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清閑 PERSONAL DIARY

2025.9.29 (月) タイ日記(5日目)

いつものように真夜中に目を覚ましたものの、いつものように起きてきのうの日記を書くことはしない。枕頭に充電をしたままのiPhoneを手探りし、それでTikTokの動画を眺めるうち、いつの間にかふたたび眠りに落ちる。

さて明後日は、朝のうちに空港へ行かなければならない。このホテルのリムジンは350バーツ。今年3月の、トンローのホテルからスワンナプーム空港までのリムジンは、30キロメートルちかくの距離を高速道路代も含めて500バーツだった。それにくらべれば、直線距離で3.5キロメートルの空港まで350バーツは高すぎる。

下調べのため、7時すぎにホテル前のソイサンパンミットに出てみる。客待ちのトゥクトゥクはいない。目抜き通りまで数分を歩けば道端に複数台が見られたものの、ホテルは6時30分には出たい。その時間にも彼らは路上にいるだろうか。何とも悩ましいところだ。

今年の3月6日にはチェンライで、街で知り合ったタクシーの運転手に翌日の迎えを頼み、しかし指定の時間には来ず、名刺の電話番号も通じず、ホテルのベルボーイに急遽、別のタクシーを呼んでもらったことがあった。二度の失敗は、笑い話にはなるだろうけれど、気を揉むことも必定だ。さて、どうしよう。

今日の朝食はホテルで摂る。サラダとオムレツ、トーストとコーヒーでひと息をついてから、他の料理を見ていく。すると幾つも並んだポットの中に”Udon Vermicelli Soup”と札の立てられたものがあった。フタを開けてみれば、きのう屋台のオバサンから買ったとおなじ春雨と鶏肉のスープではないか。即、ちかくに積み上げられている陶製のボウルにこれを取り分け、席へ運んだことは言うまでもない。

次にこの街に来るときに必要になるかも知れないため、10時をまわったところでショッピングモールの「センタン」にあるという両替所を調べに行く。表口から入ると、すぐ右側に案内のカウンターがあった。ここのオネーサンに両替所の場所を訊く。オネーサンは、態度は柔らかながら、ひとこと”Down stair”と答えた。「階下」とはいささか大ざっぱすぎないか。そしてその地下一階を5分ほども歩きまわってようやく、駐車場の出入り口ちかくに”Super Rich”を見つける。円とバーツの交換比率は1万円あたり2,140バーツで、初日のスワンナプーム空港のそれと変わらなかった。

部屋に戻って参考までに、今日の相場を調べてみる。バンコクのスーパーリッチでは1万円あたり2,165バーツの数字が出ていた。その差は25バーツ。10万円を換えれば250バーツ。両替は、都合さえつけば、やはり首都でしておくに限るらしい。よく覚えておこう。

きのうの日記は意外に長くなって、書き終えると正午が過ぎていた。これを寝台に仰向けになってiPhoneで読み、例の如く誤字、脱字、綴りの間違いなどを逐一机のコンピュータで直すうち、たちまち14時がちかくなる。今日のマッサージの予約は、きのうの日記に書いた理由により15時に入れてある。今日はほとんど何もしないまま過ぎるだろう。

マッサージ屋には2時55分に着いた。オバサンは今日も、2時間の注文に対して2時間10分ちかくもマッサージをしてくれた。

マッサージの途中から降りだした雨は、いまだすこし残っている。きのうより一時間だけ早い上がりだから、街に暮色は訪れていない。オバサンの貸してくれた傘を差して、目抜き通りを東へ辿る。雨のせいか、気温はまるで日本の秋のようだ。「やだなー、涼しいなー」と、思わず声が漏れる。南の国へ来て涼しいとは、むかしの関西の漫才ではないけれど「逆やがな」である。

「明日の17時」と言われた洗濯屋には、2020年3月に相手をしてくれたオバサンがいた。そのオバサンに複写式の伝票を見せる。オバサンは仕上がった洗濯物を。鉄製のロッカーから出して手渡してくれた。

ところで特にひとりで旅に出たときには、昼食を必要としないことが多い。それは、朝にたくさん食べること、もうひとつは脳を使わないせいか昼になっても空腹を覚えないからだ。更に今日はプールサイドに降りなかったことが関係しているのか、夕食さえ摂らずに済みそうな腹具合である。しかし一日一食ではつまらない。

雨は傘を必要としないほどに弱まっている。しかしきのうのような大雨がいきなり襲ってきてもいけない。よっておとといも使ったホテルはす向かいのイタリア料理屋へ行く。

外の二人用のテーブルには、ヒマをかこつウエートレスが座っていた。その席を譲ってもらって先ずはおとといとおなじカラフの白ワインを注文する。それを確かめるオネーサンの”White?”は「ワイ」が強く発声された。タイ人の英語の発音は、日本人のそれにくらべておしなべて良い。「流石ですね」である。

食後は部屋に戻ってシャワーを浴び、アロエジェルを胸と腹と太腿に塗りたくるなどして19時46分に寝台に上がる。


朝飯 “BAN BUA”の朝のブッフェ其の一其の二其の三其の四其の五
晩飯 “da Sofia”のラザニアアラボロネーゼカラフの白ワイン


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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