2020.12.3(木) 冬ごもり
家メシも好きだが外メシも外飲みも好きだ。家メシの良さはメシの美味さと酒の美味さに加えて酒の安さがある。安さを言ってはオシマイだろうか。外メシの良さは気楽さにある。外飲みなら持参した本をカウンターで読める。
今夜は家の中に誰もいない。外メシ、外飲みの絶好の機会である。しかしてまた、僕は冬になると一向に、特に夜は出歩く気がしない。冷蔵庫の中の残りものなどをおかずにして家に籠もることとする。そしてテレビのスイッチを入れ、数日前に録画した「町中華で飲ろうぜ」を呼び出す。
その前半は、玉袋筋太郎による京都から大田区久が原までの案内。そして後半は若い女の人ふたりに案内役が替わった。そういえば「居酒屋放浪記」にも「女」版があった。そしてこれは僕だけのことかも知れないけれど、その「女」版は一向に面白くない。「居酒屋放浪記」は吉田類に限る。
今夜の「町中華で飲ろうぜ」は最後に差しかかったあたりでようやく、女子ふたりに玉袋筋太郎が合流した。よってリモートコントローラーの「戻る」ボタンにかけた親指は外してエンドロールに至る。
朝飯 納豆、牛蒡と人参のきんぴら、榎茸と菠薐草のおひたし、茹でたブロッコリーを添えたハムエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 ポテトサラダ、松前漬け、蕨と筍の煮物、缶詰の鰯のオーブン焼き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)
2020.12.2(水) バーガーまつり
受話器を取ると、それはハンバーガーを予約したいというお電話だった。謹んで承って受話器を置く。次の電話もまた、ハンバーガーのご予約だった。
この日記を遡ってみれば、地元の青年会議所が「にこっぺパンproject・コッペパンで日光を笑顔に」という催しをしたのは、いまだ夏の名残のただよう9月なかばのことだった。今回の主催は「今市マチナカグルメ会」で、催しの名は「IMAICHIご馳走バーガー」、会期は今週の土曜日と日曜日の2日間だという。
こういうものに関しては、僕はすべて長男や嫁、社員に任せている。ハンバーガーには、参加するお店がそれぞれの工夫を凝らすものと思われる。そして上澤梅太郎商店のそれは、ウチのfacebookに上がった内容によれば「各種のスパイスと米麹・大豆麹・小麦麹・大麦麹をブレンドして熟成させた味噌【カレーひしお】を使ったバーガーを提供します」となっていた。
ご予約のメモ2枚は粗相のないよう、即、店に持っていって販売係に手渡した。壁には他のお客様からのご予約も、既にして並んでいた。
行楽の季節の過ぎ去った静かな街に、今回の催しが、すこしでも賑やかさを与えてくれれば幸いである。
朝飯 榎茸と菠薐草のおひたし、納豆、かき揚げ、刺身湯波、牛蒡と人参のきんぴら、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、けんちん汁
昼飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、塩鰹のふりかけ、焼き鮭のお茶漬け
晩飯 茹でたブロッコリーと生のトマト、カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、オールドイングランド(オンザロックス)、“LE COFFRET”の苺のパイ、Old Parr(生)
2020.12.1(火) 日光の美味七選
毎年12月1日は、僕が普段より「それにしても美味いよなぁ」と感じつつ食べたり飲んだりしている地元の優品を詰め合わせて12月30日に出荷、大晦日にお届けする「日光の美味七選」の発売日だ。限定40セット。販売開始のお知らせは、メールマガジンによる。
メールマガジンの配信開始は9時。その直前より、僕、長男、本日の受注係ツブクユキさんは、それぞれの配置に着く。
9時を1分ほど過ぎたところから、続々と注文が入ってくる。それを注視していた長男が「あれっ」と声を上げる。
「日光の美味七選」には年越し蕎麦として「三たてそば長畑庵」の蕎麦が含まれている。よってお届けは、栃木県日光市の上澤梅太郎商店からヤマトが翌日に配達できる範囲に限っている。しかしその範囲外からのご注文が、ひとつ入ってきたのだ。
取り急ぎ僕はそのお客様に電話をお入れし、事情をご説明して、購入を諦めていただく。ウェブショップの在庫設定は40。ひとつキャンセルが出たということは、その数字を41にする必要がある。しかし注文が入り続ける最中の変更は、とても危ない。操作中の空白の時間を衝いて、キャンセル分も含めれば41を超える注文の入ってしまう可能性があるからだ。
一方今度は、誤って別の商品を注文してしまったので、それを「日光の美味七選」に振り替えて欲しい旨の電話をいただく。しかし見る間に在庫数の減っていく限定商品に、それはできない。「日光の美味七選」は、改めてご自分で注文してくださるよう、お願いをする。
そうして年末年始の食卓を彩る限定40セットは、9時44分に売り切れた。12月30日には、心して荷造りをさせていただきます。
朝飯 里芋の田楽、菠薐草のおひたし、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、温泉玉子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、けんちん汁
昼飯 蕎麦
晩飯 松前漬け、TIO PEPE、トマトとルッコラのサラダ、スパゲティミートソース、Petit Chablis Billaud Simon 2016
2020.11.30(月) われ、しののめを呼び覚まさん
枕元に手探りしたiPhoneの時刻表示は2時14分だった。その画面の下方のLINEが何やら賑やかだ。アイコンをタップすると、嫁のモモ君に2番目の子が産まれていた。画像も届いている。モモ君は赤ん坊を肩の横に寝かせて笑っている。「すごいなー」と、思わず声が漏れる。「名前は『晨』にしたいです」と、長男が書いている。正に「われ、東雲を呼び覚まさん」ではないか。
折しもコロナ禍の最中であれば、赤ん坊に対面できるのは来春になるだろう。僕はいわゆる昔の人というか何というか「無事に産まれたなら、それでいいじゃねぇか」くらいのところだから、特に痛痒は感じない。とにかく良かった。
ところでそのモモ君が開発をした「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」が常に品薄気味とは、何度かここに書いてきた。理由は以下の3点に集約をされる。
1.味噌に微圧を加えつつ長い時間をかけて「たまり」を得る製造方法であること。
2.「たまり」をビーカーから1本ずつ瓶に詰めていく充填方法であること。
3.風味の良さにより作るそばから売れてしまうこと。
そのうちの2番目の問題を解決すべく、ここしばらくは有能な機械を探してきた。しかしそれらすべては大量生産のためのものであり、家内工業的に作られる「朝露」には不向きだ。価格も、必要の無い機能をすべて外しても百数十万円はする。この深刻な問題を、今日は2本の電話により氷解させることができた。かかる費用は一万数千円。
「朝露」の品薄は、旺盛な需要により、年末のうちは改善されないだろう。しかし年明けには一気に解決の方向へ向かうのではないか。製造係との話し合いを密にしたい。
朝飯 焼き鮭、納豆、焼き葱の「朝露」がけ、ピーマンの網焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、シメジと若布の味噌汁
昼飯 おとといの夜のおかずを流用した弁当
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しの胡瓜と蕪の浅漬け、ピータン、あんかけ焼きそば、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2020.11.29(日) 4名様をご案内
お釣りとしてお客様にお渡しできないような傷んだ札が金銭登録機の中に溜まってくると、それをいわゆる「並券」と交換する。特に1,000円札は、新券と並券をあらかじめ交互に重ねて準備してあるから、それと交換する。午前に混み合ってきたところで、今日もその作業の1回目に取りかかる。その最中に「隠居、2名様、大丈夫ですか」と販売係のオバタタキコさんから声がかかった。
即、紙幣の交換作業を中断して、そのお客様と外へ出る。そしてお車を、現在の場所から隠居に至近の、より安全な場所へ移していただくよう、先ずはお願いをする。
横断歩道のたもとでお待ちするうち、もう2名様が店の方から近づいていらっしゃった。「隠居でいらっしゃいますか」とうかがうと、そうだとおっしゃる。というわけで、4名のお客様をいちどに隠居の玄関までご案内する。
霜月は恵比須講の時期にて、隠居の床の間には大黒天の軸が掛けられていた。それを僕が不在にしていた金曜日に、長男が下げたと聞いていた。床の間にはそれに代わって今井アレクサンドルの、3点の油彩をひとつの額に納めたものが掛けられていた。
次の模様替えは、鏡餅の置かれる12月の末になるだろう、多分。
朝飯 榎茸のおひたし、大根おろしを添えた油揚げの網焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、2種の天麩羅の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の醤油チャンポン
晩飯 マカロニサラダ、豚肉と白菜と2種の茸の鍋、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、「久埜」の豆大福、TIO PEPE
2020.11.28(土) 山また山
キャンピングカーやマイクロバスなど、屋根の高いクルマが店に後退で近づく。運転者は多く、犬走りの柱や敷石、あるいは右の後輪に注意を払っている。まだまだ余裕があると考えるうち、目の届いていなかったクルマの後方上部が軒先にめり込む、という流れである。
1週間か10日をおいて起きた2件の事故の当事者は、どちらも正直に申し出て下さったから、当方は助かった。そして今朝は、その2ヶ所をニムラ板金のニムラさんが一気に直してくれた。つぶれ、あるいは裏返った雨樋は、部品を交換されて新品同様になった。大いに気持ちが良い。
さて今週末は言うまでもなく今月最後の週末で、来週はいよいよ師走に突入する。元どおり一直線になった軒の下には、良い日を選んで角松も来る。それよりも先ずは、ご贈答の需要をひと山、超えなくてはならない。その山を越えれば次の山、そしてまた次の山。12月は山また山の連続で、これも有り難いことだと思う。
朝飯 焼き鮭、納豆、生玉子、鰹のふりかけ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、油揚げと長葱の味噌汁
昼飯 焼き鮭、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、梅干しによるお茶漬け
晩飯 榎茸と菠薐草のおひたし、マカロニサラダ、刻みキャベツを添えた豚カツ、梅干しと海苔のおむすび、麦焼酎「むぎっちょ」にTIO PPEを浮かべた東京下町風、柿
2020.11.27(金) それを真に受けると
「今日は12月末の水準まで気温が下がります。分厚い上着を着てお出かけください」と、朝のテレビで気象予報士が呼びかけている。それを真に受けると、これは僕だけのことかも知れないけれど、ひどい目に遭う。冬に着ぶくれてかく汗は最悪だ。2枚の長袖シャツにウインドブレーカーを重ね、自転車で下今市の駅を目指す。
幕張メッセへ出向くのは、20数年ぶり2度目のことだろうか。ウインドブレーカーは既にして、背中のザックに格納されている。目星を付けた会社の品物は僕の要望を満たさず、しかし他に2、3の情報を得て会場を去る。
帰りは遠回りをして新橋に寄る。ここでひとつふたつの用事を済ます。日暮里にも用はあったけれど、そこへは年明けに、あらためて訪ねることとする。
北千住まで来ると時刻は17時30分。直近の列車に飛び乗っても家の夕食には間に合わない。駅の西口から旧日光街道まで歩き、初めての店に入る。そこには30分ほどいて、行きつけの店に回る。そうしてカウンターに持参の本を開き、しばしゆっくりする。
朝飯 生のトマト、納豆、榎茸と菠薐草のおひたし、ブロッコリーのソテーを添えたハムエッグ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 「ゴーゴーカレー」の「ゴーゴーカレー」(並盛り)
晩飯 「おとんば北千住店」のトマトのマリネ、レバ刺し、チューハイ、それを濃くするための「ナカ」、「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ
2020.11.26(木) “Spaghetti Pad Keemao”
バンコクの盛り場でしつこく袖を引かれるようなときには「マオレオ」と言ってやり過ごす。「マオ」は「酔う」で「レオ」は「既に」だから「マオレオ」は「もう酔っ払っちゃった」の意味になる。
1982年のはじめにタイからスリランカへ南下し、モルディブ、インド、ネパールと北上して2ヶ月後にタイに戻った。タイに戻ったということは、バンコク中華街の楽宮大旅社に戻った、ということだ。1階の食堂では背中一面に刺青を施した労働者がタイのウイスキー「メコン」をミリンダで割って飲んでいた。僕はもっぱらシンハビールを飲んだ。食堂の経営者スワニーはなぜか「酔っ払い」という日本語を知っていて、しばしば僕はその言葉でからかわれた。
「酔っ払い」はタイ語では「キーマオ」、そしてタイにはパッキーマオという料理がある。酔っ払いが小腹を空かせ、台所にあるありあわせの材料を炒めて食べようとする、それがパッキーマオだ。
チャオプラヤ川を眼下に望む洒落たテラスで、ある昼に冷たい飲物を頼んだ。何かを食べるつもりはなかったもののメニュを繰っていくと、パスタのページに”Spaghetti Pad Keemao”の文字が見えた。僕は静かに驚喜した。「次はコレしかねぇじゃんか」と思った。
今夜のスパゲティにはセルフィーユを盛大に盛ってもらった。パセリの方が似合うことは、重々、承知の上でのことである。
朝飯 牛蒡と人参の煮物、ブロッコリーのサラダ、大根おろしを添えた油揚げの網焼き、焼き鮭、納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、トマトと小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 カプレーゼ、TIO PEPE、スパゲティナポリタン、Petit Chablis Billaud Simon 2016、シュークリーム、Old Parr(生)
2020.11.25(水) 十月桜
事務机の左手に提げたカレンダーに「9:45 神社」の文字がある。秋季小祭つまり新嘗祭は10時より始まる。だからその15分前には神社に着いているべしという、それは覚え書きである。
白いシャツにウールのネクタイを締め、ツイードの上着を着て自転車に乗る。総鎮守瀧尾神社には、既にしてほとんどの人が集まっていた。ほとんどの人とは宮司をはじめとして旧市街各町内の自治会総代、神社総代、神社世話人の面々である。
瀧尾神社のお祭りは、少子高齢化の中、これからも長く続けられていくことを最大の目的として、規模の縮小と内容の簡略化が、ここ数年のあいだ続けられてきた。祝詞の奏上こそ正式でも、社務所での直会は省かれ、神事の後は拝殿で猪口1杯のお酒をいただき、お開きになった。
17時30分の閉店後、店に3台ある金銭登録機を締めているところに長男が来る。そして「なめこのたまり炊」の在庫が逼迫してきていることを知らされる。「なめこのたまり炊」は、僕が子供のころから今に至るまで、上澤梅太郎商店の商品の中ではもっとも好むものだ。
「なめこのたまり炊」については今年の春、新型コロナウイルスによる感染者が徐々に増えていく中で、僕は生産調整を提案した。それを覆したのは長男である。今となってみれば、例年どおりの量を製造したことは誤りでなかった。
材料を供給してくれているふたつの組合には年末のうちから、来年初の納品計画を伝えておく必要があるだろう。
朝飯 切り昆布の炒り煮、納豆、温泉玉子、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、牛蒡と人参の煮物、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蕪のすり流し、ブロッコリーのサラダ、蛸と胡瓜の酢の物、鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、「片山酒造」の「原酒」(冷や)、今週末から「汁飯香の店 隠居うわさわ」でお出しする予定の柿羊羹
2020.11.24(火) 大貫屋リスペクト系
大貫屋の皿には「和洋中」の文字がある。和とは多分、天丼、かつ丼のたぐいだ。洋とはポークソテーやオムライス、そして中はチャーハンやラーメンを指してのものだろう。つまり僕の好きな大衆食堂である。その大貫屋が今年いっぱいで店を畳むと、先日、facebookのどこかで目にした。
たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」をチャーハンの具にすると美味い。上澤梅太郎商店のパンフレットには、調理例の写真が載っている。そのチャーハンは、大貫屋リスペクト系とでも呼ぶべきものだ。
パンフレットやウェブショップに載せる料理はここ数年来、フジムラキミヒロさんに頼んでいる。僕と長男はあるとき、そのフジムラさんを大貫屋に同伴した。そしてチャーハンを食べてもらった。港区南青山のスタジオで調理、撮影をされても、それはナルトの入った大貫屋リスペクト系チャーハンである。
大貫屋で昼食の後、代金を支払いながら、噂の真相を確かてみた。厨房の女の人ふたりはオカミさんの顔を見た。オカミさんは困ったような、曖昧な笑みを浮かべた。そして3人は一斉に、今度はテレビ正面の特等席で焼酎を飲んでいるオヤジさんへ視線を向けた。
オヤジさんは毎日、13時には出前を済ませて店に戻り、ちょっとしたおかずを肴に焼酎の水割りを飲み始める。黄色いタオルで鉢巻きをしたオヤジさんは、齢80を目前にして階段も昇りづらく、出前のできかねるからだになった。若い人の世話になるわけにもいかない。今年いっぱいですっぱり引退をする。長いあいだ世話になったと、上機嫌で語った。
その朱に染まった、このオヤジさんには珍しい晴れ晴れとした顔を目の当たりにすれば「だったら出前だけやめれば」などとは言えない。年内はせいぜい、足繁く通うことにしよう。
朝飯 人参のきんぴら、納豆、春菊の白和え、蓮根のきんぴら、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、蕪の浅漬けゆず風味、メシ、かき揚げと雪菜の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のオムライス(ケチャップはかけないでね特注)
晩飯 平貝の刺身、ラーメン鍋、「片山酒造」の「原酒」(冷や)









































