

昨夜の、リバーシティのマッサージ屋のマッサージはまったく効いていない。昨年6月、家内に2度もおごってもらった、トンローのマッサージ屋の仕事は立派だった。最早、あのマッサージ屋を頼るほかはない。

赤バスに乗ってトンローの通りを北上する。見覚えのあるソイ8ちかくでバスを降りる。当該のマッサージ屋はすぐに見つかった。フロントの店主に左肩の凝りのひどいことを伝える。店主の薦めるコースの90分を選ぶ。これまた店主が「お薦め」という技術者は、額に老眼鏡を乗せたオバチャンだった。

左の肩胛骨付近に容赦なく繰り出される、拷問にも似た指圧に耐えているところにコモトリ君から着信がある。シーロムでの仕事が早めに終わったため、18時30分の待ち合わせは1時間、繰り上げるという。了承して電話を切り、ふたたび苦行の世界へと入って行く。そして明日のマッサージを予約して店を出る。

“BTS”でサパーンタクシンに着いたのは17時28分だった。桟橋には既にして、スーツ姿のコモトリ君が待っていたトンブリー側にあるコモトリ君の家までは舟で渡る。ひと休みしてからいつもの海鮮料理屋へ行く。猛暑期が近づいているとは思えない、川風の涼しさである

ふたたび舟に乗り、昔は朝からアルコール中毒患者とおぼしきオヤジが倒れていた、しかし今は洒落た海鮮料理屋などが建って様変わりしたサワディーの桟橋から中華街へと入っていく

タイ特有の、洪水の際には容易に水を飲み込むよう設計された目の粗いマンホールからゴキブリが出たり入ったりする暗い道をしばらく行くと、目の前にいきなりまばゆいネオンが現出する、そこがヤワラーだ。歩道から車道にまではみ出した屋台には、東アジアのどこから来たかは知らないけれど、とにかく東洋人の観光客、そして白人の観光客が、数百人ほども蝟集して飲み食いを楽しんでいる。そしてその観光客の群れは、かつての売春宿「百楽滙大旅社」の前まで及んでいる

屋台街の代名詞だったトンローソイ38の屋台は、昨年のうちに綺麗さっぱり消えた。「百楽滙大旅社」も、今やもぬけの殻だ。バンコクの他の地域でも、昨年から今年にかけて消えた屋台街は少なくない。これらすべては、プラユット政権による浄化作戦なのだろうか。とすればヤワラーの、この屋台の伸張ぶりは、どう説明されるべきなのか。

ヤワラーから離れて片側6車線の、しかし夜はそれほど賑やかではない道に出てみると、そこにはここまで観光客を連れてきて、しばらく後にはホテルまで送り届けるための大型バスが、片側3車線を占領して大挙して停まっていた

今日はさすがに歩き疲れた。裏道を辿ってリバーシティまで来ると、コモトリ君の住むコンドミニアムの舟が折良く近づいて来た。それに乗って先ずはコンドミニアムの船着き場で降りる。そしてしばらく後にコモトリ君に見送られ、おなじ舟でサパーンタクシンまで運んでもらう

部屋に戻り、シャワーを浴びる。冷房の温度を高めに設定し、風量は最低にして即、就寝する。


朝飯 チャルンクルン通りの名前を知らないクイティオ屋のバミーナム(ルークチンは入れないでイカは入れてね特注)
昼飯 「盛悦飯店」のバミーラートナー
晩飯 “YOKU YO MARINA & RESTAURANT”のヤムウンセンプラームックソムタムサイクロイサーンプラームックパッポンカリー日本から持ち込んでコモトリ君の家の冷蔵庫に保管してもらっていた”TIO PEPE”

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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