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清閑 PERSONAL DIARY

2026.3.12 (木) タイ日記(11日目)

目を覚ましたのは2時30分。次いで3時15分。3時45分に起床して顔を洗い、口をゆすぐ。と、ここまで書いて「口をゆすぐ」よりも、正確を期して「水で口をゆすぐ」と書いた方が良いのだろうかと考える。しかしそうすれば、顔についても「水で顔を洗う」と書かなければならない。しかしそれはちとしつこい気もする。そして「そうせき」と入力して変換ボタンを押す。「漱石」にはサンズイが付いている。「だったら水は省いても構わないのか」と、ふたたび考える。と、こういうことを書いているから、僕の日記は長くなるのだ。

時刻は6時15分。外ではオニカッコウは無論のこと、種類の知れない南国の鳥も啼き始めた。よって机のすぐ右のカーテンを開けるも、外はいまだ暗い。

きのうの日記はきのうのうちに書き上げてある。その前に、既にして完成している一昨日の日記を公開する。その他、コンピュータによるあれこれをこなして7時25分にロビーに降りる。今日の朝食券を求めると「エイトサーティ、ナ」と、きのうタクシーの手配を頼んだ、その女の人がフロントのカウンター越しに、僕に声をかける。「ありがとう、ありがとう」と、僕は”Thank you”を二度、繰り返す。

今日の昼食の時間は確保できない可能性もある。よって朝食は30分ほどをかけて、充分に摂っておく。きのうの白人は、今朝も、大きな水中眼鏡をかけて、食堂の脇のプールを往復していた。

08:18 すべての荷物を持って部屋を出る。三階の階段の上には、客に顔を合わせると、その都度、胸の前で手を合わせて頭を下げ、しかし言葉は曖昧に発するメガネのオニーチャンがいた。そのオニーチャンにスーツケースを運ぶよう身振りで促す。そしてロビーにて、そのオニーチャンに無理やり20バーツ札を握らせる。

8:22 内も外も磨き抜かれたマツダ車にてホテルを出る。運転手は至極、折り目正しい

その車が走り出していくらも経たないころ、ズボンの左ポケットに何かの入っている感触を覚える。それを取り出し見ると、ホテルのカードキーだった。

08:40 メイファールンチェンライ国際空港に着。トランクルームからスーツケースを降ろし、釣銭が必要ならそれを取り出そうと、ボディバッグのジップに手を欠けている運転手に100バーツ札3枚を手渡し、お釣りは要らないと言葉を添える。またホテルのカードキーを差し出して「申し訳ないことながら、これはホテルに戻して欲しい」と頼む。運転手はすこし驚いた顔をしてから、慇懃に頭を下げた。

08:45 既に受け入れを始めていたタイ航空のカウンターでチェックインを完了
08:47 その左横のX線装置のベルトコンベアに自らスーツケースを載せて、荷物預けを完了。
08:50 制限区域内に入る
08:52 保安検査場を通過。
08:53 2番ゲートに入る。

おととしの秋には、ここからバンコクへの便が機材不良にて4時間も遅れた。その際に使ったラウンジのwifiが自然とiPhoneに繋がったため、メッセンジャーを使って日本と少々のやり取りをする

09:58 搭乗開始
10:06 右列最後尾窓際の54Kの席に着く
10:25 プルバックを開始。
10:35 Airbus A320-200(32X/3206)を機材とするTG131は、定刻に20分おくれてメイファールンチェンライ国際空港を離陸。

飛行機の窓から見おろすチェンライの街は美しい。コック川のほとりに建つホテル”The Riverie by Katathani”、またまた遠い山の中腹に鎮座する白い大仏は、いつも容易に見つけることができる。しかしこの数日を過ごしたホテル近くの寺ワットジェットヨットは、中心部の屋並みに紛れて、よく分からなかった。

今日のTG131は、ほぼ満席。配られた軽食のスプーンを、手を滑らせてシートと壁のあいだに落とし、しかしどう手探りしても拾えないため、客室乗務員に代わりをもらう。

11:40 青い空に屹立する積乱雲は、いつまでも見飽きない。
11:53 車輪の降ろされる音がする。
11:55 TG131は定刻に1分だけ早く、スワンナプーム国際空港に着陸。
12:16 機外に出る。
12:18 沖まで迎えに来たバスに乗る。

12:25 空港の建物内に入る。
12:33 早くも回転台にスーツケースが出てくる
12:37 到着階の二階からエスカレーターで地下一階に降りる。
12:46 空港と市内を結ぶエアポートレイルリンクの車両が空港駅を発。ちなみにこの路線には、数ヶ月前よりVISAのタッチカードで乗れるようになった。

空港からホテルのあるプロンポンまでの、鉄道を使った経路は悩ましい。乗り換えを1回に留めようとすれば、遠回りになる。近道をしようとすれば、乗り換えが2回になる。その料金と所要時間を比べたことはないものの、今日は乗り換え2回の、通過する駅の少ない方を選ぶ。

エアポートレイルリンクをマッカサンで降りて、地下鉄MRTのペチャブリーを目指してスカイウォークを往く。首都の天気は雨。傘は持参していない。地下鉄MRTのスクムヴィットからは、高架鉄道BTSのアソークまで地下道を歩く。

13:34 そのBTSの車両がプロンポンに着。本日の空港からの所要時間は48分だった。そして幸いなことに、雨は上がっていた
13:38 水たまりを避けつつスーツケースを曳き、ホテルにチェックインする。部屋に入れるのは15時からとのことで、荷物を預けて外へ出る。
13:52 LINEにて14時に予約をしておいたマッサージ屋”MIE”に入り、足の角質削りと1時間30分のオイルマッサージを組み合わせたコースを頼む。

15:45 ホテルにチェックインを果たす。「五階まではエレベータ、その先は階段を上がって欲しい」とフロントのオネーサンに言われた部屋のドアを開けた途端「おー」と声が漏れる。想像以上に広く、想像以上に明るく、想像以上にモダンでバスルームにはバスタブまで備わっていた。宿泊料の1,960バーツは、チェックインの際に現金で支払った。

さて、明日はこの国を去る日であれば、中々に忙しいだろう。そう考えてこの日記のここまでを書き、17時17分にホテルを出る。

ホテルとプロンポンの駅は指呼の距離にある。来た道を戻るようにしてBTSでアソークへ行く。今やもう慣れた経路を辿ってMRTのスクムヴィットからルンピニーまで三駅を地下鉄に乗る。

ルンピニーの、英文では”Ngam Duphli Alley”とある、どう発音すべきか不明の通りは、1982年にも歩いたし、また2023年の春にはここに建つホテルに泊まったから、土地勘はある。

バンコク在住の同級生コモトリケー君は、路地の奥のイタリア料理屋に、既にして来ていた。そして上出来のあれこれにて相当の量の赤ワインを飲み、コモトリ君がGrabで手配してクルマにてホテルのある通りに戻る。以降のことは、まったく覚えていない。


朝飯 “BLUE LAGOON HOTEL”の朝のブッフェの紅茶トースト目玉焼きを添えたサラダお粥カプチーノ
昼飯 TG131の機内スナックのココナツのお菓子、コーヒー
晩飯 “Rido”の其の一其の二其の三其の四其の五、カラフの赤ワイン


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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