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清閑 PERSONAL DIARY

2022年9月の日記30本

2022.9.30(金) 新しい屋根

現在の社屋は僕が20歳のころに建てられた。「20歳のころ」と曖昧なのは、そのころ僕は東京にいて、家にはほとんど、春夏冬の休みにしか帰らなかったからだ。隠居の敷地のうち、北東側に作業場と廃水処理施設と冷蔵庫を一体にした鉄筋コンクリートの建物が建てられたのは、店舗や、それに隣接した工場の建てられた後のことだったと思う。

隠居の敷地内にあるその建物から、今度は木造による冷蔵庫を増設したのは1994年と、これは明瞭に覚えている。先ず、その前年に平成の米騒動があった。もうひとつ、そのころ月に1度はかならず参加していたマネジメントゲームで、ひとつの期のあいだに「倉庫火災」のカードを2度も引いた。そのふたつの出来事により、米や大豆のための冷蔵庫を作るべし、との気持ちが湧き上がったのだ。

この、上澤梅太郎商店では最も新しい冷蔵庫を夏前に調べてもらったところ、地上からは窺えない部分に痛みの広がっていることが分かった。屋根材はコロニアルで、その寿命は20年から25年とされているところ、冷蔵庫は建てられてから29年が経っている。

僕は本職の言うことには従うタチにて、3つの見積もりのうち最も金額の張る、もっとも強力な修理を依頼した。そしてその、ほとんどひと夏を要した工事が今日、ようやく終わった。規模に対して日数がかさんだのは、「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日を避けての仕事だったからだ。

新しい屋根材はガルバリウム鋼板にて、次の葺き替えは僕の死後になるだろう。この秋にまた大雨の降ることがあれば、そのときには現場へ行って、新しい雨樋の性能を確かめてみようと思う。


朝飯 獅子唐と舞茸の天ぷら、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、牛肉のすき焼き風、刻みオクラの鰹節かけ、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 切り昆布の炒り煮、夏太郎らっきょう、胡瓜とカニかまの酢の物、甘唐辛子の炒りつけ、秋刀魚の塩焼き、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(冷や)、薩摩芋と林檎の茶巾しぼり、CAMUS NAPOLEON EXTRA(生)

2022.9.29(木) 好きな仕事

きのうは社外の人たちと長時間に亘る会議を行った。否、それは会議というよりも、確認のし合い、とでも呼ぶべきものだったかも知れない。今日の午前と昼にかけては、高等学校を来春に卒業する人の入社試験と面接、そして場長会議。午後は販売職のパートタイマーとして勤務を希望する人の面接を行った。その間、どこからも電話のかかってこなかったことは幸いだった。あるいは事務係が適宜、さばいてくれたのだろう。

午後の遅い時間には、家内と長男との3名にて「汁飯香の店 隠居うわさわ」の来月および年末年始の営業について打ち合わせをする。数日後には隠居が地上波のテレビで紹介をされる。それがどれほどの反響を呼ぶかは分からない。しかし準備だけはしておくべきだ。また今年の大晦日から来年の1月2日までの曜日は土日月と、隠居の営業日に重なる。しかし流石にこの3日間は休みにすることを決めた。

夕刻、ぐるなびのページの、先ずは大晦日の予約枠をすべて塗りつぶす。その次の月、つまり来年1月のカレンダーへは進めなかった。ぐるなびで操作できるのは来月、再来月、更にその次の月までに限られるらしい。よって1月のそれについては10月1日に作業を行うこととする。

明日は、年末ギフトに向けたダイレクトメールの、お送り先を特定する仕事が待っている。これは僕の得意分野であり、好きな仕事ではあるものの、いずれ長男に引き継ぐことになるだろう。


朝飯 玉子焼き、小松菜のおひたし、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 「かなめ屋」の弁当
晩飯 夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、焼き餃子「珍来軒」の呉冷麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)

2022.9.28(水) 書ける書けない、読める読めない

仕事に関する報告や連絡や相談に関するメールには即、返事が書ける。なかなか書けないのは世間話に類するメールへの返信である。

「読める」と「読めない」にも、僕には同様のことがある。何の役にも立たない本は読める。役に立てようとして読む本、つまりビジネス書や自己啓発本のたぐいは一切、読めない。

こうして「書ける」「書けない」と「読める」「読めない」を並べてみると、メールについては実用的なものは書けて、そうでないものにはなかなか返事が書けない。しかし読む方については逆の関係になっている。

更に考えを進めてみる。メールには相手がいる。一方、本を読むという行いはひとりきりでのものだ。いやいや、だからどうしたというのだ、これ以上の分析は、やはりお手上げだ。

ところで日記はいくらでも書ける。日記とは「よしなしごと」を書き連ねること。「よしなしごと」とは「何の役にも立たないこと」。とすれば、こちらは行為としては「書く」ではあるけれど、それに向かうときの気持ちとは本を読むときのそれに重なる。

上記を箇条書きにしてみよう。

メール:実務に関することは書ける。よしなしごとへの返信はなかなか書けない。
本読み:実務に関するものは読めない。座右には、どうでもよいものばかりがある。
日記:実務に関することはなかなか書けない。よしなしごとはいくらでも書ける。

僕がウェブログのコメント機能を殺しているのは、上に照らせば「さもありなん」の措置である。「どうでもよいことこそ個人としては大切。だから自分だけのものにしておきたい」ということかも知れない。


朝飯 かやくごはん、生玉子、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、舞茸の天ぷらと万能葱の味噌汁
昼飯 おむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬
晩飯 めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう、野菜ときのこと豚薄切り肉の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「樫舎」の「小男鹿」、CAMUS NAPOLEON EXTRA(生)

2022.9.27(火) 夜の隠居

1980年代の一時期には、週に何度かは会い、色々と教えてもらっていた先輩が、21日に亡くなった。きのうはその通夜式に伺った。先月は元気な声を聞くことができた。その人が、翌月には棺の中に横たわっている。人の命とは、まことに分からないものだ。現代の標準としては、いささか早い死だった。

きのうはまた、5年分が1冊になった日記帳がamazonから届いた。「ウェブ上に日記を書きながら、手書きでも日記を付けるのか」と問われれば、まぁ、その通りだ。日記帳はA6版ながら結構、分厚い。よって旅に持参することはないだろう。と、ここでふと「5年日記を買うとは、自分はこの5年以内に死ぬことは無いと、意識しないままに信じている、ということだわな」と気づく。

夜は僕が書記を務める日本酒の飲み会にて、19時に隠居の門を開放する。夜に「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ招き入れるのは、ごく近しいあいだがらに限られる。夜の洗いものは避けたい。よって食器には持ち帰り用の弁当箱を使わせてもらった。虫の音は、いまだ賑やかだ。旧暦9月2日の月は、細すぎるためか、どこにも見えない。


朝飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、蛍烏賊の沖漬け、納豆、ウインナーソーセージとキャベツのソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 ハヤシライス
晩飯 「汁飯香の店 隠居うわさわ」の南瓜のすり流し、酒肴あれこれ、鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、かやくごはん、揚げ湯波と小松菜の味噌汁、4種の日本酒(冷や)、黒糖プリン

2022.9.26(月) 晴れた日

今日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、8時30分より14名様、9時30分より15名様のご予約をいただいている。この計29名様はひとつの団体ではいらっしゃるけれど、隠居の最大席数が16のため、やむなくふたつの班に分かれていただいた経緯があった。

ふたつの班に分かれていただいた、とはいえ隠居がこれだけのお客様を一度に受け入れた経験は、これまでにない。おまけに長男は新宿高島屋に出張中である。よってお客様とのメールを介しての調整は長男ではなく、3日前からは僕が行うこととなった。

普段、隠居は家内とタカハシリツコさんのふたりで回している。しかし今日に限っては研究開発係のマキシマアキコさんが食器洗いに入り、僕はお客様の、駐車場から玄関までのご案内、および味噌汁の温度管理を担うこととした。空は晴れ上がり、気温はまるで初夏を思わせるほどに高い。

第1班のお客様は時間どおりに到着をされた。駐車場から辰巳に面した門までご案内をしつつ、隠居についてのご説明をすこしさせていただく。玄関からお上がりになったお客様の履き物を揃えると即、勝手口から厨房に入り、手を清め、味噌汁の鍋の前に立つ。

高台に盛り合わせた漬物が客席に運ばれたら、間髪を入れず、ごはんの土鍋がガスレンジから降ろされる。煮立つ直前の温度に調整された味噌汁の盛りつけは家内が行うものとばかり考えていたけれど、家内は客席にてごはんの盛りつけに忙しいらしい。よって玉じゃくしは僕が持つこととなった。

隠居に29名様分の食器は揃っていない。9時10分ころからは、客席から次々に降ろされてくる食器を洗うことに、マキシマアキコさんは忙殺された。和食はとにかく使う食器の数が多いのだ。

第2班のお客様は、クルマの手配の都合上、すこし遅れてお着きになった。当方の準備は万端である。そしてこの15名様にも、第1班のお客様と変わることなく「上澤の朝食」をお楽しみいただけたと思う。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は今回の仕事により、テーブルの配置、調理、ご案内、盛りつけ、配膳、食器洗いの方法など、いろいろと学ばせていただけた。有り難いこと、この上無い。

第2班のお客様を駐車場でお見送りした直後に家内から電話が入る。庭に面した6畳間に運んだ6名用テーブルを、奥の個室「杉の間」へ戻す手伝いをして欲しいという。それを済ませて店に戻ろうとする途中、どうやら隠居へ向かわれると思われる4名様が目についた。お声がけをすると果たして、ひと月ほど前からご予約をいただいていたリピータ様でいらした。

11時30分のご予約よりすこし早くお着きになったこのお客様には、ごはんが炊き上がるまですこしお待ちをいただく必要がある。よって普段は係のタカハシさんに任せていることではあるけれど、今日に限っては席にて僕があれこれのお話しをさせていただいた。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週、土、日、月の営業。開店は8時30分、オーダーストップは13時、閉店は14時。電話番号は0288-25-5844(日光ごはん良し)。本店の電話番号0288-21-0002(08:30~17:30)なら毎日、ぐるなびなら24時間、ご予約を承れます。


朝飯 玉子焼き、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、茄子の油蒸し、人参の天ぷら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 「幸楽苑」の「つけめん」
晩飯 冷やしトマト、めかぶの酢の物、夏太郎らっきょうお好み焼き焼きそば、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)

2022.9.25(日) どんどん来てください

夏のあいだは、起きて仕事場へ降りるまで素足でいた。しかしきのうからは流石に、服を着ると同時に靴下も履くようにした。降り続いた雨はきのうの午後にようやく上がった。今年のシルバーウイークは、台風に始まって台風に終わった印象である。

コロナ騒ぎの始まるまでは、秋分の日が過ぎると即、チェンライへ出かけた。「なぜ、そんな悪い季節に行くか」を笑いながら問うた人がいる。9月は雨季にあたるからだ。

秋の彼岸過ぎにタイへ行っていたのは、それから10月の上旬までは、一時、繁忙が落ち着くことによる。もうひとつ、タイの雨季の雨は、一気に降って一気に上がる。雨の降っているとき以外は大抵、晴れている。実際には、どうということもないのだ。

一方、2020年3月に訪れたウドンタニーは、暑季の始まりにも関わらず雨に閉ざされて寒かった。つまりインドシナへの旅において、乾季、暑季、雨季には、それほどこだわることはない。それよりも、行けるときに行くことが肝要と思う。

さて来月の11日からは、海外から日本へ来ようとする人たちへの様々な規制をほぼ無くすと、岸田首相が発表した。「どんどん来てください」だ。日光味噌「ひしお」を魚の清蒸に添えると美味いとは、シンガポールからのお客様に教えていただいたことである


朝飯 トマトサラダ、菠薐草の油蒸し、ほぐし塩鮭、蛍烏賊の沖漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 トマトと葡萄のサラダブロッコリーのソテーとマッシュドポテトを添えた2種のビーフステーキGrand Vin de Leoville 1984無花果の赤ワイン煮のヨーグルト和え

2022.9.24(土) そう、これこそが…

朝、販売係のタカハシカナエさんとカワカミナオさんが外から事務室のドアを開け「隠居へご案内、よろしいですか」と声をかけてきた。「汁飯香の店 隠居うわさわ」には既に連絡済みで、席も確保したという。彼女たちの後ろには欧米系の大きな男の人がいた。即、席を立って靴を履く。

傘をお手渡しつつ「日本の料理はお好きですか」とお伺いすると「大好きです」と、そのお客様は破顔一笑された。

「このお店、有名みたいですね、すぐに検索できました」
「有り難うございます。実はこの店には庭がありまして」
「ほう」
「そこに小さな家が建っています。私の祖父と祖母も住んでいたところで、150年ほど経っています」
「おー、それはすごい」

などと会話を交わしつつ辰巳に面した門をくぐる。席が空いていたのは幸運だった。お客様はKEENのサンダルに素足でいらした。このような方には使い捨てのスリッパをお使いいただいている。スリッパからはみ出した左の小指を、僕は白いタオル地のスリッパに押し込んで差し上げた。

そのお客様は1時間とすこしの後にふたたび店にいらっしゃって、事務室を覗き込まれた。僕はまたまた即、立ち上がって外へ出た。「お楽しみ戴けましたか」とお伺いをすると「とても美味しかったし、とても静かで良かった」と、お客様はまたまた破顔一笑をされた。

「そう、これこそが旅、だよね」と、つくづく思う。「モノより思い出。」は、博報堂在籍時の小西利行によるコピーである。


朝飯 きのうの夜のカツ煮の玉子の部分、納豆、豚三枚肉と冬瓜の炊き合わせ、蓮根のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 「魚登久」の胆焼き鰻重、片山酒造の酒粕焼酎「粕華」(生)

2022.9.23(金) 合理と利便

早朝「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、ぐるなびを経由してのご予約の入っていることに気づく。

この2名様は、奥の個室「杉の間」をご指定になっている。お子様づれや会食でもなさそうではあるけれど、庭に面した開放的な一般席ではなく、個室をご希望の理由は何だろう。そう考えてぐるなびのカレンダーを開く。果たして当該の日の、おなじ時間帯の一般席は、既にしてすべて埋まっていた。

自宅4階の食堂で隠居のご予約に気づくと即、1階に降りて事務室へ入り、壁に貼った紙の予約表を外す。そしてそれを持って4階へと戻り、承ったばかりの内容を記す。別途、その詳細をメモ用紙に記す。後刻、家内はそれを自分の予約ノートに転記する。

「折角のデジタル情報を、その後、3度も紙に手書きするとは馬鹿ではないか。各自の携帯端末に自動送信すれば一発で済むではないか」と言われれば、ご予約はぐるなびの他に電話、メール、メッセンジャー、ご来店時に口頭で、など、様々な経路によりいただく。「一発」というわけにはいかないのだ。

予約受付のチャンネルを一本化すれば受注側は楽になる。しかし個々のお客様の利便には適さない。この問題が解決されるまでには、どれほどの年月が必要になるだろう。


朝飯 茄子の味噌炒り、蓮根のきんぴら、大根おろしを薬味にした納豆、小松菜のおひたし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう、きのうの夜の残りによるカツ煮、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、無花果の赤ワイン煮のヨーグルト和え、Old Parr(生)

2022.9.22(木) むかしエコ、いまSDGs

早朝、この秋はじめて天井の空気調整器を「暖房」で回す。「半袖シャツ1枚に木綿のズボン、足元は素足という、盛夏とおなじ服装を先ずは現在の気温に合わせるべきが、SDGsを推進すべき人類としての務めではないか」と諭されれば「スミマセン」と詫びる他はない。

「百貨店やスーパーマーケットで買った刺身は、それが売られていたときの、プラスティックのトレイに載せたまま食卓へ置くのがエコだ。家の皿に移せば、その皿を洗うための洗剤が環境を汚す」と言った人がいる。「まぁ、理屈はそうかも知れませんが」とは思う。しかし僕は刺身はやはり、陶磁器の器で食べたい。

夕刻、店の片づけを終えてシャッターを降ろそうとしているときの外気温は20℃だった。そろそろ半袖のポロシャツに長袖のTシャツを重ねるべきだろう。しかし僕は、重ね着はできるだけ先へ延ばしたい。秋はなかなかに厄介な季節だ。

19時前に外へ出ると、雨が降っていた。その中にホンダフィットを走らせ、予約したカツを受け取りに行く。そのカツは、持ち帰り用のプラスティックのトレイのまま食卓へ載せた。これは「エコ」のためではない。陶磁器の器に移せば揚げたてのカツが冷える、それを避けようとしてのことである。


朝飯 ハムエッグ、ピーマンの炒りつけ、納豆、蓮根のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 「とんかつあづま」の揚げ物あれこれ同ぬか漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2022.9.21(水) めんつゆ

先々月から数えて4回目の、素麺のためのつゆ作りを早朝より始める。レシピは4回とも異なる。今回の手順は以下。

1.前夜より水1リットルに昆布6グラムを浸しておく。
2.朝、その昆布を引き上げ、鰹節80グラムを投入。鍋の大きさが充分でなかったため、一時は鰹節が山盛りになって焦る。
3.その鍋を火にかけ、煮立ってきたら、火を最小にして煮立つか煮立たないかの状態を保つ。
4.5分が経ったら火を落とし、鍋にフタをして3分を置く。

5.鰹節を漉すと水つまり「だし」は700ccに減っている。ここに水50ccを加える。
6.ここに「かえし」250cc、きび砂糖大さじすり切り1杯、味醂100ccを加えて加熱。
7.煮立ってきたら即、火を落とす。

午前、半袖のシャツ1枚で自転車に乗り、銀行へ行く。時候の挨拶に「秋冷の候」なんてものがなかったか。台風の影響か、蒸し暑かったきのうにくらべて今日はその「秋冷」そのものである。もはや素麺でもないかも知れない。そして初夏に買った8キロの素麺は、底を突きつつある。


朝飯 蓮根のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の海老ラーメン
晩飯 夏太郎らっきょう、肉団子と厚揚げ豆腐とキノコの鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、水羊羹、Old Parr(生)

2022.9.20(火) マスク

布や不織布によるマスクは平面でも、使うときには顔に沿って曲面になる。その曲面そのままに削られた木製のマスクがある。木の部分は古色を帯び、各所に真鍮の鋲が打たれている。その趣はインカ帝国の仮面か、あるいは李氏朝鮮の印鑑箱のようだ。内側には、その鋲の尖った先端が突き出ているものの、顔を傷つけないよう曲げられ、叩かれ、木部に半ば埋められている。残存しているのは本体のみで、それを顔に着けるための紐は見あたらない。

明け方に見た夥しい数の夢のうち、もっとも記憶に残ったものが上記である。まこと時宜に叶った夢と思う。

コロナ下におけるマスクを巡っての考えには、宗教戦争めいたものを感じる。右派は、まるで警察か風紀委員のように周囲に目を光らせ、マスクを着けていない者にはまるで夷敵に対するような視線を送る。一方左派は「馬鹿くせぇ」とばかりに素面を通し、マスクを付けるよういくら言われても無視を決め込んだりする。

来週には安倍晋三元首相の国葬が執行される。左派が圧倒的多数、というよりマスクに関しては馬耳東風だろう欧米系外国人に対して、政府はどのような対応を求めるだろう。


朝飯 人参と獅子唐の天ぷら、オクラのおひたし、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、納豆、トマトの甘酢漬け、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 隠元豆のバターソテー、蓮根のきんぴら、茄子の味噌炒り、ピーマンの肉詰め、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、本沢屋の2種の団子、CAMUS NAPOLEON EXTRA(生)

2022.9.19(月) 台風と繁忙

栃木県日光市に住んでいて有り難いことのひとつに、災害の少なさがある。戦後、日本がいまだ貧しさから脱しきれていなかった1949年に起きた今市地震を除けば、天変地異による悲劇は発生していない。

台風14号は本日、強風、強雨と共に、九州から中国地方へと移りつつある。事務係のカワタユキさんはヤマト運輸のウェブページを何度も開きながら、九州、四国、中国、関西の各地方への宅急便の荷受け停止を店に伝え続けている。テレビやウェブのニュースによりお客様もそのことについてはご納得済みで、地方発送の受注に遅滞は無い。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」に今日は知り合いがお見えになり、そのご挨拶、お相手のため、僕は昼食を遅らせた。その食休みの最中に事務係のツブクユキさんから電話が入る。かねてよりご予約をいただいていた蔵見学のご一行が5分後に到着されるという。僕は大慌てにて仕事場へ降り、見学者用のサンダルを用意するよう、製造係のタカハシアキヒコ君に頼む。このとき時刻は14時55分。

幸い雨は上がっている。蔵見学の人員は、添乗員さんも含めれば17名。ご案内は隠居の庭から始め、蔵の中から店へ。皆様のお買い物が済むと時刻は15時43分。バスの窓には「出発時刻 15:45」の札が提げられている。偶然とはいえ、絶妙の時間配分だった。

夜はすっかりくつろいで、らっきょうを肴に白ワインを飲む。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、トマトとズッキーニとウインアーソーセージの油蒸し、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょぅのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、レタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 夏太郎らっきょう、スパゲティナポリタンChablis Billaud Simon 2018ガレットブルトンヌ、Old Parr(生)

2022.9.18(日) 台風接近

土曜日が休みの人にとっては三連休。そういうときにこそ仕事は忙しい。僕がクルマに関係するふたつのクラブを辞めたのは、イベントと繁忙の重なることが、理由のひとつだった。商売が忙しいときに経営者が遊んでいては、それこそ社員の士気に関わるではないか。

数日前より大型の台風が列島に近づきつつある。天気予報はその脅威について、盛んに伝えている。朝の雨は、いまだ傘を差すほどのものでもない。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納品をしながら係のサトーさんに、台風接近による人の出びかえについて訊いてみる。「きのうより人は出ると思います」と、サトーさんは笑った。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、雨が降れば昼でも庭園灯を点ける。雰囲気が良くなるからだ。その隠居のお客様が蔵見学を予約されていると、事務係のツブクユキさんに教えられる。10時前に隠居へ赴くと、空が晴れてきた。よって家内には、晴れているあいだは庭園等を消すよう伝える。

明日は敬老の日にて、町内会は町内に住む70歳以上の方々に金一封を贈る。そのお包みを作るのは僕の仕事にて、しかしあれこれの事情から今日まで延ばしてしまった。その地味な作業を繁忙の最中に行い、16時を過ぎてからようやく地区委員長に届ける。

雨は夕刻の短いあいだだけ強くなり、その後はふたたび弱まった。予報によれば、関東地方の天気は明日より徐々に快復するという。多いに有り難い。


朝飯 ピーマンの炒りつけ、モヤシの酢漬け、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ポテトサラダ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや他あれこれ麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)

2022.9.17(土) きのうの続き、またはスポーツ

この日記を遡れば2006年1月22日、小林彰太郎さんによる、古いクルマを所有する愉しみについて、学士会館で聞いた。小林さんはスピーチの冒頭に「5つあります」と前置きをした。それらはすなわち以下。

1.操縦。
2.修復。
3.文献による勉強。
4.同好の士との交流。

「5つあります」と言いながら、その5つ目を小林さんは言い忘れた。とにかくその4つについて。

操縦する愉しみ。僕においてはこれが突出している。修復については、多少の知識はあるものの、生来の不器用にて、治すより壊す可能性が高いから手は出さない。文献を読むことは僕も好きだ。交流は、少人数でのそれは楽しめるものの、そこに社交の要素が加わると、どうにも面倒になる。

年末の走行会は辛い。夜明けからいくらも経たないパドックは、いまだ凍てついている。レーシングシューズを履いた爪先はかじかんでいる。ツインリンクもてぎでは、特に第1コーナーへの進入時には、裂帛の気合いのようなものを必要とする。肉体と共に神経もすり減らす。それでも走る理由を問われれば「嫌いではないから」と笑うのみか。

40年ほど前に富士スピードウェイで、空模様の怪しくなってきたことがあった。「雨が強くなっても走るんですか」と誰かが口を開いた。「これはスポーツです。やるんです」と、小林さんは決然と言い放った。

僕の操縦するクルマは作られてから96年が経つ。100年目までは乗りたいと思う。しかしそのとき僕の齢は70に達している。ゆっくり走っては面白くない、というところが競走用車両の困ったところではある。


朝飯 ピーマンの炒りつけ、蛍烏賊の沖漬け、冷や奴、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 生のトマト、めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう、もつ煮、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)

2022.9.16(金) 熱狂と鎮静

夕刻にひとりで店番をしているところに日光金谷ホテルのスズキノブヒコ副支配人がいらっしゃった。そして手提げ袋からパンフレットを取りだし手渡してくださった。パンフレットは”La Festa Mille Miglia 2022″のものだった。そこにはこの4日間にわたるラリーの2日目、つまり本日のゴールは日光金谷ホテルおよび中禅寺金谷ホテルと記されてあった。

2013年、2トン車で5台分にもなる、ほとんどは親の遺したあれこれを捨てて、自宅の4階を改装した。環境を簡素にすると、他についても簡素にしたくなることを、そのとき初めて知った。つきあいもそのひとつで、クルマに関係する、学生のころから会員だったクラブを辞めた。前年に会員になったばかりの、別のクラブからも退いた。

1920年代から1960年代にかけて作られた数十台の綺羅星は今夜、昼の熱狂を静かに鎮めながら、高原のホテルで眠りに就く。その駐車場の景色は、まるで夢のようだろう。

パンフレットには、知った名前が複数あった。そのうちの何人かには、いずれ年末のサーキットで会えるに違いない。そのときにはこの4日間の様子を、ぜひ聞いてみたいと思う。


朝飯 スペイン風目玉焼き、焼叉とモヤシの酢漬け、納豆、蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 きのうの夜のおかずを流用した弁当
晩飯 ピーマンの炒りつけ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、薩摩芋のレモン煮、秋刀魚の塩焼き、夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、餡パン、OldParr(生)

2022.9.15(木) すぐ手に入れたい気分

起きて食堂に来ると、先ずは南東と南西に面した窓を開ける。それがここひと月ほどの習わしだった。今朝もそれに従うと、部屋を抜ける風がどうにも涼しすぎる。よって南西の窓はそのままとし、南東の窓は閉める。まさに「涼味襲うが如し」にて、寂しさもひとしおである。

季節により活発になったり静かになったりする動物がいる。僕の場合、夏が過ぎたからといって大人しくなるわけではないけれど、半袖シャツ1枚で動きまわれる季節が1年の中ではやはり華、という気がする。

南に住む人は、気温が20℃を切れば火を熾して暖を取り、それのできない人は凍死することもあると、読んだり耳にしたりしたことがある。砂漠のように昼夜の気温差の激しいところに住む人は、それに順応しているものと思われる。我々のように四季のあるところに住む者は、1年のあいだに酷暑も酷寒も経験する。複数枚の服を着なければ凌げない、それが僕によっては冬のもっとも嫌なところかも知れない。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」には先日、ススキや桔梗などが生けられていた。その涼しげな風情はいかにも良かった。そして冬になれば、冬にふさわしい軸が掛けられるのだろうか。しかしそれはどうも、僕の気持ちにはそぐわない。寒いときにはいかにも暖かそうなものを室礼に採り入れたいではないか。赤や紅色の毛糸を粗く編んだタペストリーはどこかにないか。あれば、そして気にいれば、すぐ手に入れたい気分である。


朝飯 小松菜のおひたし、トマトのスクランブルドエッグ、炒り豆腐、納豆、蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 春雨サラダ、もやしを添えた焼叉、夏太郎らっきょう、水餃子焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2022.9.14(水) 県南紀行

義理のある人が亡くなったことをきのう電話で知らされた。通夜告別式について訊くと、時勢がら身内で済ませるとのことだった。だったら香典だけを郵送するか。しかし特に遠方のことでもなければ、それも素っ気ない気がする。そういう次第にて午前、仕事着を黒い服に着替えてホンダフィットに乗る。

CDプレイヤーには松本あすかの”PIANO ESPRESSIVO”。その1曲目はヨハン・セバスチャン・バッハのインベンション第1番ハ長調。練習しなければ上達しないことのほとんどすべてが嫌いな僕ではあるけれど、これ1曲くらいは弾けるようになりたいものだと思う。

県南に至っていつも感じるのは平地がどこまでも続いている、ということだ。田の稲はだいぶ色づき、頭を垂れ始めている。遺族は葬儀場まで案内をしてくれた。今はそこに安置されている、長いつきあいのあった人に深く一礼し、線香を供える。

往路は高速道路を使ったものの、それに拠らなくても時間はそれほど変わらない。それに気づいて帰りは下道を行くこととした。「シンゴーデミギホーコー」と繰り返すiPhoneの案内を幾度も無視する。Googleマップはやたらと高速道路に誘導しようとする。鈍行による経路を一切教えてくれない乗り換え案内に似ている。

そうして12時32分に帰社して30分後に仕事に復帰する。


朝飯 温泉玉子、オクラのおひたし、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、納豆、蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と小松菜の味噌汁
昼飯 オクラのつゆによる素麺
晩飯 ピーマンの肉詰め、夏太郎らっきょう「珍来軒」の呉冷麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、バナナケーキ、Old Parr(生)

2022.9.13(火) まけいくさ

きのう読み終えた本を棚に戻す。そのおなじ区切りの中に、何年も前に買いつつ読んでいない文庫の上下がある。これについては先日、堀江貴文が激賞する動画をたまたまウェブ上で目にして「へー、ホリエモンもこんな本を読むのか」と一驚を喫した。

と、ここまで書いて「一驚を喫したとは、オレの日本語も古いね」と感じる。

「治療のホー、今日で終わりになりますね」と、いま通っているところではない別の歯医者で言われたことがある。「ホーは要らねぇだろう」と思うが名詞には「ホー」を付属させるのが今様である。「お席はこちらになります」と、予約した料理屋で言われたことがある。「こちらでございます、じゃねぇのか」と思うが「なります」が今の最大公約数である。「みたいな、の後は何だよ」と訊きたくても、会話においては「みたいな」で文節を切る例が、今は過半ではないか。

世はおおむね多数を獲得した側が正しいとされる。そこに属さない人は否定され、排除され、あるいは無視される。それが何千年も続いてきた事実。「それはちょっと」とみずからの意見を主張しても、負け戦は必定なのだ。


朝飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、オクラのおひたし、納豆、トマトの甘酢漬け、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と小松菜の味噌汁
昼飯 茄子とピーマンのつゆの素麺
晩飯 マカロニサラダパン茹でたブロッコリーを添えた鶏のクリーム煮Chablis Billaud Simon 2018、マンゴー

2022.9.12(月) 筋金入り

会社の横判と銀行印あわせて4つをボディバッグに納めて下今市09:33発の上り特急に乗る。決算期に発生する、年に一度の仕事のためだ。ただし今日は目的地に直行しない。降って湧いたような用件にて地下鉄を本郷三丁目で降りる。甘木庵まで歩き、すこしのあいだ滞在して本郷三丁目に戻る。そして大手町を経由して三越前に至る。

気温は30℃をすこし切るくらいだろうか。とても気持ちが良い。目的の銀行には昼休みがある。よって僕も昼食を摂り、更には喫茶店で本を読む。残りのページはいくらもない。よって普段にも増して、一言一句をゆっくりと追う。

空の明るさからして、いまだ夕刻とは呼びがたい頃に北千住まで戻ってくる。飲み屋のテレビが大相撲の秋場所を中継している。先場所優勝の逸ノ城は御嶽海に負け、翔猿は照ノ富士から初金星を得た。しかし僕にとってはチューハイと本の方が気にかかる。

昭和20年8月16日の「断腸亭日乗」は「月佳なり」で閉じられている。荷風66歳。筋金入り、である。


朝飯 鰹のたたき、茄子と茗荷の塩もみ、トマトとズッキーニの油蒸し、大根おろしを薬味にした納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「利休庵」のとろろ蕎麦
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやそれやこれや、チューハイ

2022.9.11(日) 最後のひとつ

応接間の床を月が照らしている。思わず「おぉ、すごい」と声が出る。きのうは仲秋の明月だった。その月が、いまだ沈まず空にあるのだ。時刻は3時33分だった。

いつものように、食堂のテーブルにコンピュータを開く。きのうの日記は書けている。「だったらおとといの日記は、とうにできているだろう」とワードプレスを立ち上げる。おとといの日記は想定外のことながら、はじめの段落しか書けていなかった。しかしまぁ、いずれよしなしごとを連ねるのみであれば、焦るほどのことでもない。

そのうち窓の外、東の空が紅みを帯びてくる。時刻は4時45分。空の最も美しい時間は毎日、確実に遅くなりつつある。屋上に上がり、その空の写真を撮る。反対側の空には月がある。早朝、半袖シャツ1枚、裸足にサンダルで外へ出づらくなるのは2週間後だろうか、あるいは3週間後だろうか。

僕の今日の昼休みは13時30分から。店へ行くと「らっきょうとプルドポークのサンド」は、たったひとつが朱塗りの盆に載せられていた。その、きのうと今日を合わせれば200個の最後のひとつを買って、4階の食堂へ上がる。


朝飯 炒り豆腐、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮を薬味にした納豆、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、ピーマンの肉詰め、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 らっきょうとプルドポークのサンド、アイスコーヒー
晩飯 菠薐草のおひたし、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、玉子焼き、冷や奴、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、夏太郎らっきょう、鰹のたたき、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、羊羹、Old Parr(生)

2022.9.10(土) ニコッペ

きのうTikTokに公開した、8月29日に撮影した「10分で準備できる頑張らなくても美味しい朝食」に、今朝は100以上のコメントの付いていることに気づく。それらのうちまともな90超には即、返信を付ける。ボンヤリさせたら日本一の僕にも、マメなところはあるのだ。

メーラーを回と、8時30分からの朝食の予約が5時37分に入っている。返信をお送りしたのは5時53分。どちらのどなたかは存じ上げないけれど「お互い、早起きですねー」と、声をおかけしたい気分になる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」は本日、朝のうちは空いている。このお客様にはせいぜい、ゆっくりしていただきたい。

さて今日明日と開催される、日光市内の様々なお店が工夫を凝らしたコッペパンを売る「ニコッペ」には、上澤梅太郎商店も、2020年の初回から参加をさせていただいている。今回ウチがお出しするコッペパンは「らっきょうとプルドポークのサンド」。幸いにも今日は予定数を超えてご予約をいただいている。よって僕は、明日に買って食べようと思う。


朝飯 蓮根のきんぴら、生玉子、炒り豆腐、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 「日光金谷ホテル」の「那須三元豚の粗挽きソーセージ&金谷カレー」ニコッペパン、牛乳
晩飯 ポテトサラダ、菠薐草のおひたし、ピーマンの肉詰め、獅子唐としその実の天ぷら、夏太郎らっきょう、お多福豆、Old England、Chablis Billaud Simon 2018

2022.9.9(金) しその実のその後

「注意力散漫」と、小学何年生のときのことだったか、通信簿に書かれたことがあったらしい。その性向は今でも治らない。今朝も、既にして書けているおとといの日記を公開すべくワードプレスにひとつめのパスワードを入れ、しかし次のパスワードを入れる前に別のブラウザを立ち上げて「しぶえちゅうさい」などと検索エンジンに入れてしまうのだ。僕の生産性が低いのも、むべなるかな、である。

そういう僕には、春から紫蘇を育て、秋にその穂先から実を指先でしごき取り、それを米袋に満たして納品する、というような根気の要る仕事はできない。

納められたしその実は即、3つの水槽により3度洗いをし、脱水機で水を切り、塩をまぶして桶に移す。その、今週月曜日から買い入れを始めたしその実が、夕刻にいたって1,000リットルの桶の上の方まで溜まってきた。1,000リットルの桶がどれほどの大きさかといえば、リトルブラックドレスなら10人くらいは立って入れるほどのものだ。明日は別の桶を用意する必要があるだろう。

上澤梅太郎商店の商品は、農家の方々の勤勉さに支えられている。とても有り難いことと思う。


朝飯 「食堂ニジコ」の「海老と豆腐の塩煮」をかけたごはん、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツアレラチーズのサラダカツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE、家に帰ってからのロールケーキ、Old Parr(生)

2022.9.8(木) 秋晴れ

「朝の蜘蛛は殺すな、とは蜘蛛が巣を張れば天気は晴れ。朝の蜘蛛を殺せば晴天が失われるから、これを殺してはいけないとする迷信」という意味のことがウェブ上にあった。全然、当たっていない。きのうも今日も曇りがち、雨がちである。

街が異常に暗い。雰囲気が暗いのではない、光の量が極端に少ないのだ。午前にもかかわらず、行き交うクルマはおしなべて、安全のためにスモールランプを点けている。雲が異常に厚いのだろうか。その暗さの中にホンダフィットを走らせて、3軒の銀行を回る。

1軒目の銀行では、しその実を買い入れるための追加の資金を引き落とす。2軒目と3軒目の銀行間で行ったのは、いわゆる移し替えである。

銀行から会社に戻り、クルマから降りると雷鳴が聞こえた。午後の雷なら慣れている。しかし午前、それも雨が降ったり止んだりしているときの雷は珍しい。冬の夕刻に看板を照らすための自動式照明が、空の暗さに騙されて昼の日なかに点いている。

「まるで梅雨どきみたいだ」と、しその実を持ち来た農家の人が空を見る。「この湿気は何とかならないか」と、別のやはり農家の人は首の手拭いに触れつつ嘆息する。今日の時候の挨拶は大抵、奇妙な天気についてのものだ。秋晴れは、いつのことになるだろう。


朝飯 めぬけの粕漬け、納豆、炒り豆腐、蓮根のきんぴら、ピーマンの炒りつけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとポテトのサラダ、鶏のトマト煮、Old England、ハムのロールパン、Chablis Billaud Simon 2018

2022.9.7(水) 朝の蜘蛛

「シュバイツァーは、あらゆる命を大切にした。部屋に迷い込んだ虫はコップに移して外へ放った。更には抗生物質さえ嫌った」と、子供のころ何かの本で読んだ。半世紀以上も前のことであれば、あるいはこの記憶にもあやふやなところがあるやも知れない。

朝、食堂に来てお湯を沸かそうとしながら、小さな蜘蛛の、レンジフードから垂れ下がっているのが見えた。蜘蛛は僕の姿に気づくと糸を腹の中に吸い込みつつ自らを吊り上げ、レンジフードにしがみついた。逃げられないとみるや今度は糸を延ばして数十センチほども下降し、また上昇してレンジフードに戻った。僕はその蜘蛛を手でやわらかくつかみ、先ほど開けたばかりの窓から外へ放つ、というよりは放り投げた。

「朝の蜘蛛は殺すな」だっただろうか、あるいは「夜の蜘蛛は殺すな」だっただろうか。そんなことを聞き覚えている。蜘蛛は地上にフワリと落ちて、これからもしばらくは生き続けるだろう。

蜘蛛といえば思い出すのは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」で、これは中学校だか高等学校の国語の教科書にあったような気がする。もうひとつは内田百閒の「サラサーテの盤」。こちらも読んだことはある。百鬼園は三島由紀夫がみずからの「文章読本」で激賞するほどの文章家である。しかし幻想小説は残念ながら苦手の分野で、その内容はよく覚えていない。鈴木清順の「ツィゴイネルワイゼン」は、開いた襖の向こうの大谷直子だけが脳裏に鮮やかだ。


朝飯 蓮根のきんぴら、茄子とピーマンの炒りつけ、生のトマト、納豆、しらすおろし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 生のトマト、ピーマンとオイルサーディンの油蒸し、Old England、トースト、Chablis Billaud Simon 2018

2022.9.6(火) 言語の習得

先月30日の日記に書いた、2日分の「いつでも使える日記」には賞味期限があった。夏のあいだに公開すべきが、次々と書かれる日記により下へと追いやられるうち、季節はいつの間にか秋になってしまった。よってその文章は来夏に使うこととして、ワードブレスから秀丸に移した。「いつでも使える日記」はいずれまた、新たに増えていくことだろう。

ところで言葉について。

1歳9ヶ月になる孫のシンの日本語が、このところ僕のタイ語を追い越しつつある。先日は「ペン、ちょうだい」と言った。ペンはタイでもペンで通じるものの「ちょうだい」を意味するタイ語については、僕はそれを知らない。

「タイに来て1年、それとも2年」と、タクシーの運転手に訊かれたことがある。そうではない。僕のタイ語はメシを食うことと移動をすること、そのふたつにおける最低限が身についているだけだ。「私にペンを貸してください」は、そのどちらにも当てはまらないから話せないのだ。

タイ人の教師によるタイ語の学校は東京にもある。しかし先月28日の日記に書いたように、僕は「練習しなくては上達しないことの、ほとんどすべてが嫌い」な人間である。「行っても気力が保たねぇだろう」とは思う。


朝飯 「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、小松菜のおひたし、納豆、オクラのおひたし、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 炒り豆腐、夏太郎らっきょうトマトと刻みキャベツとマッシュドポテトを添えた串カツ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)

2022.9.5(月) しその実

「しその実」は秋9月の季語。現在の季節感に一致しているところからすれば、それは新暦になってから定められたものと思われる。僕の9月の日程も「今年はいつからいつまでしその実を買い入れようか」というところから立てはじめる。

現在の商品のうち、しその実を使うものは「しその実のたまり漬」、「七種きざみあわせ・だんらん」、「ホロホロふりかけ」、「ひしお」の4種。このうち「だんらん」は特に人気の商品である。しその実の在庫を切らせるわけにはいかない。

しその実を近隣の農家から買い入れる期間は、様々な条件により伸び縮みする。今年は9月5日から10日までの6日間とし、製造係はそのための設備をおととい、蔵の中に組み立てた。設備とは3つの大きな水槽と、その各々に大量の水を供給するパイプ、スクリューコンベア、ミキサーである。

買い入れたしその実は製造係が蔵へ運び、この水槽を次々と移動させながら計3度、洗う。脱水機で水を切ったらミキサーで塩をまぶし、スクリューコンベアの下の口に入れる。そのしその実はそのコンベアにより高いところへ運ばれ、1,000リットルのプラスティック製の桶に溜められていく。

今年の初日の買い入れ量は、昨年のそれの4倍に上った。さて明日はどうなるか。計量と検品にあたる僕はせいぜい早寝早起きを心がけ、3度のメシをしっかり食べるのみである。


朝飯 ピーマンと茄子の炒りつけ、しらすおろし、めぬけの粕漬け、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、獅子唐の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 大根おろしのつゆによる素麺
晩飯 茄子とピーマンの揚げびたし、オクラのおひたし、トマトの甘酢煮、薩摩芋のレモン煮、お多福豆、鮭の漬け焼き、胡瓜のぬか漬け、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(冷や)、豆乳のババロア

2022.9.4(日) 初秋

掛け軸にはとんと興味を持たなかった。しかし2020年の春に「汁飯香の店 隠居うわさわ」を開業してすこし変わった。それについては2021年11月15日および2022年2月26日の日記に書いた。家に遺された80余のうち「まぁまぁ」と感じられたものは30余。これらには四季の別およびABCの評価を付けてコンピュータに記録した。評価はもっぱら僕と長男の好みに拠る。

その30余のうち秋のもの、更にAの評価を付けたものは僅々2軸。すなわち高久隆古の「秋景山水之図」および田崎草雲の「厳菊之図」を朝のうちに隠居へ運ぶ。菊の節句が目前に控えている。しかしそれは新暦によるのだから、季節感は伴わない。よって今日のところは菊を避け、高久隆古の作を掛ける。

隠居の床の間には、きのうまでは夏に似合いの、家では「緑の絵」と呼び習わす油絵が飾られていた。その景色を「秋景山水之図」は一変させた。まぁ、当たり前といえば当たり前である。

旧暦による菊の節句は10月4日。これにより田崎草雲の「厳菊之図」は10月1日の朝より掛けることとして、カレンダーに覚え書きを記す。


朝飯 蓮根のきんぴら、納豆、トマトとズッキーニとウインナーソーセージの油蒸し、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 なめこのたまり炊、納豆、蛍烏賊の沖漬け、梅干によるお茶漬け
晩飯 茄子の炒りつけ、薩摩芋のきんぴら、烏賊とじゃがいもの煮付け鱈と鶏としめじの鍋たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)

2022.9.3(土) 今年はこれが最後、でもない

伊豆へ出かけようとしている8月31日の朝は、食欲に優れなかった。それでも習慣として、朝食を抜くことは考えなかった。素麺を茹で、それを食べてから駅へ向かった。

素麺のつゆは、今年から自分で作っている。その量は1度に1リットル。あれこれの配合はそのつど変え、もちろん記録をしている。そして今朝は4回目のつゆ作りをする。

7月25日に作った1回目のつゆは、浅草や神田の「藪」のそれのように醤油っ気が強かった。江戸前の蕎麦なら良かろうけれど、ウチの素麺には塩辛すぎる。8月6日の2回目は、そのあたりを勘案したものの、いまだ塩気が強すぎた。8月22日の3回目は、調合をガラリと変えてみた。塩辛さは消えたものの、輪郭の明確さも失われた。

昼は、朝に作ったばかりの4回目のつゆにより、素麺を食べる。「かえし」の量は、初回より4割も減らしている。それとは逆に、甘味は数倍に増やしている。今日のそれは、流石に甘すぎる。しかし「これはこれで、あり」という気もする。「かえし」は3回目と変わらない量にて、味の彩度は相変わらず低い。

「素麺のつゆ作りも、今年はこの4回目が最後か」と、漠然と考える。冷たい素麺は、今月でおしまいかも知れない。しかしそのつゆは、にゅうめんにも天ぷらにも転用できる。「かえし」はいまだ、450ccほどが残っている。「だったら、また作ってみようか」と、先ほどの考えをあらためる。


朝飯 蓮根のきんぴら、ピーマンの炒りつけ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ピーマンの肉詰め、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 玉葱のつゆの素麺
晩飯 シメジとじゃがいもと水菜のサラダ、茄子とピーマンの味噌炒り、豆腐と浅蜊と万能葱の味噌汁、豚の冷ししゃぶしゃぶ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、与那国島の黒糖、Old Parr(生)

2022.9.2(金) 風鈴下ぐ

伊豆およびその行き帰りに使ったお金を家内と折半すべく、卓上にレシートや領収書を広げる。レンタカーのそれには他と異なって明細が印刷されている。そのうちの、今回の走行距離は「20KM」だった。24時間を借りて、走る距離はたかだか20キロ。しかしこれにはわけがある。

伊豆での1日目の移動は以下。

伊豆高原駅

伊豆高原痛みの専門整体院

ホテル

夕食(外食)

ホテル

同じく2日目の移動は以下。

ホテル

朝食(外食)

伊豆高原痛みの専門整体院

伊豆高原駅

上記の各々は、徒歩ではこなせない位置関係にある。しかし都度タクシーを呼んだり返したりを繰り返せば、手間は勿論のこと、費用も嵩むに違いない。24時間に20キロしか乗らなくても、レンタカーはやはり必要なのだ。

さて今日は、先月末より気になっていた風鈴を、店の犬走りと隠居の軒先から外した。犬走りの小屋梁はそれほど高くない。対して隠居の庇に手を延ばすには高い脚立を要し、それを現場に運ぶだけで汗をかく。

外した5つ6つの風鈴を専用の箱に収めつつ「風鈴下ぐ、なんて季語はねぇかな」と考える。事務室に戻って早速、稲畑汀子の「ホトトギス季寄せ」を取り出す。調べてみれば、風鈴はしかし、夏七月のところにしか見あたらなかった。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、炒り豆腐、ピーマンの炒りつけ、蓮根のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 レタスとセロリとチーズのサラダ4種のパンクリームシチューChablis Billaud Simon 2018メロン

2022.9.1(木) 伊豆治療紀行(7回目の2日目)

原宿竹下通りの「ビッグスポーツ」でラグビージャージーを買う。次はパンツだ。すると「ひとつふたつサイズを落とした方が…」と、かたわらに立つカタヤマタカユキさんは口を添えてくれた。夢である。カタヤマさんは一昨年の春に亡くなったのだ。

それはさておき、僕は学生時代、実際にその店でラグビージャージーとパンツを買ったことがある。僕のラグビーは「授業で仕方なく」だったが、カタヤマさんは國學院久我山高等学校ラグビー部の選手だった。更に、実際のカタヤマさんは、人の買い物に横から口を出すような人ではなかった。惜しい人を亡くしたものである。

膝に当てられる電子ペンは、膝の皿の真ん中に打たれるものがもっとも痛い。悲鳴を上げるどころではない。痛さに声も出ないのだ。もうひとつ、打たれる場所によっては妙に神経に障る。その、激痛と共に感じる気持ちの悪さには耐えがたいものがある。

伊豆高原13:20発の上りに乗り、新橋には15時37分に着く。いつもの大衆床屋で散髪をし、おなじビルにある時計屋で電池を交換する。家内との待ち合わせにはいまだ時間があるため、喫茶店に入って本を読む。

8丁目の和食屋の、我々はその日、最初の客だった。「びしょ濡れだよ」と、次の客が駆け込んでくる。一瞬「へー」と思うが、そんなことより僕は、自分の飲み食いの方が忙しい。小さな蕎麦猪口で4杯をこなして外へ出る。雨は首尾良く上がっていた。


朝飯 「ガスト伊豆高原店」のハンバーグモーニングセット(パンとスープをごはんと味噌汁に変更)
晩飯 「す多ち」のあれやこれやそれや他あれこれ「黒龍酒造」の「龍」(冷や)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学