2016.9.4(日) 捲土重来
ウェブショップが新装された結果、ご注文をいただいた際、お客様にお送りするメールのテンプレートに修正の必要が生じていると、朝、事務係のカワタユキさんに指摘を受ける。
そう言われてみれば、僕は受注システムからお客様に自動送信されるメールばかりを気にして、受注係が、その一部を手動で書き直してお送りするメールには、思いが至っていなかった。テンプレートの入っているコンピュータはどれかと問えば、事務係全員と受注用のそれだという。
お客様がウェブショップにコンピュータでアクセスをされてくださったご注文、同スマートフォンを用いてのご注文、メールに平文でくださったご注文、そのメールにエクセルなどのファイルを添付してお送りくださったご注文、お支払方法が代引き着払いの場合、カード決済の場合、銀行振込の場合などによってもテンプレートは異なってくる。それら複数のテンプレートが収められたコンピュータを逐一、修正して回る手間を考えると、とても気の進む作業とは言えない。
よって事務係ひとりひとりがみずからテンプレートを修正する、そのマニュアルを作ろうとするも、それはそれで楽でない。日中、仕事はこればかりをしていれば良いということでもなく、結局のところ、カワタさんに求められたことは、夕方までに終わらせることができなかった。
捲土重来を期さなければならない。
朝飯 ゴーヤの炊き物、冷や奴、たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした納豆、鰯の梅煮、獅子唐の炒め煮びたし、塩鮭、冬瓜と鶏笹身肉の酢の物、メシ、豆腐と若布とベーコンと万能葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 「玄蕎麦河童」の揚げ出し茄子、だし巻き玉子、山芋の磯辺揚げ、せいろ(田舎)、せいろ(丸抜き)、蕎麦焼酎「峠」(蕎麦湯割り)
2016.9.3(土) 禁忌
大人がもっともらしい顔つき、口ぶりで忌むこと、禁ずることを鼻で嗤い、それをわざと破ってみる癖が子供のころの僕にはあった。そのうちの、もっとも罪のなさそうなものを思い出してみれば、それはたとえば「鰻と梅干しを同時に食べてはいけない」というようなことだ。
あるとき鰻丼を食べ、そのあと台所の甕から梅干し一粒をつまみ出して食べたけれど、体には特段の不調は現れなかった。
先ほど「子供のころの僕にはあった」と書いた墨の跡も乾かないうちに何ではあるけれど、よくよく考えてみれば、その癖は還暦を過ぎた今も収まってはいない。
だしを引くために煮干しを使うときには、その頭とはらわたは取り除けと、一般には言われている。しかし毎朝の味噌汁のだしに煮干しを用いる僕は、その教えを守っていない。そして今朝は煮干しの袋の底に溜まった、頭だけでダシを引いてみた。できあがった味噌汁を飲んでみれば、普段と変わらず美味い。
「煮干しは頭とはらわたを取り除いて使え」とは、鰯の種類や製品の等級にもよるのではないか、というのが僕の推測である。
そういえば「西瓜の種を食べると盲腸になる」などと言う大人がむかしはいたけれど、その昔から今に至るまで、僕は西瓜は一貫して、種は噛み砕いて果肉と共に嚥み下し、どうということもない。
試していないのは「ドリアンと酒を同時に摂ると死ぬ」という、いつかチェンライからチェンマイまでホンダ車の助手席に乗せていってくれたオネーサンに教えられたことだ。日本の禁忌は破って平気な僕ではあるけれど、この「ドリアンと酒」については何やら薄気味が悪く、いまだ避けて通っている。
朝飯 糸瓜と鶏笹身肉の酢の物、獅子唐の炒め煮、茄子とピーマンの炒りつけ、鰯の梅煮、生のトマト、たまり漬「ホロホロふりかけ」、メシ、揚げ湯波と茗荷と万能葱の味噌汁
昼飯 冷やしラーメン
晩飯 トマトとキャベツとポテトサラダを添えたメンチカツ、芋焼酎「甕仙人」(お湯割り)
2016.9.2(金) 別途「ナカ」を取る
朝5時すぎに遠くでサイレンが鳴る。しばらくして、今度は消防車のサイレンが近づいてくる。どこかで火事だろうかと階段を上がり屋上に出ると、雲は完璧に、秋のそれだった。
ウチのインターネットショップは1996年11月、今では想像もできない形の、パソコン通信による店”tamari”として開かれた。1998年10月に暫定的なウェブショップをnifty上に作り、1999年3月に自社ドメインtamarizuke.co.jpによるそれを立ち上げた。2002年6月、そのウェブショップに買い物カゴを装備すると、大した金額ではないけれど、ごく短いあいだに売上げは3倍になった。
最初の全面リニューアルは2007年7月、次は2013年9月、そして3回目のそれはきのう、行われた。
お客様の利便性と安全性の向上のためとはいえ、2013年からのウェブショップに登録をしてくださったお客様には、今回、再度の登録ということになり、ご面倒をおかけして心苦しい。
その再登録が上手に運ばないとの電話を、きのうはいくつかいただいた。都度、facebook上に設けられた会議室を介して関係者とやり取りを続け、登録のための場所には急遽、youtube上に作成した、ログイン手順を説明する動画へのリンクを設けたりした。
そのようなことをしながらあるいはまた、新しいウェブショップのあちらこちらを見て歩き、リンクのおかしなところや文言の重複といった、いわゆるバグを見つけてはデザイナーやコーディング担当に連絡することを繰り返した。
そして今日は、新しいウェブショップでは大きなコンテンツとなるこの日記の旧版と新版とのあいだの調整のため、日本橋で用を足して後、南青山のデザイン会社に出かける。その仕事の内容は今朝4時29分の同報メールにて、関係者には送達をしておいた。
いわゆるバグは、これからも見つかるだろう。きのうの公開に間に合わず、いまだ整備中のページもある。お客様の安全性は向上するとして、その利便性は、これからも休まず追い求めていかなければならない。
表参道から新橋に移動をして、少々の買い物をする。iPhoneの乗り換え案内を調べると、新橋から北千住までは、上野東京ラインを使うと早くて安いことが分かった。よって2番線のプラットフォームに上がり、来た列車に乗る。運良く座れて岩下尚史の浮き世離れした文章など読むうち時を忘れ、ふと気づくと次の駅は尾久とアナウンスがあった。行き先を確かめず、とにかく来た列車に乗る悪い癖が僕にはある。
その尾久で下車をして上野まで戻る。そこから常磐線に乗り換えて無事、北千住に至る。
「ナカ」と「ソト」を自分で調合することのできない、つまり店側が作るチューハイは多く、僕には薄い。「天七分店」の店主は「言ってくれればサービスで濃くしますよー」と気さくに笑ってはくれたけれど「いえ、それでは申し訳がありません」と、別途「ナカ」を取る。
そうしてその、息抜きのためのカウンター活動を経て、20:13発の下り特急スペーシアに乗る。
朝飯 獅子唐の炒め煮、たまり漬「ホロホロふりかけ」、糸瓜と鶏笹身肉の酢の物、鰯の梅煮、明太子、胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯波と茄子の味噌汁
昼飯 「食事倶楽部」のマグロ山かけ弁当
晩飯 「天七分店」のあれや、これや、チューハイ
2016.9.1(木) 第1日目のそれ
いわゆるウェブログというものが世に出て、それが一般に広まって以降もウェブページの形のまま続けて来たこの日記が、今日からはワードプレスによるそれに変わる。ウェブショップの大幅な改装に合わせてのことと説明をすれば分かりやすい。しかし更に言えば、日記を土台から新しくすることは、ウェブショップの改装を手がける集団のうちの何名かの意見による。本職からの要請には従うたちだから、僕はそれを受け入れた。
そうしてその初日の、つまり2016年9月1日の日記を書きながら、この「清閑日記」のうちの最も好きな文章はどれかと振り返れば、それは過去からずっと変わらず、2000年9月1日、つまり16年前の今日に書かれた第1日目のそれが頭には浮かぶ。
山にひぐらしが鳴き始めて何日が経つだろう。そして今は秋の虫がかまびすしい。夏を追いかけタイの最北部へ飛ぶ今月末の、待ち遠しい今日この頃である。
朝飯 たまり漬を使った2種のおむすび、夏太郎らっきょう、揚げ湯波とトマトとピーマンと茗荷の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 牛肉のしゃぶしゃぶ、胡瓜のぬか漬け、茄子の塩水漬け、芋焼酎「甕仙人」(ソーダ割り)、スイカ






















