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清閑 PERSONAL DIARY

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2020.5.4(月) ツバメ

ここしばらく続けて、早朝は製造現場に降りている。冬、目的の場所までは、真っ暗な中、照明の、からだがその場所を覚えているスイッチを次々と入れつつ歩いて行く。それが今は、空は4時から明るくなりはじめるのだから有り難い。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の「一汁五菜弁当」の今日の分は、店でのお渡しは無し、すべて宅配のみだった。タカハシリツコさんは休み、長男は繁忙により、その仕事には僕が当たる。店から数百メートルのところにはホンダフィットで行き、町内の2軒様には、それぞれ徒歩でお持ちする。

3番目の配達先から戻り、店の駐車場に足を踏み入れた瞬間に、頭上数メートルのところで黒いひとひらが一閃した。見上げると、それはウチの玄関の上に何年も前からある巣に飛び込もうとしているツバメだった。高雄、厦門、海南島。ツバメはどこから来るのだろう。

夕刻、6日に期限を迎える緊急事態宣言の、31日までの延長が発表された。「隠居うわさわ」も、営業の自粛は続けざるを得ないだろう。つまりそれは、弁当宅配の継続を意味する。家内がこの仕事に慣れてきたところから、内容は引き続き「一汁五菜」でいく予定である。


朝飯 じゃこ山椒、牛蒡と人参のきんぴら、「日光味噌辛ひしお」を添えた納豆、菠薐草の胡麻和え、ごぼうのたまり漬、鮭の麹漬けによるお茶漬け
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトとベビーリーフとベイジルのサラダ茹でたブロッコリーとスパゲティを添えたハンバーグステーキ飲みさしのワインの白と赤


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2020.5.3(日) 時宜

「田中角栄は、金の配り方が、まこと上手だった」と、むかし藤原弘達の例を引いて書いた人がいる。

どうしてもアメリカに取材旅行に出かけたい、しかし手元は不如意だ、焦燥しているところに田中角栄から100万円が届けられた。藤原は身を綺麗に保つため、その金は即座に返した。そして改めて、角栄の情報収集や人心掌握の確かさ、そして恐ろしさを知ったという。

梅雨時の「バックビルディング現象」は近年、列島に多くの災害をもたらしている。それとは逆に、日照りに降る雨は、土への慈しみとなる。金は配りどき、雨は降りどきが肝要である。

僕は、夜の冷や奴を有り難がらない。まったく自分の好みのみで言うことだが、冷や奴は酒の肴になりづらい。冷や奴は、朝ごはんのおかずにしてこそ美味い。それに対してトマトは、夜に酒と共にあると、とても嬉しい。

ウチでは、冷たいトマトは朝に出されることが多い。そのたび「なぜ朝なのか」と首をかしげつつ、まるでビタミン剤を飲むように、淡々と口へ運ぶのだ。


朝飯 山椒の佃煮、納豆、茄子の炒りつけ、菠薐草の胡麻和え、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 玉葱と椎茸のつゆで食べるざるうどん
晩飯 茹でたブロッコリー、らっきょうのたまり漬と鶏笹身肉のサラダ、菠薐草の胡麻和え、新生姜と豚肉のソテー、若竹煮、鮭の麹漬け、ごぼうのたまり漬、「片山酒造」の純米大吟醸「初代久太郎」(冷や)、花林糖、Old Parr(生)


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2020.5.2(土) 引き絞られた弓の

「フリースなんて着てられないよ」と家内に注意を促されたのは、おととい朝のことだ。家内は早々と、半袖ポロシャツ1枚の薄着になっている。

仕事着に限れば、僕は年間で、以下8回の衣替えをしている。

春:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
晩春:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初夏:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
盛夏:半袖ポロシャツ
初秋:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
秋:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
真冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター+ダウンベスト

上記の「真冬」からは、1週間ほど前の、4月の最終週に脱した。以降は「春」および「初冬」の組み合わせで今朝まで来た。

物質だけでなく、人にも慣性というものがある。否、それは慣性ではなく惰性と呼ぶ方が適当だろう。ストーブを例にとれば分かりやすい。夏から秋になり、その秋もいよいよ熟すころに、人は納戸からストーブを出して火を入れる。そのストーブを仕舞うのは、それを出した晩秋よりよほど気温の上がった初夏直前である。

人は、引き絞られた弓の、本体が折れるか弦が切れるかの瀬戸際まで惰性に支配をされる。そして強い刺激に促されてようやく、まるでバネがはねるようにいきなり変わる。あるいは変える。

本日、僕は「春」および「初冬」の組み合わせから一足飛びに「盛夏」のそれに衣替えをした。「強い刺激」はもちろん、今日の「夏日」に他ならない。


朝飯 納豆、生玉子、揚げ玉と大葉を薬味にした冷や奴、茄子の炒りつけ、大根おろし、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 「汁飯香の店 隠居うわさわ」の「一汁五菜弁当」
晩飯 酒肴4点盛り、菠薐草の胡麻和え、鮪のユッケ風、万願寺唐辛子の網焼き、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、花林糖、Old Parr(生)


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2020.5.1(金) 物々交換

過去に、もっとも異国情緒を感じた場所は香港だ。ハン・スーインの”romanticism”と、全体主義という枷の嵌められていない中国人の、肉体的、精神的活発さの混淆に酔った。

昨年、お客様にいただいた百德食品有限公司の豆板醤が、いよいよ残り少なくなってきた。これを売る九龍醤園は、香港島の中環と上環のあいだ、皇后通り(Queen’s Road)と平行して走る威霊頓街(Wellington St.)から嘉咸街(Graham St.)の急坂を上った右側にある。百德食品有限公司の豆板醤が本物中の本物かどうかは知らない。しかし僕にとっての「最高」は、これしかない。

この「掌中の玉」のような豆板醤を思いがけず落手していくらも経たないある日、先輩のヤナセヨシヒコさんが旺角のホテルに滞在していることをfacebookで知った。コメントを送ると「香港で買うべき土産は何か」と訊かれた。すかさず僕は「利工民のシャツと百德食品有限公司の豆板醤」と答えた。

ねだったわけではなかったけれど、ヤナセさんは九龍半島の南端からフェリーボートで香港島に渡り、その豆板醤と辣油を買った。そしてそれをザックに入れ、空港へ向かった。

ヤナセさんは若いころ、台湾東岸の海でサーフィンをしていて官憲に捕まったことがある。1980年代はじめの台湾には、至るところに「スパイがいたら報せましょう」というポスターが貼られていた。「スパイ」は中国語で「萬惡的匪諜」と書かれていた。

ヤナセさんはまた、タイから急に思い立ってシエムリアップへ飛び、カンボジアの担当官に「ビザはどうした」と訊かれて「それが必要とは知りませんでした」と、やらかしたこともある。「今回ばかりは見逃すが、出国の際には絶対に陸路は選ぶな」と言われながら、ポイペトからアランヤプラテートにバスで戻った。それで無事に済むところがヤナセさんの不思議である。

ヤナセさんは、東京と香港の往復にLCCを用いていた。荷物は機内持込のザックのみ。そして豆板醤は、香港国際空港の保安検査場で没収をされてしまった。

「なぜ自分で買いに行かないか」と問われれば、豆板醤を手に入れるためだけに香港へは行けない。「オマエが美味いと言うラオカーオ”BANGYIKHAN”と百德食品有限公司の豆板醤を交換しようではないか」という奇特な人はいないだろうか。いれば何本でも、僕は”BANGYIKHAN”をタイから日本に運ぶ。もちろん、世界がコロナ危機を脱してからのことになるけれど。


朝飯 鰹節を薬味にした納豆、茄子の炒りつけ、ハムエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、トマトとベイジルのサラダ、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツとズッキーニと若布の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 三品盆冷や奴水餃子、紅星二鍋酒(生)


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2020.4.30(木) 高い球

出張や旅行により出社しない日を除いては、ほとんど毎朝、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ出かける。そしてふたつある売場を拭き掃除し、その日に収めるべき品を決める。午後には、売り切れた品はないか、明日に収めるべき品のうち、今日中に準備すべきものはあるかなどを知るため、また売場へ行く。平均すれば、僕は日に3回か4回は道の駅へ行く。

その道の駅が、月の改まる明日から10日まで臨時休業となる。理由はもちろん「新型コロナウイルス感染症対策」だ。2015年4月27日の開業以来、順調に営業成績を伸ばし続けて来た商業施設だけに、その6周年直後の休業は、いかにも惜しまれる。しかし国や県を上げての対策であれば、それもしかたがない。

夜は早々に寝ようとして、しかし今日は珍しく、遅くなってしまった。0時ちかくに布団に入ったところで、iPhoneが妙な音を発する。果たしてそれはメッセンジャーによる電話で、バンコク在住の同級生コモトリケー君からの「オンライン酒場」への誘いだった。画面に現れたのは、そのコモトリ君と、同級生のアカギシンジ君、そしてヨネイテツロー君だった。

思い返せば40年以上のむかしにも、コモトリ君は寝ている僕によく電話をしてきた。そういう晩は、パジャマから服に着替え、本郷の本富士警察署前でタクシーを拾った。呼び出される場所は大抵、防衛庁のちかくのたこ焼き屋、それも明石焼きの店だった。

「オンライン酒場」がはねると、なぜか目が冴えていた。よって食堂に移動をして、本来であれば飲むはずもなかったハイボールを飲む。僕の作るハイボールは、異様に、濃い。


朝飯 菠薐草の胡麻和え、鰹節を薬味にした納豆、キャベツとウインナーソーセージのソテー、牛蒡と人参のきんぴら、生のトマト、ごぼうのたまり漬、メシ、筍と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 バターと杏のジャムとらっきょうのたまり漬「ピリ太郎」のトースト、ホットミルク
晩飯 バンブートマトとモッツァレラチーズのサラダ鶏肉とマカロニのグラタン、Petit Chablis Billaud Simon 2016、甘いバターを塗ったトースト、Old Parr(生)


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2020.4.29(水) 完売御礼

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の「一汁五菜弁当」は、上澤梅太郎商店から半径1キロの範囲内で、お届けにも応じている。配達はこれまで長男や、普段は「隠居うわさわ」で配膳や掃除や庭の手入れをしているタカハシリツコさんが担ってきた。しかし今日は僕に声がかかった。よって本日お届け分の18食を保冷箱に収め、ホンダフィットに載せる。

配達先は3ヶ所。そのうち「午前」とか「昼前」ではなく「11時30分」と精密に時間を指定されたところは後に回し、取りあえずはもっとも遠いお宅を目指す。

2番目のお届け先に近づいたところで雨が降り始める。その雨には雹も混じっている。運転席から外へ飛び出し、ハッチバックの下で、保冷箱から手提げ袋に弁当5食を移す。その手提げ袋をかがめた上半身で守りつつ、お届け先のひさしの下に走り込む。

「11時30分」と指定された先には11時25分に着いた。雨と雹は、いよいよ激しく地面に打ちつけている。こちらは個人のお宅ではないため、駐車場は広い。11食のご予約により、手提げ袋はふたつになる。それをウインドブレーカーの内側に抱え、やはりひさしの下まで全力で走る。

午後、「一汁五菜弁当」は、とりあえず設けた期限である来月6日の分まで、ご予約で埋まった。ホンダフィットには、たとえ晴天でも、傘を積もうと思う。


朝飯 鶏の唐揚げ、2色のピーマンの素揚げ、だし巻き玉子、菠薐草の胡麻和え、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 菠薐草のおひたしと大根おろしを添えた鮭の「日光味噌梅太郎赤味噌」漬け焼き、胡瓜のぬか漬け、浅蜊とズッキーニの味噌汁、豚三枚肉と蓮根の炊き合わせ、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、ドーナツ、Old Parr(生)


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2020.4.28(火) 今の自分にできるのは

狩撫麻礼原作、たなか亜希夫作画の「迷走王ボーダー」は、いつまでも懐かしく思い出す漫画だ。物語は、荒涼とした砂漠の砂嵐の中を、ラクダに乗ったふたりの男が旅していく場面から始まる。

おととし白内障の手術を受けた。その、半年に1度の定期検診の日はとうに過ぎた。東武日光線を南下して県境を越える気にならないのだ。今月の9日には、パンフレットやウェブショップのデザインを担当してくれているふたりが東京から来る予定だった。しかし僕の好きなこの仕事は、先方が遠慮をする形にて、後日に延期をされた。テレビが報道する、人通りの絶えた東京の盛り場を目の当たりにするにつけ「迷走王ボーダー」の、砂漠と砂嵐がよみがえる。

「人と人との接触を絶つことが、推奨から強制に移りつつある。これまで良しとされてきた人と人との触れ合いが、むしろ忌避されている。そのような現状を目のあたりにするにつけ、現在のコロナ禍が去れば、人はこれまで以上に『リアル』の素晴らしさを実感するだろうことを自分は確信している」という内容のメールを、きのう僕に書き送ってきた言論人がいる。まこと、ここには上げず、自分だけのものとして仕舞っておきたいような内容だ。

「アフターコロナには、まったく違った世界が現出する」と言う人は多い。しかしその世界を具体的に示す人は少ない。

「そういうお前はどうなんだ」と問われれば「どうなんですかねー」と言葉を濁すしか、今の自分にはできない。今の自分にできるのは、ウチの味噌や「たまり」や漬物に日光の農産物を加えた商品のための、朝どれ野菜を農家や直売所に仕入れに行くこと、および「一汁五菜弁当」の配達くらいのところである。


朝飯 菠薐草のおひたし、納豆、ウインナーソーセージとピーマンのソテー、揚げ玉と長葱を薬味にした冷や奴、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 バターと杏のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、ホットミルク
晩飯 トマトとレタスと浅蜊と夏みかんのサラダ鳥レバのコンフィポトフパンPetit Chablis Billaud Simon 2016


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2020.4.27(月) 最後の晩餐

オフクロとの最後の晩飯は、メンチカツとスパゲティサラダをおかずに炊きたてのメシを食べる、というものだった。「ワインは」と訊いたら「今夜はいいや」と遠慮をした。そうしてオフクロは翌日の昼に亡くなった。世の大半の人の最後の「糧」は、静脈に差し込まれた針からの点滴ではないか。こと最後の晩餐においては、オフクロも「以て瞑すべし」だと思う。

僕は、最後の晩餐にはビーフステーキが食べたい。きのうのそれは、正に僕ごのみの野蛮さだった。「こんなものを食ったら、眠っているあいだにポックリ死んでしまうのではないか」とさえ考えた。しかし今朝は普段どおりに目が覚めた。ちなみに僕は八代目橘家圓蔵とおなじく「安いお肉でいいんです」派である。

ところで「人はパンのみにて生くるにあらず」ということばがある。意味は分かるけれど、僕は食べ物のことばかりを考えている。「一汁五菜弁当」の明日の仕込みに必要な鶏肉を、長男は町内の精肉店「鳥秀」に注文した。それを追いかけるようにして僕も電話をし、冷凍する前の鳥レバ500グラムを個人用として発注する。


朝飯 菠薐草のおひたし、ベーコンとピーマンのソテー、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 バターと杏のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、ホットミルク
晩飯 冷やしトマト、皮蛋、ハムとキャベツのサラダ、ごぼうのたまり漬、「大七酒造」の「皆伝純米吟醸」(燗)


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2020.4.26(日) 知らないあいだに

このところ、もっとも多いお問い合わせは「お店、やってますか」というものだ。何しろ、あの三越や伊勢丹、松屋のような大百貨店が「当面のあいだ」という、期限を設けない形で休業中である。きのう日光の旧市街に出かけた人の話によれば、東武日光駅から神橋までの2キロのあいだに、歩いている「地元の人でなさそうな人」は、たったのふたりだったという。「お店、やってますか」の電話も「むべなるかな」だ。

そのようなお問い合わせに挟まれるようにして「汁飯香の店 隠居うわさわ」の「一汁五菜弁当」のご予約が入る。中には、おとといの新聞折り込みチラシなど配られようもない宇都宮や鹿沼からの電話もあり、不思議に感じた。そうしたところ「新聞に載ってました」と、事務係のツブクユキさんが教えてくれた。きのうの下野新聞を第1面からめくっていくと、その記事は第8面「とちぎ経済」の片隅に、しかしカラー写真と共にあった。とても有り難い。

さて、そうするうちにも弁当のご予約は入り続け、今週水曜日までの分は、すべて予定数を満たしてしまった。そして来月2日の土曜日から6日の水曜日までの「2回転目」も、日によっては「残り5食」のところまで表に正の字が並んだ。

全国に拡大された新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は、果たして最初に切られた期限である来月6日に解除されるのか、それとも延長されるのか。延長されれば「隠居うわさわ」の営業自粛も、更に続けることになるだろう。その場合には、弁当の宅配と店頭お渡しは、どうするか。

4時起きで弁当の準備に当たっている家内のために、夜は長男がステーキを焼いた。


朝飯 揚げ湯波、納豆、唐辛子の味噌炒り、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、梅干し、ごぼうのたまり漬によるお茶漬け
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトとレタスのサラダ、2種の茸とブロッコリーの乾煎りとじゃがいものソテーを添えた、たまり漬「鬼おろしにんにく」と「刻みザクザク生姜」によるソースで食べるビーフステーキSan Pedro Castillo de Molina Cabernet Sauvignon 2017“LE COFFRET”のフルーツケーキ、Old Parr(生)


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2020.4.25(土) とにかくそれが乾く前に

物音に気づいて目を覚ます。時刻は4時33分。起きて食堂へ行くと、家内は朝食を終えようとしていた。「一汁五菜弁当」を作るための早起きである。

午前、事務係のカワタユキさんが発送伝票を手に製造現場へ行った、その間隙を突くようにして電話が鳴る。ご近所から、明日の昼に弁当11食を届けるようにとのご予約をいただく。その受話器を置いた途端、また電話が鳴る。こちらはおなじく明日に3食のご予約。

事務室の壁には、弁当の日別の予約数の、正の字で書かれた表が貼ってある。表は、僕の席からもっとも遠いところにある。今しがた承った2件のご予約を、その表に近づき記入しようとして、既にして升目をはみ出してしまうことに気づく。

「いただいたご予約が知らないあいだに限定数を超えないよう、気を引き締めて、5月6日までの弁当業務に当たっていきたい」と、きのうの日記には書いた。その舌の根というか、筆の先というか、とにかくそれが乾く前に、いわゆる”overbooking”をやらかしてしまった。そうするうち来週火曜日の空白も、また正の字で満たされた。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の一汁五菜膳を小さな箱に凝縮した「一汁五菜弁当」は、今日からの5日間、および5月2日からの5日間に、お作りをする。詳しくは、今月21日の日記をご覧ください


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、炒り豆腐、生玉子、ごぼうのたまり漬、メシ、3種の葱の味噌汁
昼飯 鬼怒川の「カミーノ」のテイクアウトのピッツァ、ソーダ水
晩飯 バンブー、らっきょうのたまり漬、鶏の唐揚げとレタスとトマトのサラダトマトのスパゲティ、飲みさしの2種の白ワイン


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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