2024年12月の日記31本
2024.12.31(火) おおつごもり
おとといの日記に書いた「阪納誠一メモリアル走行会」の「日程に都合のつかなかった2017年と2018年」とは多分、開催日が日曜日、あるいは大晦日必着の「日光の美味七選」の出荷日に当たってしまったことによる出場断念だったような気がする。しかしその美味七選も、おととしからは僕の手を完全に離れた。世の中には、いつまでも仕事にしがみつこうとしたり、院政を敷いたり、という人が少なくないらしい。それが僕には信じられない。楽が一番ではないか。
事務室で僕のする仕事は、今年はもう無くなった。店も、すこし忙しくなったときに手伝いに行く、くらいのところまで落ち着いてきた。なにより今日は大晦日である。
上澤梅太郎商店の年末年始の休みは元日のみ。明日は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売場が賑わうだろう。製造現場には道の駅用の一部商品について、予定より増やして準備するよう指示を出した。
夜は酒に燗をつけて、鴨鍋と年越し蕎麦を賑やかに食べる。
朝飯 ハムエッグ、生のトマト、小松菜のソテー、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」による松前漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、鴨鍋、「やぶ定」の蕎麦、鴨鍋のつゆによる素麺、「柏露酒造」の「越の四季超特選大吟醸」(燗)、「與兵衛桃林堂」の桃李もなか、Old Parr(生)
2024.12.30(月) 年末の仕事
本日すべきことは、メモにしておいた。それに従って外へ出ようとしたところ、先月27日の日記に書いた、そして本日出荷の「日光の美味七選」に封入する商品説明をもう一度見直すよう、長男に頼まれる。その結果、2、3の個所に朱を入れて長男に戻す。嫁のモモ君には、年越し蕎麦のつゆへの言及が欠けているとの指摘があり、それも加えることとなった。
「日光の美味七選」については、かつては荷作りを除いてはすべて僕が担っていた。それがいつの頃からか僕の手を離れ、今ではすべて長男、モモ君、そして社員がしてくれる。有り難いことこの上ない。
銀行では釣銭のための、今年最後の両替を頼む。そこから今度は、盆暮れ彼岸にはなにかと仏壇に供物をくださる方のお宅へまわり、一升瓶を置く。会社に戻りつつ道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ寄り、早くも在庫の少なくなっている商品を確かめる。
店舗入口右側には現在「汁飯香の店 隠居うわさわ」への案内が掲げてある。それを外して「賀正」の墨書に掛けかえるのは今か、それとも閉店後かと長男に問われて「いま、やっちゃおう」と返事をしつつ立ち上がる。その次には隠居へ行き、床の間の、柏木弘の”UNTITLED 08-Ⅲ”を河井寛次郎の「喜者開扉」に掛けかえる。
この時期には、いきなり大口のお客様のいらっしゃることが珍しくない。15時30分にはまたまた道の駅に、まとまった納品をする。「日光の美味七選」の限定40セットは無事、宅急便に引き渡された。
夜には少しゆっくりして、飲みさしのワインを干す。
朝飯 菠薐草のおひたし、玉子焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ、パン、レバーペースト、クリームシチュー、PREDICADOR BLANCO 2015、「松之助」のハミングバードケーキ
2024.12.29(日) 阪納誠一メモリアル走行会
「モビリティリゾートもてぎ」の西コースを年末に借り切って開催される「阪納誠一メモリアル走行会」には2006年から、日程に都合のつかなかった2017年と2018年、および新型コロナウイルイスによる社会の混乱により中止をされた2020年を除いて参加をし続け、今年で16回目になる。
宇都宮の外れのホテルを出発したのは7時6分。トランスポーターを曳くホンダ車のフロントウインドーには霜が凍りついていた。モビリティリゾートもてぎには北ゲートから入り、パドックには7時48分に着。8時よりコントロールタワー下の会議室で受付が始まる。手渡された参加一覧のクルマは1925年から2000年までに生産をされた64台。ちなみに僕のBUGATTI T35は1926年製だから今年で98年目のクルマである。
8時20分からのドライバーズミーティングを終えてパドックに戻ると、タシロさんは既にして一度エンジンをかけ、異常の無いことを確かめていた。そして9時よりコースに出る。
はじめの20分間は、いまだ熱を蓄えていないエンジンと冷えたタイヤを慮って、エンジンの回転数は2,500までに抑えておく。エンジンの8気筒はばらつくことなく回っている。ブレーキの片効きもほとんど無い。1年ぶりの整備ではあったものの、調子は軽快そのものである。
10時30分からの20分間では、いよいよエンジンの回転を上げていく。このときの最高は3速で4,000回転まで。丸みを帯びたコの字型の第一コーナーの僕の限界は3速3,300回転。ここを過ぎつつあるときには常に「踏め、踏め、踏め、踏め、恐れるな」と、心に強く言い聞かせる。バックストレッチから右に入る狭いシケインには3速2,500回転が許容できる最高の速度だ。この隘路が数十メートル先に迫ったときには「ハンドルを回せ」とみずからを叱咤する。昨年、ここを通り過ぎて前方の草地に乗り上げたクルマがあった。焦燥と迷いの結果だろう。
昼食をはさんだ12時50分からは同乗走行。随分と前から来つづけてきてくれているモモイシンタローさんが横に乗っているときには、冒険は避けるものの、手を抜くこともしない。真剣に走らないと面白くないのだ。その20分間が終わると息つく間もなく13時20分からはまたヴィンテージクラスの20分間が始まる。
ホームストレッチの最後、第一コーナーの入口では、コーナー手前100メートルで急制動をかける。ブレーキを踏みつつかかとでアクセルを蹴り、4速から3速にギヤを落とす。そのときコーナー手前50メートルを示す表示までは、いまだ20メートルほどの余裕がある。つまりシフトダウンに要する時間は1秒くらいのものだろうか。蛮勇を鼓舞して3速3,500回転でコーナーに飛び込むと、その回転数あたりから急に馬力が上がるのか、尻が左に振り出される。
バケットシートにシートベルトで固定されているわけでもない身体は、右の側壁に押しつけた右の脛、およびギヤボックスに押しつけた左の脛で支えている。この状態で大径のハンドルにカウンターを当てることは難しい。できることはアクセルにかけた右足の力を弱めることで、すると車体は元の体制を取り戻すものの、速度は落ちる。結局のところ、第一コーナーには3速3,300回転で入って行き、その回転数を保ったまま出て行くのがもっとも良い手、かも知れない。
帰り支度を始める参加者が目立つころになっても、タシロさんはエンジンの調整やホイールの増し締めに余念が無い。14時50分からのヴィンテージクラスでは、真っ先にコースに出て行く。その2周目にさしかかったとき、ピットロードから出ようとして、しかし第一コーナー手前の草地にスタックしてしまった赤いクルマはMGだっただろうか、それともアルファロメオだっただろうか。続くクルマは皆無だったから、以降、全長1,490.361メートルの西コースのすべては僕の貸切になった。最後は15時40分からの同乗走行。
ヴィンテージクラスと同乗走行の合計時間は115分間。モモイシンタローさんによる、今回の僕の最高タイムは1分03秒。つまり平均時速は85キロ。とすれば1日の走行距離は163キロメートルになる。これは間違いなく、本日の参加者中で最長の時間、最長の距離だろう。
僕はおよそ、頑張るということをしない。これまで頑張ってきた、そして今でも頑張っていると人に言えるのは、BUGATTI T35をできるだけ速く走らせようとすること、それのみではないか。そして「また来年」である。
朝飯 「ホテルルートイン宇都宮ゆいの杜」の朝のブッフェ
昼飯 「グランツーリズモカフェ」のカレーライス
晩飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、すき焼き、「柏露酒造」の「越の四季超特選大吟醸」(冷や)、干し柿の菓子
2024.12.28(土) 正月飾り
12月28日は餅つきの日として僕は認識をしている。小学生のせいぜい3、4年生までのころ、上澤梅太郎商店の事務長だったコイズミヨシオさんの家に泊まり、翌日はその親戚のフジワラさんの家で餅搗きを見物する。それはかならず12月28日で、忘れられない楽しい思い出だ。
年の瀬も迫りつつあるころ、カレンダーの12月28日の日付を見て考えるのは、神棚とお稲荷さんの掃除を朝のうちにすべし、ということだ。しかし今日に限っては僕があれやこれやするうち、双方とも長男が済ませてくれた。多いにありがたい。長男によれば、稲荷社に収めた護符の傷みがこの1年間で随分と進んだという。だったらその箱には樟脳でも入れるべきだろうか。護符だけは別の場所で保存、などということをすると、結局は紛失のもとになるから要注意である。
伊豆に行っているあいだに輪飾りや注連縄などの正月飾り、また幣束などが届けられていた。今朝は柱飾りも届いた。「正月の飾りつけはいつすべきか」については諸説紛々、議論百出で収拾がつかない。いつもは30日に行うものの、今年は仏滅に当たる。とすれば前日の29日はどうか。しかし29日は「二重苦」につながるとして嫌われている。よってふたつの柱飾りは今日のうちに店と事務室に取り付けられた。鏡餅も届いているものの、これは仏滅もものともせず30日に飾ることとなった。
大安、仏滅、友引、先勝、先負、赤口などの六曜については、個人としては、どうでもよいものと考えている。それは、食べ合わせの禁忌を子供のころから嗤っていた、そういう僕の性格によるだろう。
終業後はEBエンジニアリングのタシロジュンイチさんが運転するホンダ車の助手席に収まって、宇都宮の外れまで移動をする。
朝飯 ハムエッグ、トマトとレタスのサラダ、鮭の焼きほぐし、千枚漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「魚べいゆいの杜店」のあれこれ、「白鶴酒造」の「白鶴純米大吟醸」(冷や)
2024.12.27(金) 伊豆治療紀行(31回目の2日目)
きのうの就寝が早かった分だけ、今朝の目覚めは早い。枕頭のiPhoneをたぐり寄せ、TikTokを開いて先ずは「梅太郎」のアカウントに戴いたコメントに返信をつける。そして「レコメンド」に戻ると「カイロプラクティックのような代替医療、民間療法は、それを受けて気持ちが良ければ否定しないけれど、科学的根拠は皆無」と、どこかの整形外科医が解説をしていた。
2018年の晩秋、これまで経験したことのなかった痛みに背中の右側が襲われた。どうにかしようと訪ね歩いた中には勿論、整形外科医もいた。国立病院でMRIによる画像を撮り、それを分析してももらった。しかし整形外科医は湿布と鎮痛薬を処方し、痛み止めの注射を打つ、それしか手は無く、薬が切れれば痛みはぶり返した。その痛みを霧消させたのは、当時、宇都宮で開業していた、現在は「伊豆痛みの専門整体院」のワタナベ先生である。整形外科で治るなら、僕も整形外科へ行くのだ。「治せねぇんだから、しょうがねぇじゃねぇか」である。
今日の治療はきのうより楽だった。からだの要所要所が深刻でなければ治療の時間は短くて済む。そのお陰で今日は城ヶ崎海岸11:05発の上りに間に合った。
東京駅からは京浜東北線で神田、そこから京橋、そこから神田、そして銀座と、一見、合理性を欠く移動をするも、それにはいろいろとワケがある。京橋のモンベルでは今月23日の日記に「買うことを決める」と書いたクリフサーモパンツではなく、より細いガイドサーモパンツを買った。サイズはS-L、つまりウエストはSでレングスはロング、というものがちょうど良かった。履き初めは12月19日。元日早朝の墓参りの際にも、あるいは穿くかも知れない。
神田で別れた家内とは銀座で落ち合って食事を摂り、浅草19:59発の下り特急を使って22時前に帰宅を果たす。
朝飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の朝のブッフェ其の一、其の二、其の三
昼飯 「教文館カフェ」のケーキとコーヒーのセット
晩飯 “Bistro Le Nougat”のウフマヨネーズ、クレソンとマッシュルームのサラダ、2種のパン、ブーダンノワール、パリブレスト、Rully La Chaume,J.Y.Devevey 2020、エスプレッソ
2024.12.26(木) 伊豆治療紀行(31回目の1日目)
海外のある国でピータンをナイフで二つ割りにすると、黄身の中でとても小さな、ミミズのような虫が複数でうごめいている。しかし「現地の人が食べているものなら問題はなかろう」と、躊躇することなくそれを食べる。味は、特に黄身の味が濃く、普通のピータンよりよほど美味かった。という夢を今朝は見た。
僕の性格に負けず嫌いの部分はひとかけらもない。しかし食べられないものがある、ということに関しては非常な悔しさを覚え、それが好きになるまで徹底的に食べる。そうして苦手な食べものを克服してきた。
家内がアイスランドで買ってきた缶詰の臭い魚も、食べてみれば「フツー」だった。サイゴンのベンタイン市場の脇の屋台で食べたヒヨコになりかけの茹で玉子も、また「フツー」だった。人が日常的に食べているものは、おしなべて「フツー」なのだ。
下今市09:34発の上り特急きぬ116号は、09:05発の上り特急リバティけごん14号の車両点検のため、20分おくれで発車。それを受けて伊豆高原には14時37分の着。従って14:30に駅前を出るホテルの送迎バスには間に合わず、タクシー代1,130円を無駄に使う。
ホテルから歩いて行ける「伊豆高原痛みの専門整体院」での治療は、昨月ほどは楽でなかったものの、拷問まがいの痛みは感じずに済んだ。5,000ボルトを発する電子ペンによる痛みは、患部の状態が悪いほど強く、問題が小さいほど軽くなる。とにかく助かった。
夜は日本酒を冷やで300ccほども飲み、21時に就寝する。
朝飯 三つ葉のおひたし、トマトのスクランブルドエッグ、揚げ湯波の甘辛煮、千枚漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび、伊右衛門「京都ブレンド」
晩飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、「澤乃井」の特別純米(冷や)、ロビーで無料で提供されているアイスクリームにこれまた無料のアイリッシュコーヒー用ウィスキー”BUSKER”をかけたもの
2024.12.25(水) 非生産的でも嫌いでない仕事
首尾良く3時台の起床。先ずは仏壇のことを済ませ、次はコンピュータの電源を入れる前に、釣り銭のための種銭を数える。お盆のころは溜まりに溜まった十円硬貨が、このところはすこしずつでも出て行く。それがきのうの閉店時には、いよいよ枯渇した。よって今日は朝一番で銀行へ行かなければならない。
釣銭を作るという仕事は、どちらかといえば非生産的なものだ。ところが僕はこれが嫌いでないばかりか好きだったりする。種銭の合計金額を睨みつつ、コンピュータに自作した計算機にて、両替すべき五千円札、千円札、五百円硬貨、百円硬貨、十円硬貨の数を決める。来るべき年末年始の銀行の休みは長い。安全を考えれば、両替は30日にも必要になるだろう。
それにしても、きのうの日記にも書いたことだが、ご来店になるお客様の数は、きのうに引き続いてとても少ない。しかしこの状況は、あさって金曜日までの、真空域のようなものではないか。そんなことを考えている僕に長男は、年末年始の、日ごとの繁忙予想を持って来た。
上澤梅太郎商店は「いま食べごろの味」をお客様にお届けするため、繁忙期においても商品の作り置きはしない。売り切れを避けるため、商品の生産量は、今週の土曜日から一気に増やすことになるだろう。
朝飯 ハムエッグ、茹でたブロッコリーと生のトマト、菠薐草の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 千枚漬け、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」による松前漬け、鮨其の一、鮨其の二、鮨其の三、焼き鳥あれこれ、「柏露酒造」の「越の四季超特選大吟醸」(燗)
2024.12.24(火) 丸いテーブル
今月16日の日記に書いた3枚のCDが、店のiPadでミックスされて、遠く離れたスピーカーから流れている。その音量はお客様の迷惑にならないほどに落とされているものの、僕の耳には明瞭に聞こえている。やがて曲が”The Supremes”の”My Favorite Things”に変わる。特筆すべきは当時22歳だったダイアナ・ロスの若々しい声、よりも僕はバックのドラムスに注目したい。スネアとシンバルを叩きまくりの大活躍で、とにかくカッコ良いことこの上ない。確かめてみたい人はYouTubeを”The Supremes My Favorite Things Motown Records 1965″で検索していただきたい。もっともコンピュータの小さなスピーカーでは、その良さの10分の1も伝わらないかも知れない。
さてこちらは今月20日の日記に書いた、地方発送の年内お届けは今月24日のお受け付け分まで、について。ご来店のお客様は、今日からめっきり減った。発送をお申し込みになるお客様の中には、年が明けてからお年賀として出荷するよう指示される方もいらっしゃった。一方、電話によるお申し込みはいまだ「年内の配達は間に合いますか」のお問い合わせがほとんどだ。さて明日の具合は、どうなるだろう。
夜の食卓は、それは賑やか。丸いテーブルを1歳から68歳までの8人が取り囲んでいるのだ。そして来週の今日は、いよいよ大晦日である。
朝飯 玉子焼き、納豆、菠薐草の胡麻和え、紅白なます、蕪と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と白菜と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のローストチキン、レタスとベビーリーフのサラダ、ミートローフ、「進々堂」のパンドカンパーニュ、同シュトーレン、他あれこれ、Chablis Billaud Simon 2018、BOURGOGNE Jean GROS 1994
2024.12.23(月) 贅沢でなくても美味いもの
目を覚ましてひと息をつき、枕頭のiPhoneを引き寄せると時刻は3時46分だった。それを奇貨としてすぐに起き、洗面所を経由して食堂に出る。仏壇のことを済ませても、食器棚の電波時計は3時59分。最上部の画像が決まらなかったため公開できなかった20日の日記を完成させて公開し、引き続いて21日と22日の日記を完成させる。
以降は、おととい京橋のモンベルで忘備のためカメラに納めたクリフハーフシェルパンツ、クリフパンツサーモ、アルパインイージーフィットパンツサーモの3点をウェブ上で比較し、そのうちのクリフパンツサーモを27日に買うことを決める。
朝食のおかずは湯豆腐。もっとも好きな湯豆腐のたれは、刻んだ長葱に鰹節を加え、そこに「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を充分にかけまわしたものだ。今朝のこれがうっとりするほど美味いのは、それぞれの材料の相和もさることながら、昆布を惜しまず使ったことが効いているような気がした。
日中は繁忙にて、家内に頼まれた、街うちの2個所にお歳暮をお持ちすることはできなかった。その仕事は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、ことし最後の営業を終えた家内が午後に担ってくれた。
終業後は事務室に長く留まることはせず自宅に引き上げる。そして早々に入浴を済ませる。
1982年の1月だったか2月だったか、とにかく泊まっていたヴァラナシのバンガローで、シーク教徒が宴会をしていた。その食堂棟に近づくと声をかけられ、髭にターバンの男たちからウィスキーを振る舞われた。当時の僕はウィスキーは好まず、ようよう1杯を干して彼らに礼を述べた。やはり二十代のころ、銀座のカレー屋「ナイルレストラン」でムルギーランチを注文したところ、ウェイターにウィスキーを勧められた。「昼に、それもカレーを肴にウィスキーですか」と驚いて、僕はその提案を断った。
しかし今では、夕食にカレーの出るときには、それにウィスキーを添えることが多い。夏ならハイボール、冬にはお湯割りである。そのカレーの前のポテトサラダとウィスキーのお湯割りの相性は異常に良かった。そしていまだ20時になる前に寝室へと向かう。
朝飯 湯豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ
昼飯 素麺(あつもり)
晩飯 “neu frank”のコーンビーフを添えたポテトサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
2024.12.22(日) 東武日光線は予約が必須
狭いながらも居心地の良い空間でぬくぬくと過ごすことは禁物だ。浅草から日光、鬼怒川方面に出かける、あるいはそこから東京へ戻る東武線については、コロナ以降は油断がならない。特に週末は混み合うのだ。そういう次第にて、浅草08:30発の下り特急の座席は数日前に確保しておいた。
朝食の選択肢は、その始発である浅草よりも、幾駅か先の北千住の方が多い。よって経路からすればいささか合理性に欠けるきらいはあるものの、泊まっていた上野からは浅草を避けて北千住へ向かう。
実のところは東武線の上りプラットフォームにある小諸蕎麦でたぬき蕎麦とライスが食べたい。しかし狭いところでの立ち食い、および熱いものを腹に入れて汗をかくことは、今朝はしたくない。構内2階のドトールコーヒーへ向かうと、店内改装にてしばらくお休みの張り紙があった。よってこれまで入ったことのなかったプロントにて朝のセットを注文する。
10時30分に帰社して仕事着に着替え、以降は通常の業務に服する。おとといの日記に書いたように、地方発送の年内お届けは、あさって24日のお受け付け分まで。事務係のカワタユキさんに確認をしたところ、ウェブショップは24日の23時59分までにいただいたご注文は、年内にお届けできるとのことだった。
朝飯 「プロント」のハムチーズトーストセット、ホットコーヒー
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダ、「進々堂」の2種のパン、クリームシチュー、Chablis Billaud Simon 2018
2024.12.21(土) 西研忘年会
夏至が過ぎると何とも寂しくなるという下級生を「夏はこれからではないですか」と、今年の6月下旬に励ましたことがある。今日は冬至で、となれば僕も何となく嬉しい。ただしその明け方の空を撮ることは、今朝はしなかった。文章部分は書けても、その最上部に置く画像が決まらないから日記を公開できない、ということがよくある。しかし今日は、朝からその確保に気を揉む必要はない。
下今市12:35発の上り特急リバティに乗る。次の新鹿沼に到る前に眠りに落ち、目を覚ますと車窓には既にして、都会と言っては語弊があるやも知れないけれど、越谷あたりの景色が広がっていた。
新橋までは、北千住から常磐線に乗ると早い。しかし好きなのは銀座線である。東武線の終点である浅草で銀座線に乗り換え、いまだ時間に余裕もあれば、京橋で降りてモンベルに入る。そして寒い時期のシャツと防寒用のズボンについて調べる。シャツは、今あるユニクロ製のほとんどは来春に処分をし、来秋からはモンベル製のそれに換えようと考えている。防寒用のズボンはこれからよく考えて、来週またここに来て1本を買うつもりでいる。
15時30分に予約を入れておいた新橋の大衆床屋には、一体全体どれほど待てば順番が来るのかと思われるほどの待ち客があった。予約料の500円は、いわば特急券である。
集まりの場所「國澤麦酒」は、新橋駅前の機関車のすぐ後ろの通りを真っ直ぐ南下した左側にすぐに見つけられた。店の女の人に案内されるまま8階へ上がると、そのルーフトップバーからは東京タワーが望めた。醸造設備の見学は17時から。そして17時30分からは、西研究所の忘年会にて、21時30分まで歓談を尽くす。
朝飯 鮭の焼きほぐし、明太子、梅干、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼飯 「久埜」のどら焼き、牛乳
晩飯 「國澤麦酒」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、シンバシクラシックラガー、エイジドバーレイワイン
2024.12.20(金) 【年内のお届け間に合います】
お客様にお送りするメールマガジンは、画像を含むものは長男が書いて撮って、作成と配信は外注SEに任せる。それに対して文章のみのものは僕が書いて、配信予約をする。毎年最後のメールマガジンは【年内のお届け間に合います】という表題で、昨年は12月19日の18時に配信をした。
「さて今年はいつお出ししよう」と思案をしていたところ、今年は11月の末から日を追いつつ複数通を、SEが配信してくれるという。その最終回は12月22日と聞いて、僕はその2日前の日記にて、おなじ内容をお知らせすることとした。今年も残り10日あまり。感慨もひとしお、である。
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当店謹醸品をご愛用くださいまして、まことに有り難うございます。上澤梅太郎商店・上澤卓哉です。おおつごもりも間ぢかに迫りました。お得意様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
★年内お届けのご注文は、12月24日(火)まで承れます。
1月1日(水)、2日(木)のお届けを希望されるお客様も、12月24日(火)までにお申し込みいただき【通信欄】にて、お届け日をご指定ください。
★12月25日(水)からのご注文は、1月2日(木)より順次、出荷をさせていただきます。
リピーター様のための商品一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item#omatome
ご贈答用の一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item_gift
★上澤梅太郎商店は、元旦のみ、お休みをいただきます。
元旦に日光方面にお出かけのお客様は、当店のちかくにございます道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にて、一部商品ですが、お買い求めいただけます。
https://www.nikko-honjin.jp/access
以上、どうぞよろしく、お願い申し上げます。
みな様、良い年をお迎えください。
朝飯 オムレツ、ポテトサラダ、菠薐草の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「進々堂」の3種のパン、ポトフ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.12.19(木) 優先順位
和の朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」では、食後のお客様に感想をお書きいただいている。それをコンピュータにデータベース化するのは僕の仕事だ。
隠居の経営母体である上澤梅太郎商店は、店休日の翌日つまり今日は電話の多いことが予想される。店舗では、年内お届けの地方発送のお申込みが続いている。更には予期しない来客もある。よってきのうの終業後はコンピュータに加えて隠居の感想カードと10キーを自宅へ持ち帰り、今早朝は、その入力作業に当たった。
仕事と日記を書くことのどちらを先にしたいかといえば、それは趣味である日記の方だ。しかし優先順位は明らかに前者にある。入力の仕事は5時45分に完了した。以降はきのうの日記を完成させて、朝食の6時30分を迎える。
午後、久住昌之著「するりベント酒」を上澤梅太郎商店書籍部で買う。これにビーフジャーキーの小袋を添えて、家内に包んでもらう。僕が書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、ことし最後の例会が今夜はある。年末の例会には2,000円以上のプレゼントを持参すべし、ということになっている。計2,049円の組み合わせは、それに充てるものだ。
僕はまた、同会においては酒の取り寄せ係もしている。よって今夜の人数に合わせた四合瓶7本をトートバッグに収め、19時20分に会社の通用口を出る。
朝飯 菠薐草の胡麻和え、目玉焼き、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Johnny’s Cafe 638″の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、7種の日本酒(冷や)、家に帰ってからのケーキ、Old Parr(生)
2024.12.18(水) 半袖のTシャツ1枚で
毎月の何番目の水曜日と決めているわけではないけれど、多くの月においては、その中ほどの水曜日を店休日としている。休み、とはいえこの日は例外を除いてすべての社員が出社し、シャッターを降ろした奥では会議、話し合い、研修、大掃除、それに平行して製造係や事務係は通常の業務もこなしている。
全員が集まる場所は隠居の庭に面した二間。その窓から見える、冬の庭にひときわ葉の紅い低木は、遠目にも南天と分かる。もともと椿が目立っていた庭には1年ほど前に、隣家とのあいだに更に多くの椿が植えられた。それらが咲くのは、いつごろになるだろう。
伊集院静の随筆集に、毎回、花のことからはじまる1冊があった。筆者の京都時代には、毎週、茶花と届けてくれる花屋がいたとのことだった。茶花について調べてみると、11月から3月にかけては寂しくなるほど種類が少ない。それが春彼岸のころより徐々に増え、5月から9月にかけては文字通りの百花繚乱となる。和服なら単衣、洋服なら半袖のシャツ1枚で過ごせる季節は、何と言っても森羅万象は賑やかになるのだ。
これは僕に限ったことかも知れないけれど、メシや酒は、薄着で口にする方が美味い。今日は首尾良く19時より前に入浴を済ませることができた。よって夕食の席には半袖のTシャツ1枚で望む。
朝飯 蓮根のきんぴら、菠薐草の胡麻和え、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蓮根のきんぴら、薩摩芋の蜜煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、天ぷらあれや、これや、それや、泡盛「久米島の久米仙」(生)
2024.12.17(火) 4冊
夏と冬、年に二度の賞与を支給するときには、社員ひとりひとりと面談をする。以前は時間を決めずに行っていたため、時にはとても長くなって、業務に支障を来すこともあった。そのため数年前からは、ひとりあたりの時間を決めて行うこととした。日程表によれば、今日はもっとも多くの社員との面談が予定されていた。そしてそれは、ほぼ時間どおりに完了させることができた。
面談を終えて店へ行くと、キャッシュレジスターの裏の棚に、本が売れたことを示す注文カードが3枚も置いてあった。その3枚とは以下。
日高敏隆著「動物と人間の世界認識—イリュージョンなしに世界は見えない」ちくま学芸文庫
千葉雅也著「センスの哲学」文藝春秋
稲田俊輔著「現代調理道具論 おいしさ・美しさ・楽しさを最大化する」講談社
上澤梅太郎商店書籍部は世界一小さな書店、かどうかは不明ながら、3冊も買っていただける日は、なかなか無い。味噌、醤油、漬物を買っていただけることは勿論、嬉しい。そして本もまた、買っていただければ、とても嬉しい。
閉店の直前になって、女性ばかり7名のお客様に恵まれる。そのうちのおひとりは
白央篤司著「にっぽんのおにぎり」理論社
をお買い上げくださったから、今日は合計で4冊も本が売れた。共感してくださるお客様は、やはり、いらっしゃるのである。
朝飯 白菜のソテー、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 豚挽き肉と春雨の中華風炒め、白菜と海苔のおひたし、蕪戸胡瓜のぬか漬け、紅白なます、焼売、泡盛「久米島の久米仙」(生)
2024.12.16(月) もうすぐクリスマス
クリスマスソングのCDは過去にかなり聴き込んだ。そこから3枚を選び、勉強仲間のイワハシカズヒロさんからまとまった単位で仕入れた。普段より僕が感心しつつ口にしているあれこれに上澤梅太郎商店の商品を加え、クリスマスの直前にお届けする「クリスマスセット」に添えるためだ。その3枚とは以下。
“The Christmas Collection” The Supremes
“The Christmas Collection” Stevie Wonder
“Soul Christmas” Aaron Neville
この「クリスマスセット」は2008年と2009年にウェブショップ限定で販売をし、それなりの反響もいただいたものの、その直後に控える「年末セット」と共に続けることが手間の点から難しくなり、以降は終売とした。残ったのはCDの在庫である。
2008年や2009年には、長男はいまだ学生だった。しかしこのセットについては覚えていたらしく、あのCDはどこにあるかと先日、訊かれた。あるなら店に出そうではないか、というわけである。
数十枚のCDは、気温の変化の少ない2階の倉庫に保管をしておいた。その段ボール箱を店に降ろすと、長男はそこから数枚ずつを取り出し、書籍部の棚に置いた。モータウンサウンドやリズム&ブルースに目の無い人には必携と思われるけれど、どうだろう。ご来店を、お待ちしています。
朝飯 菠薐草のおひたし、カツ煮、油揚げと小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、パン、マコンの安いワイン、コーヒー
2024.12.15(日) このあたりでようよう
タイの田舎のホテルに逗留して、気楽な日々を送っている。自分ではそう思い込んでいるものの、実際の場所は、茨城県の大きな温泉ホテルだ。その証拠に、家の近所の人が浴衣姿でロビーを歩いていたりする。やがて「いや、おかしい、タイへ行くのは来年の2月で、しかし今はまだ師走ではないか。これは夢に違いない。こんな夢なら早く覚めてしまおう」と、その夢を強制終了させる。
すると今度はどこかの百貨店の、社員や業者のための、いわゆるバックヤードにいる。とにかく今は、ここから抜け出さなければならない。お客を乗せるわけではないから古びた、整備も行き届いていない、不気味に揺れるエレベータで1階に降りる。僕の格好はパジャマに素足で、人に見つかるわけにはいかない。
社員用のトイレに入り、その個室の上の方の窓を開ける。すると駐車場に自社のハイエースが見えた。どうにか建物を出てそのハイエースに走り寄ると、茶色いメタリックのガソリンタンクにクロームメッキの”SUZUKI”の浮き文字を施され、とても特徴的な冷却フィンを持つ単気筒400ccのオートバイが並んで駐められている。そのオートバイに、いつの間にか現れた家内が跨がり「とても扱いやすいんだよ」と、すこし乗ってみせた。
このあたりでようよう、その入り組んだ夢から脱出して、今度こそ本当に目を覚ます。洗面所の電波時計は4時20分を指していたから「ちょっと寝過ごしちゃったな。今日も忙しくなるだろう」と考えつつ食堂へと向かう。
朝飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、ほぐし塩鮭、擂り胡麻、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊、梅干のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、明太子、カツ煮、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)
2024.12.14(土) ご予約
開店の1時間ほど前から駐車場でお待ちの、また7、8キロ離れた日光市旧市街からのものと思われるタクシーで到着されたふた組のカップルは「汁飯香の店 隠居うわさわ」での朝食をご希望だった。しかしいずれもお断りせざるを得なかった。すべての席は、数日前より予約で埋まってしまっているのだ。
街の洋食屋でも焼肉屋でもかならず予約をしてから出かける僕は「どうして予約をしてくださらないかなぁ」と首をひねる。それに対して「予約など思いもよらないお客様は、どうしても一定数はいらっしゃる。だから、そのような方に、どうにかして食事を提供できる方途を考えるべき」と長男は言う。しかし僕は、その方法を思いつかない。隠居をファミリーレストランにしてしまえば問題は一気に解決しそうだ。しかしそれでは隠居が隠居でなくなってしまう。また、その規模の商売はしたくない。悩ましい限りだ。
日中は、ご贈答の申込みのお客様が多い。上澤梅太郎商店は、今月24日までの承りであれば、年内のお届けが可能だ。それ以降にご来店になって「どうにか年内に到着させよ」というお客様は、昨年はどれほどいらっしゃっただろう。そういう心配を、僕は常にしている。
今週の月曜日と木曜日に、おなじお客様から相次いでいただいた大量の地方発送は、それぞれの翌早朝に僕が受注処理をした。その月曜日の分の荷札は午後、事務係のカワタユキさんが一気に作成した。「速かったね、すごいね」と、僕は声に出して驚いた。
自社にコンピュータが置かれたのは1980年代の後半。運用が軌道に乗ったのは1992年。コンピュータを導入したのは僕でも、今や社内には、僕の使えないシステムが目白押しに存在している。”Old soldiers never die, they simply fade away”である。
朝飯 メシ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スパゲティナポリタン、TIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2018、シュークリーム、Old Parr(生)
2024.12.13(金) 松むかえ
起きて食堂に来て仏壇のことを済ませると、コンピュータを起動して、先ずは「ぐるなび」を介しての「汁飯香の店 隠居うわさわ」への予約の受付をする。明日は既にして満席、そして明後日も今朝の受付で満席になった。月曜日は時間により、いまだ2客のテーブルに空きがある。
隠居には、最も先の予約としては、5月のそれを電話でいただいている。ぐるなびで操作できるのは2ヶ月先の予定までのため、その会食のためのテーブルを「予約済み」にできるのは3月1日から。そのころ僕はチェンライにいる。よってそのことを、出発前に印刷し、旅行中は部屋の壁に貼る日程表に、今から打ち込んでおく。
ここまでを済ませてから、メールに添付する形できのうの夕刻に戴いた、大量の地方発送の受注処理にかかる。今週火曜日の日記にも書いた、好きな仕事の再来である。そしてつまりはまぁ、こういうことをこなすわけだから、僕には早寝早起きが必須なのだ。
早朝に仕事にくらべて日中のそれは社員の手伝い、手助けのようなもので、僕が先に立ってすることは、ほぼ、無い。
そういえば今日は「門松が届きました」と販売係に言われて外へ出て、それを立てる場所について、本職とすり合わせをした。「門松 いつまで」と検索エンジンに入れると「12月13日」と出る。「門松 いつまで」と語句を換えると「関東では1月7日、関西では1月15日まで」と出る。当方は関東でも、1月15日まで置くつもりでいる。早々に片づけては、勿体ないではないか。
朝飯 肉じゃが、目玉焼き、菠薐草のおひたし、油揚げと小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 豚肉と白菜と茸の鍋、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)
2024.12.12(木) 押し合いへし合い
体育の日のからむ連休から勤労感謝の日のからむ連休までの、およそ6週間が過ぎれば紅葉見物の狂騒も収まり、日光はすっかり静かになる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品も、平日に限っては、朝に充分の品出しをしておけば、夕刻まで商品の売り切れる心配は無くなった。
日光や鬼怒川で新年を迎えようとする人たちにより街の商業施設が賑わいを取り戻すのは、いつになるだろう。それについては道の駅の人に訊ねたり、あるいは自社の昨年の数字を見ながら準備をしていこう。
販売のパートタイマーが去った16時からは、今日はひとりで店に立つ。閉店後の掃除も、ひとりでする。そして事務室へ戻ると、今週月曜日の日記に書いたお客様から追加のご注文が、これまたメールに添付されて大量に入っていると、事務係のツブクユキさんに知らされる。即、御礼の返信をお送りする。
4階の自宅では、孫たちは夕食を終えて、早くも応接間で遊んでいた。遠慮などせずそうしてくれた方が、僕としては気が楽である。
彼らに遅れて食卓に着き、飲酒喫飯をはじめたところで4歳のシンが僕を仏壇に誘いに来る。線香を上げさせろ、というのだ。「1本だけだぞ」と念を押して仏壇の扉を開け、ロウソクに火を点す。「1本だけ」と釘を刺したにもかかわらず、7歳のリコは2本に火を着ける。すると4歳のシンは「それはずるい」とばかりに自分も新しい線香に手を伸ばし、そこで押し合いへし合いが始まる。1歳のカコは、リンを鳴らさせさえすれば満足をするから、いまだ扱いは楽だ。僕は、できるだけ早く風呂に入り、できるだけ早く寝たくてうずうずとしている。
朝飯 鮭の焼きほぐし、豆腐の玉子とじ、肉じゃが、油揚げと小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 2種のつゆによる素麺
晩飯 蕪と胡瓜とレモンのマリネ、焼き餃子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、泡盛「久米島の久米仙」(生)、ロールケーキ、Old Parr(生)
2024.12.11(水) 汁麺
きのうの夜の面々に長男を加えて、朝9時すぎより隠居に籠もる。話し合うことは多々あるものの、僕はなかば引退の身にて「これだけは伝えておきたい」という2、3のこと以外は口を開かずにいる。大いに楽である。
会議の資料はZOOMで共有をされた。ZOOMはOSに関わらず、電力を多く消費する。僕のLet’s noteは午前中でバッテリーが枯渇した。よって午後は事務室へ戻り、電源コードを手に隠居へ引き返す。そしてそれを収めたケースを開くと電源コードよりも先に、10月にバンコクで泊まったホテルの封筒が小さく折りたたまれて出てきた。中味は10バーツ硬貨4枚と5バーツ硬貨1枚だった。
2019年9月19日、多分スワンナプーム空港でのことと思われるけれど、スーツケースの鍵を壊された。それに気づいたのはチェンライの空港から外へ出たところだった。そのときはただの破損と思い込み、また時間も惜しいため、先ずはタクシーに乗った。
ホテルの部屋で調べたところ、一部に乱れはあったものの、失うことを最も恐れた電源コードは無事で、他に盗まれているものもなかった。しかしそれ以来、コンピュータの電源コードは機内持込用のザックに入れることとした。
帰国の際にはそれを失っても大して困りはしないから、手荷物を軽くするため電源コードはスーツケースに入れる。5枚の硬貨は手荷物を更に軽くするため封筒にまとめ、更に電源コードのケースに収めて、そのまま忘れてしまったのだ。
45バーツは、首都のバンコクはさておき、田舎なら余裕で汁麺にありつける金額である。「出てきてくれて有り難う」である。
朝飯 牛薄切り肉とブロッコリーのソテー、オムレツ、納豆、揚げ湯波の甘辛煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 肉じゃが、小松菜と油揚げの炊き合わせ、なめこのたまり炊、鮭の漬け焼き、うずら豆、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(燗)
2024.12.10(火) 好きな仕事
目を覚まして枕の下を探るもiPhoneは無い。よって現在の時刻は分からない。起きて服を着て洗面所へ行くと、戸棚に置かれた電波時計は3時51分を指していた。「ラッキー」である。
仏壇に花と水とお茶を供えるなどを済ませてから、食堂の丸テーブルにそそくさとコンピュータを開く。きのうの夕刻に戴いた大量のご注文の、処理にかかるのだ。先ずはエクセルファイルの内容を、使い慣れたデータベースソフトに移す。
完璧な名簿というものは、ほぼ、無い。たとえば機種依存文字の(株)と、略さず「株式会社」と表記しているものが混在しているとか、社名と部署名と役職名と氏名のあいだのスペースが統一されていないとか、姓と名がスペースも含めて五文字で統一されていない等々。それらを逐一、修正していく。更には…と、まぁ、いろいろとあるわけだけれど、すべては書かない。とにかく未明から好きな仕事にあたり、以降は日記に取りかかる。
9時に事務係のサイトーハヅキさんが出社したところで、きのうの夕刻に送られてきたエクセルファイルの中味と、僕が早朝に処理した中味を読み合わせ、いわゆる突合を行う。有り難いことにその送り先名簿は長大で、読み上げの途中、大げさに言えば、僕は酸素欠乏を起こしそうになった。
夜は、明朝からの仕事に備えて先乗りしたデザイナーやSEと飲酒喫飯をしつつ、情報の交換を行う。
朝飯 目玉焼き、納豆、菠薐草の胡麻和え、蓮根のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のあれや、これや、他あれこれ、芋焼酎「三岳」(お湯割り)
2024.12.9(月) 始まりの前と終わりの後
きのうまでは、ユニクロのソフトタッチタートルTにユナイテッドアスレの4.7オンスドライシルキータッチロングスリーブTシャツを重ねていた。それを、気温の低下を伝える天気予報に触れて、今日からはユニクロの極暖ヒートテックタートルネックTにパタゴニアのR1エアクルーを重ねるという、二階級特進のような衣替えをする。
ソフトタッチタートルTは昨年に買ったばかりながら、縮みが激しい。来春に着るだけ着たら、そのまま捨ててしまおうと思う。
昔の人はものを大切にした。糞掃衣まではいかなくても、古びた布は雑巾に縫い直して、それがすり切れるまで使った。しかし今は、残念ながら、そんな時代ではない。ユニクロのシャツは、四角く切れば格好の靴磨きになるだろうけれど、僕は多分、それもしないだろう。
昼の休みが今日は30分間に制限をされたため、昼食は弁当。
閉店の17時30分がちかくなるころ「すこし遅れるけれど、閉めずに待っていて欲しい」という電話が相次いで入る。「はい、喜んで」である。開店前のお客様に商品をお売りすることができるとは、すなわち「ヨーイドン」の前から走り出せる徒競走のようなもので、有り難い。閉店後のお客様は「はい、そこまで」の声がかかってもなお答案用紙に鉛筆を走らせることのできるテストのようなもので、これまた有り難い。
掃除が完了した店を18時に閉めて事務室へ戻ると、メールで一度に沢山のご注文をいただいたので、それに返信をして欲しいと、事務係のカワタユキさんに言われる。そのメールには大量のお送り先を収めたエクセルファイルが添付されていた。差出人は、初見の法人の経理担当だった。即、お礼の返信をお送りすると共に、このご注文の処理は僕がすることをカワタさんに告げて、今日の仕事を締める。
朝飯 隠元の胡麻和え、焼売、ムツの煮物、ほぐし塩鮭、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツとレタスの味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の弁当
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、海老春雨炒め、鶏もも肉の唐揚げ、あんかけ焼きそば、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)
2024.12.8(日) 運
日本経済新聞の、今月の「私の履歴書」は政治学者のジェラルド・カーティス。「代議士の誕生」と題された今朝の文章は「成功とは能力、努力と運のたまものだという。多くの人は自らの成功を誇り、運が果たした役割を軽視しがちだ」という下りから始められている。
自らの来し方を振り返ってみれば、大した能力もなく、努力については特に不得手という僕が致命的な失敗をおかすことなく今日まで来られたのは、まったくもって運のみ、という気がする。その運の良さは、たとえば顧問税理士から指摘をされたこともあるから、自分でそう思い込んでいるだけのものでもないのだ。
仕事のことだけではない。子供のころ、自転車に乗りながらバスにはねられるも無傷とか、南の辺境では「ただではすまない」という虎口からの脱出など、ずいぶんとまぁ、いろいろとくぐり抜けてこられたものと、自分でも驚かないわけにはいかない。これからは、あまり無茶はしないようにしよう。もっとも、自分では無茶と感じなくても、人から見れば無茶ということは、これからもあるかも知れない。
朝飯 焼きおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「アサヒ」の麦焼酎「一番札特撰」(お湯割り)
2024.12.7(土) アラレ
目覚めは1時台、起床は2時台。寝室から洗面所を経て食堂に来ると、食器棚の電波時計は2時19分を指していた。きのう就寝に成功したお陰である。おとといの日記は書き上げてあり、持ち時間も充分であれば、淹れたばかりのお茶を飲みつつ、しばし脳を逍遥させる。
数日前に1本の電話を受け取った。受話器を置いて先ず頭に浮かんだのは「芸術家も、事務能力に欠ければ作品はなかなか売れない」ということだった。それを思い出しつつ、しかしどのような語句を検索エンジンに入れたかは忘れた、とにかく事務にする関する指南書が現れた。
ある種の学習障害によるものか、僕は活字中毒でありながら、ビジネス書や”HOW TO”本は読めない。しかしその指南書は、そんな僕にも興味深く読めそうだ。よって「カートに入れる」から「レジへ進む」更に「注文を確定する」と次々にボタンをクリックして、amazonでの手続きを完了させる。
ここで時刻はいまだ3時をすこし過ぎたばかり。”extravagance”な、時間の余裕である。そこで手元に読書灯を引き寄せ、きのう届いたばかりの吉田健一著「汽車旅の酒」を開く。その最初のページから早くも、句点を打たれるまで実に224文字というセンテンスが出てきて「いいですねー、内田百閒みたいで」と嬉しくなる。僕自身は決してそのような文章は書かないものの、読むのは嫌いではない。しかし次のページへ進むことは勿体ないからそれは閉じ、きのうの日記に取りかかる。
それからおよそ13時間後の18時ころに、少々のアラレが降る。
朝飯 クリームシチューかけごはん、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「浅野屋」の弁当、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(燗)
2024.12.6(金) 月と星
長く日記を書き続けている人、あるいは書き続けられている人には、その各々に、継続の秘訣があるはずだ。僕の場合には、日々の小さな気づき、小さな違和感、小さな驚きなどを「種」として、それを数百文字にまで引き延ばす針小棒大、それを他の何ごとかに結びつけて展開させる牽強付会、あるいはそれを自分の中に引き込んでまったく異なることに発展させる我田引水の3つが挙げられる。それにしてもこうして並べてみると、それらの四文字熟語は否定的なものばかりだ。
それはさておき、今日もひとつ、不思議さを覚えたことがあって、それは午後に届いたメールマガジンだった。しかしこれを採り上げれば批評、というよりも批判になる。批判は僕の好むところではない。よってそれを日記の「種」にすることはできない。
話題を仕事に移せば、年末の贈答の季節のまっただ中にあって、承った地方発送の納期がきのうから1日のびて「到着まで5、6日」となった。この時期の混雑については、お得意様には秋のダイレクトメールでお知らせをしている。しかしそれでも急ぎのご注文をくださる方がいらっしゃる。今日も1件、そのようなお客様のご対応をした。お客様は「やむなし」として、ご納得くださった。多分、今月の29日くらいまでは、同様のことが毎日のように起きるだろう。
それにしても、電話でご注文を承って、そのメモを書き終える前に次の電話が鳴る、という今日この頃である。昨年の記録を振り返ってみれば、こちらもまた29日くらいまでは、その状況が続きそうだ。そこまで押し詰まっては年内のお届けはとても無理ではあるけれど、お客様はそれを、分かってくださっているだろうか。
朝飯 菠薐草の胡麻和え、木須肉、納豆、茸と野菜と根菜の炊き物、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、白菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 茹でたブロッコリーを添えたクリームシチュー、パン、Chablis Billaud Simon 2018、Old Parr(生)
2024.12.5(木) 最後は話のずれる日記
会計係を務める町内に銀行振込の必要が生じたときには、自分の口座からスマートフォンにより相手方に送金をし、その立替分は後刻、町内から返してもらう、という方法を採っている。通帳と印鑑を持って銀行へ出かけ、払戻請求書と振込依頼書に細々と文字を連ねることが面倒だからだ。
今朝は個人の振込が少々まとまった金額であったため、銀行へ行った。そうして払戻請求書は1度、振込依頼書に到っては実に6度も書き直してようよう振込の申込みができた。この銀行にもスマートフォンのアプリケーションがあるかどうかについては、後日、窓口で訊いてみることにしよう。
口座に入金があると、間髪を入れず、それをファクシミリやメールで知らせてくれる銀行がある。非常に便利な機能ではあるものの、すべての銀行が採り入れているわけではない。「ネットから口座にアクセスをしていただければ入金の有無は確認できます」という金融機関もあるけれど、それでは面倒なのだ。
バックパッカーという言葉が日本に無かったころ、そういう人たちは「カニ族」と呼ばれた。僕より少し上の世代のその人たちの、旅の教科書のようなものを読んだことがある。50年ちかく前のことだ。その中の「郵便貯金の通帳と印鑑を携帯すべし」という知恵には思わず膝を打った。郵便局は、かなりの僻地にも存在するからだ。今はその機能をコンビニエンスストアが担っているような気もするけれど、落ち着いて考えてみれば、僻地にコンビニエンスストアは無い。
旅のガイドブックで僻地に最も強いのは”Lonely Planet”だろうか。しかしそれより精密な情報は、現地に入り込んだ個人によるインターネット上への発信にあると思う。随分と話がずれた。
朝飯 薩摩揚げの網焼き、納豆、菠薐草のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鶏の網焼き、豚肉とズッキーニとパプリカの油炒め、五目おこわ、蕪と胡瓜とレモンのマリネ、菠薐草の胡麻和え、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2024.12.4(水) 混じり具合
きのうの夕刻、お客様もまばらになるころ、男性のおふたり連れが店に入っていらっしゃった。「らっきょうのたまり漬」の試食を差し上げながら、どうやら彼らは外国人であるらしいことに気づいた。「美味しい」という彼らの言葉はタイ語だった。よって僕はタイが大好きなこと、来年の2月にはチェンライへ行くこと、チェンライにはもう20回ほども足を運んでいることをお話しさせていただいた。それと同時に「指折り数えることはできないから20回と言ったものの、ちと大げさだったかな」とも思った。
今朝、この日記を書きつつコンピュータの”TR”という、僕の使っているソフトではファイル、一般のソフトではフォルダと呼ばれるそれを開いてみた。その結果、チェンライに滞在したのは今秋のそれが13回目。来年の2月で14回目となることが分かった。
「バンコクは?」とそのお客様に訊かれて「もちろん」と答えつつ「実は国境ちかくの田舎が好きで。だからチェンライとかウドンタニーとかウボンラチャタニーとか、あと、深南部も」と続けると「プーケット?」と問われたから「いえ、ナラティワートです。列車で」と、随分と前の、しかし記憶は鮮明な土地の名を挙げた。
タイの、隣国との国境ちかくの田舎がなぜ好きなのか、については、自分もよく分からない。それらの土地の中でくり返し訪れているのはチェンライのみで、それは多分、田舎の心地よさと街の便利さの混じり具合が絶妙だからだろう。
朝飯 菠薐草のソテー、目玉焼き、納豆、蓮根のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、八宝菜、木須肉、泡盛「久米島の久米仙」(生)
2024.12.3(火) 遂に分からないまま
長男と嫁のモモ君が来年の予定を立て始めている。そのうち「健康診断は3月4日」という声が聞こえてきたから、今は事務机に平置きしている来年のカレンダーの3月のページを開いて「オレはその日は無理だわ」と、口を挟んだ。当日は、僕はタイの最北部にいる。しかし健康診断の日程を変えてもらおうとは思わない。それを請け負う医療機関をひとりで訪ねれば済む話である。
瀧尾神社の春季小祭は多分、2月25日。その日もまた、僕はタイの最北部にいる。町内の会計係として月末に町会費の受け取りをする仕事もできない。各地区委員長には、それを3月の上旬に延ばしてもらうことになるだろう。
会社や地域の組織に属す、そういう義務や義理から離れられるのは、生老病死のうちの「老病死」のいずれかに見舞われたとき、ということになるだろうか。生きたまま、あるいは元気なまま義務や義理から解放されるには出家しかないのだろうか。しかし出家には出家の苦労もあるだろう。山頭火や放哉のような生き方は、とてもではないけれど、僕にはできない。
夜が明けて、するといくらもしないうちに空は美しい群青色を失い、白んでくる。「白んでくる」といえば聞こえは良いものの、要は白茶けてくる。その白けた空が別の美しい青を取り戻すには、太陽の出現を待つ必要がある。それがいつなのかはしかし、朝日の直射を避けるためカーテンを降ろしているから、遂に分からないままなのだ。
朝飯 蓮根のきんぴら、玉子焼き、菠薐草の胡麻和え、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、蛸ぶつ、明太子、なめこのたまり炊、すき焼き、「原酒造」の「越の誉JUNMAI ROCK無濾過生原酒」(冷や)
2024.12.2(月) 解散
先月29日、日本酒に特化した飲み会「本酒会」のイチモトケンイチ会長から伝えられた「本酒会は来年1月の例会を以て解散」を会員に告知するメールは、翌30日の10時すぎに配信をした。会の設立は1993年6月。そのときの会員数は3名だったと聞く。僕の入会は1995年4月。それが分かるのは、その第23回例会からの記録が僕のコンピュータに残されているからだ。
以降、先月の第367回例会までに栓を抜いた日本酒は2,457本。飲みも飲んだり、ではあるけれど「日本国内すべての蔵の日本酒を味わい尽くしたい」という会長の夢は遂に実現できなかった。北海道から沖縄までの、中央の流通に乗らない蔵にいちいち連絡をし、たった1本の四合瓶を宅急便で取り寄せるには、過重な経費がかかるからだ。
今月と来月のための四合瓶12本は、秋田県能代市の天洋酒店に注文をした。参加者数の関係から1月例会のお酒が足りなくなれば、その分は会員が営む酒屋から買うことにしよう。最後の最後で会場費用に足が出るなら、その場で不足分を徴収すれば良い。30年以上も続いた集まりの、残り2回となった例会が今から楽しみである。
朝飯 擂り胡麻、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、揚げ湯波の甘辛煮、梅干、なめこのたまり炊によるお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE、家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)
2024.12.1(日) いよいよ
先月はじめのこと、「汁飯香の店 隠居うわさわ」に「ぐるなび」から新春1月6日の予約が入って焦燥した。味噌と漬物と「たまり」を売る本店こそ初売りは1月2日であるものの、隠居は1月11日からの営業と決めていた。まさか2ヶ月も前から、それも正月早々に予約の入ることなど想像もせず、だから新年第一週の予約枠をつぶすことはしていなかった。予約はどうやら海外からのようだった。お客様への事情のご説明は家内がして、取りあえずはキャンセルとさせていただいた。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、正月の次に不定休が発生するのは3月。予約を管理する「ぐるなびPRO for 飲食店」では、3ヶ月先までのカレンダーを見ることができる。よって今朝は3月の当該の日を予約不可にしようとしたところエラーが出た。「それならば」と試しに2月でおなじ操作をしてみると、こちらは設定が可能だった。
「どういうことだろう」と今度は表にまわり、上澤梅太郎商店のウェブページから「ぐるなび」の予約ページを開いてみた。するとお客様が見られるのは2月のカレンダーまでだったから納得をした。というわけで、3月の不定休の設定は新春元旦の仕事となった。
ところで「一年の計は元旦にあり」ということわざが、どうも好きになれない。年のはじめから尻を叩かれている気分になるからだ。しかし、とすれば「ひと月の計は朔日にあり」などというものもあるのだろうかと検索エンジンに当たると果たして「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」 という毛利元就のことばがあった。浅学非才を羞じるばかりだ。
それはさておき、いよいよ師走である。「先ずは健康に留意だわな」と、心に念じる。
朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スパゲティナポリタン、Chablis Billaud Simon 2018、チョコレートケーキ、Old Parr(生)





































































































































