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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2025.11.30 (日) サイトー君のフェラーリ

上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ運ぶものが今朝は多いという。よってそのトートバッグふたつを提げて、明け方の歩道を南へ歩く。隠居の紅葉はほぼ枯れ落ち、椿はいまだ咲かない。現在の庭は、夜に見るのがもっとも良さそうな気もする

今日から明日にかけては、その隠居にテレビの取材が入る。放映は新年とのことにて、軸はおととい河井寛次郎の「喜者開扉」に掛けかえておいた。朝の日が南へ向かうころ、ふたたび隠居の柴折り戸を押す。床には正月を思わせる花があった

さて本日は、今月22日に続いて、たまり漬「栃木県壬生産のしょうがです。」と豚肉を炒めた豚の生姜焼きの試食を店で提供する。その具合を確かめるため、隠居から店に戻る。行ったり来たり、である。豚の薄切り肉を生姜のたまり漬と共に炒めると、美味い豚の生姜焼きができる。それを知らない人は1,000人中の、ほぼ1,000人ではないか。漬物は、ごはんに添えるだけのものでもないのだ。

そうして販売の手伝いをするうち、きのう今日のにわか愛好家なら手を出さないたぐいのフェラーリが目と鼻の先に駐まっていることに気づく。外装は銀、内装は深紅の趣味の良さだ。そのようなときには、僕は何気ない様子を装って外へ出る。そしてその頭から後ろへ回り込もうとして操縦席の脇まで来ると、ドアは開けられていて、中の人に声をかけられた。それは何と「サイトー君のメルセデス」のサイトーさんだった

サイトーさんは少なくない買い物をしてくださり、また、自身の収集品の展示会の案内を手渡してくれた。場所は日本橋高島屋の裏手。ということは僕の行動範囲内。そして奇しくも僕は明日、東京へ行く。そういう次第にて、ハガキより大きな案内カードは即、事務室に移動をして、机の引き出しのポーチに収めた。

たまり漬「栃木県壬生産のしょうがです。」は驚くことに、今日よりお客様の多かった一週間前よりたくさん買っていただけた。通常の業務に加えてテレビの撮影により隠居に12時間もいた家内は疲労困憊にて、夕食は家では摂らず、ファミリーレストランへ行く。


朝飯 納豆、鮭の焼きほぐしと明太子の合わせ、昆布の佃煮、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 “THE FLYING-GARDEN”の「たっぷりクレソンサラダ」「若鶏のうまいうまい焼き」カラフの白ワイン


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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