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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.12.19(火) 時間

「現代は時間との戦いです」は田宮二郎の決まり文句だった。分からない人は検索エンジンに頼って欲しい。

「伝統的な企業と水の関係」という主題で卒業論文に取り組んでいる宇都宮大学の学生の相手はこれまで長男が務めてきた。ところが最後の訪問になる今回は、現在の社屋ができる以前の様子について訊きたいとのことで、そうなれば僕が対応せざるを得ない。

学生からメールで提案された候補日と候補時間の中から僕は12月19日の9時45分を指定し、且つ「繁忙の最中にあるため、聴取は11時30分までに完了して欲しい」旨も書き添えた。

時間どおりに来た、靴の脱ぎ履きからして行儀の良い学生の相手は、いざ始まってしまえば僕も話すことがたくさんあり、質疑応答は内容の濃いものになった。論文の提出期限は1月下旬。最後は「頑張ってください」と、彼を送り出した。良い結果の出ることを祈って止まない。

閉店後は19時20分が過ぎるまで事務室で仕事をする。社内の手洗いに行って戻ると時刻は19時25分。僕が書記と酒の取り寄せ係を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、356回目の月例会場は目と鼻の先だ。そういう次第にて、7時26分に会社の通用口を出る。


朝飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの鶏のだしを元にした豆腐とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ワタナベ食堂」の酒肴あれこれ、6種の日本酒(冷や)


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2023.12.18(月) 【年内のお届け間に合います】

お客様にお送りするメールマガジンは、画像を含むものは長男が書いて撮って、作成は外注SEに任せる。それに対して文章のみのものは僕が書いて、自分で配信システムに設定をする。毎年最後のメールマガジンは【年内のお届け間に合います】という表題で、昨年は12月19日に配信をした。

「さて今年はいつ出そうか」と、残業の続いてる事務係の状況を見まわしつつ、結局は昨年とおなじ12月19日18時の配信を決める。文章は昨年とほぼ変わらない以下。大晦日まで13日、ということがどうにも信じがたい、今日は12月18日である。

…………………………………………………………………………
当店謹醸品をご愛用くださいまして、まことに有り難うございます。上澤梅太郎商店・上澤卓哉です。

師走も半ばが過ぎました。お得意様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

★年内お届けのご注文は、12月24日(日)まで承れます。
1月1日(月)、2日(火)のお届けを希望されるお客様も、12月24日(日)までにお申し込みいただき【通信欄】にて、お届け日をご指定ください。

★12月25日(月)からのご注文は、1月2日(火)より順次、出荷をさせていただきます。

リピーター様のための商品一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item#omatome

ご贈答用の一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item_gift

★上澤梅太郎商店は、元旦のみ、お休みをいただきます。
元旦に日光方面にお出かけのお客様は、当店のちかくにございます道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にて、一部商品ですが、お買い求めいただけます。
https://www.nikko-honjin.jp/access

以上、どうぞよろしく、お願い申し上げます。


朝飯 炒り豆腐、ウインナーソーセージと長葱のソテー、スクランブルドエッグ、鮭の味噌漬けの焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう湯豆腐、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)


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2023.12.17(日) タワー

塔を意味する「タワー」を日本人が口にするとき、アクセントは「タ」に置かれ、イントネーションはその「タ」がもっとも高いところに来る。ところがタイでは同じ「タワー」でも、アクセントと最も高い音は「ワ」に変わる。

タイの生ビールに「タワー」と呼ばれるものがある。直径は15センチメートルくらい、高さはおよそ80センチメートルくらいのプラスティック製の筒に生ビールが満たされている。そしてその中味は、底のレバーを押すことによりジョッキに供給される。

野外のレストランやフードコートでこれを目にするたび、僕はそのテーブルを羨ましげに眺める。しかし僕はビールは飲まない。飲んで飲めないことはないものの、まさかひとりで「タワー」はこなせないから、遂に経験できないまま今に至っている。

事務室には、出荷日ごとに箱に分けられた発送伝票が、それこそタワーのように林立している。木曜日の終業後に行うミーティングでは、先週も今週も「今が胸突き八丁」と社員に伝えてきた。次の木曜日は21日。まさかその日にも「胸突き八丁」などと僕は口にするのだろうか。流石にそれは避けたいと、今日のところは考えている。


朝飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
昼飯 町内の餅つき会場から届いた納豆餅
晩飯 「ユタの店」の皮蛋生ハムとチーズの大きな春巻「萬世酒造」の芋焼酎「黒壱」(オンザロックス)


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2023.12.16(土) リュウノヒゲ

雨の上がった朝は気持ちが良い。外気はきのうとは打って変わって暖かくなった。どうにも分からない師走の天候である。

午前、所用にてちかくのお宅におじゃまをした帰り道で、上澤梅太郎商店の袋を提げた方が向こうから歩いていらっしゃった。そのようなときには、僕は必ず自己紹介を交えてお礼を述べることにしている。

今日もその例に従うと、先様は驚いて、自分は僕の同級生であると名乗ってくださった。同級生とはいえ再会は多分50数年ぶりのことであり、しかもその女の人はマスクをしていたから、かつての容貌を思い出すことはできなかった。それでも多いにありがたく感じて、再度、頭を下げる。

そこから店へ戻る途中に隠居の柴折り戸を引き、踏み石を伝って庭へ回る。そして隠居係のタカハシリツコさんと共に龍の髭を池泉の脇に植えている長男と、すこし話をする。

夏に大雨が降ると、地面の土が池泉に流れ込んで美観を損ねる。龍の髭は、それを防ごうとするものだ。この試みが効果をあらわせば、今度は植木屋に頼んでその株を増やそうと思う。


朝飯 炒り豆腐、鮭の味噌漬けの焼きほぐし、納豆、茹でたブロッコリー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 きりたんぽ鍋、夏太郎らっきょう、「齊藤酒造」の「英勲井筒屋伊兵衛純米大吟醸」(冷や)エクレア、Old Parr(生)


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2023.12.15(金) 26日のあいだ

人手不足により電話に出られない店が増えていると、朝のテレビのニュースが伝えている。上澤梅太郎商店の場合、電話には出られる。しかしそのことにより他の仕事にしわ寄せが行く、ということは日常的にある。

時には、ウェブショップでの注文方法について電話で説明をお求めになるお客様に、数十分から1時間も拘束されたりする。そのようなお問合せを僕が受ければ「この電話でご注文を承らせていただければ…」などとお答えをしてお客様の不興を買い、電話はすぐに切れるものの、ご注文は二度と戴けなくなる、という可能性がある。一方、事務係はお客様が納得されるまでご応対するものの、ただでさえ帰宅の遅くなる年末に、更に1時間も長く会社に居残ることになったりする。

NTTやdocomoのような電話会社も、電話による問合せはなるべく避けようと工夫をしている。意思を伝えるための道具としての電話は、今後ますます廃れていくに違いない。

されはさておき今日は、朝から冬らしい寒さだった。その曇り空の下に門松が届いた。「違和感の無い範囲で、できるだけ早く」と、その時期を指定したのは僕である。門松は今日から新春1月10日までの26日のあいだ、飾る予定にしている。


朝飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、牛すじ肉とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 パン其の一パン其の二カレーシチュー、Old Parr(お湯割り)


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2023.12.14(木) 心配には及ばない

「上澤梅太郎商店書籍部」の棚は、9月13日の新設以来、3度目の注文品が先週に揃って、ふたたび賑やかになった。箸や食器を置いた台も、各々の問屋から新しい品が届いて、ふたたび充実してきた。12月なかばの現在こそ、ご来店になるお客様は、それほど多くない。それでも年末年始を見据えながら、できることは着々と積み上げている。夕方には、本の棚には触らず、しかしそれに向かって右手の工芸雑貨の陳列をすこし変えた。

陳列といえば、販売係はきのうの店休日を利用して、冷蔵ショーケースの中味、そしてケースに接するところの工芸品の置き方に、更に工夫を凝らした。その模様替えが、お客様の新たな興味を惹き、利便性を向上させるものになれば嬉しい。

ところで4日前の日曜日に、トリッパ500グラムと牛すじ肉2キログラムが市内のウェブショップ「グルメミートワールド」から届いた。それらの下処理をした家内には、これほどの量を買ってどうするつもりかと訊かれた。

僕がトマトピューレで煮て、次男が塩で味を調えたトリッパは、きのうの夜、一気に平らげた。2キログラムの牛すじ肉は、僕と家内が留守にした週初から次男が食べ始め、きのうのトリッパの煮込みにも混ぜるなどして、早くも大鍋の中程まで減ってきた。

そのすじ肉を、夜は湯豆腐の鍋に加えてみた。食べては加え、食べては加えしているうち、大鍋の牛すじ肉は更に減った。「どうするつもりか」と4日前に訊かれた2キログラムの牛すじ肉は、明日の夜には食べ尽くされるだろう、多分。


朝飯 スクランブルドエッグ、小松菜とウインナーソーセージのソテー、めかぶの酢の物、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、牛蒡と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、牡蠣の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、牛すじ肉を加えた湯豆腐、「齊藤酒造」の「英勲井筒屋伊兵衛純米大吟醸」(冷や)


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2023.12.13(水) 静かな環境

おとといの夜は予報を信じて、傘を手に外へ出た。しかし道を行く人たちは傘を差していなかった。歩道へ出ると、雨は感じたものの、それは木綿のシャツすら濡らさないほどの微かなものだった。モンベルの折りたたみ傘の中でももっとも軽量なそれは、ズボンの尻のポケットにしまった。

きのうの朝は予報されたほどの強さではなかったものの雨があり、傘が役に立った。その雨も、ほんの一時だけで上がった。築地川公園のベンチに置き捨てられたスポーツ紙の第一面には「大谷0.1兆円」の大きな見出しがあった。

今日は朝から晴れた。そして月に1度の店休日だ。きのうの日記に書いた通り、店は休みでも、ほとんどの社員は出社をしている。話し合いやすり合わせは午前のうちに終わった。以降は各々が各々の部署にて各々の仕事に当たる。

店のシャッターと同じく事務室のシャッターも降ろしてある。だから社内には誰も入ってこない。電話は留守番電話に切り替えてある。だから電話応対の必要も無い。その環境の中で3名の事務係は「今日こそ」とばかりに仕事の能率を上げる。

積み上げられた発送伝票は、クリスマスが過ぎるころには残り少なくなっているだろう。しかしその伝票の内容すべてをコンピュータに入れ終えるには、いまだ数十日が必要と思う。


朝飯 炒り豆腐、鮭の焼きほぐし、納豆、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスのサラダパン其の一パン其の二トリッパの煮込み2種のワイン


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2023.12.12(火) 「私も身体は洗いません」

師走の散髪にはいつも頭を悩ませる。上澤梅太郎商店は昨年まで「ほぼ年中無休」で営業をしていた。よって閑散期はともかくとして、繁忙期には会社を抜け出しづらかった。師走には尚更のことだ。今年から月に1日の休みを設けることとした。店は休みでも、ほぼすべての社員が出てきて話し合いやすり合わせを行うため、僕もその一員として散髪は考えられない。

きのう今日はたまたま所用で東京に来ている。その機会を逃さず、岸田文夫首相の行きつけの床屋から銀座線で4駅離れた新橋の大衆床屋へ行く。朝の床屋は空いていた。

床屋にかかっている時間が勿体ないと、本田宗一郎は言ったという。その時代には無かった10分1,000円の床屋が今はあるから有り難いと語った人がいる。しかし1,000円床屋は髭の処理をしてくれないから、僕は使えない。

次はやはり銀座線で5駅を移動して神田スズキ皮膚科へ行く。太腿から足にかけての湿疹がいかようにもし難いのだ。今初夏に検索エンジンで見つけたこの皮膚科はこぢんまりとして清潔で、しかも効く。先生は診察をし、薬を処方し、風呂ではあまりからだを擦らないよう勧めた。もとより僕はからだを洗わない。それを伝えると「私も身体は洗いません」と先生は答えた。

昼すぎから夕刻にかけては築地にいる。以降は日比谷線で北千住まで移動し、小酌の後、下りの特急リバティに乗る。


朝飯 「丸豊」の2種のおむすび
昼飯 「まい泉」の「ごちそう海苔弁当」
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやこれやそれや他あれこれ、チューハイ、それを濃くするためのナカ


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2023.12.11(月) 寒いというよりは

真夏は最高気温28℃の日光でも、最高気温36℃の東京でも、上半身は半袖のシャツ1枚だから、悩むことはない。問題は冬、である。12月もなかばに差しかかろうというのに、最高気温が16℃などと聞くと「冬の格好では行けないな」と思う。しかしその16℃に合わせると、駅から自宅までの帰り道に凍えることになる。

「夕方からは、いよいよ冬のコートが必要になるでしょう」などと気象予報士が東京の天気を伝えても、信じるわけにはいかない。東京の人の冬の服装は、僕からすれば、異様なほどの厚着である。

結局のところ素肌にイタリア製の木綿の下着、これは下着に見えないから重宝するわけだけれど、これを着て、それにNERDYのトラックトップを重ねた。つまり上半身は2枚。下半身は仕事着のズボンである。靴も気軽さに負けて普段のジャングルモックを履く。そして下今市駅まで歩き、7時45分発の上り特急に乗る。

上半身は2枚、とはいえIKEAのトートバッグにはモンベルの薄いダウンベストを納めていた。夜はトラックジャケットの下にこれを着て築地の場外へ行く。外気は適度な湿気を帯びて、寒いというよりは涼しかった。


朝飯 4種のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、若布と長葱の味噌汁
昼飯 “ESPERANCE RESTAURANT”のサンドイッチ、スープ
晩飯 「多け乃」の小鰭の酢締め生牡蠣胡瓜と蕪のぬか漬けメバルの煮付け「北川本家」の「富翁上撰赤牡丹」(燗)


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2023.12.10(日) 南天

「いつまで紅葉もいかがなものか」と考えつつも、秋のあいだ店に飾り続けたその造花を、僕は師走に入ってもそのままにしていた。それをきのう遂に、家内が片づけた。事務室の裏手に下げられたそれは、僕が今朝、2階の倉庫へ運んだ。2階の倉庫は日にひとりかふたりくらいしか人の出入りの無いところだから、埃をかぶる心配はない。

それにしても暖かい。午前、ホンダフィットの車載の外気温計は20℃を示した。誤差はあるにしても、12月の気温とは思われない。夏ならともかく冬に汗をかくことはとても苦手なことだから、Patagoniaのフリースのセーターを脱ぎ、しばらくは長袖のシャツ1枚で仕事に当たる。

9月なかばから店に置かれ始めた益子の大壺は、70年ほど前の「たまり漬」の黎明期に、おじいちゃんが漬け込みに使っていたものだ。ありふれたものではあるけれど、胴に垂れる白い釉の淡い感じは、今ではなかなか見られないように思う。

その大壺には、先日オダニ建具店のおかあさんからいただいた南天が投げ入れられている。「南天は難を転ずる」とは、オフクロがよく口にしていたことだ。南天は年末を越えて、新しい年まで保つだろう。


朝飯 ホウレンソウのソテー、ベーコンエッグ、炒り豆腐、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁、いちご
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとブロッコリーのサラダ人参とじゃがいもとエリンギのソテーを添えたビーフステーキCROS DU MARQUIS 1986エクレア「久埜」のどら焼き、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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