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清閑 PERSONAL DIARY

2017.8.23 (水) 公園の蝉

窓から青い空が見える。今日の東京は猛暑と、ウェブニュースは報せていた。しかし外へ出てみれば、暑さはそれほど感じない。岩崎の屋敷の欅から、行く夏を惜しむように、ひぐらしの大音声が降ってくる。しばらく歩いた先の切り通し公園では、地面に墜ちた油蝉が、最後の声を振り絞って身を震わせている。

治療に治療を重ねた奥歯の具合が悪くなり、地元のかかりつけの歯医者に行くと、これ以上の治療は無理と、入れ歯を薦められた。入れ歯は何としても避けたい。そこで大井町にある親戚の歯医者を頼った。「入れ歯の必要などはまったくない、ここからでも治療は充分に行える」と、いまだ若いソーマ先生は、その歯にセラミックのクラウンをかぶせてくれた。仕事は僕が経験をしたことのない精密さで、治療を終えると、舌で探ってみても、一体全体、どの歯を治してもらったのか分からないほどの出来の良さだった。

以降、僕はこのソーマ歯科室を定期的に訪れている。ところが「次は夏ごろに来てください」と言われた昨春以降は忙しさに紛れ、否、別段、大して忙しかったわけではないものの、約束の日から遂に1年が経ってしまった。そして今日はようよう、きのう一昨日とおなじ大井町の駅から1キロほどを歩き、1時間ちかくをかけて、歯の点検と清掃をしてもらった。

僕の歯は良く磨けていて歯周病も無いと、先生には褒められた。自慢ではないけれど、というかこのようなことは自慢にもならない、僕は歯は1日に1回、入浴のときにしか磨かない。ただしモノを食べるたび、あるいは機会のあるごとにリステリンで口をゆすいでいる。それが僕の歯の丈夫さに繋がっているのかどうかは知らない。

いろいろと懸案のことが目の前にぶら下がっているため、寄り道はせず、北千住11:12発の下り特急に乗って昼すぎに帰社する。


朝飯 「モスカフェ」のトーストとアイスコーヒーのセット
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 “TIO PEPE”トマトとブラックオリーブのサラダパングリーンアスパラガスのソテーを添えたカジキマグロのマッシュルームソース“Petit Chablis Billaud Simon 2015”オレンジケーキ、”Old Parr”(生)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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