2026.3.29 (日) やまざくら
「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様に桜のことを訊かれるたび「このあたりの桜は、東京にひと月おくれて咲きます。ですから山桜は四月のはじめ、それを追いかけるようにして染井吉野が開き、枝垂れ桜は四月の中ごろから下旬が見ごろになるでしょう」と、お答えをするようにしている。
しかし今年は四階の食堂から味噌蔵の奧にひときわ高い山桜を眺める限り、その全体が紅く染まりつつある。「いやいや、まだ三月でしょ」とは思うものの、自然は人間の予想を超える。
朝礼の後の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達はイザワコーイチさんひとりに任せ、隠居の庭にまわる。すると山桜は、いまだ盛りの白梅と紅梅の向こうに、既にして鑑賞に堪えるほどに開き始めていた。
早足で事務室へ戻り、壁に磁石で留めた「汁飯香の店 隠居うわさわ」の予約表をざっと見る。4月18日の土曜日には、満席の印が付いている。その中には桜が目当てのお客様もいらっしゃるに違いない。そのころ山桜は、花より葉の緑が勝っているのではないか。染井吉野は散り、座敷の前の枝垂れ桜は早くも「なごり」になっているかも知れない。
桜の見頃については軽々に断じることができなくなりそうな、今年の咲きようである。
朝飯 鮭の焼き漬け、しもつかり、生玉子、山芋のすり下ろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 白菜漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、おでん、カツ煮、「日の丸醸造」の「まんさくの花神力70」(燗)、アイスクリーム、Old Parr(生)













