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清閑 PERSONAL DIARY

2021.9.15 (水) ホーン

アメリカの西海岸にペブルビーチという保養地がある。近くのラグナ・セカではモントレー・ヒストリック・オートレースが開かれていた。レースについての記憶はまったくない。僕はキッチンカーでホットドッグ買い、それを肴に発泡性の白ワインを飲んだ。1980年8月のことだ。

別の日、ゴルフ場に、古いクルマのコンクール・デレガンスを観に行った。ホテルからは、トムという名の日系人から借りた、大きなアメリカ車で移動をした。会場の入口にはボーイスカウトのそれとおなじ形の帽子を被った警備員がいた。

クルマを運転していたのが誰かは覚えていない。とにかく彼が窓を降ろすと「カーンコー」と、その警備員は腰をかがめて訊ねた。運転席の男は「そうです、観光です」と答えた。警備員は頷いて、遮断機は音もなく上がった。

美しく整備された針葉樹の疎林を抜けながら「待てよ」と僕は不思議に感じた。たとえばホノルル国際空港の、パスポートコントロールの役人ならあるいは「カンコー?」と訊くこともあるだろう。しかし今いるのはアメリカ西海岸のゴルフ場である。しばらく考えて「カーンコー」は”concourse”のアメリカ訛りに違いないと確信した。

きのう据え付けられた消火ポンプの、今日は配線と配管の工事が行われている。配線を担当していた防災会社の人は午後、事務室に顔を出すなり「後はホーンだけです」と発した。すぐに靴を履き、現場へ戻るその人の後を追う。

「ホーンですか」
「ホーンです」
「ホーンというのは、なにか警報とか」
「いえ、ホーンです」

「ホーン」と聞いて僕の頭に浮かんだのは”horn”である。そして消火ポンプのちかくまで行くと、工事の人は水道管にグラスウールを巻き付けていた。そこではじめて「ホーン」とは「保温」だったことに気づく。

「ホーン」は夕方までに終わらなかった。「ホーンだけは明日また、来ますんで」と言って防災会社の人は去った。


朝飯 小松菜のおひたし、ピーマンの醤油炒め、セロリと大根としその実のサラダ、秋刀魚の梅生姜煮、プチトマトとブロッコリーを添えた目玉焼き、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ茄子と三つ葉の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 プチトマトとレタスとブラックオリーブのサラダ、コーンスープ、「やまびこ」の3種のパンブロッコリーのソテーを添えた鶏もも肉の網焼きトマトソース「共働学舎新得農場」のレラ・ヘ・ミンタル林檎の蜜煮Chablis Billaud Simon 2015


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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