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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2016.11.4 (金) 安物買い

20161104d「金が無い、時間が無いは言い訳」という言葉がある。順風満帆な人は、胸を張ってそれが言えるだろう。その逆の境遇に置かれていても、みずからを鼓舞するように、食いしばった歯と歯のあいだからそれを絞り出す人はいるかも知れない。

今の僕には床屋へ行くヒマも無い。しかし出張に出た日などは、すこしの時間であれば、仕事と仕事の合間に捻出できる。先月26日はそんな時間を見つけて生まれて初めて千円床屋に入った。

池袋のその店に待ち客はいなかったからすぐに案内をされた。「どうしますか」と訊かれて「5ミリのバリカンで丸刈りにしてください」と答えると「5ミリはありません、4ミリか6ミリです」というので「だったら6ミリでお願いします。それと髭は4ミリで刈ってください」と頼むと「髭はやってません」とのことだった。

髪の毛より髭が気になって入った床屋で「髭はやってません」と言われれば、その床屋に入った意味は無い。しかし当方は既にして席に着き、上半身には白い布を巻かれている。「分かりました」と了承すると、マスクの内側でモグモグとガムを噛みつつオニーチャンは僕の髪をなかなか上手に刈ってくれた。

大昔に巣鴨でやはり安い床屋にかかった。そしてその仕事に満足がいかず、地元に帰ってカトー床屋にかかり直したことがある。今回もまた、結局はカトー床屋の世話にならなければならないところ、その時間が無いのだ。

今朝は9時から銀行まわりをするうち2時間が過ぎた。2時間あれば床屋にもかかれそうなものだけれど、銀行には行けて、しかしなぜか床屋には行けない。難しい問題である。


朝飯 春雨炒め、昆布の沖縄風炒め、ベーコンのソテー、スクランブルドエッグ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、鰯の土佐煮、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁、メロン
昼飯 柿の葉鮨
晩飯 カレー南蛮鍋、うどん、米焼酎「白水」(お湯割り)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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