2023.5.15(月) ちかごろ嬉しいこと
月曜日には、この1週間の売上金を銀行に入れる。7日のあいだに記録した数字の合計と現金の合計が一致すると、それが当たり前のことであっても嬉しい。というか、一致しないと困る。
国の都合なのか、はたまた銀行の都合なのか、恐らくはその双方によるものだろうけれど、現金を使う人が減っている。その傾向は昨年から顕著になり、人は財布に硬貨があれば、それをできるだけ減らそうとする。上澤梅太郎商店の場合は1円、5円、50円の各硬貨がキャッシュレジスターに溜まる。
銀行に入金をする際の、手数料を伴わない硬貨の上限は50枚。だから月曜日の入金時には、硬貨の数を限りなくそれに近づけて封筒へ入れる。
きのうの朝は、タイで10日のあいだプールサイドで本を読み続けた僕よりよほど肌の色の濃い方がご来店になったため、らっきょうのたまり漬の試食は英語でお勧めをした。そうしたところ、その若い男性は僕の英語など裸足で、というよりは素っ裸で逃げ出したくなるほどの日本語の使い手でいらっしゃった。
奥のベンチで試食を済まされたお客様は冷蔵ショーケースの後ろに立つ僕に近づき「これを買えば、こちらで食べられますか」とお訊きになった。可能な旨をお伝えすると、お客様はそれをひと袋、お買い上げくださった。お支払いは案に相違して現金だった。僕はらっきょうのたまり漬、それを入れるための紙の容器、そして爪楊枝を小さなお盆に載せて、先ほどのベンチまでお持ちした。袋は僕がはさみで開封した。
いまだ空いている時間だったこともあって、そのお客様は、外までお送りした。どちらからいらっしゃったかはうかがわなかった。
今朝の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、アメリカからのご常連、またタイの方がお見えくださったと、後から報告を受けた。店が国際色を帯びることは、とても嬉しい。商品には、ますます磨きをかけていかなければならない。
朝飯 昆布の佃煮、炒り豆腐、納豆、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と菠薐草の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 マカロニサラダ、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、3種の漬物、厚揚げ豆腐と豚肉と小松菜の鍋、「片山酒造」の「かしわざかり佳撰」(燗)
2023.5.14(日) そういう日はそういう日なりに
深夜に目を覚ますのと、朝に目を覚ますのとでは、気分が違う。今朝は4時台に目を覚まして「充分に眠った」という感触を得た。もっとも、滅多に無いことではあるけれど、朝であっても目覚ましに無理やり起こされるのは気分が悪い。だから僕は早く寝る。
今朝の空は曇り。黄金週間からこのかた、平日は晴れて週末は雨や曇り、ということが続いている。気温も低い。そういえば、きのうの閉店時には雨が強く降っていた。今朝の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には庭園灯を点けた。光の乏しい庭に灯の点った風情には捨てがたいものがある。
味噌醤油漬物を売る本店に9時30分の予約をくださっていた団体様からはその後、30分遅れると、きのうのうちにご連絡をいただいていた。そのお客様がお買い物をお済ませになったところで長男は店から隠居へ急行した。炊飯に使った土鍋を洗うのだ。
軸は、いまの季節にふさわしいものの中には納得できるものがない。隠居の現在の床の間は、今井アレクサンドルの「ガーベラ」。次は何を掛けようかと悩むのも、愉しみのうちである。
朝飯 トマトと菠薐草のソテー、ミズの甘辛煮、炒り豆腐、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小粒ちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、もやしと韮の味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、昆布の佃煮、梅干、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
晩飯 人参のフリット、レタスのサラダと茹でたブロッコリーを添えた豚肩ロースのソテーサルサソース、Old Parr(お湯割り)
2023.5.13(土) 得した感
目を覚まして枕の下のiPhoneを取り出す。時刻は2時55分。目は冴えているものの、起きるにはいかにも早すぎる。以降は暗闇の中で静かにしている。
次に時刻を確かめると、3時43分になっていた。即、掛け布団を撥ねのけて床に足を降ろし、上履きを探る。着替えて顔を洗って食堂に出る。食器棚の電波時計は3時46分。4時台の起床は何の感情も喚起しない。それにくらべて3時台の起床には「得した感」がある。自分が得をしたと感じることには気分の良さが伴う。
「買わなきゃ損だよ」と、オフクロは海外へ出るたび洋酒を買ってきた。”CAMUS XO”が日本では4万円した時代である。それらの洋酒はオフクロが死ぬまであって、以降は栓を抜くときに崩れたコルクを茶こしで漉しつつ僕が飲んだものもあれば、人に進呈したものもある。更にはいまだに死蔵されているものもある。オフクロは気分としては得をしただろう。しかし金銭的に得をしたかどうかは、はなはだ疑問である。
インターネット上に溢れる食べ物屋の紹介は「コスパ、コスパ」の大合唱だ。「コストパフォーマンスに優れる」とは「対費用効果に優れる」ということだ。しかし大合唱と共に現れるそれらの多くは、僕には「安いだけのもの」に見える。
「そういう偉そうなことを言うお前は、さぞかし合理的な消費活動をしているのだろうな」と問われれば、これまた甚だ疑問である。というか、僕も実際にはそれほど大したものではなくて、様々な頓珍漢にまみれている。真の禅僧のようなものには、なかなかなれない。
朝飯 菠薐草のおひたし、炒り豆腐、ハムエッグ、ミズの甘辛煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小粒ちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 手巻き鮨、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、「稲とアガベ」の「どぶろくseriesホップ」、「久埜」の最中、Old Parr(生)
2023.5.12(金) 日記の在庫
お金も原材料も商品も、在庫があるにこしたことはない。というか、在庫を欠いては商売ができない。日記も同様にて、自転車操業は避けるべきだ。その方法のひとつとして僕は、おとといのそれを公開し、きのうの分は書けていても予備として持つことにしている。そしてその状態が長く続くこともあれば、徐々に在庫が積み上がっていくこともある。
在庫できる日記とは、日付けの制約を持たない文章をいう。このところ日記の在庫が増えてきた。その数は現在、7日分に及んでいる。僕にとって、日記を書くことは遊びであって、義務ではない。よって余裕が1日分しかなくても追われる気持ちにはならない。それでも在庫が豊富であれば、楽は楽である。
情報は発信することにより入ってくる、と言う人がいる。お金は使うことにより入ってくる、と言う人がいる。日記の在庫もあまり数を増やさず、適宜「公開」していくことが肝要だろう。増やしすぎれば不良在庫になることもあるのだから。
朝飯 茹でたグリーンアスパラガス、生のトマト、ミズの甘辛煮、マカロニサラダ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬(小つぶちゃん)、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 茹でたグリーンアスパラガス、サラダチキン、ジーマミー豆腐、炒り豆腐、ミズの甘辛煮、茹でた菠薐草を添えた鯖の味噌煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、「男山酒造」の「蒼天しぼりたて生原酒特別純米」、“AVRANCHES GUESNAY”の焼き菓子、Old Parr(生)
2023.5.11(木) 証拠写真
毎日、あれこれの用事により会社からクルマを乗り出す。出かける前に綿密に考えを巡らせ、複数の行き先を確認し、もっとも合理的な経路を紙に書いてメーターに貼りつける、それが理想ではあるものの、そこまですることはほとんどない。会社に戻ってから抜けのあったことに気づき、二度手間をすること再々である。
午前、血圧や血中の成分を定期的にしらべてもらっているオカムラ外科へ行く。そこから戻る途中で首尾良く、月曜日か火曜日にできあがると言われていた写真のことを思い出し、カミジョーカメラに立ち寄る。
4月のタイ行きのもっとも大きな目的は、片山酒造の純米大吟醸「初代久太郎」を持参し、2020年4月30日に急逝したカタヤマタカユキ前社長の同級生でタイに住むカトリアキナリさんと飲む、というものだった。タイに行くたび会っている同級生コモトリケー君は偶然、カトリさんの大学の先輩にあたる。そういう次第にて4月22日はカトリさんが指定した川沿いのホテルへコモトリ君と出かけ、そのルーフトップバーで「初代久太郎」を開けた。カミジョーカメラには、そのとき撮った写真の横幅をA4とおなじ長さに拡大し、パウチするよう頼んであったのだ。
カミジョーカメラから片山酒造までは約1キロ。そして硝子戸をふたつ引きつつ「証拠写真です」と、カタヤマさんのお母さんにそれを手渡す。お母さんは「タカユキによく見せます」と、微笑まれた。これを以て、4月の旅はようやく完結したように感じられた。次のタイ行きは、いつになるだろう。
朝飯 チーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、茹でたブロッコリーを添えたスペイン風目玉焼き、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 刻みキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えたコロッケ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、Chablis Billaud Simon 2018
2023.5.10(水) 伊豆治療紀行(15回目の2日目)
伊豆高原痛みの専門整体院の、今日の予約は11時30分。伊東11時1分発、伊豆高原11時4分着の下りに乗れば間に合う、時間の余裕は有り余るほどある、そう考えてホテルを10時40分に出る。
駅のロータリーにさしかかったところで下りの列車が駅を出て行った。「さて、あれは何だろう」と不審に思いつつ改札口からプラットフォームに入る。そこでようよう気づいたことがある。伊豆高原に11時4分着の下りが11時1分に出るのは伊東ではなく、伊豆高原のひとつ手前の城ヶ崎海岸だった。乗り換え案内の操作を間違え、更に伊東から伊豆高原まで3分で着くことに何の疑問も持たなかったポカである。
次の下りは11時08分発で、伊豆高原には11時32分着。よって整体院には詫びの電話を入れ、到着は11時45分ころになる旨を伝える。以降は2番線で悠々と次発を待っていたものの、同伴していた次男は、その列車が1番線に入ってきたことに気づいた。慌てて立ち上がって階段を駆け下り、地下通路を走りながら発車の音を聞く。
今回はひとりではなく次男と二人連れである。人と一緒にいると気を抜く癖が、僕にはあるらしい。PASMOの入場記録を駅員に消してもらい、外へ出てタクシーに声をかける。治療院には11時39分にすべり込んだ。しかしタクシー代に4,970円も使ってしまった。次からは重々、気をつけることにしよう。
治療と帰路は順調にはかどって、家には店の閉まる前に帰り着いた。そして夜は8人が揃って賑やかに、とはいえ孫の、生まれて3ヶ月のカコは眠ったままだが、夕食を摂る。
朝飯 「伊東園別館」の朝のブッフェ
昼飯 手鞠鮨盛り合わせ弁当
晩飯 塩焼きそば、お好み焼き、TIO PEPE
2023.5.9(火) 伊豆治療紀行(15回目の1日目)
先々月の伊豆行きに際しては、着替え、本、念のために持つ薬、枕などを”Rock Study”のショルダーバッグに入れていった。このときのそれは重かった。先ず、ショルダーバッグ自体が重かった。枕を持参するのは「枕が悪いと治療が台無しになる」という「伊豆痛みの専門整体院」のワタナベ先生の意見による。
そのときの重さに懲りて、先月はショルダーバッグを”CCP”のトリプルサコにした。このバッグは限りなく軽いものの、肩掛けの部分が僕には長すぎて、いささか使いづらい。だったら今日はどうするか。そして”IKEA”のもっとも小さなキャリーバッグを選んだ。更に財布は持たず、現金やカード類はiPhoneと共に”LiberFlyer”の”SECURIPO”に収め、胸の前に斜めがけすることとした。
僕は、電子機器においては大艦巨砲主義ではなくゼロ戦主義だ。数は限りなく減らす。しかしバッグ類はその逆で、買ったものの使っていない、あるいはいちど使ってしっくりこなかったからそのまま置いてある、というものが20は超えると思う。
今日のキャリーバッグは、先々月とおなじ中味とは信じがたいほど軽くて快適だった。膝は、タイのマッサージ屋で連日、太腿の経絡を強烈に圧してもらったお陰か、その快復を先生は目で認め、僕は電子ペンによる痛みの大幅な軽減により実感した。「このまま後退しなければいいなぁ」と、強く思う。
朝飯 オムレツ、人参と甘夏の酢の物、グリーンアスパラガスの焼きびたし、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚肉ともやしと韮の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび
晩飯 「いでゆ商店」の木耳ポン酢、肉もやし、水餃子、焼き餃子、豚キムチ、麦焼酎(お湯割り)、ハイボール
2023.5.8(月) 換えた理由
光量の乏しい環境に強いこと、色調補正をしなくても自然な色の得られること、その2点によりカメラをRICOH GRDからiPhoneに換えたのは、2022年6月17日から18日にかけてのことだ。その日付けは文字により記録をしていなくても、この日記の画像を見れば分かる。
上記の2点に加えて持ち物がひとつ減るところから、先月の訪タイ時にもデジタルカメラは持参せず、iPhoneで通した。そして分かったことがある。撮る画像の数が減るのだ。
RICOH GRDは”candid photo”のために生まれたカメラだ。これを右手に街へ出れば、シャッターを押す機会は必然的に増える。日記の画像のファイル名は、年月日の後にアルファベットを振っていく。旅行中は画像の数が増えるものの、あるときから日記に使う画像は1日あたり26に制限をした。26とはaからzまでの文字数である。
ところが今回の「タイ日記」を振り返ってみれば、1日あたりの平均画像数は12で、RICOH GRDのときの半分以下だ。その理由は、いま目の前で起きていることを画像に収めようと決めてから1、2秒のあいだにそれを撮る、ということがiPhoneではできないことによる。
iPhone用の速写アダプターは存在する。しかしそれを付ければデジタルカメラ並みに嵩張ってしまう。日常においても旅先においても、カメラはしばらくはiPhoneで行くことになるだろう。
朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、シーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、ハムエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 筍の木の芽和え、グリーンアスパラガスの焼きびたし、胡瓜と蕪のぬか漬け、豚と韮ともやしの中華風炒め、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2023.5.7(日) The duo from Texas.
上澤梅太郎商店が運営する朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」では、ごはんはお客様ひと組ずつ土鍋で炊く。そのため複数組のお客様が重なっているところにフリのお客様がいらっしゃると、長くお待たせをすることになる。そのようなときには、たとえ席が空いていても、入店をお断りせざるを得ない。
今朝は、買い物の際に朝食につきおご質問くださったおふたりを隠居へご案内した。数十分が経つと、そのお客様が蔵見学を希望されていると電話で知らされ、今度は辰巳に面した表門ではなく、乾の側にある柴折り戸から隠居に入る。
そのおふたりを、神棚のある控えの間でお待ちする。庭に面したふたつの座敷は満席。と、玄関の磨りガラスの向こうに人影が見える。その戸が引かれると、現れたのは白人の若い男性おふたり。繰り返せば、庭に面した座敷はお客様で満ちている。この場を家内に任せれば、お断りをしてしまうかも知れない。
「お時間はありますか」と家内が訊く。おふたりは既に靴を脱いで、玄関の三和土に靴下で棒立ちである。「ごはんはこれから炊きます」と僕。「20分とすこし」と、こちらは家内。隠居係のタカハシリツコさんは、おふたりが頷かれるのを確かめたところで奥の個室にご案内した。
午後、隠居から戻った家内より、そのおふたりの様子を訊く。テキサスからのおふたりが文字に残してくださったご感想は以下。お入りいただけて良かった。
……
The food and service were great! The environment was relaxing.
Excellent staff & service in wonderful atmosphere,I’m so happy,we found it on Google!
……
「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週、土、日、月の営業。開店は8時30分、オーダーストップは13時、閉店は14時。電話番号は0288-25-5844(日光ごはん良し)。本店の電話番号0288-21-0002(08:30~17:30)なら毎日、ぐるなびなら24時間、承りが可能です。予定がお決まりになりましたら、できるだけ早く、ご予約ください。
朝飯 昆布の佃煮、めかぶの酢の物、納豆、シーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 ハムトースト、ホットミルク
晩飯 ポテトサラダ、南瓜のキッシュ、トマトとヨーグルトのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018
2023.5.6(土) その価値を決めるのはあなたではない。
むかし活字や口伝えにより得ていた未知の土地の情報は、今は多くインターネットを介して集められる。方法はいずれにしても、情報を蓄積する行為は楽しい。そして遂に旅に出て現地に着き「どこを見たい」「なにを食べたい」と言うと「そんなところを見てもつまらない」とか「その店より、もっと良いところがある」などと、そこに住む人から否定的な意見を返される、ということがしばしばある。
「どこを見たい」「なにを食べたい」と望む人は、とにかくそこへ行ってみたいし、とにかくそれを食べてみたいのだ。面白いかつまらないか、美味いか不味いかは人それぞれだし、たとえつまらなくても、たとえ不味くても「とにかく見た」とか「とにかく食べた」という満足は手に入れることができる。
それが分かっているはずの僕も、日光へいらっしゃろうとしている方、日光へいらっしゃっている方に対して前述の「そこに住む人」と同じ押しつけをしそうになることがある。重々、気をつけなくてはならない。
朝飯 パッガパオムーサップ丼、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 クーブイリチー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、若布と玉葱の酢の物、粕汁、大根のたまり漬、みょうがのたまり漬、らっきょうのたまり漬「淺太郎」、鶏もも肉のソテー唐辛子味噌添え、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)








































