2023年11月の日記30本
2023.11.30(木) お茶の淹れ方
味噌汁なら常に美味いものを作ることのできる僕にも、お茶を上手く淹れることは難しい。これまで様々な方法を試してきて、いまだ「日ぐれて道遠し」の感が強い。
先ず湯飲みに熱湯を注ぐ。その湯飲みが熱くて持てなくなるほどになったら、湯飲みの湯を急須に移す。その急須の胴の部分が熱くて触れられなくなるほどになったら、急須の湯を湯飲みに戻す。今度は茶葉を急須に入れ、湯飲みの、ほど良く温度の下がった湯を急須に入れる。ここから以前は90秒を待って、急須のお茶を湯飲みに注いだ。今は時間は計らない。茶葉を計量しても、お湯の温度を測っても、90秒を待っても、お茶の味はなぜか日によって異なったからだ。
今朝は仏壇のための、持てなくなるほど熱くなった湯飲みを熱さに負けて床に落とし、割ってしまった。僕にはこの手の粗相が多い。そのあたりについての解決法が「利休茶話」には書いてあるだろうか。
それはさておき仏壇のための湯飲みは今後、どのようなものを選ぶべきか。ステンレス製なら割れないものの、まさかそういうわけにはいかない。取っ手の付いたティーカップなら熱さは感じない。しかしまさか、そういうわけにもいかない。
それから十数時間後、残業した事務係ツブクユキさんが席を立つころに、大晦日必着の「日光の美味七選」の発売をお知らせするメールマガジンを、大いに気をつけながら、明朝9時の配信で設定する。
朝飯 ブロッコリーのソテー、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、鮭の焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 刻みキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えたコロッケ、Chablis Billaud Simon 2018
2023.11.29(水) メンテナンス
今日は月に1度の店休日だ。外に立ててある「社内メンテナンスのため休ませていただきます。」と書いた看板の上部にはアクリル製の薄い物入れが作りつけてあり、そこには来年6月までの休みの日程を印刷した紙が複数、どなたでもお持ち帰り戴けるよう納めてある。
数週間前にお客様のキャンピングカーが後退をしてきて、店の庇の雨樋を壊した。傷は軽かったため、それを元に戻すようお客様に求めることはしなかった。その凹んだ雨樋を交換するため、イナバ塗装のイナバさんが8時すぎに来る。本職に治してもらえば当然、費用が発生する。今後は傷が軽くても、お客様には保険で対応して戴くべきだろうか、と考える。
店は休みでも、社員はほぼ全員が出勤をしている。そのすべてが10時より隠居に集まって、11時30分まで話し合いを持つ。午後は販売係以外は通常の仕事、販売係は9月13日に改装した店舗の、その後の状況について確認、またより合理的な店舗運営のための小さな模様替えをする。
夕刻、その店舗の、お客様が段差を乗り越えるために設けた踏み台を調整するため、オダニ建具店のオダニさんが来る。調整とはいえオダニさんの作業は2時間ほど続いた。
夜は、僕としては珍しく、食事の前に入浴をする。そして食後は早々に寝室に入る。
朝飯 ブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、きのうの夜の野菜炒めの残り、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、手巻き鮨、「立山酒造」の「立山純米吟醸」(冷や)
2023.11.28(火) 計算装置
早朝の優先順位第一位は日記の作成と、おとといの日記に書いた。実は、それをするうち朝食の時間が迫り、予定していた他のことができなくなる、ということが少なくない。それを反省して、今朝は日記に取りかかる前に釣銭の在庫を数えた。
食器棚に置いた、光により動く電子卓上計算機は今や古びて、日中の太陽光にしか反応しない。事務机のポケットコンピュータを前日のうちに4階へ運んでおくのも面倒だ。よって必要とする複数の計算装置を、僕はコンピュータの中に自作している。今朝の釣銭の在庫数えには、それを使った。
おととい千葉県柏市から出荷されたトラックトップが午後に届く。「2日かかっちゃったね」と配達したドライバーにひとこと言うと「そうですか」とのみ答えて彼は去った。
通信販売で衣類を買うことには、バクチの要素というか運が伴う。色や形や素材感もさることながら、もっとも悩ましいのはサイズだ。キャッシュレジスターを締めたり掃除をしたりの閉店作業を終え、明日は休みだから明後日のための釣銭を整え、すべての社員が退出をしてからadidasの印刷のある箱を開く。身につけたトラックトップは見事、僕の上半身に隙なく沿った。めでたし、である。
朝飯 白菜のソテー、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、上げ湯波と蕪の葉の炒り煮、明太子、胡瓜のぬか漬け、茗荷の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、朝に残した明太子、揚げ玉、穴子の佃煮のお茶漬け
晩飯 胡瓜のぬか漬け、茗荷の酢漬け、なすのたまり漬の辛子和え、昆布と牡蠣の佃煮、刺身湯波の玉子とじ、野菜炒め、海老ちり、焼売、春巻き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、わらび餅、Old Parr(生)
2023.11.27(月) もっとも雄弁なのは
午後、顧問税理士の事務所を長男と訪ねる。そして今となっては前期となる決算を振り返る。60分ほどの会談のあいだにふと、いままで安く手に入っていたものの逆襲がいま世界に降りかかっているのではないか、という感想をふと覚える。
その一方で、第二次世界大戦後のとんでもない物価高騰、あるいは僕が15歳のときには1リットル30円台で買えたガソリンが20歳になるころは100円を軽く超えていた、そういう時代に比べれば、いまだそれほど騒ぐほどのこともでもない、という気もする。
おじいちゃんやばあちゃんは戦争や戦後をどう乗り越えたのか、オヤジはオイルショックをどう凌いだのか、そういうことを僕は本人から断片的にしか聞いていない。僕も後々になれば、現在のことはこれまた断片でしか伝えられないかも知れない。もっとも雄弁なのは数字、つまり金銭出納帳や決算書、だと思う。
終業後に自宅へ戻りながら、外へ出るための服を考える。オフクロが遺したダウンコートはいかにも嵩張るため、これは早朝に母屋と隠居を往復するときにしか使わない。そしてクローゼットからMAMMUTの、何年か前に一目惚れして買った黒いダウンジャケットを取り出し、普段着に重ねる。押入から選んだ帽子は偶然、こちらは10年ほど前に手に入れた、やはりMAMMUTの黒いものだった。
朝飯 スクランブルドエッグ、甘唐辛子とパプリカのソテー、納豆、茗荷の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しのメンマ、胡瓜の辛子和え、ピータン、鶏の唐揚げ、海老チャーハン、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2023.11.26(日) 良い仕事
早くから起きていたにもかかわらず、いつもの朝と変わらず、先ずは日記を書くことを優先させてしまう。そのことにより、新着メールの確認は、朝食直前の6時25分になってからした。するとそこには「ぐるなび」を経由した「汁飯香の店 隠居うわさわ」への今朝の予約が届いていたから、大いに気が急く。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日には、家内は6時前に厨房に入る。その家内へ向けて、新たな2件のご予約について電話で伝える。予約表を調べたらしい家内は、今日はそれらのお客様にて満席であることを宣言した。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の今年の営業は今日が最後。来年は3月はじめから再開の予定である。長い冬休みのあいだに施したいあれこれはあるものの、そのためには複数の人と話し合いをする必要があるだろう。
隠居は満席であった一方、味噌、醤油、漬物、生活工芸、書籍を売る上澤梅太郎商店の方は、それほど忙しくも感じなかった。しかし長男によれば、秋から12月下旬まで全国旅行支援のあった昨年より売上げは高かったという。
商売は一喜一憂の連続である。来る12月も良い仕事をしていきたい。
朝飯 ブロッコリーとベーコンのソテー、スクランブルドエッグ、納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 大根と小松菜の味噌汁、刻みキャベツを添えた鯵フライ、赤蕪の甘酢漬けと塩らっきょう、白菜と豚三枚肉のクリーム煮、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、チョコレート、Old Parr(生)
2023.11.25(土) with LOVE
事務机の左手に掛けたカレンダーの、今日の余白には「9:45神社」と、青いフェルトペンによる書き込みがある。その下には11月25日の秋季小祭を報せる瀧尾神社からのハガキが糊付けされている。更に机上の電子計算機には「11/25土9:45神社」と、これは文字数が多いからボールペンで書いたポストイットがきのうから貼りつけてある。ここまでしないとすべきことを忘れてしまう可能性が僕にはある。あるいは神社の責任役員としての務めは、それだけ忘れるわけにはいかない、ということだ。
何年か前まで、秋季小祭には宮司から責任役員、当番町の役員、各町内の自治会長、神社総代、神社世話人が社務所に会しての直会があった。しかし年間を通してすべてのお祭が見直され、簡略化されて以降、直会は拝殿で1杯の酒を飲み干す形となった。はじめは素っ気なく感じられたこの新しい方式も、慣れてしまえば却って好もしく思われる。会社には10時20分に戻ることができた。
事務室には年末ギフトの発送伝票が、出荷日ごとに箱に区分けされて積み重なっている。その高さがいよいよ高くなってきた。地方発送は、今日の承り分は今月29日の出荷となっている。とすれば明日のそれは30日の出荷。日が進むに連れて、納期はいますこし延ばさせていただくことになるだろう。
本日最後のお客様は、閉店時間を過ぎてからいらっしゃった、シンガポールからのご家族連れだった。小さなお子さんを持つ夫妻は「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を2本、ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」を2本、そして湯波と菠薐草を具にしたフリーズドライ味噌汁”with LOVE”を35食お買い上げになってから、これの試食を希望された。よって別に1食をお求めいただき、それを店内の給茶器による熱湯で味噌汁にした。それを試された夫妻は更に25食を追加してくださった。
フリーズドライ味噌汁”with LOVE”は僕も海外への土産とすることがしばしばある。これは日本人だけでなく、現地の方にもすこぶる評判が良い。ただし上澤梅太郎商店でもっと上級の味噌「梅太郎白味噌」を原材料としてるところから量産が利かない。そこのところが難点と言えば難点である。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、炒り卵、納豆、ブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、茗荷の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 じゃがいものフリットと茹でたブロッコリーとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、Alpaca PREMIUM CABERNET SAUVIGNON 2022
2023.11.24(金) 這えば立て
寝室は4階の北東に面している。遮光カーテンは、目で見ても手で触っても区別がつかないけれど、南東に面した食堂のそれとは質が異なって、寒さを減じる仕様になっている。寝室には、夕方から明け方まで床暖房を入れる。就寝時は天井の空気調整器を暖房で回す。それでも目を覚ましたときには、現在の外気が暦に照らして寒いか暖かいか、ということが分かる。今朝の気温は11月下旬としては低くない。そして起きて食堂に出る。
起床の前に「さて、日記はいつの分まで書いただろう」と思い出そうとして、思い出せなかった。食卓にコンピュータを立ち上げWordPressを開く。日記はきのうの分までできあがっていた。
「よく毎日、続きますね」と先日、ご来店くださったお客様に、この日記について話しかけられた。日記を書くなどは、室内で椅子に座ったままできることだから、どうということもない。僕が心から驚くのは、職場から帰宅するなり着替えて再び夜の戸外に飛び出し、ジョギングをする人のことだ。「普通の人が晩酌をする感覚とおなじ」とその人は笑ったけれど、どこがおなじかのか。
午後、店にいて赤い色が視覚を横切った。それは七五三の祈祷を神社で受けて戻った孫のリコの姿だった。着慣れない着物を着せられ機嫌の悪かった三歳のときにくらべて、それは格段の成長ぶりに見えた。「這えば立て、立てば歩めの親心」というけれど、僕としては「はやく二十歳くれぇにならねぇかな」という気持ちである。
朝飯 ブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、目玉焼き、納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 肉団子と豚三枚肉と白菜の鍋、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、昆布の佃煮、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2023.11.23(木) 鬼門
おといの日記の公開ボタンをクリックし、きのうの日記を完成させても、夜が明けるまでには、いまだかなりの間がある。朝の静かな時間は何ものにも代えがたい。この数時間を得るためには、早く寝ることが必須なことは言うまでもない。
写真家なのか、写真学生なのか、写真が好きな人なのか、それは分かりかねるが、3冊の写真集をTikTokuで激賞している人がいた。そのうちの2冊を記憶に留め、今朝はそれを検索した。そしてウェブ上の情報をしげしげと眺めて、しかし買うことはしない。僕の本棚は床から天井までの高さと数メートルの幅を持つものの、写真集のような大きなものを納める隙は、いまやほとんどないからだ。
写真集といえば、行きやすいところとしては、ギンザシックスの蔦屋書店が充実している。ここには手に入れたい写真集が、それこそ汗牛充棟の状態で並び、あるいは平積みにされている。しかし前述の理由にて、やはり見るだけに留めている。もっともそのうち、手に持って帰るのは骨だから、ネット上のどこかで買ってしまう可能性は無きにしも非ずだ。
ここで冒頭に戻る。早く寝るためには、夕食後のうたた寝を避けるため、強い酒は慎む必要がある、しかし先日、偶然に手に入れた、甘味を抑えた佃煮を肴にするとき、これにもっとも合う酒はウォッカ、またはそのアルコール度数をそれほど落とさない種類のカクテルと僕は感じるから、そこのところが鬼門ではある。
朝飯 ピーマンとパプリカとウィンナーソーセージのソテー、納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、茗荷の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 2種の佃煮、SMIRNOFF VODKA、レタスのサラダ、パン其の一、パン其の二と其の三、鶏とマカロニのグラタン、Chablis Billaud Simon 2018
2023.11.22(水) 野に遺賢はあるか
きのうの日記に書いた墓参りを、午前に家内と果たす。
年ごとに繰り返される規則性のある仕事の忘備には、日本国内では数千人あるいは数百人にしか認識されていないだろう「西式日程管理」が圧倒的に便利だ。僕のコンピュータにもそれは内蔵され、年が明けるたび更新し続けているものの、なぜかあまり使わない。使うのは主に、事務机の左手に提げたカレンダーである。
紅葉狩りの観光客は落ち着き、今日は店舗、事務所とも社員の数が充実している。それに助けられて、今年のカレンダーから来年のカレンダーに、その規則性のある仕事を書き写す。
これまたきのうの日記に書いた、素麺屋のウェブショップを訪ねる。
昨夏は太口と細口のうち、太い方を選んだ。今回は細い方を試してみたい。しかしその細口は、長く売り切れが続いている。この素麺屋からは先日、年末の挨拶が郵送されてきた。そのカタログに掲載されていながら、たった2種類しかない商品の片方が長く売り切れとは、どういうことだろう。
「問い合わせ」のページには大抵、必要事項を入力するためのフォーマットやメールアドレスがあるものだ。しかしこの店のそちらには、電話とファクシミリの番号しかない。よって仕方なく、はるか彼方の徳島まで電話を入れる。相手は呼び出し音が9回鳴ってから出た。
お店の人は、ウェブショップの細口が夏に売り切れたままになっていることに気づいていなかった。実店舗以外のことは、一から十まで人に任せているのだろう。受話器を置いて待つうち折り返し電話があり、今日の夕刻までには売り切れの表示を外してもらうから、夜には買い物が可能になるとのことだった。
終業後、ふたたびこの素麺屋のウェブショップへ行く。当該の商品はいまだ売り切れのままだった。ふと気づいてF5のキーを押す。すると目障りな赤文字は瞬時に消えた。よって即、段ボール箱で届くという5キロ入りの注文ボタンをクリックする。
野に遺賢あり。いや、この言葉は適当ではないだろうか。とにかくデジタルに弱い店の商品には、しばしば優れたものが少なくないような気がする。
朝飯 菠薐草のおひたし、菠薐草の玉子焼き、納豆、里芋の淡味炊き、蕪のぬか漬け、茗荷の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「魚登久」の松花堂弁当、他あれこれ、5種の日本酒(冷や)
2023.11.21(火) いろいろと忘れる
僕の昼食は、しばらくおなじものの続く傾向がある。昨年の師走からは、パンを食べることが多くなった。自前でつゆを作り始めた今年の7月末からは素麺になり、気温が下がり始めるころより温かいにゅうめんに変わって今に至っている。
昨秋に買った5キログラムの素麺が底を突きつつあった今年の盆過ぎに、今度は8キログラムの素麺を買った。その8キログラムが、いよいよ残り数日分のところまで減ってきた。にゅうめんによる昼食はこれからも続けるつもりだから、ふたたび買う必要がある。
そうめんは長崎と徳島の、それぞれの店から交互に買っている。次は徳島の番ではあるけれど、日中は注文することを忘れ、それを思い出す早朝は手元にクレジットカードがないため、やはり注文ができない。そんなことを、ここ数日は続けている。
今日は仕事を終えて4階の食堂へ戻るなり、食器棚に置いたメモ用紙に「そうめん注文」とボールペンを走らせた。そしてそれを、事務所と食堂のあいだをコンピュータを入れて行き来させている手提げ袋に収めた。
忘れるといえばオヤジの、11月20日の祥月命日も、その直前までは頭にあったものの、当日は頭からすっかり消え失せていた。明日はお墓へ行けるだろうか。
朝飯 トマトとピーマンのソテー、茸の素揚げ味噌和え、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 里芋と蛸の炊き合わせ、茸の素揚げ味噌和え、菠薐草の白和え、夏太郎らっきょう、茗荷の酢漬け、蕪と胡瓜のぬか漬け、鶏つくね団子、刺身湯波の玉子とじ、「パリブレスト」のケーキ、Old Parr(生)
2023.11.20(月) シノノメ
文章は書けていても、最上部に置く画像が得られるまでは日記を更新することができない、ということを今月11日の日記に書いた。この画像については、朝から晩に至るまでまったく忘れている日もあれば、今朝のように、空の色に恵まれて即、食堂の席を立つこともある。
前回、明けつつある空にiPhoneを向けたのは今月4日のことだった。そのときは普段着にトラックジャケットを重ね、ウォッチキャップをかぶった。今朝はオフクロが遺した羽毛のコートを着て、頭にはそのフードをかぶった。今朝のしののめは今月4日のそれよりも色が濃かった。もっとも当然のことながら、目で見た色がそのまま記録をされるわけではない。
ところで「東雲」を漢字に変換せず「しののめ」としたのは、僕とおなじく読めない人がいるといけないと考えたからだ。それはさておき首都の南東端の埋め立て地に戦前「東雲」の名をつけた人の名は残されているのだろうか。戦後、それも昭和の後半に至ってから作られた地名には、いただけないものが少なくない。あるいは荷風が江戸を、三島由紀夫が明治を追慕したように、人は今より昔のあれこれを良く感じるのかも知れない。
朝飯 トマトとピーマンとウインナーソーセージのソテー、里芋の煮物、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、納豆、キュウリのぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとレタスとアボカドのサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、Old Parr(お湯割り)
2023.11.19(日) 不思議な感じ
上澤梅太郎商店が運営する朝ごはんの専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週土曜日、日曜日、月曜日に営業をしている。建物は推定で150年ほど前に作られた住居で、席数は限られるから、すぐ満席になる。よって金曜日の朝には予約をうながすお知らせをfacebookに上げる。そのお知らせに添える画像は過去に保存されたものを使うこともあれば、新規に撮ることもある。
その撮影は、お客様がいらっしゃる前あるいは閉店後に行う。光の限られる今は、朝の方が色の具合は良い。そういう次第にて今日は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品の前に隠居へ行き、iPhoneの撮影ボタンに何度か触れる。
それはさておき今日の、上澤梅太郎商店のお客様はいっときにくらべて随分と少なく感じられた。紅葉見物のお客様は毎年、勤労感謝の日あたりまでは続く。とはいえ人々の頭は行楽から離れ、そろそろ師走へ向かいつつあるのかも知れない。
そのような感想を持ちつつ夕刻に至る。すると長男が、キャッシュレジスターのディスプレイを切り替え、それを見ながら、今日の売上げはなかなか悪くないと言う。
閉店後、その数字を自分のコンピュータに記録する。そして多い順に並べてみると、今日のそれは今月の最上部に移った。日中はヒマと感じたものの数字は最高とは、不思議なこともあるものである。
朝飯 じゃがいもと茸の素揚げ味噌和え、生玉子、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、納豆、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 菠薐草の胡麻和え、長芋のたまり浅漬け、生のトマト、けんちん汁、大根おろしを添えた焼き鯖と焼き鮭、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り、パイ菓子、Old Parr(生)
2023.11.18(土) 週末
平日にくらべて土曜日は2倍、日曜日は3倍、忙しい。しかし世間の最大公約数として、週末は休日だ。だから諸々の催しは週末に予定をされることが多い。今日は19時から町内の役員会が開かれる。しかし終業の18時を過ぎても明日の準備は続くため、なかなか楽ではない。
役員会の議題は忘年会、餅つき、新年の旅行、東武日光線上今市駅周辺の再開発についての4つだった。最後の議題に関係する資料のうち、日光街道の拡幅は特に興味深かった。計画は昭和30年つまり1955年、実に68年前に公にされたものだという。このような現実は多分、日本全国津々浦々に存在しているのだろう。
帰宅してひとりでのんびり調理をし、ひとりで静かに食事をしようとしていたところに孫のリコとシンが闖入してくる。彼らの相手は幸いにも家内が引き受けてくれた。食事の後かたづけをして入浴し、寝室に入ると、孫がもぐり込んで遊んだらしく、掛け布団が大きく乱れていたから思わず「あっらー」と声が出る。
朝飯 ブロッコリーのソテーとスクランブルドエッグ、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、納豆、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 牡蠣と穴子の佃煮、SMIRNOFF VODKA、万願寺唐辛子.とトマトのソテー、オイルサーディン、パン、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018
2023.11.17(金) 冬の入口
冬が好きという人の「なぜ好きか」は様々だろう。雪のことだけを考えても、雪の夜の静かさ、明け方にゆっくりと走るクルマの音、ガラスの粉のような細かい雪に日の差す様、強風にあおられて横なぐりに吹きつける雪、コートの腕に落ちた雪の明らかな結晶をまじまじと見ている瞬間、それを踏んで歩くときの音、降り方や粒の大きさの時間の経過に従って変わっていく様子などなど。
「冬は朝の早いときがよろしい」と清少納言は書いた。彼女の生活において、朝食は、冬の遅い夜明けからどれほど後に摂られたものだっただろう。いきなり卑近なことになるけれど、冬の朝に空が曇っていたり、あるいは雨が降ってたりすると、朝食の画像の明度や彩度が極端に落ちて、自分としてはいただけない。
きのうの真夜中から降り続いた雨は、昼を過ぎるにいたってようやく晴れた。青空さえ見えはじめたところからすれば、明日は晴れるだろう。
午後、というより夕刻に近い時刻に如来寺へ行く。おととい掃除の業者が入ったお墓の様子を確かめるためだ。お墓は墓石も境界の石も地面の土も、あっと驚くほど綺麗に仕上がっていた。この状態が長く続いてくれれば有り難いところだ。しかし冬には土に霜柱が立ち、春にはそれが融け、夏には苔や草が生え、夕立が土を崩す。それが悩ましいところではある。
らっきょうのたまり漬のうち、下処理が間に合わず蔵出しに制限を設けていた「小つぶちゃん」が、明日からは豊富にお出しできることになった。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のための明日のらっきょうのたまり漬は、普段の倍の量を、包装係のヤマダカオリさんに頼んだ。紅葉狩りのお客様が少なくなっても、週末は相変わらず忙しくて有り難い。
朝飯 穴子の佃煮、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、納豆、胡瓜と蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 春雨サラダ、ジーマミー豆腐の冷や奴、夏太郎らっきょう、「ふじや」から持ち帰った焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、“Leson”のチョコレートケーキ、Old Parr(生)
2023.11.16(木) 伊豆治療紀行(21回目の2日目)
今回のホテルに泊まるのは、昨年の11月に続いて2度目になる。館内の設備や雰囲気に対して宿泊料は安い。ただしきのうはチェックインの際に、朝食はテイクアウト用のそれであることを伝えられた。意外に感じたものの、多分、ネット上で最も安いプランを僕がよく確かめずに予約をしたのだろう。ひとりであれば、どうということもない。
伊豆高原痛みの専門整体院での治療はきのうに続いて安楽なものだった。この調子ならひと月半や2ヶ月を置いても大丈夫と先生には太鼓判を押された。師走は何かと忙しいから、大いに助かる。
からだの状態が良ければ治療にも時間はかからない。城ヶ崎海岸10:29発の伊豆急行上りに乗り、東京には昼すぎに着いてしまった。新橋で昼食を済ませて安い床屋にかかる。以降はコンピュータの入ったザックをコインロッカーに預けて、夕刻まで気楽に過ごす。
別件で銀座に来ていた家内とは17時30分に6丁目で待ち合わせた。はじめ行こうとしていた5丁目の焼鳥屋は大行列。「だったら蕎麦屋だ」と、旧電通通りを渡る。そこからいくらも行かないあいだに、やはり大行列の店をふたつ目撃する。バンコクの「ピンクのカオマンガイ」とおなじく、国境を越えてインターネットでバズったのかも知れない。
6丁目の蕎麦屋は静かだった。そして冷酒を口に含みつつ、大相撲九州場所の最後のところをテレビで見物する。
朝飯 「東急ハーヴェストクラブ伊東」のテイクアウト用朝食
昼飯 「小諸蕎麦」のたぬき蕎麦
晩飯 「よし田」のほやの塩辛、揚げ出し豆腐、玉子焼き、焼き鳥、盛り蕎麦、「菊正宗」の「上撰生貯蔵酒」(冷や)
2023.11.15(水) 伊豆治療紀行(21回目の1日目)
1泊以上の外出にはかならずコンピュータを持参する四半世紀以上も続けた習慣を、一昨年2021年に止めた。生来の荷物ぎらいがより強くなったこと、もうひとつは日記の書き溜めが上手くなったことによる。しかし今回は流石に、そういうわけにはいかなくなった。頭は使わないものの根気だけは要る、そういう仕事に手を付けずにいたところ、きのう遂に、小さなほころびが顕れてしまったからだ。
その仕事はしかし、いちど取りかかってしまえばそれほどの時間も食わず、下今市10:53発の上り特急スペーシアが県南の栃木に着く、11時24分を待たずに完了した。それでも会社にいては、家にいては、このような仕事はなかなかできづらいのだ。
東京駅に着いたのは12時49分。乗るべき東海道新幹線こだま731号は13時57分発だから、時間の余裕は充分以上だ。買ったばかりのおむすびをプラットフォームのベンチで食べても寒さは感じない。
熱海を経由して伊豆高原には16:07着。一方、整体院の予約は17時。駅の待合室で時間を調整しようと考えたものの、ロータリーに駐まるタクシーは1台のみだったため、すぐにそちらを目指して歩いて行く。
伊豆高原痛みの専門整体院に入ると、16時30分の予約がキャンセルになったとのことで、治療はすぐに始められた。先生によれば今日の僕の状態は良好。しかし僕は、9,000ボルトを発する電子ペンをからだに押し当てられるまでは、その良好さに気づかない。具合の悪いときには拷問に等しい痛さだが、今日のペン先は「ただ触れているだけ」の感触だった。
伊豆高原駅の駅までは、街で買い物をするという先生がクルマで送ってくれた。改札口の時計は17時14分。伊東行きの上りは17:17発。今日は何かと、とんとん拍子に事が運ぶ。
伊東の温泉ホテルに宿を取りながら、夕食は東京駅で買った弁当と、伊東駅前のセブンイレブンで買ったカップの日本酒である。そのカップ酒に部屋の電気ポットで燗を付け、心ゆくまでひとりの時間を満喫する。
朝飯 じゃがいもと茸の素揚げ味噌和え、温泉玉子、巻湯波の淡味炊き、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、根菜と水菜の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび、JAWA TEA RED
晩飯 「崎陽軒」の「シウマイ御弁當」、「日本盛」の「超盛300辛口」(燗)、同「鬼ころし」(燗)
2023.11.14(火) 初冠雪
毎日、毎日、1,000札の並券と新券を交互に重ねて釣銭を作っている。その仕事に取りかかるときにはかならず「まいにち、まいにち」から始まる「およげ! たいやきくん!」の歌を思い出し、腹の中で苦笑いをする。
「およげ! たいやきくん!」は1970年の大阪万国博覧会のころに流行った歌と、これまでは漠然と考えていた。しかしいま調べてみれば1975年、つまりサイゴン陥落の年に出たものだった。その年末から翌春にかけてのスキー場のロッジでは、これがジュークボックスからのべつまくなし流れていたような気がする。
「釣銭を作るような仕事は社員に任せれば良いではないか」と言われれば、このような生産性の低い仕事を社員に頼むわけにはいかないのだ。
さて明日はお墓に業者による掃除が入る。よって日の暮れる前に如来寺へ行く。3日前に供えた白菊は元気なままだった。しかし惜しまずそれを処分し、花立てを洗い、線香立ての周りは水で流す。「なにも毎年はしなくても」と業者は言うものの、夏の嵐の痕跡は綺麗さっぱり拭っておきたいのだ。
朝飯 鮭の焼きほぐし、じゃがいもと茸の素揚げ味噌和え、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、トマトのスクランブルドエッグ、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 柿と菠薐草の白和え、梨と胡瓜の酢の物、刻みキャベツと生のトマトを添えた3種のフライ、夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2023.11.13(月) 今年の冬は
18時の終業後はあれやこれやして、19時ちかくに自宅へ戻る。今夜、4階の食卓は僕ひとりだ。そういう晩には外へ出ることとしているものの、寒さにより、どうにも気が進まない。テレビを点けるとニュースに相撲が流れて、九州場所の始まったことを知る。続いて天気予報。先週6日には28.8℃と真夏日に迫った鳥取県の大山町が、1週間後の今日は数十センチの積雪と伝えている。
夏の好きな僕はかつて「クリスマスくらいまでは夏であって欲しい」と言ったことがある。それはあり得ないことを望む、叶えられることのない希望、つまり冗談だった。その冗談が、いまや現実になろうとしているのだろうか。
チャンネルを回すとこれまたニュースで、画面には北海道の薩摩芋の様子が映し出された。薩摩芋ならその名の通り、南方の特産だったのではないか。それが今年は北海道で豊作なのだという。
新物の夏太郎らっきょうは、例年なら8月末から9月中ごろまでの蔵出しになる。それが今年はつい先日までお売りできていた。日光のらっきょうは豊作だったのだ。しかし9月の日記に書いたように、しその実は不作。大根も今のところは良くない。
夏には長く続いて欲しいものの、農産物の不作は困る。今年の冬は、一体全体、どのようなことになるのだろう。
朝飯 鮭の焼きほぐし、甘唐辛子の天ぷら、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、里芋の煮物、蕪戸胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 じゃがいもと茸の素揚げ味噌和え、蛸と里芋の炊き合わせ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、胡瓜のぬか漬け、夏太郎らっきょう、けんちん汁、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2023.11.12(日) 彼の地の紅葉
いつもより遅い5時に起床。
左手の親指と中指、右手の親指と人差し指にキズパワーパッドを貼る必要を、きのうから感じている。その枚数からして、貼り終えるまでには30分ちかくは要しそうだ。グズグズすれば、その時間の確保が難しくなる。それが分かっていながら、先ずは日記を書くことに取りかかってしまう。それはとりもなおさず、アカギレの手当より日記を書く方が面白いからに他ならない。
開店直後に足立ナンバーの白いワゴン車が、出したばかりのノレンの前にピタリと駐まる。最初に降りていらっしゃったのは運転席の男性だった。「もう開いてます」とご案内をしたろころ、いただいたご返事は日本語ではなかった。僕の後を着いて店に入っていらっしゃったその4名様は、果たして随分と前にご予約をくださっていた、朝食のお客様だった。
味噌醤油漬物を売る上澤梅太郎商店から「汁飯香の店 隠居うわさわ」へは、蔵伝いに百数十メートルを歩いていただく必要がある。4名様はシンガポールからの旅客で、きのうは霧降高原にお泊まりとのことだった。
店の混み具合は、文化の日の絡む三連休からは、ずっと軽くなった。それでも勿論、僕は販売の補助に入る。やがてシンガポールからの4名さまも、隠居から店へともどっていらっしゃった。そして今しがたお召し上がりになった朝食を絶賛してくださり、その食膳に使われていた漬物や新米を追い上げの上、次の目的地へと向かわれた。
午後、今夜は湯西川温泉にお泊まりになるという3名様とお話しをさせていただく。今日の寒さを盛んに気にされるので、これから行かれようとしているところは更に寒いことをお伝えする。いくら寒くても、温泉があれば御の字ではないか。しかし彼の地の紅葉は、既にして終わっているかも知れない。
朝飯 鮭の焼きほぐし、甘唐辛子の天ぷら、じゃがいもと茸の素揚げ味噌和え、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん}、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 牡蠣と若布と菠薐草の酢の物、白菜と豆腐と肉団子の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2023.11.11(土) コロモガヘ
おとといの日記は書けているものの、その最上部に置く画像が無いから公開ボタンをクリックできない。更に、きのうの日記も書けているものの、これまた右に同じ、である。路傍の石でも撮っておけばどうにかなる。しかしそれをついし忘れてしまうのだ。それでも今朝は3時台に起きられたから、時間は使い放題で気分は良い。
それにしても、この風の強さはどうしたことだろう。その様子を確かめるため食堂を離れ、寝室のクローゼットからトラックジャケットを取り出し、これを着る。別の押入からは帽子を取り出し、これをかぶる。
屋上から望む東南東の空の、それほど高くないところには旧暦9月28日の月が小さく見える。その更に上には金星がいまだ光っている。風は徐々に収まりつつあるらしく、寒さはそれほど感じない。
先月のことだっただろうか、冬の仕事着のことを考えて、寝台の下の引き出しを調べてみた。そうしたところ、予期せず具合の良さそうな新品のシャツが3着あることに気づいた。いつ買ったものかの記憶は無い。しかし3着では、洗濯を毎日するとしても、ちと心許ない。
そういう次第にて、先ずは11時前にセキネクリニックを訪ねる。9時前だったきのうとは異なって、待合室には溢れそうなほどの患者がいる。それを目にして則、きびすを返す。そしてその足でユニクロへと向かう。
紙袋に入れた当該のシャツをシャッターを上げたばかりのオニーサンに見せる。オニーサンは「ソフトタッチタートルTですね、ちょうど安くなっているところです」と、その場所まで案内をしてくれた。これまた則、迷わず素早く3枚を買い物カゴに入れる。これで厳冬期までの仕事着には不安が無くなった。そして厳冬期の備えは既にしてある。
きのう処方された薬が効いて、喉の痛みはほとんど感じなくなった。しかし今度は気管支に違和感を覚え始めた。月曜日にはまた、セキネクリニックへ行く必要があるだろう。
朝飯 スクランブルドエッグ、ウインナーソーセージとブロッコリーのソテー、納豆、鮭の焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「山泉楼」の三品盆、あんあけ焼きそば、肉団子、浙江大越紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2023.11.10(金) 予兆
きのうの閉店時に出勤表の今日のところを見ると、店も事務室も産前産後休業の一人を除いて全員が出てくるとあった。よっておととい8日の日記に書いた、手を着けられずにいた仕事も片づくだろうと踏んだ。
一方、きのうの夜の喉の痛みは、目を覚ましたときにはより強くなっていた。よって今度はロキソニンブルフェンNa錠60mgを1錠飲むと、痛みは随分と収まった。とはいえ医師の診察は受けるべきだ。そう考えて、朝の仕事の一巡した後に耳鼻咽喉科のセキネクリニックへ行く。またそのついでに銀行をまわり、通帳記入や現金の払い戻しをする。
文化の日を含む三連休には、日中は半袖ポロシャツ1枚で仕事をする時間もあった。重ね着を嫌う性格に加えて寒さも感じなかったからだ。しかしその気温もこの週末からは急降下し、場所によっては師走のそれになるという。そしてその予兆のようなものを午後から感じ始める。
今日は昭和34年つまり1959年に若くして病没した叔父の祥月命日だ。墓参りなら午前にすべきと思うが、今日はそれがままならなかった。墓参りは、しないよりはした方が良い。更に10月15日のオフクロの祥月命日には、墓参りはしなかった。そういう次第にて15時すぎに線香や蝋燭に加えて白菊10輪を手に如来寺へ行く。
冒頭に書いた「手を着けられずにいた仕事」は終業後にようやく片付いた。明日は早くも週末である。週末は平日より多くのお客様をお迎えできる、という点で嬉しい。
朝飯 きのう孫のリコが残した秋刀魚の塩焼き、スクランブルドエッグ、菠薐草のソテー、納豆、生のトマト、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とサニーレタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ、ブロッコリーとエリンギのソテーとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、チーズ、CLOS DU MAROUIS 1986
2023.11.9(木) 違和感
木曜日は週のうちでもっとも売上げの少ない曜日として認識をしている。その規則性は、コンピュータをコンピュータらしく使い始めた1990年代はじめの頃に顕著だった。しかし今はどうだろう。更に紅葉狩りの季節である現在は、必ずしも予想通りではない。
店の売上げについては、僕は現金しか見ていないところがある。それは、現金が僕の管理下にあるからに他ならない。しかし家内の関心は、他の支払い方法も含めた全体にある。その家内によれば、今日の全体売上げは、木曜日には似つかわしくない高さだったらしい。
今月の初日から6日まで、日本橋高島屋の催し「味百選」に、長男は出張をしていた。その残務整理の、事務系を除く仕事がようやく終わろうとしている。催しの成績は、昨年に続いて良好なものだった。しかし残されたが課題が無いわけでは無い。来春は粛々と、その課題に取り組む予定である。いずれにしても、それは僕の得意分野だ。
夕食の前に喉に違和感を覚えて水でうがいをする。その違和感は夜が進むに連れて亢進をしてきた。よって過去に処方され、使い切る前に症状が改善したため備蓄に回った薬のうち、カロナール200を4錠服用して就寝する。
朝飯 ウインナーソーセージとブロッコリーのソテーと生のトマトを添えた目玉焼き、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 甘唐辛子の網焼き、蓮根のきんぴら、蛸と里芋の煮つけ、夏太郎らっきょう、秋刀魚の塩焼き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、胡桃のお菓子、Old Parr(生)
2023.11.8(水) いまだ尾を引く夏の暑さ
毎日なにやら忙しい。事務机には郵便物が溜まっていくものの、その封を切ることがなかなかできない。入力を必要としている資料もあるものの、途中で止まっている。その資料はいちど家に持ち帰り、早朝に処理をしようとしたこともあった。しかし手を付けないままふたたび事務机に戻った。どこかで一念発起をしなければならない。
数日前にお客様を連れてきてくださったタクシーの運転手さんによれば、紅葉狩りの行楽客は先の三連休で一段落。後はせいぜい週末が混むくらいだろうとのことだった。しかし今日も、開店から間もない時間にバスのお客様に恵まれた。午後、客だまりで寛いでいらっしゃるお客様に話しかけると、塩原から下ってきた日塩道路の紅葉は、いまだ赤い色が足りないとおっしゃっていた。今年の紅葉は夏の暑さにより遅れているという意見もあれば、見ごろになる前に枯れてしまうのではないかと心配する人もいる。
今年のしその実の収量は例年にくらべて少なかった。今日、耳にしたところでは、大根の生育がまったく良くないという。あちらこちらで目にする大根は確かに見劣りのするもので、一方、価格は例年の5割増しといったところだ。
それでも道の駅や農業協同組合の直売所には、いかにも食欲をそそる野菜が目白押しに並んでいる。大根も、いずれ立派なものが出てくるのではないか。当方の商売としては、そのときを待つばかりである。
朝飯 かやくごはん、菠薐草のソテー、生玉子、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、鮭の天ぷらと若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 南瓜の煮付け、チーズ、マカロニサラダ、細切り人参と細切りじゃがいものバターソテーと茹でたブロッコリーを添えたハンバーグステーキ、YOSEMITE ROAD CABERNET SAUVIGNON
2023.11.7(火) 秘宝
その音からすれば、雨の勢いはかなりのものと思われた。時刻は3時54分。すぐに起きれば「得した感」の強い3時台の起床になる。即、身を起こし、床の乱れ籠に前夜から用意してある服を着る。顔を洗って食堂に出ると、時刻は3時58分だった。
試みにカーテンを巻き上げ、窓を開けてみる。雨を横殴りにしている風もただものではない。しかし寒さはまったく感じない。おとといの午後は、急な雨があり、すぐに止み、青空が広がった。その夕立まがいの雨といい、今朝の台風前夜のような風雨といい、まるで夏のような空模様ではないか。
その雨が一掃された9時すぎに、大型バス2台のお客様に恵まれる。僕がお相手をしたおひりに前泊の場所を伺うと「覚えていない」と、その壮年男性は苦笑いをされた。僕も町内役員のバス旅行や業界の親睦旅行、つまり「自動移動装置」に乗せられているときには同じようなものだから、不思議は何も感じない。
昼前に僕宛の荷物が届く。ヤマト運輸の紙袋の中味は月餅の箱だった。その箱には僕の知る限り、香港の九龍醤園まで足を運ばなければ手に入らない百德食品公司の豆板醤と辣椒油が納められていた。
上澤梅太郎商店の法人メールアドレスには別途、僕宛のメールが届いていた。それは過去に僕と薄い交わりのあった方からのもので、そこには先日、香港の中環を散策中に九龍醤園の前を通りかかり、その瞬間、僕の日記にしつこいほど登場する豆板醤と辣椒油のことを思い出して購入に至ったことが書かれてあった。
破損を避けるため幾重にも巻かれた緩衝材を解いていくと、紛れなく百德食品公司のふたつの調味料が現れた。「秘宝」といっても過言ではない。
その豆板醤は、浅ましくもお礼のメールを書く前に、昼のにゅうめんにほんの少しを添えた。そして箸の先でつゆに溶かし、その香りを聞いた。「そう、これ」である。
香港の九龍醤園をはじめて訪れたのは1996年4月。2度目は2000年3月。3度目は2004年3月。以降、この店の調味料とは長く無沙汰をしていたものの、2019年4月に思いがけず、これをいただく機会があった。恐懼、欣喜したことは言うまでもない。
そのわずか2ヶ月後、騒乱の香港に遊んだ先輩がいる。夏はインドネシアでサーフィン、冬はカナダでスノーボードというヤナセヨシヒコさんがなぜ、そのとき香港にいたのかは分からない。「香港では何を買うべきか」と問うヤナセさんからのメッセージに「利工民の金鹿印のシャツ、そして九龍醤園の豆板醤」と僕は答えた。ヤナセさんは早速、滞在していた旺角から海峡を渡り、香港島の狭い坂を上がって九龍醤園に達した。そして僕への土産も含めて豆板醤を買った。しかしここがいかにもヤナセさんらしいところだが、その豆板醤は手荷物にしたため、空港で没収をされてしまった。惜しんでも惜しみきれないポカである。
今回、豆板醤と辣椒油を送ってくださった方は、過去に僕からもらい物をしているから礼は不要とおっしゃる。しかしそういうわけにはいかない。繁忙により荷作りは数日後になるだろうけれど、先ずは発送伝票を作ろうと思う。
朝飯 柿と菠薐草の白和え、トマトのスクランブルドエッグ、ジーマミー豆腐の冷や奴、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 天ぷら其の一、天ぷら其の二、夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、2種の葡萄、アイスクリーム、SMIRNOFF VODKA(生)
2023.11.6(月) 床と床脇の関係
隠居の床には田崎草雲の「巌菊之図」が掛けられている。コンピュータの一覧表によれば、これは10月15日には下げることとなっている。そして翌16日からは恵比寿講に合わせて羅漢山人の「大黒天之図」を掛けることとある。一方、床脇には現在、乾湿による獅子に乗った文殊菩薩を置いている。床と床脇に人の姿をしたものが重複するのはいかがなものか、その迷いがあって、いまだ「巌菊之図」を下げられずにいるのだ。
「だったら文殊菩薩を下げれば良いではないか」と言われれば、これはひとかかえほどもあり、またすこし触れば表面の金箔が剥がれそうになるため、あまり持ち歩きたくない。「だったらなぜ置いた」と詰められれば「置きたかったから」としか答えようはない。もうひとつは、鉄筋コンクリート製の母屋に置くよりは、伝統家屋の隠居に移した方が長く保つのではないか、と考えたことによる。
一覧表を更に下へと見ていくと、11月16日から大晦日までは柏木弘の抽象作品「UNTITLED 08-III」を掛けるべしとある。とすればいっそ、今からこれにしてしまう手、だろうか。
隠居の室礼を季節に応じて変えることは楽しい。そして床に鏡餅が飾られるまでは、あと7週間。その数字を目にすると、今年もそれほどは長くないことを実感する。
朝飯 ズッキーニとトマトのソテー、スクランブルドエッグ、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “THE FLYING GARDEN”のマッシュルームサラダ、爆弾ハンバーグ(クイーンサイズ)、デカンタの赤ワイン、家に帰ってからの「久埜」の栗蒸し羊羹、Old Parr(生)
2023.11.5(日) ルバイヤート集成
きのう注文した矢野峰人訳の「ルバイヤート集成」が、もう届いた。厚紙による封筒の最上部を鋏で切って開け、中味を取り出すと、それはA5版だったから、きのうの日記に書いた「シャツとも上着ともつかないもの」の胸ポケットがいくら大きくても、収まりはしない。
昼食は14時30分より。夕食に障ってはいけないから、このところのにゅうめんではなく、それほど大きくもないパン1個と、食器棚のどこに収まっているか分からない紅茶は避けて、飲物は番茶に牛乳を差した。
食後に分厚い「ルバイヤート集成」を開く。こちらは小川亮作の訳とは異なって、流麗な五七調がほとんどだ。初出は第二次世界大戦前で、読めない漢字も出てくる。
この矢野峰人訳と小川亮作訳を突き合わせみると、他の多くのルバイヤートとおなじく、章立てや並び順が異なっている。矢野峰人訳の「四行詩集」の第二十七歌は以下。
われ若きときひたぶるに
博士賢者の門に入り
高き教えを仰ぎしも
出づればもとの無知にして。
これは、小川良作の訳では以下になるだろうか。
幼い頃には師について学んだもの、
長じては自ら学識を誇ったもの。
だが今にして胸に宿る辞世の言葉は…
水のごとく来たり、風のごとく去る身よ!
小川亮作訳の「ルバイヤート」では、著者による前書きと解説も面白い。矢野峰人訳の「ルバイヤート集成」には、巻末に南條竹則による「ルバイヤートと矢野峰人」、高遠弘美による「幸福なる少数者のために」が収められている。こちらもまた楽しみだ。しかし先ずは、本体の詩を読んでみよう。出先で開くには、ちと重い本だが。
朝飯 鰯の梅煮、生玉子、納豆、菠薐草のソテー、大根と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とレタスの味噌汁
昼飯 パン、ミルク番茶
晩飯 3種の揚げ茸の噌和え、胡瓜のぬか漬け、夏太郎らっきょう、湯豆腐、長葱と鰹節と「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」による湯豆腐のたれ、「富士酒造」の「栄光富士鑑評会仕込大吟醸」(冷や)
2023.11.4(土) もの買う話
1980年代の後半から1990年代はじめにかけての、それはいつのことだったか、とにかく師走に一週間、会社の敷地から一歩も出なかったことがある。年末の需要にお応えをするため、製造現場に缶詰になっていたのだ。そのころの楽しみは、仕事場から館内電話で家内に夕食の内容を訊き、その晩に飲む酒を選ぶことだった。
今は仕事の内容も変わり、週に一度も会社の敷地から出ない、ということは無い。それでも繁忙により気ままな時間が確保できなくなことがある。そんなときには決まって何かを買いたくなる。
稀代の荷物ぎらいにて、合理的なバックパックやショルダーバッグを試すうち、その数は数十個に達した。一方、荷物を減らすことにも習熟をしてきて、今、もっとも気に入っている物入れはショルダーバッグではなく、胸に張りつくような薄いポーチだ。そこから更に進んで、先日はふたつの大きな胸ポケットを持つ、シャツとも上着ともつかないものに目を付けた。
インターネットで服を買う場合、もっとも問題になるのはサイズだ。何年か前にEC関係の研修に出たことがある。そのとき「買う気のしないウェブショップとは」と訊かれて「実際の人間がそれを着ている画像の無い服屋」と答えたことがある。
当該の「シャツとも上着ともつかないもの」を売るページには、それを着ている人の画像があった。身長は170センチとのことで、僕とほぼ変わらない。ただしそのモデルは腕まくりをしていた。それでは袖の具合は分からない。
よってその服屋に質問を送ったところ「袖の長さはジャストサイズといった感じです。長すぎず、短すぎず、ちょうどでした」との返事が戻った。僕は腹の中でニヤリと笑い、更に「ホントかよ」と、これまた腹の中で茶化した。
その「シャツとも上着ともつかないもの」が、きのう届いた。そそくさと箱を開け、袖を通してみたところ、それは見事に「長すぎず、短すぎず、ちょうど」だったから、以降は気分の良さが続いている。
更に今朝は、オマル・ハイヤームの「ルバイヤート」を注文した。岩波新書の小川亮作訳は学生のころに買い、それを見失い、更に買ったら古い方も出てきて現在、家には2冊がある。それから数十年を経て今回は、矢野峰人訳の「ルバイヤート集成」を買い物カゴに入れた。この本の判型は何だろう。「シャツとも上着ともつかないもの」の胸ポケットには、四六版までなら収まると思う。
朝飯 鰯の梅煮、納豆、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と椎茸と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE
2023.11.3(金) 文化の日
きのう18時を過ぎるころ、翌日の人のやり繰りや製造現場からの品出しについて、会社の電子会議室に指示や要請を上げたにはワケがある。諸般の事情により、今日の販売係はヤギサワアヤカさんしか出社できないのだ。しかも今日は、今秋でもっとも人出の多いことの予想される3連休の初日である。
開店直後、僕がひとりで店番をするあいだに、ヤギサワさん、事務係のカワタユキさんとツブクユキさん、隠居係のタカハシリツコさんの4名で休憩時間を調整してもらう。販売に常時3名があたれれば、充分とはいえないものの、何とか凌げそうな気がする。
蔵見学を11時にご予約くださったお客様は幸い、その20分前にご来店くださった。そのお客様のご案内を完了すると、時間をずらしつつ交互に取る昼休憩の時間が迫っていた。即、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ、朝から3回目になる納品へ行く。
「ようやく乗り越えた」と感じたのは17時がちかくなるころだった。明日の人のやり繰りは、今日よりは楽になるだろう。ただしお客様の出は今日よりも早く、その数は今日より多くなるに違いない。
朝飯 鰯の梅煮、巻湯波の淡味炊き、ピーマンの味噌和えを添えた目玉焼き、酢蓮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 夏太郎らっきょう、カレー南蛮鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2023.11.2(木) 自由に使える時間
昨年の紅葉の時期には釣銭のために、多いときで週に2度の、銀行での両替を要した。今年はそれが週に1度で済んでいる。それはひとえに、この1年のあいだにいわゆるキャッシュレスが進んだためだろう。ただし今年の春ごろから顕著に感じるのは、お釣りとして出て行く1,000札の多さである。
1,000円札の釣銭は、並券と新券を交互に重ねて作る。今日のための1,000円札は、きのうの夕食前に作った。今朝は9時すぎに銀行へ行き、この1週間で溜まった種銭の、5,000円札、1,000円札、100円玉への両替を頼んで帰社した。
昼食は、自分で作っているヒマは無いと踏んで、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品のついでに確保した。午後はそれを食べ終えるやいなや銀行へ行き、両替の成った紙幣と硬貨を受け取って戻る。
木曜日の今日は、おととい火曜日の日記に書いたほどは、店は混み合わなかった。それでも明日の釣銭に使うための1,000円札の並券を店から事務室へ運び、それを数えることは、17時を過ぎるまでできなかった。
日中は、しなくてはならないことまでできない忙しさになる。18時を過ぎるころ、明日の人のやり繰り、製造現場から店への品出しについての指示や要請を、社員全員へ向けて電子会議室に上げる。
この時期、自由に使える時間は、僕の場合、未明から早朝にかけてのみとなる。とにかく早寝早起き、である。
朝飯 巻湯波の炊き物、玉子焼き、菠薐草のソテー、胡瓜の塩もみ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「カルフールキッチン」の稲荷弁当
晩飯 ブロッコリーのニンニク炒め、名前を知らない2種の茸のスパゲティ、2種のパン、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018
2023.11.1(水) 11月1日のメールマガジン
2021年まで、ウェブショップのお客様には毎年11月1日に、点線以下のメールマガジンを配信してきた。しかし一昨年からは、その仕事を長男や外注SEに任せるようになった。僕は若いころから老害を激しく憎んできた。仕事が自分の手を離れて若い人に移ることには無条件で賛成である。今回はウェブショップのお客様以外にも伝わるよう、文中の数字のみ書き換えて、ここに貼りつける。
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来年(2024年)のカレンダーを、お分けします。
業務日報をコンピュータで付けるようになった1992年から手帳を離れ、現在は「手帳つかわない歴31年」の上澤卓哉です。しかしカレンダーは、やはり必要です。鬼が笑うかも知れませんが、自分の机の左手に、来年のカレンダーを提げてみました。
上澤梅太郎商店のカレンダーは、B4サイズで、昔ながらの、ありきたりのデザインのものです。ただそれだけに…
・予定を書き込むには最適です。
・「大安」「先勝」などの六曜や旧暦、日本の伝統行事を知ることができます。
・筒のように丸めて、またはコピーして持ち運べば、直近の日程管理に便利です。
ご入り用のお客様は、ご注文の際【通信欄】に「カレンダー希望」とお書きください。在庫の続く限り、商品に同梱いたします。
ご注文は以下から、お願いいたします。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item
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カレンダーはもちろん、ご来店のお客様にもお分けできます。ご入り用のお客様は販売係まで、その旨をお伝えください。
朝飯 榎茸と菠薐草のおひたし、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、酢蓮、大根と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ其の一、夏太郎らっきょう、SMIRNOFF VODKA、ポテトサラダ、マッシュルームのソテー、名前を知らない3種の茸のソテー、パン其の一、パン其の二、レバーペースト、チーズ其の二、Chablis Billaud Simon 2018






























































































































