2020.5.27(水) 目には青葉
「バッテリーの残量が少なくなっています」という警告が、ほとんど常に、携帯電話のディスプレイに出ている社長を知っている。あるとき、この社長が社員に何ごとか報告を求めているところに居合わせたことがある。「万事、上手くいっています」と答える社員に「その万事を箇条書きにすれば幾つになるか、また、それらのそれぞれは、どう上手くいっているのか」と、社長は更に説明を求めた。一日中、そのような長電話が続くゆえの「バッテリーの残量が少なくなっています」なのだろう。
僕は「オレは聞いてねぇ」とヘソを曲げる性格ではない。自分の知らないところで若い人があれこれしてくれているのは有り難い。あるいは、報告を受けながら、右から左へ抜けているだけなのかも知れない。
鰹のたたきを食べるときには、様々な香味野菜と共に、たまり漬の「刻みザクザク生姜」と「鬼おろしにんにく」を混ぜ込んだタレをウチは使う。この「タレ」の予約を現在、ウェブショップで、期間限定で承っているらしい。製造は、嫁のモモ君が担当するのだろうか。
仕事上がりの食卓には、その「鰹のたたきのタレ」の試作品が用意されていた。気温はそれほど高くない。「焼酎のお湯割りか」と、一瞬、考える。しかしここはやはり、日本酒だろう。
冒頭に戻れば、夜食を摂るために入ったラーメン屋でもコンセントを探しまわる社長のような人を、僕も見習わなくてはいけないと思う。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、納豆、三つ葉の玉子とじ、揚げ湯波とカキ菜の炊き合わせ、切り昆布と人参と豚三枚肉の炒り煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 胡瓜とキウイの酢の物、菠薐草の胡麻和え、牛肉のすき焼き風、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」、鰹のたたき、「山本合名」の山廃純米「天杉」(冷や)
2020.5.26(火) よほど高級
自分の記憶に残る本を7日間に亘って紹介し、且つ1冊ごとに次の人を指名していくという奇怪な連鎖が、すこし前よりfacebook上に発生した。そのようなもの対して、僕は距離を置く性格である。しばし傍観をするうち、しかし僕も遂に、自由学園でひとつ上のカワハラミチヒロ君に名指しをされてしまった。
真面目で、下級生の粗相にも寛容だったカワハラ君に言われては仕方がない。今月12日より、僕も本の紹介を始めた。ただし、自分から先へは繋げない。人に何ごとかを頼むことは、僕にとっては気の重い行いだからだ。
その「ブックカバーチャレンジ」と呼ばれるものは、7日間を期限としている。僕は活字中毒だから、続けようとすれば1年でも続けられる。本日、facebookに上げた本は11日目のそれだった。
応接間から北東に延びる細い廊下の両側は、畳にして7枚分ほどの面積の棚を、本が埋めている。長男の本棚も、おなじほどの大きさだろうか。それに対して嫁のモモ君と次男は、本はほとんど読まない。
本などはほとんど持たず、日曜大工で家の補修をしたり、家庭菜園で茄子やトマトを収穫する人の方が、南の国のプールサイドに寝転がり、終日、本を読んで過ごす僕よりも、よほど高級と思う。
朝飯 だし巻き玉子、蕗の醤油煮、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、カキ菜の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、薩摩芋の蜜煮、切り昆布と人参と豚三枚肉の炒り煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 焼きうどん
晩飯 蛸と里芋の炊き合わせ、三つ葉のおひたし、豆腐ステーキ、揚げ湯波とカキ菜の炊き合わせ、らっきょうのたまり漬、梅干しのおむすび、「山本合名」の山廃純米「天杉」(冷や)
2020.5.25(月) 先ずは梅雨の来る前に
眼科で診察を受ける、歯科でも診察を受ける、夏用の帽子を買う、服用のブラシを買う。関東平野を数ヶ月ぶりに南下すれば、すべきことは目白押しだ。「帰りは都合の良い駅までクルマで送ってやる」と、自由学園男子部35回生のクラス委員ツナシマショーゾー君が言ってくれたのは有り難い。しかし用事はなかなか終わらない。
高校生を満載したバスが、車列を連ねて日光街道を上っていく。客席より一段低いステップに胸を張って立ち、前方を見据えるバスガイドは、おしなべて凛々しい。
そのような、ふたつの夢を続けて見ながら目を覚ます。
半袖のシャツ1枚で自転車に乗れた初夏の日々は、しばらく前に途切れた。以降は降っては上がりの天気が続いている。更には、いまだクリーニングに出さずタンスに温存していたのだろう、ダウンパーカを羽織る人まで現れはじめた。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」に棚田米を納めてくれているヤギサワヒロシさんによれば、今月の日照は記録的な少なさだという。昨年末から今春にかけて、降雪は列島の日本海側にさえ、ほとんどなかった。新型コロナウイルス、低気温、水不足と重なれば、一体全体、どのような夏になってしまうのか。先ずは梅雨の来る前に、徹底的に晴れて欲しいと思う。
朝飯 蕗の醤油煮、牛蒡と人参のきんぴら、だし巻き玉子、牛肉と玉葱と白滝のすき焼き風、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 2種のサラダ、スナップエンドウと長葱のサラダ、シメジとレタスの玉子とじスープ、水餃子、「紅星」の「二頭鍋酒」(生)、苺の杏仁豆腐
2020.5.24(日) ことし2皿目の
場所は岬の突端。そこで烏帽子に直垂すがたの貴族たちが、海に向けて矢を放つことに興じている。矢はamazonの刻印のある読み取り機にクレジットカードをかざすと、どこからともなく供給される仕組みだ。そこに、岬の付け根の方から、老人が若い者に車椅子を押させて近づいてくる。老人は絣の着物に袴、白髪混じりの蓬髪に長い髭、頬骨は高く張っている。そしてやおら「その決議は殺してやる」と大声で叫ぶ。
目を覚ますと時刻は3時33分だった。それにしても「その決議は殺してやる」などということばの組み合わせが、よくもまあ夢の中に現れたものだ。amazonを便利に使いながら遊ぶ平安貴族を車椅子の老人が怒鳴りつけるという荒唐無稽さも、何やら面白い。
きのうの天気予報では、昼ごろには暑くなるはずだった。しかし気温はそこまで上がらない。一汁五菜弁当の今日のお届け先は千本木にて、ホンダフィットで出かける。道案内は、ダッシュボード右端のカップホルダーに立てたiPhoneのgoogleマップだ。
雑木林を切り拓いて通したバイパスから農道へとハンドルを切る。速度を落としたところで「目的地に到着しました」と、iPhoneが音声を発する。googleマップは、僕がすこし行きすぎたことを示している。「引き返すべきだろうか」と、空き地に鼻先を突き入れたところで、田んぼからひとりの婦人が上がっていらっしゃった。そしてその方が、今日のお客様だった。”www.tamarizuke.co.jp”と大書した当方のクルマに気づいていただけて幸いだった。
琴平山の尾根が南東に延びるそのあたりの景色は、僕が初めて目にするものだった。夏には蛍さえ舞いそうだ。夢から覚めつつあるときと同じような気持ちと共に、先ほどのバイパスへと戻る。気温はそれほど上がっていないものの、帰途、ことし2皿目の冷やし中華を食べる。
朝飯 焼き鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、納豆、だし巻き玉子、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、蕗の醤油煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐とピーマンの味噌汁
昼飯 「大貫屋」の冷やし中華
晩飯 豚レバの燻製とトマトとキウイとロメインレタスのサラダ、ベーコンとスナップエンドウとおろしチーズによるスパゲティ、TIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016、バームクーヘン、Old Parr(生)
2020.5.23(土) アメアガル
上澤梅太郎商店が運営する朝食の店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、一汁五菜弁当を家内が作り、ご予約に従ってお届けをしたり、あるいは店頭でお手渡しをする土日月が、また巡ってきた。県境をまたぐ移動の自粛が延長されたことに伴って「隠居うわさわ」も、営業の自粛は解かないこととした。弁当は、6月22日を最終日としてお作りを続ける。
はじめに用意した弁当箱は、先週に払底した。よっておなじ箱をおなじ会社に家内が注文したところ、6月下旬の納期が示された。それではどうにもならない。長男は即、なじみの厨房用品屋へ急行し、あらたな箱を注文して戻った。ところがカタログで選んだこの弁当箱が届いてみれば、これまでのそれに較べていささか小さい。とはいえ今から別の箱を手当てしているヒマは無い。
今朝、家内はどうにか工夫をして、これまでとおなじ量のごはんとおかずをその箱に詰めた。蓋は浮き加減になるけれど、仕方がない。宅配は小倉町の1軒様のみにて、残りはすべて店頭でのお手渡しになる。小倉町のお客様には、隠居諸々係のタカハシリツコさんが徒歩でお届けをした。
歩いてお届けができたのは、きのうまでの雨が上がったことによる。明日は暑くなるらしい。暑さは大歓迎である。
朝飯 牛丼、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、レタスの味噌汁
昼飯 焼き鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、梅干しによるお茶漬け
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、マカロニグラタン、ドライマーティニ、TIO PEPE
2020.5.22(金) カオトム
目を覚ましても、現在の時刻を知ることはできない。夜のうちにソフトウェア・アップデートとやらを済ませるため、wifiのある事務室にiPhoneを置いてきたからだ。部屋の明るさを計ろうと闇に目を凝らす。明け方の明るさのようなものが、感じられなくもない。よって起床して洗面を済ませ、食堂に出る。食器棚の電波時計は2時17分を指していた。起きるには早すぎる時間だ。しかし既にして服は着てしまっている。取りあえずは事務室へ降り、iPhoneを取って4階の食堂へ戻る。
ダイニングキッチンを食堂と呼ぶことに、人は違和感を持つかも知れない。しかしこれは子供のころからの、オフクロからの刷り込みにより、今さらどうすることもできない。ところでよそのお宅に夕食に招待をされたときなどは、その家のおなじ場所を食堂と感じることはない。そしてその理由についてはは分からない。
それはさておき朝食までの時間をどうしよう。お湯を沸かし、仏壇に花と水とお茶と線香を供え、今日の日記をここまで書いても、時刻はいまだ2時56分だ。
「読みさしの本があったはずだ」と、食堂から応接間に出る。その、南西に窓を持つ場所の一角から北東に延びる廊下の本棚に、天井の明かりを点けつつ近づく。しかし読みさしの本はどれだったか、それを思い出すことができない。仕方なく目についた「本の雑誌」の2011年3月号「いま冒険本・探検本が熱い!」を選んで食堂に戻る。そして目次から沢野ひとしの「北京のお粥屋」を選び、当該のページを開く。
天壇公園ちかくの天橋という、いささかうらぶれた界隈で入った粥屋の、案に相違して素晴らしかった粥について、沢野は微に入り細を穿って語っていく。残念ながら僕は、中国で粥を食べたことはあっても、それほどのものには出会っていない。そうして2015年の秋にタイ北部の山中で食べた、引き抜いたばかりのレモングラスで香りづけしたカオトムを思い出す。あれは美味かった。「カオ」は「米」、「トム」は「煮る」をあらわすタイ語である。
朝飯 焼き鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、スペイン風目玉焼き、山椒の佃煮、らっきょうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 セロリの酢漬け、らっきょうのたまり漬、Old Parr(ソーダ割り)、トマトとレタスのサラダ、茹でたブロッコリーとビーフステーキを添えたカレーライス、San Pedro Castillo de Molina Syrah 2015、メロン
2020.5.21(木) タニン・チャワラノンをはじめ
先週、タイ航空からメールが届いた。自分のページにログインすると以下の、マイレージの有効期限が示されていた。タイ航空は現在、国際線を飛ばしていない。それでもマイレージは着々と、定められた期限に従って失効していく。「何だと」と思うが仕方ない。あるいは現在のタイ航空には、そんなところまで気を回している余裕は無いのかも知れない。
Expiring Miles on 30 Jun 2020:5,021
Expiring Miles on 30 Sep 2020:1,217
Expiring Miles on 31 Dec 2020:3,369
Expiring Miles on 31 Mar 2021:7,304
我が春日町1丁目の役員は、毎年、総鎮守瀧尾神社の春の大祭が完了し、5月の連休が過ぎたところで親睦旅行に出かけていた。今年の大祭は本殿での神事のみを催行して渡御の行列は中止、町内役員の旅行は無期限に延長をされた。
6月には栃木県味噌工業協同組合の親睦旅行が控えていた。今年の行き先はインドの北部だったが、早々と中止が決まった。というか、インドはそれよりも先に、日本人に対する自国への渡航禁止を決めていた。ジャイプールからアグラまでは鉄路を辿ることになっていた。”RIMOWA”の、昨秋スワンナプーム空港で破られたスーツケースより安全性の高いものを用意しようと考えていたけれど、その必要も無くなった。
そんなところにタイ航空が破綻したとのニュースが飛び込んできた。破綻の理由は、稲盛和夫を呼ばざるを得なくなった日本航空と、ほぼ同じである。タニン・チャワラノンをはじめ、タイにも優れた経営者は多く存在する。タイ航空の再建は、かならず果たされるだろう。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、豆腐の玉子とじ、菠薐草のおひたし、ごぼうのたまり漬、キウィ、メシ、きのうの鍋の具を流用した味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛肉と玉葱と白滝のすき焼き風、焼き鮭、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」、薩摩芋の蜜煮、蛸とニラのチジミ風、「山本合名」の山廃純米「天杉」(冷や)、「久埜」の柏餅、Old Parr(生)
2020.5.20(水) トマトの味噌汁
本棚から辻嘉一の「味噌汁三百六十五日」を、食堂の丸テーブルに持ち来る。目次を追って、今朝はそのうちの「トマトの味噌汁由来記」を読むことにする。
辻嘉一にトマトの味噌汁を飲ませたのは、当時、京都の、数寄を凝らした家を住まいとしていた蓑助。味噌汁は、茶事の後に、蓑助自身が包丁を振るった懐石で出された。汁については「おいしいお加減」としながら、箸でつまんだ具がトマトと知って「歌舞伎をみようと詰めかけて、新劇をみせられたようで、ちょっととまどいました」と、辻留の二代目は続けている。
僕は、朝の味噌汁だけは自分で作る。僕には料理の基礎というものが無い。また性格的なこともあって、いわゆる「常道」を守らない。だからトマトの味噌汁も、他で知る前に試し、なかなかいけるところから、特に初夏から初秋にかけては、月に何度も作っている。今朝は、前述の文章を読んだこともあって、味噌汁の具はトマトにした。
ところで蓑助といっても、幾人もいる。辻にトマトの味噌汁を飲ませた蓑助とは誰だろうと、検索エンジンで調べた。そしてその人物こそは六代目蓑助、後の八代目三津五郎と知る。
トマトの味噌汁は、トマトをだしでしばらく煮た方が、トマトの酸味が多く抽き出されて美味い気がする。今朝はそこにズッキーニを加えた。ズッキーニは薄く刻み、こちらは逆に、あまり煮ない方が歯ごたえの点からもよろしいと、個人としては思う。今朝のそれは、すこし煮すぎてしまった。
朝飯 納豆、牛蒡と人参のきんぴら、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、「らっきょうのたまり漬」と鶏笹身肉と水菜のサラダ、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の酸辛麺
晩飯 鮭の麹漬け、うずら豆、ししゃもの燻製、鳥肉団子と椎茸と菠薐草の鍋、「山本合名」の山廃純米「天杉」(冷や)
2020.5.19(火) 徒労に終わることは知りつつ
インターネット上に銀行口座を開設するよう、お客様に軽く背中を押されたのは、2003年のことだった。重い腰を上げたのは翌年。お客様がお勧めくださった銀行はジャパンネット銀行。そこからの行動は速かった。上澤梅太郎商店の口座はすぐに開設をされた。
そのころ、ジャパンネット銀行と提携しているATMは、ほとんど無かったように思う。預金を引き落とすには、ジャパンネット銀行から一般の銀行に、ネット上で送金をする必要があった。それに面倒さを覚えたこと、および送金手数料を嫌って、以来16年のあいだ、引き落としは一度もしなかった。
先日、税理士事務所に報告をするための、この口座の残高を目にした長男が「ただ遊ばせておくのも」と言い出した。今ではセブンイレブンをはじめ、使えるATMも増えたらしい。しかし引き落としに必要なカードなどは見たこともない。カードの発行手数料は1,100円と、長男はコンピュータのディスプレイに目を落としたまま口にした。今さら1,100円もバカバカしい。
徒労に終わることは知りつつ、今朝は金庫の引き出しを探ってみた。すると「JAPAN NET BANK カード2枚他在中 重要」とマジックインキで書かれ、それをオレンジ色の蛍光ペンで強調した封筒が底の方から出てきた。中には書類と共に、ATMで使えるカードも収められていた。実に16年ぶりの邂逅である。
その青いカードを手に、いそいそと郵便局へ向かったことは、言うまでもない。
朝飯 小松菜のおひたし、納豆、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、牛蒡と人参のきんぴら、茹でたブロッコリー、ごぼうのたまり漬、メシ、蓴菜の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のタンメン
晩飯 ミネストローネ、キウイと苺とベビーリーフのサラダ、トマトと牛挽き肉のラザニア、“brivory”の大麦パン、San Pedro Castillo de Molina Syrah 2015、「共働学舎」の2種のチーズ、Old Parr(生)
2020.5.18(月) 緑したたる
上澤梅太郎商店が運営する朝食の店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、家内と長男が話し合って、今月30日からの営業再開を決めた。しかし一汁五菜弁当のお作りとお届けは、新聞の折り込み広告でお知らせをしたこともあり、6月22日まで続ける。
お客様ごとにごはんを土鍋で炊き上げる朝食と宅配弁当を、同時にお作りすることはできない。よってそのあいだ「隠居うわさわ」は、茶菓のみのご提供になる。それでも、したたるような緑を眺めていただきつつ築150年の座敷で寛いでいただければ嬉しい。隠居の庭では藤と入れ代わるようにして、サツキとカキツバタが花を開きつつある。
本日の一汁五菜弁当のうち、20数食は店頭でのお手渡し。それ以外の5食は東町のお客様と、こちらは宅配範囲の「上澤梅太郎商店がら半径1キロ以内」よりもことによると遠いかも知れない病院様。お届けには僕が当たった。東町のお客様には「あなた、チラシで見たけど、病院にはタダで持っていくんだって、大変だねぇ」とおっしゃってくださった。僕からすれば、現在の、医療に携わる方々の神経のすり減らしかたを思えば、どうということもない。いずれ「隠居うわさわ」にいらっしゃっていただければ幸いである。
夜は、数ヶ月ぶりに焼肉を食べに行く。焼酎のボトルはいまだ置いてもらえていた。そのボトルを空にして、新しいボトルを入れる。
朝飯 鮭の麹漬け、納豆、生玉子、牛肉の生姜煮、ごぼうのたまり漬、メシ、蓴菜の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)








































