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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

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2023.7.17(月) 明々白々

後輩のゴールド・ロベルト君が日曜日に来てくれることは知らされていた。しかし朝一番で、それも大型のオートバイで、とは予想していなかった。小旅行の目的はダムカードを得ることで、早朝にいろは坂を上り、中禅寺ダム管理所まで行ったものの、早すぎたため、一旦、山を降りて上澤梅太郎商店に来たとのことだった。ダムにはダムカードというものがあり、これを集める趣味の存在することを、僕は初めて知った。

「酒の肴になるもの」とゴールド君に訊かれて僕は、洋酒にはナッツとドライフルーツをたまりに漬けた「山のにぎわい」、日本酒には大根おろしと合わせると最高な「なめこのたまり炊」、別途「ごぼうのたまり漬」を紹介した。ゴールド君はそれらすべてを備えつけのザルに載せ、奥さんには「らっきょうのたまり漬・淺太郎」を選んだ。

今朝、ゴールド君からメッセージが届いていることに気づいた。貼付された画像は行きつけのバーなのだろう、竹鶴のボトルの脇には「山のにぎわい」の瓶があった。

「店の人のお勧めに乗ると思わず高額の買い物などをする羽目になって損をする」と頑なに信じる人がいる。一方、ゴールド君のような素直な人もいる。相手が詐欺師でもない限り、どちらがトクかは明々白々のことと思う。


朝飯 ブラックオリーブと生のトマト、蒸しベーコン、納豆、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱とズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 豆腐と玉子と若布のスープ春雨サラダ「正嗣」の焼き餃子麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)「久埜」のどら焼き、Old Parr(生)


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2023.7.16(日) いまだ梅雨は明けないものの

「もう、梅雨は明けたんじゃないですかね」という挨拶というか、世間話のきっかけというか、とにかくここ数日は、そのことばをたびたび耳にする。連日の猛暑によるものだろう。

おととい長男は隠居の小屋から益子の大甕を運び出し、それを係のタカハシリツコさんに洗ってもらったという。その甕は池水の脇に置かれ、水を張られ、その水はきのうから地面に打たれるようになった。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」のごはんは、お客様ひと組ごとに土鍋で炊く。その炊きあがりを待つあいだ、庭に出て、たわむれに打ち水をされるお客様もいらっしゃると聞く。夏休みに入ってお子さんを同伴されるお客様がいらっしゃれば、打ち水は格好の遊びになるに違いない。

「梅雨明け 関東 予想」と検索エンジンに入れてみる。あらわれたページには、気象の専門家であっても明言はしづらい様子があった。それでも梅雨は、1週間以内には上がるのではないか。

隠居の軒先に風鈴を提げる仕事は楽でない。高い脚立を持って数百メートルを移動する必要があるからだ。それでも風鈴は、明日の朝には提げようと思う。


朝飯 生のトマト、鮭缶のマヨネーズかけ、ピーマンとズッキーニのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、獅子唐の天ぷらとブロッコリーの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 冷や汁、生のトマト、鯵の南蛮漬け、豚の冷しゃぶ、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬、メシ、「島崎酒造」の「東力士純米吟醸」(冷や)


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2023.7.15(土) 夏の空

「秋田県で記録的大雨。半日で平年1か月分の雨量」と、夜のテレビニュースが伝えている。画面には、集合住宅の駐車場のクルマの水没した様子が映し出され、続いて秋田県の各地に降る雨の強弱を示す地図があらわれた。僕の目はその北西部に吸い寄せられていく。

能代は茗荷の大産地だ。茗荷の出荷量は7月に最大となる。しかしその時期の上澤梅太郎商店は夏の贈答への対応で忙しい。8月は夏休みの帰省客や観光客への対応で忙しい。よって茗荷は9月に下ごしらえをする。そのころ市場に出まわる茗荷は能代産が多い。

能代に大雨が降ると、秋の茗荷は一気に不作となり、価格は高騰する。しかもその頻度は低くない。それに悩まされた僕は、2012年より茗荷の原材料を、市場を通さず、日光の農家から直に求めるようにした。以降、その供給量と価格は安定して現在に至っている。

茗荷は安定して買い入れられるようになったものの、大雨の被害はもちろん気にかかる。被災者の方々へは、心からの同情を禁じ得ない。雨は夜に静かに降り、その雨は朝に上がり、昼は強い陽光に恵まれ、午後の驟雨が乾いた土を潤す、夏の空にはそうあって欲しいものの、もちろん、思うようにはいかない。


朝飯 生のトマト、モロヘイヤのたたき、茄子の油炒め、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と茗荷の味噌汁
昼飯 ミックスベリージャムのトースト、牛乳
晩飯 オリーブグレープフルーツとレタスと紫キャベツのサラダ玉村豊男の「料理の四面体」冒頭に紹介されるベドウィン風シチューパン其の一パン其の二チーズCHATEAU LYNCH BAGES 1982“Briest”のパリブレスト、Old Parr(生)


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2023.7.14(金) 伊豆治療紀行(17回目の2日目)

「伊豆高原痛みの専門整体院」へは一泊二日で来る。日光から行く身としては、1日目は最後の時間枠、2日目は最初の時間枠で予約ができれば最高だ。しかし、からだに痛みを抱える人たちが藁にもすがる思いで来てみてたら、そして先生に言われる頻度で通ってみたら治ってしまった、という事実は急速に地域に浸透するのだろう、宇都宮から伊豆に移って後も、すぐに混み合うようになった。だから次の予約が遅くなると、理想の枠はなかなか取れない。

夕食は、次男と待ち合わせて神田で摂った。「大きな山は小さく崩せ」とゴールドラット博士は言ったらしい。しかし紹興酒をグラスで頼む気にはどうにもならない。

「今年は『氷をバケツでください』というタイ語を覚えたよ」
「氷はタイ語でバーバーバーだっけ」
「それはベトナムのビールでしょ」

と会話をしていると、お運びのオネーサンが振り向いて「お客さん、ベトナム行ったことありますか」と口を開いた。それからしばらくは、オネーサンたちと言葉を交わす。次男とフーコック島へ行ったのは2011年の大地震の直後だった。

結局のところ、紹興酒はほとんど僕だけで1本を空けてしまった。浅草19:19発の下り特急は下今市21:04着。しかし気づくと栃木駅のプラットフォームのベンチで眠っていた。多分、乗り過ごしてはいけないと緊張のあまり、数十キロも手前で降りてしまったのだ。

折良く日光行きの普通列車が来たため、これに乗る。後から調べたところによると、これは栃木20:49発だったはずだ。次に目を覚ますと列車は下今市を通り過ぎて東武日光駅に停まっていた。

タクシー会社はコロナの最中から閉業を早め、今もその体制を変えていない。「さて、自宅までの6キロをどうしようか」と考え、とにかく車外に出る。そして振り返ると、列車の最後尾上部には「鬼怒川行き」の文字があった。「助かった」と胸をなでおろす。下今市は東武日光線の分岐駅だから、日光線も鬼怒川線も停まるのだ。これまた後から調べたところによれば、これは東武日光22:23発だったに違いない。

ふたたび眠って下今市を乗り過ごすことは、流石になかった。そして23時前に無事、帰宅を果たす。


朝飯 「伊東園別館」の朝のブッフェ
昼飯 「ギフトキヨスク熱海」のもち麦入りおむすびおかずセット
晩飯 「郭政良味仙東京神田西口店」の青菜炒め子袋あさり炒めイカ団子ホルモン唐揚げピータン、「古越龍山紹興酒銀龍」(オンザロックス)


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2023.7.13(木) 伊豆治療紀行(17回目の1日目)

2時48分に目を覚まし、洗面所を経由して3時3分に食堂の戸を引く。南西に面した窓を開けると信号機に照らされて、濡れた地面に雨滴が見える。きのうの夜に準備した持ち物に傘は含めていない。雨は朝までに上がるだろうか。

今日は中学2年生のときに病没した妹の祥月命日にて、6時に家内と外へ出る。雨は有り難いことに上がっていた。如来寺のお墓の、特に花立てのあたりは最近の夕立により土が跳ね上げられていた。それを水で洗い、墓石は固く絞った濡れ布巾で拭く。花は白菊ではなく、色とりどりのものを家内は選んだ。「献仏不假香多」により、線香は左右の線香立てに3本ずつを上げる。

下今市09:34発の上り特急に乗って、北千住には11:02着。北千住11:10発の上野東京ライン品川行きは、今日に限っては上野止まりだった。よって東京駅には予定より10分遅れで着いた。泣きっ面に蜂のように、いつも新幹線の往復切符を買う窓口には長蛇の列。仕方なく、慣れない自動券売機の短い列に並び、自由席の切符を確保する。

ひと月に一度の頻度で通う「伊豆高原痛みの専門整体院」では現在、肩と背中の軽い張り、および膝を診てもらっている。昨年までの拷問まがいの治療により、今年の4月からは、電子ペンを当てられても傷みはそれほど辛くない。

家内を伴わないときには、宿は伊東温泉の安いところと決めている。夕食は、ひと気の無いアーケードを歩きながら見つけた、店内の照明は真緑、店内のテレビは大相撲を中継中、という奇妙なイタリア料理屋で摂った。そして20時すぎに就寝する。


朝飯 ツナとピーマンのマヨネーズ和え、ベーコンとブロッコリーのソテー、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび
晩飯 ”TOSCANA”のトマトサラダ、蛸のサラダ、マカロニグラタン、カラフの白ワイン


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2023.7.12(水) 入道雲を撮るだけのために

きのうのうちに完成させてあった一昨日の日記を公開したところで用を思い出し、洗面所へ行く。その狭い空間の、北東に面した窓の遮光カーテンを巻き上げて、今朝の空は、そちら方面が美しいことを知る。蝶つがいの関係により全面開放とはならないガラス越しにその景色を眺めるのはいかにも惜しい。そう考えて、屋上への階段を上がる。

屋上には涼しい風が吹いていた。山の端から数分前に昇ったと思われる朝日は、それほど眩しいものでもない。

極々みじかい、たとえば3時間ほどの睡眠で済む人は、夜の楽しさを味わうことも、また朝の美しさも愛でることもできる。しかし僕は、そういうわけにはいかない。もとより夜遊びには興味が無い。夜の楽しさにくらべて朝の喜びは、哄笑などを伴わない点で地味である。しかし朝にはなにか、豊穣の気味がある。

いま早朝に鳴く蝉はヒグラシだ。ヒグラシは夏の終わりを思わせる。しかし調べてみれば、実際には他の蝉に先駆けて、早いところでは6月の下旬から鳴き始めるという。

「一年中、夏ならいいな」と思うことがある。それとおなじく、無理は承知で「一日中、夏至のころの夜と朝のあいだの数分間だったらいいな」と考えることがある。しかし朝の静かさや美しさは舌の上の砂糖菓子のように、あるいはシャンペンの泡のように、すぐに消えてしまうのだ。

午後は、高速道路を乗り継いで取引先へ行く。帰途、入道雲の写真を撮るだけのために、パーキングエリアに立ち寄る。会社に戻ったのは15時30分。以降は普段の仕事に従う。そして残業をする事務係につき合って、20時すぎまで事務室にいる。


朝飯 大根おろしを添えた茄子とピーマンの油炒め、納豆、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、モロヘイヤのたたき、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根の茎の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 夏野菜の冷やし素麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)


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2023.7.11(火) 忙しくて面白いとは

人員の都合上、今日はひとりで店を開ける必要がある。8時からの朝礼は数分間。ホンダフィットに商品と濡れ布巾などを積んで道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ。今朝は「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」の納品があるから、普段よりは時間がかかる。それを終え、日光街道を遡上して春日町の交差点を左折すると、植木屋のカシワギさんが事務室の扉を開けて案内を請う姿が見える。店の駐車場にフィットを乗り入れるなり窓を開け、すぐに隠居へ案内する旨を伝える。

カシワギさんを柴折り戸から隠居の庭へ導き、十数本の椿を植える場所について説明を受ける。辰巳に面した門はカシワギさんに開けてもらうこととして店に戻ると、蔵の作業場の直上、平面部分をきのうに引き続いて補修する人が、やはり事務所の扉を開けようとしていた。僕も続いて事務室へ入り、当該の場所へ上がるための鍵を引き出しから取りだし、その人を先導して外へ出る。ここで時刻は8時25分。開店の8時30分までは残すところ5分。

販売係のタカハシカナエさんの姿が社員用駐車場のある道向こうに見えたときには、上半身は既にして汗みずくになっていた。しかし南の国を旅しているときの、朝食を摂った後の汗とは異なって、即シャワー、というわけにはいかない。日光や鬼怒川に配達するものをホンダフィットに積み終えたタカクコータロー君を助手席に座らせ、昨年末より備蓄したままのガソリンでタンクを満たすべく、EBエンジニアリングへ向かう

日本の高度成長期からバブル期にかけて在職したコイズミヨシオさんが晩年のおばあちゃんを見舞ったとき、おばあちゃんは「昔は忙しくて面白かったね」と、コイズミさんに笑いかけたという。「忙しくて面白い」とは一体全体、どういうことなのか。僕などは、小学生の頃から引退したくてたまらないのである。


朝飯 胡瓜の塩もみ、トマトのスクランブルドエッグ、キャベツのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 枝豆人参とナッツとルッコラのサラダたまり漬によるソースとブロッコリーのバターソテーを添えたステークフリット「共働学舎新得農場」のラクレットCHATEAU LAGRANGE 1989カステラ


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2023.7.10(月) 元に戻るか戻らないか

4時を過ぎたところで屋上へ上がる。旧暦5月23日の月が天頂のちかくに出ている。街のあちらこちらに、まるで島のように残った林からは、鳥の鳴き交わす声が聞こえてくる。ときおり蝉の声も混じる。視線を転ずれば、里山の向こうには山があり、その奥にもまた山がある。その山と山のあいだ、つまり谷にはことごとく霧が降りている。

屋上からひとつ下の階の食堂に戻って「夏は夜と、清少納言は言ったけどなぁ」と考える。「夏はやっぱり朝じゃねぇのか」と思う。そして枕草子についてすこしばかり検索エンジンに頼り、興味を惹かれた本に行き当たるも「棚には未読があふれているじゃねぇか」と、それを注文しようとする気持ちを抑え込む。

3時台に起きれば時間は使い切れないほどにある。一時、これを「いちじ」ではなく「いっとき」と読んでいただくにはどう表記すべきか、とにかく一時、コンピュータを離れて本棚の前へ行く。読みさしの本は、今週の後半に予定している移動の、往路の途中で読み終えるだろう。とすれば、予備の1冊には何を選ぶべきか。「オレを読め」と呼びかけてくる本がハードカバーだと、荷物が重くなる点において、ちと辛い。

社員の親族の告別式に参列すべく、午後一番で黒いスーツを着る。昨年あたりまではベルトを必要としなかったスラックスが、今やベルトを欠いては腰まで落ちる。胴囲はここ1年で、6センチくらいは細くなったのではないか。食生活を振り返ってみれば、昨年と変わったのは、昼食が外食や、自家製のラーメン、カレーライス、お茶漬けなどから食パン2枚と牛乳になったのみだ。それだけで、これほど痩せるものだろうか。

コロナ以降のお通夜や告別式は、簡略を極めている。スペイン風邪のときと同様、コロナも、これが収まれば世界は元に戻るとの意見は多くあった。しかし葬式だけは、元には戻らないような気がする。

午後の中ごろより、降ったり晴れたり激しい雷雨になったりと、天気がめまぐるしく変わる。梅雨は雷に始まり雷に終わるという。九州北部から北陸沖にかけて延びる梅雨前線は、いつ去るだろう。


朝飯 「なめこのたまり炊」のなめこおろし、昆布の佃煮、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニと若布の味噌汁
昼飯 ミックスベリージャムのトースト、牛乳
晩飯 菠薐草と海苔のおひたし、豚の薄切り肉とズッキーニのソテー、茄子の揚げびたし、細切り人参とミックスナッツの酢漬け、蕪のぬか漬け、刺身湯波の吸い物、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)


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2023.7.9(日) むなぎ

いきなり花火の音がして、食器棚の時計を見る。時刻は6時ちょうど。「そうか、今日は八坂祭か」と、遅まきながら気づく。

総鎮守瀧尾神社の宮司が当番町の人たちと旧市街の各町内を巡行する、その会所の準備や町内に注連縄を張ることはしても、今やみこしを担ぐなどはしないため、また神社の責任役員を務めていても、お祭の簡略化に伴って祭礼のたび神社へ上がることも少なくなったため、いまひとつ、お祭に対しての実感が湧かないのだ。とにかく、雨の予報が覆ったことはめでたい。食堂の窓際のモンステラには朝日が差している。

社内外の撮影において、今日は悪天候などで予定が進まなかったときの予備日として設定をされていた。カメラマンとデザイナーによれば、写真はきのうまでにほぼすべてを撮り終えたという。しかし更に念を押したいとのことにて、撮影は今日も行われることとなった。そしてそれは開店の8時30分より前から始まった

一方、前述の、お祭の渡御が我が春日町1丁目に立ち寄ってくれるのは9時30分。10時からは片づけのため、役員は公民館に集合を求められていた。しかしその時間には蔵見学の予約が入っていて、今日の担当には僕が振り当てられている。昼食の時間として知らされた11時30分にようやく蕎麦のやぶ定へ行く。そこで皆と食事をし、会計係として支払いを済ます。

最後の撮影は13時30分より隠居で始まり、十数分で完了した。最後は拍手。撮影隊が3日も滞在するとは、異例中の異例、である。

おみこしの笛の音が聞こえてきたのは15時過ぎ。朝に用意した祝儀袋を手に外へ出る。今夏は青年みこしはお休みで、子供みこし2基が町内を巡行している。僕が小学生だったころ、町内にはおみこしに触れないほどの数の子供がいた。今、おみこしを担ぐのは、ベトナムから日光へ仕事で来ている人たち。町内は国の縮図、である。

夜は鰻を食べて、体力の維持を図る。


朝飯 トマトのサラダ、生玉子、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、菠薐草と海苔のおひたし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ワカメと油揚げとズッキーニの味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 「魚登久」の胆焼き鰻重、肝吸い、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)


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2023.7.8(土) ここへ来るのは十数年ぶり

きのうから始まった撮影の、今日は社内を撮る予定にて、撮影隊と長男は朝から蔵に入った。僕もときおり現場へ行き、折にふれて注文を出したり懸念を伝えたりはするものの、最終的には彼らの判断に任せることとしている。本職には従うタチなのだ

昼は人員の薄くなる店に2時間は立とうと考えていたところ、パートタイマーのカワカミナオさんが出社をしてきたから安心をする。そうして事務室へ戻ると、新たな仕事が発生する。その仕事に区切りがつくと、また新たな事態が出来する。まったく忙しい。

その忙しさにより昼食は抜き、午後は所用にて湯元へ行く。今市I.C.から乗った日光宇都宮道路を清滝I.C.で降りる。ときおり降る雨に濡れたいろは坂を上がり、中善寺湖畔から竜頭の滝を経て戦場ヶ原へ。光徳を右手にうかがいつつ走れば間もなく左手に湯の湖が見えてくる。西園寺公望や孫の公一ともゆかりの深い湯元に滞在したのはごく短い時間のみ。帰路に見上げる戦場ヶ原の空は曇っているものの明るく、緑は深い。

夜はきのうに引き続いて撮影隊と食事。就寝は多分、23時ころのことだったと思う。


朝飯 獅子唐の天ぷら、トマトとブロッコリーのサラダ、ウインナーソーセージとピーマンのソテー、納豆、大根のなますの梅肉和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、油揚げと若布の味噌汁
晩飯 「和光」のポテトサラダタン焼き茄子の生姜焼き、他あれこれ、麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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