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清閑 PERSONAL DIARY

2018.3.20 (火) 寒さふたたび

男子の休憩室では心臓の検査、女子の休憩室では視力と聴力の測定、1階の通路では身長と体重の測定と、社内の各所を利用して、8時20分より健康診断が始まる。社員はその時間を待ちかねていたように、みずからの書類を次々と受付に提出する。しかし僕は店舗や製造現場を歩きまわっていつまでも受付を済まさない。血を採るための血管注射が怖いのだ。

歯医者では、口の中で道路工事まがいのことをされても平気である。胃カメラ、鼻カメラのたぐいも苦にしない。バリウムを飲むなどは平気の平左である。ただ血管注射だけが、苦手なのだ。

いつまで逃げているわけにもいかない。遂に受付の人に書類を手渡し、あちらへ行ってくれ、次はどこそこと指示をされるまま、各々の場所を巡る。そしていよいよ採血のテーブルに着く。

「採血の際にご気分の悪くなったことはありますか」と訊かれて「それはありませんが、そして歯医者とかは平気なんですが、ただ、血管注射だけが苦手なんです」と答える。

「ちょっとチクリとしますね」と看護師がひとこと断って、僕の左腕の血管に針の先を侵入させる。チクリとするなどは屁でもない。痛みが怖いのではない、血管に針を刺すということが、僕にはひどく不気味に感じられるのだ。その不気味さとは、たとえばまな板の上に仰向けに寝かされ、腹を割かれたカエルの活き作りを食べろと強要されているような気味の悪さである。

針を抜いた皮膚から血の球が盛り上がってくることも、また不気味である。看護師は脱脂綿でその血を2度ほど拭い、白い絆創膏を素早く貼った。なんとは無しの気味の悪さは、僕の左腕から、しばらくは消えないだろう。

夜は日本酒に特化した飲み会「本酒会」に参加をするため、自転車で日光街道を下って「食堂ニジコ」へ行く。今日の1本目は「喜久水酒造」の「一時」である。宮中晩餐会の食前酒にしても恥ずかしくないと僕の信じるこの生酒は、暴発すればあたりを著しく汚す。よってイチモトケンイチ本酒会長は外へ出て、長い時間をかけて栓を抜いた。その白く濁った酒がしごく美味かったことは言うまでもない。


昼飯 ラーメン
晩飯 「食堂ニジコ」のあれやこれやそれや締めのあんかけチャーハン。5種の日本酒(冷や)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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