2019.6.14(金) 味噌の鑑評
電気湯沸かし器に400ccほどの水を目分量で入れ、電源ボタンを押す。そこから11歩か12歩を歩いて仏壇の扉を開く。先ほど水を換えたばかりの花立てをいつもの場所に置こうとして、そこに、早朝の淡い光にも見えるホコリがあることに気づく。よってそのあたりだけでなく、仏壇の中のかなりの部分、それから扉の水平の部分も、水を含ませたティッシュペーパーで拭く。
事務机の左手に提げたカレンダーの今日のところに「総会13:15必着」の文字がある。味噌醤油技術会の総会が13時30分より開かれる栃木県産業技術センターへは、過去に何度も足を運んだことがあるものの、そこに至る道は覚えていない。ウチから1時間をみれば充分と考えていた僕に「あそこは遠いよ、1時間半はかかるよ」と長男は言う。それに対して45分と、googleマップはその所要時間を示している。
今日はホンダフィットが出ずっぱりのため、三菱デリカの運転席に収まって正午に会社を出る。栃木県産業技術センターが入る「とちぎ産業創造プラザ」には12時49分に着いた。ゴールデンウィークの大渋滞の中などでは”smart”さを欠くgoogleマップも、今日はほぼ正確な予測をしてくれた、というわけだ。
総会のあとの勉強会では貴重な意見が百出し、定刻を15分まわって終了した。僕は会長のアオキタカノブさんに近づいて、今後、この集まりには僕ではなく長男を参加させたい旨を申し出て快諾を得る。
朝飯 細切り人参の炒り煮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、トマトのスクランブルドエッグ、油揚げと蕪の葉の炒め煮、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、浅蜊の味噌汁
昼飯 「とちぎ産業創造プラザ」内のレストラン”Pure”のカレーライスセット
晩飯 トマトとジャガイモとベビーリーフのサラダ、鶏肉とマカロニのグラタン、“Petit Chablis Billaud Simon 2016”、西瓜
2019.6.13(木) 続続・朝の納品
いつもより早く朝食を済ませ、いつもより早くエレベータで1階に降りる。会社へと通じる裏玄関の鍵が開いている。
きのう製造係が準備した商品は、既にして長男がホンダフィットに積み終えていた。販売係のハセガワタツヤ君、続いて包装係のヤマダカオリさんが出社した頃合いを見計らって会社を出る。
四半世紀ほども付き合いの途絶えていた福田屋百貨店さんとは、ひょんなことから取り引きが再開し、4月9日にはFKD宇都宮店さんに初めての納品をさせていただいた。同月27日にはFKDインターパーク店さんにも納品をさせていただいた。そして今日は鹿沼店さんに初めての納品をさせていただくべく、8時すこし前にその駐車場へとホンダフィットを乗り入れる。
初めての納品にはいつもお付き合いいただいているバイヤーの方の案内にて、上澤梅太郎商店に割り当てられた棚はすぐに見つかった。僕はこれまでとおなじく、棚の板を外してアルコールを噴霧し、ディッシュペーパーで磨くことを繰り返す。長男はその棚に商品を並べていく。売り場の清掃と納品は、およそ40分で完了した。
隣のらっきょう漬けは、中国産の原材料を中国の工場で加工した、150gで200円台の品。ウチのらっきょうのたまり漬は、国内産の原材料を日光市今市487番地の蔵で熟成させた、150gで税込648円の品。お客様の選択肢が増えるのは良いことだと思う。
朝飯 鮭の昆布巻き、「なめこのたまり炊」によるフワトロ玉子、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ジーマミー豆腐による冷や奴、油揚げと蕪の葉の炒り煮、メシ、蕪とトマトの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 トマトとアボカドのサラダ、“Panification U”のバゲット、あれこれを添えた2種のソーセージ、“Almaviva 1997”、クリームパン、”Old Parr”(生)
2019.6.12(水) フラ
喫煙者の吐き出すタバコの煙に、タバコを吸わない人のほとんどは、不快な思いをしている可能性が高い。もちろん僕も、そのうちのひとりだ。
あるとき、全面禁煙のもつ焼き屋ができたと耳にして、喜び勇んで出かけた。そうしたところ、そこは細部まで統制の行き届いた非の打ちどころの無い店だったけれど、同時に「フラ」も無いので、楽しさは感じなかった。一方、北千住の行きつけは、タバコの煙には悩まされるものの、店にも客にも「フラ」が横溢しているから、ついまた足が向いてしまう。
店を運営する者なら、大抵は、その店を完璧に近づけたいと考えるだろう。しかしその場合の完璧とは何だろう。
年に2度も3度もタイに通うのは、街のそこここに、あるいはその街に生きる人の多くに「フラ」があるからだ。それでいて、喫煙への規制は日本よりよほど厳しい。散歩をして、飲み食いをして、これほど楽で楽しいところが他にあるだろうか。
ところで「フラ」の意味が分からない人は「志ん生 セロニアス・モンク」でも「噺 フラ」でも構わないので、検索エンジンに入れてみてください。
朝飯 塩らっきょう、なめこのたまり炊、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、焼き鱈子、胡瓜農家漬け、塩鮭、塩昆布によるお茶漬け
昼飯 「ふじや」のタンメンバター
晩飯 レタスとクレソンと玉葱のサラダ、“POSTE DE BLE”の2種のパン、ポテトフライとラタトゥイユを添えたローストポーク、“Petit Chablis Billaud Simon 2016”
2019.6.11(火) 葬式スーツ
僕の仕事はスーツを必要としない。よって持っているスーツは黒の、夏用と三季用の2着のみだ。スーツを必要としない、とはいえ、たまには必要になることもある。そういうときには、前述の黒いスーツを着て出かける。そんな僕に対して「仕事に葬式スーツはおかしい」と、あるとき長男が言った。「リクルートスーツなんて、男も女も、みんな黒じゃねぇか」と答えると、「だから、あれもおかしい」と長男は断じた。
個人が「おかしい」と主張をしても、世の大勢がそちらにあれば、それが主流になる。社会とは、そんなものだ。しかし2着のスーツが3着に増えても、特に邪魔ではない。そういう次第にて、時々は何かしらを頼む椎名町の仕立屋テーラーキタハラを3月4日に訪ねた。そしてその紺色のスーツは3月27日の仮縫いを経て、完成の知らせは4月23日に受け取った。しかし以降はどうにも時宜に恵まれず、受け取りは延期に次ぐ延期になっていた。
本日の夕刻にようやく椎名町に至り、色気の良い、その細身のスーツを試着する。自宅までの発送を頼むと、店主はしきりと、自分で持ち帰ることを勧める。訊けば運賃が高騰して、とてもではないけれど、それはつまらない出費だという。
荷物はできるだけ減らしたい性分ながら、店主の言う運賃はたしかにバカバカしい額だった。よって夕立が来ても濡れないよう厳重に梱包されたその袋を手に提げて、22時すこし前に帰宅を果たす。
朝飯 「じみち」のベーコンエッグ定食
昼飯 「あろいなたべた」のカオマンガイ
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、それや。チューハイ。
2019.6.10(月) 食べ物の味
ウチのらっきょうのたまり漬は現在、6種類が揃っている。定番の「らっきょうのたまり漬」よりも「日光味噌のたまり」を浅く仕上げた「浅太郎」、その逆に深めに仕上げた「黒太郎」、定番に唐辛子を加えた「ピリ太郎」が、むかしながらのそれとは明確に風味を異にしている3種だ。
一方、たまりによる仕上げは定番と変わらないものの、原材料に栃木県産の大玉を用いたのが「つぶより」、おなじ栃木県産でも小粒ばかりを選別したのが、この初夏からの新製品「小つぶちゃん」である。
この「小つぶちゃん」を含めて10点ほどの商品撮影が本日、南青山のスタジオで行われる。今年は年の初めから何かと忙しく、その繁忙は現在まで尾を引いている。「撮影はお任せで良いんじゃないの」と言う長男に「誰かが立ち会わなくちゃダメだ」と僕は答えた。カメラマンやデザイナーだけでは判断に迷うことが、商品の撮影には必ずつきまとうからだ。
撮影は13時から始まって、予定より2時間も早い14時に完了した。素早い仕事ぶりはカメラマンやデザイナーの好判断によるものだが、いささかは撮影の合間における、僕の助言も関係しているはずだ。
ところで定番の「らっきょうのたまり漬」、「栃木県産つぶより」、おなじく栃木県産の原材料による「小つぶちゃん」を試食してみると、今に限っては新商品の「小つぶちゃん」が圧倒的に美味い。ご来店のお客様は、ぜひ、お買い求めください。そしてウェブショップのお客様は、これがウェブショップに登場する日を楽しみにお待ちください。「今に限っては」としたのは、食べ物の味とは川を流れる水と同じく、常に移ろう一期一会のものに他ならないからです。
朝飯 納豆、巻湯波の淡味炊き、細切り人参の炒り煮、鰯の土佐煮、「なめこのたまり炊」によるなめこおろし、胡瓜のぬか漬け、生のトマト、メシ、揚げ湯波とレタスの味噌汁
昼飯 「上島珈琲店」のミックスサンド、コールスロー、コーヒーのセット
晩飯 「焼肉ランド・マルタケ」のあれや、これや、それや、ほかあれこれ。チューハイ、それを濃くするための「焼酎だけ」
2019.6.9(日) 今夜はiPhoneに頼ってみた。
ある結婚式に呼ばれて席に着き、いよいよ新郎新婦の入場を司会が宣言したからデジタルカメラを取り出すと、記憶媒体が入っていないために写真を撮ることができない。そこで「だめじゃないか」、「いやいや、最後に使ったのはあなたでしょ」と、そのめでたい席で喧嘩を始めた夫婦を知っている。人のことは嗤えない、僕もしばしばおなじことをやらかすからだ。
ことしの3月8日、宋胡録の窯跡やシーサッチャナーライの遺跡を探索した日の日記に画像が極端に少ないのも、持参したカメラにSDを入れ忘れたことによる。「だったらスマートフォンに肩代わりをさせれば良かったではないか」と言われれば、そのときにはその気にならなかったのだ。
きのうは満席と伝えられた料理屋に、今日はすんなりと予約が通った。よって夜は家内と長男との3人で、南宇都宮駅ちかくの倉庫街へとおもむく。そして地元の蔵による温め酒を含みつつ、上出来の先付と前菜をこなす。酒も予想外に美味い。次は椀物。と、ここで”RICOH GRD”の内蔵メモリが尽きたことを知る。
雨の、元は倉庫だった店の屋根を叩く音が強くなる。低く流れる「クレオパトラの夢」のピアノがバド・パウェルによるものか否かは、その雨の音と酔いにより分からなかった。
朝飯 雑炊、焼き鱈子、じゃこ、塩鮭、胡瓜のぬか漬け、野沢菜漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、なめこのたまり炊
昼飯 ラーメン
晩飯 「了寬」のあれや、これや、それや。「四季桜酒造」の「黄ぶな」(燗)
2019.6.8(土) 夕食を終えても空はいまだ明るい。
バンコクには、他の多くの都市とおなじく、交通の要衝がいくつかある。高架鉄道の駅とチャオプラヤ川最大の桟橋が重なり合うサパーンタクシンも、そのひとつだ。そこから歩いて数分のところにある中級のホテルに、僕は年に1、2度はかならず泊まる。
「当ホテルも参加!注目の楽天スーパーSALEのご案内です」という表題のメールが、きのうの18時09分に、楽天トラベル内のそのホテルから届いた。「すわ、早まったか」と、即、そのメールを開いて内容に目を走らせる。秋の予約を、僕は4月の下旬に済ませていたのだ。
「楽天スーパーセールで売るんだから、お客には断然、得はずだよ」と感じさせるその営業メールにあった条件は「レイトチェックアウト16時確約で2,018.44バーツ/円参考価格:約6,992円」というものだった。
取り急ぎ、4月に受け取った受注確認書を開く。するとそこには「レイトチェックアウト18時確約で1,942.74バーツ/円参考価格:約6,800円」の文字があった。よって「なんだ、何でもねぇときの予約の方が、2時間も長くいられて値段も安いじゃねぇか」と、大げさに言えば胸をなで下ろした。
ここで楽天市場の弁護をすこしばかりするならば、このホテルに限っては、楽天トラベルから予約をするのがもっとも条件の良い気がする。
朝飯 細切り人参の炒り煮、焼き鱈子、巻湯波の淡味炊き、長芋のすり下ろし、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、メシ、揚げ湯波と蕪の葉の味噌汁
昼飯 カレーライス、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、らっきょうのたまり漬
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、マカロニグラタン、ドライマーティニ、”TIO PEPE”
2019.6.7(金) 模型なら持っている。
人に借りた古いフェラーリ、それはまさか250GTOや275GTB4ではなかったと思うが、それを街で流しつつ2度の接触事故を起こした。降りて確認をすると、左右の赤いフェンダーには凹みや擦過傷ができていた。「さて、どうしたものか」と僕は考えている。
2番目の夢は、丸みを帯びた背の高いグラスの、カスタード色を帯びた飲物が消費者の爆発的な支持を受けて、一大カフェ王国を築いた人についてのもの。
3番目のそれは、隨分と前に亡くなったはずの古典車修復家バンノーセーイチさんが、僕の持つ車両運搬車を借りに来ながら「サーキットには相棒のチャコと行く」と、見覚えのある褐色の顔に目を大きく見開いて告げる。それに対して「だったら僕はEBエンジニアリングのタシロジュンイチさんの自家用車で現場に向かいます」と答えている場面。
この3つの夢から覚めて、腹のあたりにあったiPhoneを拾って見ると、時刻は4時52分だった。ディスプレイには小西得郎についてのウィキペディアのページがいまだ開いていた。なぜ小西得郎かといえば、きのう寝る前に「キューポラのある街」のことを思い出していたからだ。過去に観たうち最も好きな映画は、浦山桐郎の「キューポラのある街」、2番目は小栗康平の「泥の河」、3番目はベルトリッチの「シャンドライの恋」かも知れない。
朝飯 細切り人参の炒り煮、鰯の土佐煮、蕪の葉と油揚げの甘辛煮、茄子とピーマンの「日光味噌梅太郎赤味噌」炒り、納豆、蕪のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、らっきょうのたまり漬、メシ、豆腐とピーマンの味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 担々風のつゆで食べる釜揚げうどん、胡瓜のぬか漬け、芋焼酎「白金乃露」(ソーダ割り)
2019.6.6(木) ナツノクモ
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に明朝一番で納品すべき品は、既に冷蔵庫に収まっているか、それを確かめるため、夕刻、製造現場へ行く。そしてそこから戻る途中、妙な音に気づく。サイレンのようではあるけれど、いやに間延びしてなかなか収まらない。その音は、事務室に近づくに連れ弱くなる。よってふたたび製造現場に引き返して耳を澄ます。音はやはり、火事を報せるサイレンだった。
消防団の一員である長男の姿は、既にして無かった。僕はそのまま事務机に着いて、今月の、明日以降のことについて考える。しばらくすると「いつ戻れるか分からないので…」と長男から電話が入り、今日の閉店後に彼がすべきだったことを僕が肩代わりすべく、あれこれ聞きつつそれを箇条書きにする。
店の駐車場に出ると、空の東から南のそこここに、夏の雲が沸き上がっていた。一斉に出動した民間の消防車は、早くも続々と街なかに戻りつつある。
社員たちが家路に就き、家内が金銭登録機の記録と現金をつき合わせているところに、普段着に着替えた長男が帰ってくる。火事は農家の納屋のボヤで、消防団が放水をするまでもなく、消防本部がそれを鎮火させてくれたという。納屋の火事の原因はほとんど、古くなった電線の不具合あるいはタバコの不始末によるものらしい。
朝飯 鰯の土佐煮、細切り人参の炒り煮、蕪の葉と油揚げの甘辛煮、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、茄子とピーマンの「日光味噌梅太郎赤味噌」炒り、胡瓜と蕪のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、らっきょうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華(1.5玉)
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや。麦焼酎「田苑シルバー」(ソーダ割り)
2019.6.5(水) 梅雨は雷に始まり雷に終わる
いま使っているレッツノートは、買ったときこそ高かったものの、歴代のコンピュータにくらべて3倍は長持ちをしているから、それを考えれば異常に安い。このレッツノートの左クリックボタンが今朝から、押すたび、これまでとは異なる音を発するようになった。
この部分の修理は、2014年3月7日と2017年9月21日に受けている。そのどちらにおいても秋葉原の「LUMIX & Let’s note修理工房」は、クリックボタン周りを交換する価格で、キーボードまで真新しくしてくれた。頑丈であること、また午前に実機を預ければ午後には修理の完了する工房が東京の真ん中にあることを考えれば、パナソニック製のコンピュータから離れることは考えられない。
「左クリックボタンは、いまだしばらくは使えるだろう。しかし大事を取って、早めに交換しておこう」と、修理工房のウェブページを開く。そして慣れた手順で申込みを進めていくも、今回に限っては何だかおかしい。入力の途中で振り出しに戻る、いわゆる「ループ」の状態に陥ってしまうのだ。
よって工房に電話を入れて調べてもらうと、その「ループ」は、僕の機械が修理の可能な期限を過ぎて、部品の供給も途絶えていることにより起きていることが分かった。残念ではあるものの、2011年8月4日に手に入れて以来、事務机と自宅のテーブルを毎日、行ったり来たりする以外にも、辺境も含めてインドシナや赤道直下に23回も運ばれたことを思えば、そろそろ潮時だろう。即、新しい機種の選定に入るよう、外注SEのシバタサトシさんにメッセンジャーでメールを送る。
ここで時刻は17時50分。閉店の準備にかかるべく席を立とうとしているところに、いきなり大きな雷鳴が轟く。それと同時に雨の音も聞こえてきた。店の中には買い物を終えた女性がおひとり。その、本日最後のお客様のお車は、店から7、8メートルほどのところに駐めれている。走ってもずぶ濡れになることは免れられない。お客様には「どうせ古い安物ですから」と、傘を差し上げた。
雨は20分の後に嘘のように上がった。西の空からは日さえ差しはじめている。40年ほども前に読んだ吉行淳之介の「驟雨」は、甘木庵から長男が自分の部屋に移したはずだ。「久しぶりに読んでみようか」と考える。
朝飯 鰯の土佐煮、茄子とピーマンの「日光味噌梅太郎赤味噌」炒り、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、蕪の葉と油揚げの甘辛煮、納豆、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、らっきょうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁
昼飯 サンドイッチ、コーヒー
晩飯 いただいた新玉葱による冷たいポタージュ、業務用スーパーの小麦粉をこねて焼いたパン、「小間切れか挽き肉にしかならない」と肉屋の店主が言う部位の牛肉の赤ワイン煮、グリーンアスパラガスのソテー、マッシュドポテト、”Bricco Manzoni Barolo Silvio Grasso 2013″、底が焦げ焦げのプリン、”Old Parr”(生)








































