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清閑 PERSONAL DIARY

2025.5.16 (金) タイ日記(5日目)

きのうは18時30分ころに寝に就き、22時すぎに一度、目を覚ました。隣の部屋のテレビの音が、薄い壁を通して聞こえていた。ヤワラーの大通りからは、群衆となった観光客の声が、二重窓を通り抜けて届いていた。そこでに二度寝に入れたのは幸いだった。次の目覚めは1時30分のころ。次は3時30分のころで、以降は起きてしまうこととした。

7時45分の朝食の会場に、宿泊客の姿はすくなかった。きのうの日記は画像のはめ込みも含めて9時20分に完了した。以降は今日の日記のここまでを書く。更に書き続けることもできるものの、いつまでコンピュータにかじりついて以降の時間を忙しくする、という悪癖が僕にはある。それを知っているから9時54分にコンピュータを閉じ、荷物をまとめることにする。

チェックアウトは10時45分。ワットマンコンの駅まではスーツケースを曳いても徒歩3分。とても小さな粒の雨が、ほとんど何も濡らさないだろう疎らさで降っている。

東へ向かうMRTの車両が発車をしたのは11時1分。さてアソークへ行くにはどこで乗り換えるべきだったかとスマートフォンを取り出し、バンコクの路線図を見る。ワットマンコンからアソークまでは、スクムヴィットで降りれば乗り換えは不要だったことに改めて気づく。

11時14分にMRTの車両の着いたアソークは、僕の感覚からすると新宿の都庁側のような感じで、あまり好きなところではない。しかし交通の便利さはバンコクで随一だ。駅から目と鼻の先のホテルを目指してアソークの大きな交差点に沿って歩く。

するとそのホテルの前に見慣れた顔がある。手を挙げると相手は一瞬のあいだ思考が止まったような表情を浮かべ、それはすぐ笑顔に変わった。日光の片山酒造の前社長カタヤマタカユキさんの同級生であり、またコモトリケー君の後輩でもあるカトリアキナリさんだった。カトリさんはたまたま、これから僕が泊まろうとしているホテルに友達を迎えに来たところだった。海外ではしばしばこの手の偶然に遭遇する。

レセプションのオネーサンに知らされたチェックインの時間は14時。現在時刻は11時18分。よってスーツケースとバックパックを預かってもらい、今度はBTSで隣のプロンポンに移動する。そして月曜日とおなじマッサージ屋で前回とおなじ2時間の施術を受ける。その最中に大きな雷鳴が何度も聞こえてくる。オバサンには200バーツのチップ。それにしても僕がバンコク入りしてからは、毎日のように「驟雨沛然」が日に何度も起きる。オバサンは小さめながら、傘を貸してくれた。

その傘を差してホテルに戻ると時刻は14時5分。さてここからが忙しい。フロントに預けたスーツケースとバックパックを持って小さなロビーの脇の小さなエレベータに乗る。家庭用と見まがうばかりの小さなそれがゆっくりと動いて3階に着く。エレベータから廊下に出るには、自分でドアを押す必要がある。僕の部屋は目の前にあった。

明日から月曜日までは「どうせ寝るだけだから」と、窓の無い、小さな、交通至便と安さだけが取り柄の部屋を予約した。しかし一歩を踏み入れてみれば、スーツケースを開くスペースも無く、歯を磨くときのコップも無く、これは予約時から分かっていたが、椅子もデスクも無いという無い無いづくしの部屋だった。仕方なくスーツケースはベッドの上で開き、襟付きの白いシャツを取り出して、Tシャツからそれに着替える。サンダルは革靴に履き替える。そしてふたたび傘を差して外へ出て、アソークの大きな交差点を渡る。

BTSの車両が隣のトンローからなかなか来ないのは、大雨のせいだろうか。ようやくプラットフォームにすべり込んできたそれに飛び乗り、サイアムでシーロム線のバンワー行きに乗り換える。サパーンタクシンには15時2分に着いた。そうして15時10分の舟でコモトリケー君の家へ向かう

コモトリ君は既にして、火曜日に手渡した上澤梅太郎商店の商品や生野菜を食卓に並べ、また台所では火を使う準備も整えておいてくれた。「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子だけは慣れている僕が調理し、それらにて夕食のひとときを持つ。

ベランダの向こうには、いつの間にか首都の夜景が広がっている。いつまで寛いでいたい気分だが、今いる場所からアソークは、それほど近くもない。20時発の、コンドミニアムの専用船でサパーンタクシンに渡る。そうしてBTSにて来た道を逆に辿ってアソークには20時42分に着く

部屋に戻ってシャワーを浴び、備えつけのガウンなどないからスーツケースの圧縮袋からパジャマを取り出す。部屋が狭すぎるため、必要なものをあらかじめ出しておく、ということができないのだ。そうして「もういい年なのだから、そして今やバックパッカーでもなければ、こんな節約旅はこれでお仕舞いにしよう」と決める。


朝飯 “Hotel Royal Bnagkok”の朝のブッフェ其の一其の二
晩飯 らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」とナチュラルチーズのカナッペ、野菜スティックの「辛ひしお」添え、牛肉の鉄板焼き「鬼おろしにんにく」添え、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、たまり漬「ホロホロふりかけ」のまぜごはん、日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with Love”、ラオカーオ”BANGYIKHAN”(ソーダ割り)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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