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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2023年12月の日記31本

2023.12.31(日) 礼状

2023年最後の朝の目覚めは3時30分。「やった」である。ゆっくり起きて着替えて食堂に出ると時刻は3時50分。ほとんど書いてあったさきおととい27日の日記を完成させて「公開」ボタンをクリックする。引き続いておとといときのうの日記も完成をさせる。

会社の仕事はいまや、社員と長男と嫁のモモ君がほとんどしてくれる。だから僕は、気になったことや彼らが忘れていそうなことをときおり訊いたり頼んだりするのみだ。そのせいか、3年前の2020年12月31日の日記の表題にもした「こぎつけた」という感は、今年の大晦日には感じない。天才バカボンのパパではないけれど「これでいいのだ」と思う。

きのうサーキットに行っているあいだに会社、家、隠居の床の間や要所には鏡餅が飾られた。店の、お客様がお茶をお飲みになる場所の奥には正月の花が飾られた。この花は初売りの1月2日の早朝に活花のカワムラコーセン先生が来て仕上げてくれることになっている。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」は元旦の9時に開く。年末から正月にかけては普段と異なった売れ方をするから油断はできない。包装係ヤマダカオリさんから手渡されてた昨年の記録を参考にしながら、今年は今年で売れ行きの予想を立てた。それでも今日の日中には、その他の品の増産を頼んだ。

18時を過ぎて明日のための留守番電話を録音した家内に、夕食はいつでも食べられる旨を伝えられる。それでも1月3日のための釣銭を用意し、お客様のSNSへの書き込みにご返事をするうち時刻は19時になった。

今月の上旬に、日本酒の4合瓶2本をお送りくださった方がある。「お正月に家族と大切に飲ませていただきます」と、僕は礼状を書いて送った。その4合瓶2本は結局のところ、僕がひとりで飲んでしまった。よって夜は、別の日本酒を飲んだ。量は、僕としては少なめだった。

早寝早起きには、いつも心がけている。しかし風呂でうたた寝をし、食堂でうたた寝をし、23時30分にようよう寝室に入る。


朝飯 スクランブルドエッグ、菠薐草のおひたし、エリンギとブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 鴨鍋、「三たてそば長畑庵」の盛り蕎麦、「報徳庵」の盛り蕎麦「白瀧酒造」の「上善如水純米大吟醸純米大吟醸」(冷や)いちご「いったつみとらどう」のわらび餅「久埜」の和菓子、Old Parr(生)

2023.12.30(土) 阪納誠一メモリアル走行会

トレーラーを曳いたホンダ車のフロントグラスには霜が降り、白く凍っていた。その助手席に乗り込み宇都宮ゆいの杜を出発したのは7時5分。栃木県東部の山あいに入っていくと、車載の外気温計はマイナス2℃まで落ちた。

真冬のツインリンクもてぎ西コースを借り切って行われる「阪納誠一メモリアル走行会」には、オヤジが亡くなった翌年の2006年に初めて参加をした。使う車両はオヤジが遺した1926年製のBUGATTI 35T。阪納さんの生前、僕がこのクルマを最後に操縦したのは1995年のころで、その後の10年間はまったく手を入れなかった。そして阪納さんも亡くなった。

昨年の今ごろ指折り数えたところ、僕はこの走行会には日程に都合のつかなかった2017年と2018年、新型コロナウイルスがもたらした社会の混乱により中止をされた2020年を除いて出続けて、今年は15回目の出場になる。車両の調子はそのあいだのタシロジュンイチさんの整備により、ここ数年は”Better than new”が維持されている。

本日の参加は59台。僕の出走するVintageクラスはそのうちの15台。割り当てられた時間は9時から、10時30分から、12時50分から、13時20分から、14時50分から、15時40分からの計115分間。その115分間を、僕はすべて走りきった。

本日のエンジンの最高回転数は3速4,700回転。第1と第2の複合コーナーへの最高進入速度は3速3,300回転。僕がこの会で走るときには必ず来てくれるモモイシンタローさんの計測によれば、西コース1,490.361メートルの周回時間は最速で1分02秒とのことだったから、昨年の記録を1秒だけ縮められた。

「囲碁は困難を楽しむゲーム」と言った人がいる。楽なことばかりを求める僕に、困難を楽しむ嗜好は無い。それでもBUGATTI 35Tをサーキットに走らせるときだけは、限界まで自分を追い込む。そうしなければ面白くないのだ。

昨年にくらべての1秒の短縮は、新調したタイヤによるところが大きいかも知れない。それでも来年は、今年の記録を更に縮めたいと考えている。


朝飯 「ホテルルートイン宇都宮ゆいの杜」内「和み」の朝食ブッフェ
昼飯 「ツインリンクもてぎ」内「グランツーリズモカフェ」のカレーライス
晩飯 小松菜とエリンギの炊き合わせ、ブロッコリーの胡麻和え、すき焼きCLOS DU MAROUIS 1986「久埜」の和菓子、Old Parr(生)

2023.12.29(金) ひと息がつけるのは

今となっては記憶も曖昧だが、春日町の交差点から日光宇都宮道路今市I.C.までのバイパスが開削されたのは、僕が高校3年生だった1974年のことではなかったか。その工事に伴って、上澤梅太郎商店の建物は隠居を残してすべて取り壊された。

お稲荷さんの社はかつて、自宅の庭の築山にあった。それが居場所を失ってからは隠居の庭に移され、新しい社屋の落成と共に、事務室と蔵のあいだに落ち着いた。社の掃除は、これが隠居の庭につかのま避難をした年から僕に任された。

はじめは真新しいタオルで水拭きをしていた。しかしこのやり方では1年間のホコリを木部に擦り込むばかりだった。よってある年よりホースの水で丸洗いをするようにした。多分この方法は、これからも受け継がれていくことだろう。

社の丸洗いは毎年28日に行う。2日を経れば内外とも完全に乾く。それが今年は1日で乾いたと、長男から聞いた。今の時期にしては高い気温と晴天のせいだろうか。とにかく古いものは大切に扱って、後世に残すべきである。

夕刻はお客様が途切れず、キャッシュレジスターの精算は、ここ数日にくらべて遅くなった。そのため18時15分の迎えを頼んだタシロジュンイチさんに電話を入れ、予定を15分だけ遅らせてくれるよう頼む。それでも明日のための荷物を抱えて外に出ると、時刻は18時35分になっていた。

ひと息がつけるのは、大晦日の夜だろうか。それとも元日の夜だろうか。


朝飯 鰯の梅煮、めかぶの酢の物、山くらげと人参と油揚げの炒め煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの天ぷらの残りと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「いろは商店」の焼き餃子、煮卵、サントリーモルツ生ビール角ハイボール「セブンイレブン」の欧風カレーパン、YOSEMITE ROAD CABERNET SAUVIGNON

2023.12.28(木) 浄化

今年最後の釣銭両替のため、9時に銀行へ行く。帰りは郵便局に寄ってハガキ数百通を投函する。その予定があったため、長男との神棚とお稲荷さんの掃除は10時からと決めていた。ところがその時間には、また外注SEとのウェブ会議が予定されていた。それは僕のカレンダーにも長男の手帳にも記されていたものの、僕も長男もそのことを忘れていた。よって掃除はその会議の完了した昼前から始められた。

掃除は主に長男が担い、僕は棚から降ろした神殿を外に出してハタキをかけること、またお稲荷さんから下げられた陶磁器製の狐を洗うこと、くらいのところで済んだ。会議の途中に届いたふたつの柱飾りを店と事務室に飾ると時刻は13時。それまでの勢いを駆って、事務室および事務室裏にあるふたつの流しも磨く。

昼食を摂って後も、先ほどまでの勢いは残っている。その慣性のようなものに従って、台所の排気扇の平面部分に溜まったホコリをアルコールで拭く。

神棚から下げた今年のあれこれは、大きな段ボール箱にまとめた。15時を過ぎるころ、その箱と新しい幣束や輪飾りを台車に載せて製造現場へ行く。ふと思いついて、輪飾りの中から6本を取り出す。そして1本はお客様のトイレに、1本は社員用のトイレに、残りの4本は4階の風呂場、洗濯場、ふたつのトイレの取っ手にそれぞれ掛けた。

蔵の中心部に建つ水神の碑をはじめ、社内の要所が次々と浄化されていく様子を目にすれば心は落ち着く。元旦にはそれらの場所に、お雑煮が供えられるのだ。


朝飯 鰯の梅煮、浅蜊の佃煮、パプリカのソテー、山くらげと人参と油揚げの炒め煮、温泉玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、蛸と長葱の味噌汁盛り蕎麦、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)、チョコレート、Old Parr(生)

2023.12.27(水) 言うは易く

「貴方にとって仕事とは」と、むかし訊かれたことがある。「家業です」と答えると「まぁ、それはそうでしょうけれど」と、その新聞記者は鼻白んだような顔をした。

家業に関わる者は、ほとんど休みなく働いている。その家の子供も、勤め人の子供のようには休めない。孫のリコは本日、年末の挨拶でお取引先様を回る父親に同行した。僕も子供のころは、営業係のライトバンや配達係のトラックに揺られて半日を過ごすことかあった。歴史は繰り返す、である。

夕刻、買い物をしてくださったお客様にご質問をお受けする。僕の知らない大昔には、上澤梅太郎商店は荒物も取り扱っていたらしい。その名残の看板を、改装した9月のなかばより店に飾るようにした。古色を帯びたその看板は黒地に墨と赤い筆が浮き彫りにされ、その上には金文字で「松山堂製」とある。その女性によれば、ご実家のちかくに同じ名の筆屋があるとのことだった。場所は新潟県の長岡市。

その後、お客様の途切れたところで「長岡市 松山堂」と、スマートフォンで検索をしてみる。情報はいくつも出てきたものの、その老舗は20世紀から21世紀に入るころに廃業をしたらしい。

“drastic”という言葉がある。「言うは易く、行うは難し」なのだ。


朝飯 ハムとブロッコリーのソテー、納豆、スクランブルドエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「魚登久」のお通しの肝煮胆焼き鰻重、お新香、肝吸い、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)

2023.12.26(火) 何やら忙しい

食後に食卓でうたた寝をして家族に迷惑をかけないよう、きのうは夕食の前に風呂に入った。そのお陰で21時より前に就寝をすることができた。そこまでは良かったものの、今朝は1時40分に目が覚めた。3時台の目覚めは有り難くても、1時台のそれは早すぎる。しかし睡眠は充分に足りている。結果として2時10分には起きてしまった。

活字中毒でありながら家ではほとんど本は読まないと、今月21日の日記に書いた。しかし今朝ばかりは携帯用の読書灯を食堂のテーブルに出し、橋本治の「三島由紀夫とはなにものだったのか」の「あとがき」を読み終える。本は月に幾冊かを買う。しかし読む方は、月に1冊がせいぜいだ。未読の本は、溜まるばかりである。

店は24日の日曜日から静かになった。事務係も、おなじ24日からは残業をせずに帰れるようになった。事務係の残業については、25日の受注分から地方発送は新年の出荷とさせていただいた、そのことが大きく関係していると思う。

あさって28日は、神棚とお稲荷さんの掃除および社内各所に置かれた幣束の交換。30日は鏡餅と活花の飾りつけ、および「日光の美味七選」の出荷。包装係はその30日より、これまでに増して忙しくなる。製造係の荷作りは大晦日の午後まで続く。その日の研究開発係は、本来の業務を離れて福袋の準備。何やら、忙しいのだ。


朝飯 スペイン風目玉焼き、納豆、菠薐草のおひたし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ウォッカマーティニトマトとレタスのサラダたらこと大葉のスパゲティChablis Billaud Simon 2018ケーキ孫のリコの焼いたクッキー、Old Parr(生)

2023.12.25(月) 実感

毎月の最終月曜日に銀行に頼むあれこれを、きのう家内に託された。「え、まだでしょ」と僕は不思議に感じて訊き返した。「あしたが最後の月曜日だよ」と家内は僕の勘違いを正した。事務室の通路に提げられたカレンダーに目を遣ると、確かに、12月25日は2023年の最後の月曜日だった。

門松は15日に届けられた。瀧尾神社の「特別昇殿祈祷之証」は今日の午前に届けられた。蔵の扉の前に立てる三階松は明日に届く。柱飾りは28日に届く。鏡餅も数日以内には届くだろう。そのような日常にありながら、年の瀬のまっただ中にいるという実感はまったく湧かない。その理由は何だろう。

今月20日の日記に書いた大口のご注文は、それをいただいた日に「数にお間違えはないでしょうか」と長男が電話で確認したほどのものだった。今日はその出荷日にて、現場を2度、3度と訪ねて様子を確かめる。

地方発送は、今日のお受け付けより新年の出荷となった。1月2日の初荷はどれほどの数になるだろう。年末年始の来店需要は30日より劇的に高くなると、今のところは予想をしている。


朝飯 生のトマト、目玉焼き、納豆、ベーコンと菠薐草のサラダ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダエリンギとブロッコリーとじゃがいもと人参のソテーを添えたビーフステーキCLOS DU MAROUIS 1986ケーキ、Old Parr(生)

2023.12.24(日) ユキグモ

きのうに続いて3時台に目が覚め、3時台に起床する。とても気分が良い。

「ヒマで仕方がない」と言う人がいる。「退屈で仕方がない」と言う人がいる。僕からすれば、とんでもない大贅沢だ。当方の日中は、慌ただしいことこの上ない。今月19日にも書いたように、時計を頻繁に確かめつつ常に、次にすべきことを気にしている。

僕にとって「ヒマ」を楽しめるのは、旅に出たときと早朝に起きられたときの、ふたつがあるばかりだ。旅には当面、出られそうにない。とすれば3時台に起きるしか、気分を落ち着かせる手段は無い。すくなくとも年内は、毎朝3時台に起き続けたいと思う。

10時に蔵見学のご予約をくださったお二人は、10時ちょうどに店に入っていらっしゃった。見学に先だっての資料を使ったご説明は、隠居の庭でさせていただくことが多い。しかし「汁飯香の店 隠居うわさわ」は冬休みの最中であり、外も寒いため、今日は例外的に店の、お客様がお茶をお飲みになるテーブルでさせていただいた。

数十分後、蔵の最深部から店にお戻りになったそのお客様は、ご自分がお選びになった品に加えて、僕がお勧めした「なめこのたまり炊」もお買い上げくださった。鮨屋でもフランス料理屋でも生果実のジュース屋でも、店側の勧めに従うと未知の美味に遭遇しやすい。

日光の山々は午前中こそ目に鮮やかだったものの、午後に気づくと雪雲に覆われていた。「山は雪でも、里には降って欲しくねぇなぁ」と、強く思う。


朝飯 焼きおむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、きのうの鳥鍋を元にした味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スモークトサーモンとモッツァレラチーズのサラダ鮭とじゃがいものグラタン「進々堂」のパンあれこれミートソーススパゲティChablis Billaud Simon 20182種のケーキ、Old Parr(生)

2023.12.23(土) 出勤表

目を覚ましたときの時刻は3時7分。待望の3時台起きである。

その3時台に起きてしようとしていたデータベース作りは、事務係の残業につき合って事務室に居残った数日のあいだに終えてしまった。よって今朝は、日記に書く人の名を誤らないよう本棚まで行ってそれを確かめるとか、松井秀太郎の”TRUST ME”をYouTubeで聴きつつアカギレの指にバンドエイドを巻くとか、バンコクからブリラムへ行くにはどのような手段を採るのが自分には合っているかを検索エンジンで調べるとか、せいぜいそんなことをするうち、しかし夜明けまではいまだ2時間ちかくもある。この時間の余裕が、僕にとっての早起きの醍醐味なのだ。

このところは店も静かだ。もっとも製造部長マキシマトモカズ君によれば、地方発送の数は高止まりをしたまま一向に減らないという。納品のため日に3度ほど通う道の駅「日光街道ニコニコ本陣」が日光や鬼怒川の泊まり客で賑わい始めるのは大晦日の前日からと、売場の人には聞いた。

その道の駅へは、今年の元日には8回の納品を行った。上澤梅太郎商店の初売りは1月2日。準備は社員がしっかりしてくれるだろう。そして大晦日に出勤する社員の出勤状況を、出勤表で確かめる。


朝飯 スペイン風目玉焼き、ハムとブロッコリーのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 練り雲丹、夏太郎らっきょう湯豆腐、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)

2023.12.22(金) 知らなくても平気

夏は3時台から空が明るくなり始める。朝から晩まで半袖のシャツ1枚で過ごせる。手の指や足の底にアカギレは切れない。青い空には入道雲が鮮やかに立ちのぼる。植物は強烈な生気を放ちつつ目に眩しい。仕事はいまだ明るいうちに終わる。そして明るいうちに夜の活動を始めることができる。つまり良いことずくめだ。玄冬からその夏へ向かう端緒となる冬至を、しかし今年の僕は「いつ」と認識していなかった。

今年の冬至は12月22日と知ったのは、きのうのことだ。よって今朝は東の空の美しさが頂点に達しようとする前から分厚いダウンコートと帽子を用意し、屋上に上がった。

天文に詳しい人によれば、日の出は冬至の次の日から早くなり始めるわけではなく、日の入りも、冬至の次の日から遅くなり始めるわけではないらしい。とはいえ僕には、それについて詳しく知ろうとする欲求は無い。その道に詳しい人に知らないことを質問すると、相手は嬉々として数十分も語り続け、すると当方の頭の中は余計に混乱をするから、ただ黙って今日の日を喜ぶばかりだ。

きのうは普通のタイヤからスタッドレスタイヤに替える時期を長男に訊かれた。そのようなときに決まって思い出すのは「雪は年内に必ず降る」という、前の製造部長フクダナオブミさんの言葉だ。僕からそれを聞いた長男は今日のタイヤ交換を、きのうのうちにEBエンジニアリングのタシロジュンイチさんに頼んだ。

営業車を含む3台のクルマのタイヤ交換は15時に完了した。折しもそのころちらついてきた雪はすぐに上がった。夜のテレビの天気予報によれば、年内の関東地方はおおむね晴天が続くらしい。


朝飯 スクランブルドエッグ、ベーコンと菠薐草のサラダ、納豆、炒り豆腐、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 南瓜を含むあれこれのサラダ2種の茸とベーコンのスパゲティChablis Billaud Simon 2018「自由学園食糧部」のシュトーレン、Old Parr(生)

2023.12.21(木) ふたつみっつのところ

ひと月とすこし前より橋本治による「三島由紀夫とはなにものだったのか」を読んでいる。「文庫本1冊にひと月以上もかかるのか」と問われれば、僕は活字中毒でも、家ではほとんどブラウザでしかそれを読まない。また大いなる遅読派であるため、1冊にかかる時間はどうしても長くなるのだ。

自分の頭が論理的にできていないことはよく分かっている。だから今回のようないわゆる評論は、読んでいて面白い、というものでもない。それでもきのうは白ワインを飲みつつ思わず膝を打つ個所があり、ようよう「あとがき」へと至った。結論として、三島については評論よりも徳岡孝夫やドナルド・キーンによる交友録、あるいは「橋づくし」や「百万圓煎餅」あたりをボンヤリと読む方が楽しいことを認識する。

ところで今日は巨大な牡蠣フライを朝食としたため、昼に至っても食欲は湧かなかった。しかし同伴している家内はそろそろ空腹を覚えてきたという。そういう次第にて、日本橋の鮨屋の戸を引く。

カウンターに着いて、はじめはふたつみっつを食べれば充分と考えていたものの、食欲増進剤としての酒は大したもので、結局はかなりの数をこなしてしまった。次に来たときには、今日より更に1本くらいは多く飲みたいと思う。

自宅での夕食は朝と昼のこともあって、パンとワインのみで満足をした。「ワインにもっとも似合いの肴はブドウだ」と言った人がいるけれど、僕にとってのそれは、パンとバターとチーズで動かしがたいところである。


朝飯 「小田保」の牡蠣フライ定食
昼飯 「吉野鮨本店」のあれやこれやそれや、他あれこれ、「櫻正宗」の「櫻正宗」(燗)
晩飯 「進々堂」のパンドカンパーニュChablis Billaud Simon 2018

2023.12.20(水) 親切な提案

おとといの日記に書いた【年内のお届け間に合います】の表題を持つメールマガジンは、きのうの18時に配信をされた。今早朝にメーラーを回すと、約10時間のあいだに30数件のご注文がいただけていた。とても有り難い。

午前のいまだ早いころ、ウェブショップの受注を担う事務課ツブクユキさんから、その30数件の中に、とんでもなく大口のご注文が含まれていることを知らされる。即、それを包装主任ヤマダカオリさんと製造部長マキシマトモカズ君に伝えるよう言う。結果として、その大口のご注文の出荷日は12月25日に決められたと報告を受ける。

さて今日も東京へ行く。9日前の11日とおなじく、もっとも大きな問題は服装である。東京の最高気温は11℃。スマートフォンの天気予報がそれを教えてくれても、その気温がどの程度のものかの想像がつかない。冬に汗はかきたくない。「ダウンパーカ 気温」と検索エンジンに頼り、クローゼットからマムートの、それほど厚くないダウンパーカを取り出す。

電車の時間は、はじめ16時台を想定したものの、それの許される状況ではないことを感じ、下今市17:34発の特急券をスマートフォンから確保する。

今日の販売係のパートタイマー2名は16時までの勤務だった。しかしその直前にご来店のお客様から、内容を自由にお選びいただける箱詰め20箱の、しかもお持ち帰りのご注文をいただいた。このことにより、その2名には退社の時間を30分だけ延ばしてもらった。

築地の冬の夜風は気持ちが良い。フラリと入ったイタリア料理屋は、ひとり客である僕に、すべての品を半分の量で供してくれた。親切この上ないもてなしと、大いに感心をする。


朝飯 ウインナーソーセージのソテー、スクランブルドエッグ、炒り豆腐、鮭の味噌漬けの焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Sono Contento”の生ハムとルッコラのサラダ鯛と鮪と帆立貝のカルパッチョトリッパとブロッコリーのトマト煮込み槍烏賊とトマトのスパゲティパンSOABE SARTORI 2021

2023.12.19(火) 時間

「現代は時間との戦いです」は田宮二郎の決まり文句だった。分からない人は検索エンジンに頼って欲しい。

「伝統的な企業と水の関係」という主題で卒業論文に取り組んでいる宇都宮大学の学生の相手はこれまで長男が務めてきた。ところが最後の訪問になる今回は、現在の社屋ができる以前の様子について訊きたいとのことで、そうなれば僕が対応せざるを得ない。

学生からメールで提案された候補日と候補時間の中から僕は12月19日の9時45分を指定し、且つ「繁忙の最中にあるため、聴取は11時30分までに完了して欲しい」旨も書き添えた。

時間どおりに来た、靴の脱ぎ履きからして行儀の良い学生の相手は、いざ始まってしまえば僕も話すことがたくさんあり、質疑応答は内容の濃いものになった。論文の提出期限は1月下旬。最後は「頑張ってください」と、彼を送り出した。良い結果の出ることを祈って止まない。

閉店後は19時20分が過ぎるまで事務室で仕事をする。社内の手洗いに行って戻ると時刻は19時25分。僕が書記と酒の取り寄せ係を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、356回目の月例会場は目と鼻の先だ。そういう次第にて、7時26分に会社の通用口を出る。


朝飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの鶏のだしを元にした豆腐とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ワタナベ食堂」の酒肴あれこれ、6種の日本酒(冷や)

2023.12.18(月) 【年内のお届け間に合います】

お客様にお送りするメールマガジンは、画像を含むものは長男が書いて撮って、作成は外注SEに任せる。それに対して文章のみのものは僕が書いて、自分で配信システムに設定をする。毎年最後のメールマガジンは【年内のお届け間に合います】という表題で、昨年は12月19日に配信をした。

「さて今年はいつ出そうか」と、残業の続いてる事務係の状況を見まわしつつ、結局は昨年とおなじ12月19日18時の配信を決める。文章は昨年とほぼ変わらない以下。大晦日まで13日、ということがどうにも信じがたい、今日は12月18日である。

…………………………………………………………………………当店謹醸品をご愛用くださいまして、まことに有り難うございます。上澤梅太郎商店・上澤卓哉です。

師走も半ばが過ぎました。お得意様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

★年内お届けのご注文は、12月24日(日)まで承れます。
1月1日(月)、2日(火)のお届けを希望されるお客様も、12月24日(日)までにお申し込みいただき【通信欄】にて、お届け日をご指定ください。

★12月25日(月)からのご注文は、1月2日(火)より順次、出荷をさせていただきます。

リピーター様のための商品一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item#omatome

ご贈答用の一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item_gift

★上澤梅太郎商店は、元旦のみ、お休みをいただきます。
元旦に日光方面にお出かけのお客様は、当店のちかくにございます道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にて、一部商品ですが、お買い求めいただけます。
https://www.nikko-honjin.jp/access

以上、どうぞよろしく、お願い申し上げます。


朝飯 炒り豆腐、ウインナーソーセージと長葱のソテー、スクランブルドエッグ、鮭の味噌漬けの焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう湯豆腐、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)

2023.12.17(日) タワー

塔を意味する「タワー」を日本人が口にするとき、アクセントは「タ」に置かれ、イントネーションはその「タ」がもっとも高いところに来る。ところがタイでは同じ「タワー」でも、アクセントと最も高い音は「ワ」に変わる。

タイの生ビールに「タワー」と呼ばれるものがある。直径は15センチメートルくらい、高さはおよそ80センチメートルくらいのプラスティック製の筒に生ビールが満たされている。そしてその中味は、底のレバーを押すことによりジョッキに供給される。

野外のレストランやフードコートでこれを目にするたび、僕はそのテーブルを羨ましげに眺める。しかし僕はビールは飲まない。飲んで飲めないことはないものの、まさかひとりで「タワー」はこなせないから、遂に経験できないまま今に至っている。

事務室には、出荷日ごとに箱に分けられた発送伝票が、それこそタワーのように林立している。木曜日の終業後に行うミーティングでは、先週も今週も「今が胸突き八丁」と社員に伝えてきた。次の木曜日は21日。まさかその日にも「胸突き八丁」などと僕は口にするのだろうか。流石にそれは避けたいと、今日のところは考えている。


朝飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
昼飯 町内の餅つき会場から届いた納豆餅
晩飯 「ユタの店」の皮蛋生ハムとチーズの大きな春巻「萬世酒造」の芋焼酎「黒壱」(オンザロックス)

2023.12.16(土) リュウノヒゲ

雨の上がった朝は気持ちが良い。外気はきのうとは打って変わって暖かくなった。どうにも分からない師走の天候である。

午前、所用にてちかくのお宅におじゃまをした帰り道で、上澤梅太郎商店の袋を提げた方が向こうから歩いていらっしゃった。そのようなときには、僕は必ず自己紹介を交えてお礼を述べることにしている。

今日もその例に従うと、先様は驚いて、自分は僕の同級生であると名乗ってくださった。同級生とはいえ再会は多分50数年ぶりのことであり、しかもその女の人はマスクをしていたから、かつての容貌を思い出すことはできなかった。それでも多いにありがたく感じて、再度、頭を下げる。

そこから店へ戻る途中に隠居の柴折り戸を引き、踏み石を伝って庭へ回る。そして隠居係のタカハシリツコさんと共に龍の髭を池泉の脇に植えている長男と、すこし話をする。

夏に大雨が降ると、地面の土が池泉に流れ込んで美観を損ねる。龍の髭は、それを防ごうとするものだ。この試みが効果をあらわせば、今度は植木屋に頼んでその株を増やそうと思う。


朝飯 炒り豆腐、鮭の味噌漬けの焼きほぐし、納豆、茹でたブロッコリー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 きりたんぽ鍋、夏太郎らっきょう、「齊藤酒造」の「英勲井筒屋伊兵衛純米大吟醸」(冷や)エクレア、Old Parr(生)

2023.12.15(金) 26日のあいだ

人手不足により電話に出られない店が増えていると、朝のテレビのニュースが伝えている。上澤梅太郎商店の場合、電話には出られる。しかしそのことにより他の仕事にしわ寄せが行く、ということは日常的にある。

時には、ウェブショップでの注文方法について電話で説明をお求めになるお客様に、数十分から1時間も拘束されたりする。そのようなお問合せを僕が受ければ「この電話でご注文を承らせていただければ…」などとお答えをしてお客様の不興を買い、電話はすぐに切れるものの、ご注文は二度と戴けなくなる、という可能性がある。一方、事務係はお客様が納得されるまでご応対するものの、ただでさえ帰宅の遅くなる年末に、更に1時間も長く会社に居残ることになったりする。

NTTやdocomoのような電話会社も、電話による問合せはなるべく避けようと工夫をしている。意思を伝えるための道具としての電話は、今後ますます廃れていくに違いない。

されはさておき今日は、朝から冬らしい寒さだった。その曇り空の下に門松が届いた。「違和感の無い範囲で、できるだけ早く」と、その時期を指定したのは僕である。門松は今日から新春1月10日までの26日のあいだ、飾る予定にしている。


朝飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、牛すじ肉とブロッコリーの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 パン其の一パン其の二カレーシチュー、Old Parr(お湯割り)

2023.12.14(木) 心配には及ばない

「上澤梅太郎商店書籍部」の棚は、9月13日の新設以来、3度目の注文品が先週に揃って、ふたたび賑やかになった。箸や食器を置いた台も、各々の問屋から新しい品が届いて、ふたたび充実してきた。12月なかばの現在こそ、ご来店になるお客様は、それほど多くない。それでも年末年始を見据えながら、できることは着々と積み上げている。夕方には、本の棚には触らず、しかしそれに向かって右手の工芸雑貨の陳列をすこし変えた。

陳列といえば、販売係はきのうの店休日を利用して、冷蔵ショーケースの中味、そしてケースに接するところの工芸品の置き方に、更に工夫を凝らした。その模様替えが、お客様の新たな興味を惹き、利便性を向上させるものになれば嬉しい。

ところで4日前の日曜日に、トリッパ500グラムと牛すじ肉2キログラムが市内のウェブショップ「グルメミートワールド」から届いた。それらの下処理をした家内には、これほどの量を買ってどうするつもりかと訊かれた。

僕がトマトピューレで煮て、次男が塩で味を調えたトリッパは、きのうの夜、一気に平らげた。2キログラムの牛すじ肉は、僕と家内が留守にした週初から次男が食べ始め、きのうのトリッパの煮込みにも混ぜるなどして、早くも大鍋の中程まで減ってきた。

そのすじ肉を、夜は湯豆腐の鍋に加えてみた。食べては加え、食べては加えしているうち、大鍋の牛すじ肉は更に減った。「どうするつもりか」と4日前に訊かれた2キログラムの牛すじ肉は、明日の夜には食べ尽くされるだろう、多分。


朝飯 スクランブルドエッグ、小松菜とウインナーソーセージのソテー、めかぶの酢の物、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、牛蒡と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、牡蠣の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、牛すじ肉を加えた湯豆腐、「齊藤酒造」の「英勲井筒屋伊兵衛純米大吟醸」(冷や)

2023.12.13(水) 静かな環境

おとといの夜は予報を信じて、傘を手に外へ出た。しかし道を行く人たちは傘を差していなかった。歩道へ出ると、雨は感じたものの、それは木綿のシャツすら濡らさないほどの微かなものだった。モンベルの折りたたみ傘の中でももっとも軽量なそれは、ズボンの尻のポケットにしまった。

きのうの朝は予報されたほどの強さではなかったものの雨があり、傘が役に立った。その雨も、ほんの一時だけで上がった。築地川公園のベンチに置き捨てられたスポーツ紙の第一面には「大谷0.1兆円」の大きな見出しがあった。

今日は朝から晴れた。そして月に1度の店休日だ。きのうの日記に書いた通り、店は休みでも、ほとんどの社員は出社をしている。話し合いやすり合わせは午前のうちに終わった。以降は各々が各々の部署にて各々の仕事に当たる。

店のシャッターと同じく事務室のシャッターも降ろしてある。だから社内には誰も入ってこない。電話は留守番電話に切り替えてある。だから電話応対の必要も無い。その環境の中で3名の事務係は「今日こそ」とばかりに仕事の能率を上げる。

積み上げられた発送伝票は、クリスマスが過ぎるころには残り少なくなっているだろう。しかしその伝票の内容すべてをコンピュータに入れ終えるには、いまだ数十日が必要と思う。


朝飯 炒り豆腐、鮭の焼きほぐし、納豆、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスのサラダパン其の一パン其の二トリッパの煮込み2種のワイン

2023.12.12(火) 「私も身体は洗いません」

師走の散髪にはいつも頭を悩ませる。上澤梅太郎商店は昨年まで「ほぼ年中無休」で営業をしていた。よって閑散期はともかくとして、繁忙期には会社を抜け出しづらかった。師走には尚更のことだ。今年から月に1日の休みを設けることとした。店は休みでも、ほぼすべての社員が出てきて話し合いやすり合わせを行うため、僕もその一員として散髪は考えられない。

きのう今日はたまたま所用で東京に来ている。その機会を逃さず、岸田文夫首相の行きつけの床屋から銀座線で4駅離れた新橋の大衆床屋へ行く。朝の床屋は空いていた。

床屋にかかっている時間が勿体ないと、本田宗一郎は言ったという。その時代には無かった10分1,000円の床屋が今はあるから有り難いと語った人がいる。しかし1,000円床屋は髭の処理をしてくれないから、僕は使えない。

次はやはり銀座線で5駅を移動して神田スズキ皮膚科へ行く。太腿から足にかけての湿疹がいかようにもし難いのだ。今初夏に検索エンジンで見つけたこの皮膚科はこぢんまりとして清潔で、しかも効く。先生は診察をし、薬を処方し、風呂ではあまりからだを擦らないよう勧めた。もとより僕はからだを洗わない。それを伝えると「私も身体は洗いません」と先生は答えた。

昼すぎから夕刻にかけては築地にいる。以降は日比谷線で北千住まで移動し、小酌の後、下りの特急リバティに乗る。


朝飯 「丸豊」の2種のおむすび
昼飯 「まい泉」の「ごちそう海苔弁当」
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやこれやそれや他あれこれ、チューハイ、それを濃くするためのナカ

2023.12.11(月) 寒いというよりは

真夏は最高気温28℃の日光でも、最高気温36℃の東京でも、上半身は半袖のシャツ1枚だから、悩むことはない。問題は冬、である。12月もなかばに差しかかろうというのに、最高気温が16℃などと聞くと「冬の格好では行けないな」と思う。しかしその16℃に合わせると、駅から自宅までの帰り道に凍えることになる。

「夕方からは、いよいよ冬のコートが必要になるでしょう」などと気象予報士が東京の天気を伝えても、信じるわけにはいかない。東京の人の冬の服装は、僕からすれば、異様なほどの厚着である。

結局のところ素肌にイタリア製の木綿の下着、これは下着に見えないから重宝するわけだけれど、これを着て、それにNERDYのトラックトップを重ねた。つまり上半身は2枚。下半身は仕事着のズボンである。靴も気軽さに負けて普段のジャングルモックを履く。そして下今市駅まで歩き、7時45分発の上り特急に乗る。

上半身は2枚、とはいえIKEAのトートバッグにはモンベルの薄いダウンベストを納めていた。夜はトラックジャケットの下にこれを着て築地の場外へ行く。外気は適度な湿気を帯びて、寒いというよりは涼しかった。


朝飯 4種のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、若布と長葱の味噌汁
昼飯 “ESPERANCE RESTAURANT”のサンドイッチ、スープ
晩飯 「多け乃」の小鰭の酢締め生牡蠣胡瓜と蕪のぬか漬けメバルの煮付け「北川本家」の「富翁上撰赤牡丹」(燗)

2023.12.10(日) 南天

「いつまで紅葉もいかがなものか」と考えつつも、秋のあいだ店に飾り続けたその造花を、僕は師走に入ってもそのままにしていた。それをきのう遂に、家内が片づけた。事務室の裏手に下げられたそれは、僕が今朝、2階の倉庫へ運んだ。2階の倉庫は日にひとりかふたりくらいしか人の出入りの無いところだから、埃をかぶる心配はない。

それにしても暖かい。午前、ホンダフィットの車載の外気温計は20℃を示した。誤差はあるにしても、12月の気温とは思われない。夏ならともかく冬に汗をかくことはとても苦手なことだから、Patagoniaのフリースのセーターを脱ぎ、しばらくは長袖のシャツ1枚で仕事に当たる。

9月なかばから店に置かれ始めた益子の大壺は、70年ほど前の「たまり漬」の黎明期に、おじいちゃんが漬け込みに使っていたものだ。ありふれたものではあるけれど、胴に垂れる白い釉の淡い感じは、今ではなかなか見られないように思う。

その大壺には、先日オダニ建具店のおかあさんからいただいた南天が投げ入れられている。「南天は難を転ずる」とは、オフクロがよく口にしていたことだ。南天は年末を越えて、新しい年まで保つだろう。


朝飯 ホウレンソウのソテー、ベーコンエッグ、炒り豆腐、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁、いちご
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとブロッコリーのサラダ人参とじゃがいもとエリンギのソテーを添えたビーフステーキCROS DU MARQUIS 1986エクレア「久埜」のどら焼き、Old Parr(生)

2023.12.9(土) 2回で終了

このところ暁を覚えることができないと、4日前の日記に書いた。今朝は、目を覚ましてしばらくしてから充電中のiPhoneを床から拾い上げ、ディスプレイを見ると3時34分。即、起床する。

食堂の灯りを点けると時刻は3時39分。仏壇のお供えを済ませて後にコンピュータを起動する。iPhoneの画像をコンピュータに吸い上げ、そのiPhoneでコンピュータをインターネットに繋ぎ、更にはそのiPhoneをふたたび壁のコンセントで充電状態にする。

ライトニングケーブルは寝室の長いものものも食堂の短いもののANKERの製品である。長い方は昨年「ふじのくに旅行割引き&地域クーポン」を利用して、伊東駅前のセブンイレブンで手に入れた。僕が全国旅行支援の特典を使ったのは計4回。最後のそれは今年のはじめ、所属する団体の鬼怒川での一泊に利用したと記憶をしている。

紅葉狩りの観光客が去って以降、昨年より静かな日々が続いている。それは、旅行支援をいまだに続けている都道府県がめっきり減ったことが影響しているのかも知れない。

閉店後は3台のキャッシュレジスターを手早く締める。そして終業の10分前に、町内役員の忘年会場へと向かう。僕が関わる忘年会は、今週月曜日のそれと今日のこれの2回にて終了の予定である。


朝飯 炒り豆腐、スクランブルドエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、根菜類と鶏肉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のあれやこれやそれや、他あれこれ、麦焼酎「一番札特撰」(お湯割り)

2023.12.8(金) 慣性

9月13日に改装した店舗の、書籍はこれまで2度の追加発注をしたものの、その在庫も随分と減ってきた。3度目の注文は昨月にした。しかしその数十冊はいまだ届いていない。本は注文をしてから届くまでに結構な時間がかかるということを、僕ははじめて知った。

在庫といえば、これまた新たに置くようになった生活工芸というか雑貨のそれも減ってきて、いくつかの販売台は寂しくなっている。こちらの方は、数日以内にはまた賑やかになる予定である。

慣性とは物理の上にのみ存在することではない。人にも慣性はある。過去から現在までの状態を、以降も維持させようとする癖がそれだ。慣れ親しんだものごとが変わると人は違和感を覚え、時には拒否しようとする。今般の改装においても、その拒否感がお客様にあらわれることを心配した。しかしそれはどうやら杞憂に終わったようだ。ただしそれが良いことなのか、そうでもないことなのかは分からない。

夕刻、閉店の前に、書籍の棚の模様替えをすこしする。


朝飯 菠薐草のおひたし、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七其の八其の九ブルゴーニュの高くない赤ワイン其の十其の十一

2023.12.7(木) 絵を観ている時間

所用により宇都宮地方合同庁舎へ行く。およそ30kmの移動には余裕を含めて60分をみた。Googleマップは僕の予想に反して環状線を使う遠回りの経路を示したものの、実際には35分で着いた。現地での諸々には2時間が予定されていた。しかしこれまた実際にはその半分で完了した。帰りはGoogleマップは使わず、滝谷町の交差点から桜通りに入った。

その桜通りの十文字を過ぎると「北斎と文晁」という文字が左手に見えた。栃木県立美術館の催しだろう。思わずブレーキペダルを踏み、左にハンドルを切ろうとして、それを思いとどまる。今日の僕に、絵を観ている時間のあろうはずもない。

15時がちかくなるころ荷作り場へ行くと、本来の仕事から駆り出されたらしい研究開発係のマキシマアキコさんがいた。作業台の上は片付きつつあったから、出荷すべき荷物が少ないのかと心配になった。訊けば今日の荷作りは、朝から取りかかって午後の早い時間にほぼすべてを終えたとのことだった。

事務係の残業は、きのうより早い19時に切り上げられた。師走の繁忙は今が胸突き八丁だろう。南アルプスの八丁坂とおなじく、登っている最中には、足元しか見えない坂である。


朝飯 オムレツ、菠薐草のソテー、納豆、壬生菜の塩漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 春雨サラダ焼き餃子「紅星」の「二鍋頭酒」(生)大学芋「與兵衛桃林堂」の薯蕷饅頭、Old Parr(生)

2023.12.6(水) 意味は不明ながら

会社の通帳のうちの1冊が最終行まで印字されたため、新しい通帳に繰り越した。使い終えた方は会社に戻るなり専用の箱に納めた。その際、輪ゴムで留めた古い通帳を整頓すると、底の方から僕個人の古い通帳が出てきた。

今はなき富士銀行本郷支店のそれを開くと昭和57年、と書いても僕は元号では時代を思い出せないから西暦に直せば1982年1月8日に52万2千円の定期預金をしていた。年利は今昔の感のある5.50パーセントだった。

当時のパスポートを開いてみればその翌日、つまり1982年1月9日に僕は成田空港からバンコクのドンムアン空港へ飛んでいた。定期預金は、しばらく日本を留守にする故のものだったのだろう。

おなじ通帳の普通預金のページには、半年後の1982年7月8日に14,355円の利息が記されている。それは当然のことながら、522,000×0.055÷2に符合する。僕はその定期預金を継続した。年利は5.00パーセントに落ちていた。1983年1月8日に入った利息は13,050円。その数字はもちろん522,000×0.050÷2と一致する。

ところでその通帳を遡ると、1981年12月21日に「ガイタメ」として335,465円が引き落とされている。ちなみにその日、その金額でどれほどの米ドルが買えたのかの記録は残っていない。

1982年1月9日に手にしていた航空券は、成田からバンコクまでの片道のみだった。バンコクから先のことは、バンコクで決めることとしていた。33万5千円とは今でも少なくない金額だが、当時の航空券は安くなかったのだ。バンコクからは更に南を目指した。

19時35分まで事務室にいて4階へ戻ると、皆は夕食をほぼ終えていた。そのテーブルをひとり離れて孫のリコが近づいてくる。そして両手で僕の両手を取るや、その直後には両脚で僕の身体を蟹ばさみし、猿のように昇り始めた。そして僕の上半身まで達すると、今度は自分の胸を僕の胸にピッタリと貼りつけて止まった。意味は不明ながら、悪い気はしない。


朝飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁とポトフの具による味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダビーフシチュー、Alpaca PREMIUM CABERNET SAUVIGNON 2022、自由学園のクッキーChablis Billaud Simon 2018

2023.12.5(火) そのような場所

このところ暁を覚えることができないと、おとといの日記に書いた。実際には、空が晴れている限り、日の出は毎朝、眺めている。しかしその時刻は6時を過ぎているから「暁」という文字はふさわしくないように思う。今朝のそれも綺麗だった。しかし画像には残さなかった。

朝食を終えるなりテレビの電源を入れる。浅草に神戸牛を食べさせる店が林立。しかもすべておなじ会社の経営。お客は外国からの観光客が95パーセントと、ニュースが伝え始める。需要があれば、そこに供給が発生する。需要を予測して供給を整備する、ということもある。更には、みずから需要を創り出してしまう、という知的な力業もある。いずれにしても、この神戸牛の店の経営者は大したものだ。

もっとも僕が外国人として日本を訪ねたなら、そのような場所には近づかないだろう。なぜなら僕は、その国の人たちに混じって、彼らが普段、口にしているものを飲み食いするのが好きだからだ。

夕刻には店もすっかり静かになる。閉店は17時30分でも、18時までは掃除をしながら店は開けておく。以降は残業をする事務係のカワタユキさんにつきあって、19時30分まで事務室にいる。


朝飯 菠薐草のおひたし、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、大根おろしを添えた納豆、千枚漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ニース風サラダ3種のパンポトフChablis Billaud Simon 2018

2023.12.4(月) ことし初めての

「春眠暁を覚えず」というけれど、そしていまだ冬であるにもかかわらず、このところはどうも、早くから目を覚ますことができない。3時台に起床をすれば、時間は使い放題だ。しかし5時を過ぎてから食堂に来てお湯を沸かしお茶を淹れ、ということをしていると、朝食の準備を始める6時30分は、あっという間に来てしまう。早い時間から良い形で眠りに入れるよう、せいぜい務めてみよう。

勤労感謝の日が過ぎると店は静かになる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」には、日に3回ほども通えば品切れの心配はほぼ無くなった。今日はその3回目の納品の後に如来寺へ行く。そして先月22日にお参りしたお墓を確かめる。12日前に供えた花は驚くべきことに、いまだ元気だった。それでもこれを処分し、花立てを洗い、線香立てのまわりも水で洗う。

16時20分に製造現場へ行くと、製造部長のマキシマトモカズ君が急ぐ様子で荷造りに当たっていた。訊けば朝から荷作りを続けて、いまだ2件の発送伝票が残っているという。店は静かでも、奥では年末の贈答品の出荷が忙しいのだ。そしてこの繁忙は、クリスマスが過ぎるころまでは続くだろう。

今日は特別に、17時30分の閉店の前よりキャッシュレジスターの精算を始める。3台のそれを完了したのは17時40分。売上金と伝票の突き合わせは明朝にすることとして、後は長男に任せる。そして外へ出て、今年はじめての忘年会へと向かう。


朝飯 小松菜のおひたし、生玉子、紅白なます、千枚漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、浅蜊の炊き込みごはん、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「幸楽」のあれやこれや、他あれこれ、ビール、日本酒(冷や)、日本酒(燗)

2023.12.3(日) 夏を思い出させるもの

制服を義務づけられていた中学校や高等学校には、衣替えがあった。三季用の服から夏服に替わるのは、6月1日ではなかったか。夏服から三季用の服に戻るのが、9月1日だったか10月1日だったかは忘れた。衣替えは美しい習慣と理解はするものの、かならずしも理にかなっているとは思わない。暑い5月もあれば、寒い6月もあるからだ。

現在、上半身にはユニクロのソフトタッチタートルTに木綿の長袖Tシャツを重ねている。「寒くないか」と問われれば、戸外では寒い。寒いけれども着ぶくれることは好まないから、いまだ秋の格好のままでいる。先日は「ヒートテックウルトラストレッチジーンズ」の知らせがユニクロからスマートフォンに届いた。よって実店舗まで確かめに行ったものの、見た目が気に入らず、購入には至らなかった。下半身は来春まで多分、いまのままで変わらないだろう。

15時30分、流石にウインドブレーカーを羽織って外へ出る。今日は朝から晴れていたものの、この時間には傘を差さなくても濡れないほどの雨が地面を濡らしつつあった。国道121号にホンダフィットを乗り出すと、北東の空には青空があり、夏のものと見まがうばかりの白い雲が眩しかった。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に、本日最後の納品をする。そこから目と鼻の先の如来寺へ歩き、丘の突端のようになった場所から、その雲の写真を撮る。夏を思い出させるものは、災害を除いては、ほとんど何でも好きなのだ。


朝飯 菠薐草のおひたし、紅白なます、納豆、メバチマグロの煮付け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 天ぷら其の一天ぷら其の二、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、浅蜊の炊き込みごはん麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2023.12.2(土) 恵比寿講

町内の役員としては育成会長を2期4年のあいだ務め、現在は会計係を随分と長く続けている。その経験からすると、お祭や行事は春から夏にかけてが多く、秋からは楽になる。それとは異なって、家の中のお祭は冬に多い。

豊年満作や商売繁盛を願う恵比寿講は、新暦では10月20日がその日とされている。しかしウチではほとんど旧暦に従ってこれを執り行っている。この日程をうっかり忘れると、鏡餅などはどこにもなく、尾頭付きの鯛も探すに苦労をするから、秋になると決まって今年のその日を家内に訊き、カレンダーに書き入れる。

きのうは鏡餅の注文が済んでいたかどうかを長男が「久埜」に電話で確かめた。鯛についても魚屋のオーシマさんに確かめた。今日はそれらが届くたび、長男は4階に運び上げた。家内は午後より事務室を離れ、厨房に入った。僕は和室の床の間に恵比寿と大黒の軸を掛けた。

すべては19時を過ぎるころに整った。床の間の前には家族8人が揃った。そしてこの1年間に感謝をし、次の1年間も無事に過ごせるようお祈りをする。


朝飯 らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、カレー南蛮汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 菠薐草のおひたし、紅白なます、メバチマグロの煮つけ、千枚漬け、けんちん汁、「立山酒造」の「立山純米吟醸」(冷や)、「久埜」の大福、Old Parr(生)

2023.12.1(金) 日光の美味七選

きのう複数回にわたって文章を推敲し、細心の注意と共に設定したメールマガジンは、本日9時に配信をされる。よってその直前よりすこし緊張をしながら事務机に着く。

僕のメールアドレスにメールマガジンが届いたのは09時00分02秒。最初の注文が入ったのは09時01分12秒。すべての仕組みが正常に働いていることを確認して緊張を解く。

「日光の美味七選」は、普段より僕が感心しつつ口にしている地元の品々に上澤梅太郎商店の商品を加え、大晦日にお届けをする詰め合わせで、限定数は40。昨年は10時09分20秒に完売し、そのことは今回のメールマガジンにも記した。それを気にされたお客様が多かったのか「売り切れました」と長男が事務係に周知をした時刻は09時29分10秒だった。

「日光の美味七選」のお送りを始めたのは2007年12月。そのときの価格は税、送料、決済手数料込みで1万円だった。以降は物価の上昇に伴って徐々に値上げをさせていただき、今年は14,000円とさせていただいた。対費用効果は別として、絶対値としては決して安くないこの商品をご注文くださったお客様には、厚く御礼を申し上げます。これからひと月ほど先のことになりますが、どうぞ良い大晦日と新年をお迎えください。


朝飯 ウインナーソーセージとブロッコリーのソテー、納豆、鶏挽き肉のそぼろ、鮭の焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ジーマミー豆腐の冷や奴、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、カレー南蛮鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学