2025.5.24 (土) 陶片
店の、商品の置き方は日々、販売係が工夫をしつつ変える。店の奥の、お客様が「らっきょうのたまり漬」を試食をされたりお茶をお飲みになったりする空間の模様替えは、長男がする。タイから戻ったら、そのテーブルには昨年の6月、僕がサワンカロークで拾った宋胡録の陶片が並べられていた。
先般のバンコクは雨続きだった。6月なら完全に雨期に入っていたはずだが、昨年のサワンカロークは毎日のように晴れて、素晴らしく暑かった。スコータイ王朝の時代に整備された街道には緑が濃く、美しかった。宿から窯跡までの距離は8キロメートル。その道は、宿にあった整備の行き届いていない自転車で往復をした。
サワンカロークの窯跡には2019年の3月にも行った。三たび行きたいかと問われれば、行っても構わないものの「そろそろご馳走さん」という気持ちもある。
スコータイ王朝の寺院群には観光客がたくさんいる。街も賑やかだ。しかしサワンカロークの窯跡には博物館の切符売りがひとりと、掃除のオバサンがひとり。人はそれくらいしかいない。街道はクルマではなく、徒歩か自転車で辿るのがよい。旅は、移動の速度に反比例して贅沢になるのだ。
朝飯 切り昆布の炒り煮、春雨の中華風炒め、生玉子、牛肉と椎茸のすき焼き風、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」から持ち帰ったピータン、豆腐の塩煮、焼きそば、チャーハン、鶏の唐揚げの酸辣餡かけ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、杏仁豆腐